旅ごはん

贅沢で上品な味わい。宮崎県「冷や汁」【ご当地食堂、はじめました】

文・料理/飛田和緒 撮影/疋田千里 スタイリング/駒井京子

冷や飯に味噌と水を混ぜた料理がいつしか土地土地に伝わって具材が入り、宮崎全体に広がりました。手早くでき、夏の暑いときにも口当たりよく、スルスルと喉を通ることから早朝から働く農家の方が好んで食べていたといわれています。

 
海沿いでは旬の甘鯛や鯛の身が入るちょっと贅沢で上品な味わいもあるそう。薬味はほかにショウガやミョウガもお薦め。すり鉢がない場合は、アルミはくに魚と味噌を混ぜたものを薄くのばして、オーブントースターで焼いてください。

 

【 材料(2人分)】

●鯵の干物……1枚
●麦味噌……大さじ1〜2
●キュウリ……1/2本
●シソの葉……4枚
●好みの豆腐……100gくらい
●白すりゴマ……小さじ1/2
●塩、だし……各適量
●好みで麦飯……適量

 

【 作り方 】

1)干物は焼き、骨をのぞいてすり鉢に入れ、ねっとりするまですりこぎで当たる。味噌をあわせ、すり鉢の内側全体に薄くのばしつける。
2)すり鉢をひっくり返してガス台に置き、(1)にこんがり焼き色がつくまで火であぶる。
3)(2)をだしまたは水2カップで溶きのばし、冷蔵庫で冷やしておく。
4)キュウリは小口切りにし、塩でもむ。シソは千切り、豆腐は水切りする。
5)(3)に水気を切ったキュウリと豆腐、シソ、白すりゴマをのせ、好みで麦飯にかけて食べる。

 
飛田和緒
ひだ かずを/料理家。その土地の素材の味を生かし、日々の食卓で楽しめる家庭料理のレシピが人気で、テレビや書籍、雑誌を中心に活躍。著書に『常備菜』『飛田和緒の郷土汁』など多数。

 

(SKYWARD2020年7月号掲載)
※記載の情報は2020年7月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

 
 

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