旅の寸景

草を食むエゾシカとフレペの滝・知床国立公園

【眼福一景/国立公園を旅する】

文・撮影/森田敏隆

北海道斜里郡斜里町フレペの滝は、高さ100 mの断崖の岩の割れ目から地下水が染み出してオホーツク海に流れ落ちている。

落差80mの潜流瀑(せんりゅうばく)で「乙女の涙」とも呼ばれている。

チカポイ岬の展望台からは、滝の流れ落ちるオホーツク海が望める。

一方、滝の背後には緑の草原と知床連山のパノラマ風景が見渡せる。

エゾシカが草を食(は)む姿を撮影したく展望台で待ち続けていると二頭の鹿が現れ虹のかかった滝と遭遇、一期一会の瞬間だった。

 

知床国立公園

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火山活動で形成された急峻な知床連山を背骨とする知床半島。西側は流氷に削られた溶岩が100mを超える断崖を築き、東側は比較的なだらかな海岸線に、昆布漁の番屋が点在する。ヒグマをはじめ希少な動植物が生息し、豊かな生態系を築いている。ホエールウォッチングや冬の流氷ウォーク、温泉といったアクティビティーも豊富。知床横断道路は夏季のみ通行可能。

 
DATA|国立公園指定日:昭和39(1964)年6月1日
面積:38,954ha(陸域)、22,353ha(海域)
地域:北海道

環境省 日本の国立公園Webサイト

 

今月の一景へのアクセス

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女満別空港からフレペの滝展望台…国道334号線を利用し、車で約2時間。

 
森田敏隆
もりた としたか/風景写真家。1946年、大阪府生まれ。国立公園の四季折々の絶景、棚田や桜などの日本の原風景を50年以上にわたり撮影し続け、80冊の写真集を発表している。

 

(SKYWARD2020年7月号掲載)
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