世界に誇る国産ブランド「THE ONITSUKA」。品質の高さ、美しさは、選び抜かれた素材から生み出される。一足に込められた技術力、叡智、思い。名品が生まれるプロセスには、「人」の情熱と温もりが刻まれている。
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Made in Japan クラフツマンシップの真髄
1949年に鬼塚喜八郎が設立したシューズブランドが「オニツカタイガー」だ。後に続くハードルをも越えようという鬼塚氏の姿勢から、その歴史は競技用シューズのなかでも特に製造が難しいバスケットボールシューズから始まった。
以後もオニツカタイガーは、デザイン性と機能性を両立するパイオニアとして進化を続ける。2002年にはさらなる洗練を求め、ファッションブランドとして新生した。デザイン性と機能性の両立というルーツを継承しながら、都市に生きる人々へ向けたライフスタイルの発信を続ける。
そんなオニツカタイガーが、2019年に発表したドレスラインが「THE ONITSUKA(ジ・オニツカ)」だ。
ドレスシューズとスニーカーが融合した「ジ・オニツカ」のシューズは、ハイブリッドな新しさをもつ。ミニマムにそぎ落とされたシンプルな佇まいは現代的でありながら、クラフツマンシップを駆使した細部の仕上げで、クラシカルな雰囲気をも醸し出す。
新たなシューズを展開するにあたり、「ジ・オニツカ」はラグジュアリーの再定義に挑んだ。過剰な贅沢さは排し、実用的なコンフォート性に焦点を当てる。鬼塚喜八郎の精神を継承する彼らは、真のラグジュアリーを「人々の生活に喜びをもたらすもの」だと考えている。手の届かない贅沢ではなく、多くの人に身近で寄り添うシューズを目指したのだ。
「真のラグジュアリー」をカタチに――。
「ジ・オニツカ」に足を通す喜びを、目に映るものだけで語ることはできない。漆黒のレザーに使うのは、世界的に知られる神戸牛の皮革だ。「オニツカタイガー」の創業地である神戸を名に冠した牛は、高品質の食肉用として知られる。これまで廃棄されていたそのレザー部分に注目し、再利用する。
なぜ神戸牛なのか。自脂が多く含まれる革の性質で通常の牛革よりも柔らかく、きめ細かくなめらかな質感をもつからだという。足馴染みのよいレザーで甲を優しく包み込み、オニツカタイガーの考える実用的なコンフォート性を実現するのだ。
レザーが甲を包み込むなら、足裏を支えるのがヒール部分に用いられる「α GEL Foam*」だ。この発泡体は、微細なセル構造によって底突き感はなく、緩衝性能に優れる。さらに硬さの異なるフォーム材を組み合わせたインナーソールはクッション性を保ちながら、足裏のアーチまでしっかりサポートする。
アウターソールも「オニツカタイガー」のアーカイブにあるデザインをベースに、先進のテクノロジーによる優れたクッション性と耐久性を実現した。それがラバースポンジによるシャークソールだ。その独特な形状は足元にボリュームをもたせ、ファッショナブルな遊びがある。
ホワイト、レッド、チャコールブラックの3色からなる「ジ・オニツカ」のキーカラーは、シックな色使いで、シーンを選ぶことなく、フォーマルからカジュアルまで頼もしい相棒として活躍してくれることだろう。シューズのほかにも、同素材を用いたバッグ、スモールレザーグッズも展開する。
製造過程の多くで、「ジ・オニツカ」のシューズは人の力を要する。人の目でしっかりレザーを選び、人の手で靴を縫いあげる。国産のレザーを用いて、綿密で正確に、きめ細かく、丁寧であることにこだわって、メイド・イン・ジャパンにこだわって作られるシューズ。そこには、70年を超えるオニツカタイガーの歴史が詰め込まれているのだ。
THE ONITSUKA
表参道、渋谷パルコ、心斎橋パルコ、ニューヨーク グリーンストリート、
北京王府井、ロンドン リージェントストリートの6店舗展開。詳細は以下。
URL:https://theonitsuka.com/store/findastore/
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