山・海・空、そして湖へ!豊かな恵みを抱く“大空のまち“青森県三沢市【PR】

文/三國寛美

青森県三沢市は「大空のまち」と呼ばれる。三沢基地、三沢空港のすぐそばに市街地が広がり、空を見上げると多くの航空機が飛び交う。

 
さらに日本の航空史とも深いつながりがあるのだが、それを体感できるのが「青森県立三沢航空科学館」だ。三沢空港からは車で7~8分ほどの距離にあり、隣接する航空公園「大空ひろば」には、数々の航空機が展示されている。滑走路から飛び立つ飛行機もよく見え、家族連れや航空機好きにもたまらないロケーションだ。

 

 

大空のまちを体感する「青森県立三沢航空科学館」

最初にまず展示されているのは、1931年に世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功したミス・ビードル号復元機。この歴史的な飛行は、なんとここから車で10分ほどの「淋代(さびしろ)」海岸からスタートしたのだという。

 

 
渉外広報グループマネージャー引地勝博(ひきち・かつひろ)さんにお話を伺うと、2021年4月のリニューアルにより、翼の上にエンジンがある「ホンダジェット」技術実証機や小惑星探査機「はやぶさ2」の原寸大模型が登場し、ローラージップで館内を滑空できる「大空を飛ぼう」も人気があるそうだ。館内には、青森と関わりのある歴史的な航空機が多く展示されている。ぜひじっくりと巡ってほしい。

 

 
そのほか「空に関わる仕事」コーナーでは、パイロット、キャビンアテンダント、整備士(現在休止)、マーシャラー体験ができるという。“マーシャラー”とは、パドルを振りながら着陸した機体を誘導するお仕事。ここでは三沢空港でJAL機を誘導するという設定で挑戦できるという。大人もぜひに!

 

青森県立三沢航空科学館
住所:青森県三沢市大字三沢字北山158
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休日:月曜日(祝日の場合は翌日)※3月7日(月)まで臨時休館中
入館料:一般510円/高校生300円/中学生以下無料
URL:https://kokukagaku.jp

 

小川原湖を眺めて過ごす静かな冬のコテージ

青森県・三沢空港が近づくと、眼下に広がる大きな湖。下北半島の付け根部分に位置する小川原湖は、青森で一番大きな汽水湖だ。ワカサギ、シラウオ、シジミは日本屈指の水揚げを誇り、さらには天然のニホンウナギなど知る人ぞ知る希少な食材も。地元の人たちからは、豊かな恵みをもたらす「宝沼(たからぬま)」や「宝湖(たからこ)」と呼ばれているそうだ。

 

▲2022年は4月下旬に、キャンプ場利用開始予定。

 
バーベキューが大好きな三沢市民と湖水浴をする人たちで賑わう「小川原湖畔キャンプ場」。冬季はキャンプサイトの利用はできないので、冬に滞在するならコテージがおすすめだ。部屋からは湖と八甲田連峰がドーンと見え、美しい夕日も望める。

 

 
三沢市観光協会の大塚光介(おおつか・こうすけ)さんによると、昭和初期の小川原湖は、隣町へ向かう馬車が走れるほど厚く結氷していたという。最近はまれだが、今では氷が厚く張ると、スノーモービルが走り、チェーンソーで氷を切って、その穴から漁をする伝統的な「シガビキ漁(氷下曳網漁)」が行われることも。

 

 
また最近は、太平洋側の淋代の海岸で冬サーフィンを楽しむ滞在客も増えているという。すぐ近くには源泉掛け流し「市民の森 温泉浴場」もあり、湖を眺めながらの長期滞在もいい。

 

小川原湖畔コテージ
住所:青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2962
料金:1棟 5,500円(11月~3月)/11,000円(4月~10月)
電話:0176-59-2830(小川原湖畔管理事務所)
URL:http://kite-misawa.com/camp/

 

冬の小川原湖に飛び出そう!アイスカヤック・アイスウォーク

冬の小川原湖を楽しむべく、まずは湖畔にある「小川原湖カヤックラボ」へ。アイスウォークやアイスカヤックなど、冬ならではのアクティビティが揃う。寒そう……と思うかもしれないが、ドライスーツを着るのでぬれることもなく快適だ。

 

 
アイスカヤックでは氷を割りながら進むのも楽しい。この時期は、ハクチョウや天然記念物で絶滅危惧種のオオワシやオジロワシを見かけることもあるという。ガイドの戸川さんは「冬はグリーンランドのような景色かもしれませんね」とカヤック発祥の地に例えてくれた。

 

小川原湖カヤックラボ
住所:青森県三沢市大字三沢字淋代平116−2858 小川原湖観光センター レークピア1階
営業時間:9:00~17:00
電話:080-6591-6586
URL:https://ogawarakokayak.com

 

手ぶらでも気軽に行ける憧れのワカサギ釣り

小川原湖の南側でつながる姉沼では、ワカサギ釣りが楽しめる。道具のレンタルや、テントの設営からお任せできるプランもあるので、初心者でも安心だ。

 

▲釣れたワカサギは、近くの食堂「おおせっか」で調理してもらうこともできる(有料)。

 
釣り場を管理する「青森フィッシングガイド」の西本匡(にしもと・ただし)さんによると、姉沼のワカサギは、小川原湖を経由し海に出て戻ってくる個体が多く、大きめ。釣りやすいのは早朝、もしくは釣り人たちが帰り支度を始める夕方ごろ。さらに、すぐ隣には三沢基地の滑走路があるのだが、不思議なことに、航空機が爆音で飛び立った直後に、ワカサギが釣れると地元では言われているそうだ。お試しあれ。

 

姉沼ワカサギ釣り場
住所:青森県三沢市三沢小山田8-9付近
営業時間:6:30~15:00(土日祝は5:30~)
電話:090-3506-6608
URL:https://aomori-fishing-guide.com/about.html(青森フィッシングガイド)

 

町を挙げておすすめする三沢の冬は「ほっき丼」

三沢のホッキ貝は、漁が解禁される12月から3月末限定の冬の味覚。9~10年以上の天然物が水揚げされ、ゆでると美しい“桜色”になるのが特徴だ。

 

▲ほっき丼はテイクアウトもできる。

 
青森割烹「久庵」のほっき丼(1,400円)は、生と炙ったホッキの2種類がのせられ、途中まで食べたら特製のホッキ貝の出汁をかけてお茶漬け風にも楽しめる。店主の久保慶太(くぼ・けいた)さんは、海も湖も山も近い三沢は「食べ物がとにかく豊富。山に行けば山菜があるし、夏には昼イカや活き穴子と、季節ごとにいろんな食材が出てくる」と言う。地酒も充実していて田酒(でんしゅ)や善知鳥(うとう)など名酒が並ぶ。ほっき丼にあわせるなら、八戸酒造「八仙」がフルーティーでおすすめとのこと。

 

青森割烹 久庵
住所:青森県三沢市幸町1-9-4
営業時間:ランチ 11:30~13:30(L.O.13:00)/ディナー 17:00~22:00(L.O.21:30)
休日:日曜休(不定休あり)
電話:0176-53-2310
URL:https://kyuan-misawa.com

 

「どんからキャンペーン」

三沢市では、2022年3月31日(木)まで「どんからキャンペーン」を実施中。ほっき「どん」と三沢基地空自「から」あげを組み合わせたこの企画。参加する約30の店舗で、「三沢ほっき丼」「三沢基地空自空上げ」を購入し、シールを集めて応募すると抽選で、提供店で使える飲食券などが当たる。ちなみに「三沢基地空自空上げ」とは、三沢基地で生み出された三沢名産のゴボウなどを使った唐揚げのこと。こちらもぜひ味わってほしい。

 

期間:2022年3月31日(木)まで
応募締め切り:2022年4月6日(水)まで

 

三沢は「バラ焼」発祥の地。愛され続ける「赤のれん」へ

青森名物「バラ焼」は、実は三沢発祥で、基地前に店を構える「赤のれん」が元祖といわれている。だが「そんなに話すようなことはないんですよ」と、3代目の蛯名慶太(えびな・けいた)さん。記録が残っていないのでと記憶を辿りつつ「店が始まったのは約70年前、昭和30年ごろかな。そこから何も変わってないんです」とさらり。「バラ焼」の始まりには諸説あるが「うちは、ベース(三沢基地)から牛肉を払い下げというような話もなくて。今のお店になる前、祖父はお好み焼きをやっていたらしいんだけどね」と話してくれた。

 

▲バラ焼定食(950円)。鉄板はすぐ熱くなるので、冷たいうちに肉をのせてOK。

 
さて気になる「バラ焼」は、味付けされた国産牛と縦切りにしたタマネギを、鉄板にのせて焼く。美味しく焼くコツを尋ねると「よく混ぜながら、焼いてもらうっちゅうことぐらい。熱くなりやすい鉄板なので、焦がさないようにだけ気を付けてもらえれば」と潔い。

 
取っ手が付いた丸い鉄板は鋳物で、お好み焼き用だったらしい。数は減ってきたが、創業当時からのものを大切に使い続けている。変わらずにやってるだけだよとおっしゃる蛯名さんだったが「バラ焼はうちのが一番美味しいと思ってます。味だけは自信ありますね」と穏やかに言い切ってくれた。変わらずにいることが実は一番難しい。ぜひ三沢の味を堪能してほしい。

 

赤のれん
住所:青森県三沢市中央町2-1-23
営業時間:11:00~21:00
休日:不定休
電話:0176-53-3333

 

のれそれ青森&じゃわめぐお祭り!「星野リゾート 青森屋」

三沢駅にほど近い「星野リゾート 青森屋」を訪れると、わらかさを被ったポニーが出迎えてくれる。

 

 
館内も遊び心に溢れ、露天風呂にはねぶたと灯籠が浮かび、津軽弁ラジオ体操や、じゃわめぐ(ワクワクする)広場ではほたて釣りができたり、りんごジュースが出る蛇口まである。

 

▲ねぶた師 竹浪比呂央(たけなみ・ひろお)さんのねぶた絵

 
限定1室の「青森ねぶたの間」は、青森ねぶた祭の世界に誘う特別な部屋。ベッドの上には源義経のねぶた絵、ソファからは阿弖流為(あてるい)のねぶたが眺められる。宿のスタッフによると、滞在したお客さまからは「ワクワクしました」「元気になりました」の声が寄せられるそうで、無病息災を祈る青森ねぶた祭のパワーが満ちているのかもしれない。

 

 
「みちのく祭りや」では、青森の祭りをテーマにしたショーが大人気。なんと宿のスタッフが笛や太鼓を演奏し、お囃子を披露するのだ。現在はお休み中だが、4月から会場を拡大し、ショー会場としてリニューアルオープンする。2020、21年はコロナ禍の影響で、青森各地の祭りが中止となったが、星野リゾート 青森屋では3人のねぶた師による山車を制作し、地域の祭り団体とスタッフが「みちのく祭りや」で共に踊りを披露した。文化をつなげていく交流も広がっている。

 
星野リゾート 青森屋のコンセプトは「のれそれ青森 ~ひとものがたり~」。「のれそれ」は「目いっぱい」という意味の方言だ。青森を見つめ、リスペクトしながらとことん楽しむ。多くの旅行者を引きつけるのは、そんな、じゃわめぎ(ワクワク)に満ちた場所だからかもしれない。

 

星野リゾート 青森屋
住所:青森県三沢市字古間木山56
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/

 
アクティビティから絶品ご当地グルメまで、空港から遠く離れず楽しめるのも三沢旅の魅力だ。国際色豊かな文化や大自然を身近に体感できる“大空のまち”三沢市に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

三沢市へのアクセス

羽田、大阪(伊丹)、札幌(丘珠)、からJALグループ便で三沢空港へ。

 
 

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