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みどりの日は5月4日|入園無料となるオススメスポット10選

ゴールデンウィーク後半に何をして過ごすか?家族旅行の行き先を考え中の方も、多いかもしれない。日帰りのショートトリップや、近場で過ごしたい!と思う人もいるだろう。
 
そこで今回は耳寄りな情報。みどりの日に入園無料になるという、東京近郊オススメスポット10選を紹介する。この機会に、家族や親しい仲間と出かけてみてはいかがだろう。
 
ところでその前に。みどりの日って何だったっけ? おさらいしてから出かけることにしよう。
 
この記事では、
 
・みどりの日の由来や歴史
・みどりの日の過ごし方
・みどりの日に出かけたい東京近郊おすすめスポット10選
 
などを紹介する。

 

みどりの日とは?

5月4日はみどりの日だ。国民の祝日に関する法律で定められた、国民の祝日。その主な意味は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことにある。
 
季節的にも新緑が目に眩しいこの時期。もともとみどりの月間(4月15日~5月14日)など、身近な自然や緑、森林を意識して親しむような緑化行事が行われている期間でもある。それは緑について、造詣を深めるのがその目的。みどりの日の改正に伴い、もともとあったみどりの週間が廃止され、2006年にみどりの月間として新たに定められた。緑の募金を想像すれば親しみがあるかも。期間中は各地でさまざまな啓発イベントが開催される。
 
地球温暖化や生物多様性などの環境問題が地球上と課題となる今、緑や森林を守り、育てることは欠かせない。緑の募金活動は、そのような保全、整備に活用される。みどりの日の意味を考える行動の一つとして、募金に参加するのもおすすめ。また、毎日新聞の題字が青から緑になるというから注目したい。

 

もともとは4月29日がみどりの日?

現在は5月4日に落ち着いているが、2006年までは4月29日がみどりの日だった。ゴールデンウィークの一括りにされてしまうので、その移動に気付いていない人も多い。
 
1988年まで、4月29日は昭和天皇の誕生日で祝日だったが、平成になり、天皇誕生日は12月23日となった。4月29日はゴールデンウィークを形成していた1日であるために、祝日を廃止すると国民生活への影響も懸念されることから、その日はみどりの日と名称を変え、国民の祝日となった。昭和天皇は植物に造詣が深く、自然をこよなく愛していたことから、緑にちなむ名前がふさわしいと、みどりの日という名称にされたという。
 
その後、2005年の法改正で、2007年から4月29日は昭和の日に変更され、同時にみどりの日は18年間続き国民にも親しみがあることから、廃止されることなく、5月4日に変更されたという経緯がある。ちなみに現在の天皇誕生日は2月23日。天皇の誕生日による祝日は自動的に更新されるわけではなく、国民の祝日に関する法律で閣議決定されるため、そのような名称変更や日付移動が、時に生じるという。

 
4月29日昭和の日について、より詳しく知りたい方はこちら。

昭和の日とは?意味や由来、みどりの日との関係などを紹介

 

みどりの日の過ごしかた

さて、この日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」という祝日の趣旨通りに過ごしたいもの。新緑にあふれたこの時期。何をしても気持ちがいいシーズンだ。木々のフレッシュな緑や色とりどりの草花に囲まれる環境は、私たちに究極のリラックス効果をもたらしてくれる。
 
自然の中に身をおく屋外での活動は「ストレスモード」から「休むモード」へと脳の切り替えを行ってくれるという。免疫力を強め、心身の健康をアップさせるというエビデンスもある。おうち時間が長引き、インドア生活を余儀なくされた昨今。そろそろ家から一歩外へ踏み出し活動したいところ。外気のフレッシュな空気を思い切り吸い込んで、自然の中でゆったり過ごすのがおすすめだ。

 

みどりの日に行きたい東京近郊お出かけスポット10選

実はみどりの日は、誰でもが緑に親しめるよう、国や県、都、区などが運営する公園や施設が入場無料になることがある。行ってみたいおすすめスポット10選を紹介する。このチャンスにぜひ出かけてみよう。

 

新宿御苑(東京都新宿区)

徳川家康の家臣、内藤清成が徳川家康から賜ったという大名屋敷をルーツに、宮内庁の御料地を経て、1906年に皇室庭園となった。国際外交のパレスガーデンとして活躍し、1949年国民公園として一般公開。日本における代表的な近代西洋庭園を見ることができ、広さ58.3haの園内に、風景式庭園、整形式庭園、日本庭園などが点在する。
 
身近な木々や草花、昆虫などとも触れ合える母と子の森なども。歴史を刻んだ趣ある数々の建造物も見どころの一つ。レストラン、カフェも充実しているので、こんな都会のオアシスで日がな一日のんびり過ごしたい。

 

新宿御苑
住所:東京都新宿区内藤町11
URL:https://fng.or.jp/shinjuku/
※例年みどりの日は入園無料だが、2022年は未定(2022年3月25日現在)

 

小石川植物園(東京都文京区)

東京大学大学院理学系研究科の付属施設。一般的に小石川植物園として親しまれている。日本で最も古い植物園で、世界的にも有数の歴史を持つという。その始まりは、1684年徳川幕府が設けた小石川御薬園だ。明治10(1877)年に東京大学の付属植物園になった。
 
48,880坪の広大な敷地の中に、さまざまな植物が配置されている。敷地内を散策できるほか、大正8(1919)年に建築され、もともとは研究室として使用された柴田記念館や温室などの見学が可能。

 

小石川植物園
住所:東京都文京区白山3-7-1
URL:www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/

 

上野動物園(東京都台東区)

2021年6月に誕生した双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」。ニュースなどで時折見られる愛くるしい様子は、私たちに笑顔と安らぎを届けてくれる。
 
上野動物園は、1882年農商務省所管の博物館付属施設として開館した。日中国交回復を記念してジャイアントパンダが来園。一大ブームとなり、大勢の見物客が詰めかけたのは1972年のことだ。1982年には開園100年を迎え、東京都心にありながら自然と景観を融合させた動物園として全国民に愛される存在だ。動物の飼育数は、約300種3,000点(2022年2月28日現在)という。

 

上野動物園
住所:東京都台東区上野公園9-83
URL:www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

 

葛西臨海水族園(東京都江戸川区)

上野動物園開園100周年を記念して「海と人間との交流の場」をテーマに、1989年にオープン。地上30.7メートルにもなる大きなガラスドームが目を引く。世界で初めて外洋性の魚の群泳を実現したクロマグロのドーナツ型大水槽があり、1999年には世界で初めて水槽内での産卵に成功、2008年、2009年にも産卵が確認され、世界から注目を浴びている。
 
クロマグロの群泳は見ものだが、100羽を超えるペンギンの水中を泳ぐ姿、世界各地から集められた多種多様な生き物、東京の海の魚たちなど、約600種の海の動物たちを見ることができる。時間を忘れて見入ってしまうこと請け合い。

 

葛西臨海水族園
住所:東京都江戸川区臨海町6-2-3
URL:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

 

夢の島熱帯植物館(東京都江東区)

「熱帯植物とわたしたちの生活との関わり」がテーマ。メインとなる大温室は3つのドームで構成され、1年中気温が高く雨の多い熱帯雨林の環境をモデルに作られている。
 
さまざまなエキゾチックな熱帯植物に彩られる館内は、約900種類の植物が生い茂り、椰子の葉の屋根が特徴の熱帯の家や滝の裏側を通る道など、ムード溢れる演出が随所に。さながらジャングルに迷い込んだかのようだ。
 
世界的には熱帯雨林は、東南アジア、アマゾン川流域、アフリカのコンゴ川流域の3カ所に広大に分布するという。そのような様子を、日本に居ながらにして体験できる嬉しい施設だ。日本で唯一の食虫植物温室も必見。大温室や館内の空調、給湯などに必要なエネルギーは、隣接する新江東清掃工場の余熱を利用している。

 

夢の島熱帯植物館
住所:東京都江東区夢の島2-1-2
URL:https://www.yumenoshima.jp/botanicalhall/

 

国立科学博物館附属自然教育園(東京都港区)

目黒駅から徒歩で10分という都会にあって、今もなお豊かな自然が残る貴重な深林緑地。園内にはコナラ・ケヤキ・ミズキなどの落葉樹、スダジイ・カシ類・マツ類などの常緑樹が広がり、ススキやヨシの草地など、自然を活かした植物園が整備され四季折々のさまざまな草花や、昆虫などの生きものを身近に観察できる。
 
江戸時代、この地は徳川光圀の兄にあたる高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷となり、園内にある物語の松やおろちの松などの老木は、当時の庭園の名残という。明治時代になると火薬庫となり、その後は白金御料地と呼ばれるなど由緒正しい歴史を持つ。一般の人が容易に立ち入る事ができなかったために、奇跡的にこの自然が残されたという。
 
1949年に全域が天然記念物および史跡に指定、同時に、国立自然教育園として一般に公開されるように。1962年に国立科学博物館附属自然教育園になった。

 

国立科学博物館附属自然教育園
住所:東京都港区白金台5-21-5
URL:http://www.ins.kahaku.go.jp/

 

森林総合研究所 多摩森林科学園(東京都八王子市)

1921年に宮内省帝室林野管理局林業試験場としてスタートし、2021年に100周年を迎えた。江戸時代には幕府直轄地で、明治以降は御料林として公的な管理、保護を受けてきたため、この地に潜在的にあったモミやスダジイなどの常緑樹が多く見られる。
 
園内には森に関わるさまざまな展示を行う森の科学館があり、森林や木材を学ぶ事ができる。建物自体も、なるたけ金属を省き、さまざまな種類の加工方法を駆使した木材利用法の展示物に。また、樹木が豊富にある園内は野鳥の宝庫。年間で62種類も確認できるという。
 
森の科学館においてある野鳥ガイドをチェックして、園内にある野鳥観察スポットで、自然の中に身をおいて、双眼鏡を片手にバードウォッチングも楽しい。のんびりとした貴重な時間を過ごせるはず。

 

森林総合研究所 多摩森林科学園
住所:東京都八王子市廿里町1833-81
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/

 

小田原フラワーガーデン(神奈川県小田原市)

メイン施設となるトロピカルドーム温室は、ゴミ焼却施設の小田原市環境事業センターの余熱を利用した直径40m、高さ22mの温室。温室内は約300種の熱帯・亜熱帯の花木、果樹が植栽されていて、南国ムードを楽しめる。3月~5月に開花する宝石の翡翠のような色のヒスイカズラは、一見の価値ある美しさとか。
 
また、公園の半分の面積を誇る渓流の梅園、バラ園、花しょうぶなど四季折々に季節の花が楽しめるが、ゴールデンウィークには、数々のお花が見頃を迎えるという。園内にある広場やベンチなどでお弁当を広げれば、ピクニック気分も満喫できる。また、屋外エリアは、ワンちゃんと一緒に散策OK。お散歩ができる公園として、ワンちゃん連れに大人気のスポットでもある。

 

小田原フラワーガーデン
住所:神奈川県小田原市久野3798-5
URL:https://www.kanagawaparks.com/odawarafg/
※例年みどりの日は入園無料だが、2022年は未定(2022年3月25日現在)

 

国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡)

敷地面積は、なんと東京ドームの65個分。全国初の国営公園として1974年に開園した。園内は雑木林を中心に、池沼、湿地、草地など多様な環境で構成され、貴重な動植物が生育・生息する場に。関東最大級のヤマユリの名所としても知られる。
 
アクティビティも充実。日本一大きなエアートランポリン「ぽんぽこマウンテン」や雑木林の環境を生かした一周約1時間のアスレチックコース、バーベキューなど、子どもから大人まで楽しめる遊びや遊具が盛りだくさん。何をして遊ぼうか?迷うこと請け合いだ。
 
園内中央に位置する都市緑化植物園には展示棟を中心に、ハーブガーデンやボーダー花壇などは、ちょうど春頃からが見頃になるという。ドッグランやワンちゃんフリースペースもある。とても広いので、園内にあるサイクルスペースで、レンタサイクルを利用するのも手。家族全員で効率的にまわって遊びつくそう。

 

国営武蔵丘陵森林公園
住所:埼玉県比企郡滑川町山田1920
URL:https://www.shinrinkoen.jp/

 

国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)

上野にある国立科学博物館が、植物の研究を推進するために開園した植物園。筑波山の南裾一帯に広がる約14haの敷地内には、日本に生育する代表的な植物はもちろん、世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、私たちの生命を支える植物、筑波山の植物など、数えきれないほどの種類の植物を見ることができる。
 
まず、入園して訪れるプロムナードでは、四季を彩る世界の巨木がお出迎え。両脇には、世界一背の高くなるアメリカのセコイアと生きている化石のメタセコイア、そしてトチノキ、マロニエ、ベニバナトチノキなどのダイナミックな植栽に心を奪われる。
 
今日、地球上に知られる約27万種の植物のうち、数万種の植物が私たち人類の生活に直接的に利用され、生態系や光合成による空気の浄化など間接的に私たちの生活に関与しているという。私たち人類の生命は、生物多様性によって支えられている。そんな学びを与えてくれるこの植物園は、みどりの日にふさわしい存在だ。

 

国立科学博物館筑波実験植物園
住所:茨城県つくば市天久保4-1-1
URL:http://www.tbg.kahaku.go.jp/index.php

 

まとめ

自然に親しむのがみどりの日のコンセプト。私たちの身近にも森林や草花などに触れることができる多くのスポットがあった。今回おすすめの10選は、どれも人気の高い魅力的な施設。そして、みどりの日は入園無料というのだから、出かけない手はない。家族や仲間や友人たちと。久しぶりに皆で過ごす屋外の時間を思い切り楽しんで。

 

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