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神威岬(積丹)完全ガイド|アクセス・所要時間・遊歩道・ベストシーズン・見どころ・グルメ

北海道・積丹(しゃこたん)半島の先端にある神威岬(かむいみさき)は、「積丹ブルー」と呼ばれる鮮やかなコバルトブルーの海が見られる人気の絶景スポット。

 
この記事では、神威岬のアクセス方法・所要時間・遊歩道の見どころ・ベストシーズン・グルメ情報まで、初めて訪れる人でも迷わず満喫できる情報をまとめて紹介する。

 

神威岬とは?

▲遊歩道から望む「積丹ブルー」と水無しの立岩。

 

位置・地形・積丹ブルーの魅力(積丹ブルーが映える条件)

札幌から車で約2時間半、小樽から約70分。積丹半島は日本海にこぶのように突き出し、断崖絶壁が続く。その先端にあるのが神威(カムイ)岬だ。

 
浅瀬では透き通るソーダ色、沖合では深いコバルトブルー、時にはエメラルドグリーンのグラデーション。この美しい海の青は「積丹ブルー」と呼ばれ、多くの人を魅了する。

 
ではなぜ、「積丹ブルー」が生まれたのか。理由のひとつは、海底の緑色の海藻が少ないこと。冬にムラサキウニが海藻を食べることで海底が透けやすくなり、夏には太陽光の反射でさらに鮮やかな「積丹ブルー」を見ることができる。

 

名称の由来と伝承(女人禁制)

 
神威岬の「カムイ」とはアイヌ語で神を意味し、古くから「神が宿る岬」として神聖視され、女人禁制の場所とされた。

 
一方で別の説も有力で、悲恋の伝説「チャレンカの物語」がある。アイヌの乙女チャレンカは源義経を慕い、岬で彼を待ち続けた末に海に身を投げ、その怨念により「女人が岬に近づくと舟が転覆する」と恐れられるようになったという。

 
現在は駐車場から歩いて5分ほどの場所に「女人禁制の門」が残るが、もちろん女性でも通行可能だ。

 
源義経は奥州・平泉で自害したとされているが、実は北の大地へ逃げたのだろうか――? 積丹ブルーを眺めながら、伝説に思いをめぐらせるのも岬の楽しみ方のひとつだ。

 

神威岬を訪れるベストシーズン&時間帯

神威岬で積丹ブルーが最も美しく見える時間帯・条件

積丹ブルーを楽しむなら、太陽が高く海面に光が反射する午前10時~午後3時頃がベスト。さらに、晴天で風が穏やかだと、海底まで透けて見える透明度の高さを実感できる。

 

神威岬のベストシーズン、穴場のシーズン

ベストシーズンは6月下旬~8月下旬。特に7月下旬~8月上旬は海の透明度が最も高く、6月下旬には黄色の花「エゾカンゾウ」が岬に彩りを添える。

 
混雑を避けたい場合は6月や9月以降の訪問がおすすめ。

 

神威岬の見どころや名所(先端・灯台・神威岩)

「チャレンカの小道」からの景色

 
駐車場から歩いて5分の「女人禁制の門」から、岬先端まで片道約20分の一本道「チャレンカの小道」を進む。散策や見学を含め、往復で約1時間を見込もう。

 
実は「女人禁制の門」をくぐりぬけた先の道中は絶景の連続だ。上り坂や階段など起伏のある尾根道は少々大変だが、空と海の青、緑の山々、険しい地形が織りなす景色は圧巻。

 
体力に自信がない人や小さなお子さま連れは、手前にある「展望広場」からの眺めもおすすめ。

 

先端で見える景観(神威岩・海鳥)

 
一本道を進み、ローソクのような形の「神威岩」が見えたらゴール。眼前には鮮やかな「積丹ブルー」の風景が広がる。写真だとわかりにくいが、神威岩は高さ約40mもある奇岩・巨石。ぜひ現地でそのスケールを実感してほしい。

 
春から夏はウミウやカモメ類の繁殖期で、断崖に生息する海鳥の姿も観察できる。

 

神威岬灯台

岬の先端には、1888年に初点灯した「神威岬灯台」が立つ。海の安全を守り続ける灯台で、一般参観は通常できないが、年に数回、人数限定で登ることが可能。詳しくは「SHAKOTAN 海森計画」の公式サイトを確認。

 
SHAKOTAN 海森計画
https://umimori.club/

 

神威岬までのアクセス(車・公共交通)と所要時間

車でのアクセス

・札幌から:約105km、所要時間は約2時間半(小樽・余市経由)
・小樽から:約70km、所要時間は約80分
・新千歳空港から:所要時間は約3時間

 

公共交通でのアクセス

2023年9月以降、神威岬バス停への路線バスは運行終了。公共交通のみでのアクセスは難しいため、バス+タクシーや日帰り観光バスの利用が現実的。

 
路線バス+タクシー
札幌駅前または小樽駅前から北海道中央バスの積丹線(高速しゃこたん号含む)で「美国」バス停へ。そこからタクシーで約30分。

 
定期観光バス
夏から秋には小樽や札幌発着の観光バスツアーがあり、神威岬や島武意海岸を巡るコースがある(不定期・乗り換え不要)。

 

北海道中央バス
URL:https://teikan.chuo-bus.co.jp/

 

神威岬付近の駐車場・トイレ・売店(カムイ番屋)

駐車可能台数・トイレ・売店・休憩所の場所と営業時間

▲出典:カムイ番屋(URL

 
駐車場:普通車で約80台ほど
トイレ:駐車場付近に男女別の施設があり
売店(カムイ番屋):レストラン併設、積丹ブルーをイメージしたミント味のソフトクリームが名物

 

カムイ番屋
※11月~3月末は冬季休業
URL:https://kamuibanya.co.jp/

 

神威岬の周辺観光(セットで行くと満足度UP)

島武意海岸・神威クルーズ・日帰り温泉

島武意(しまむい)海岸
積丹ブルーを別角度で満喫するならここ。海岸まで下りて透明度の高い海と断崖絶壁を間近で楽しめる。神威岬から車で約20分。
https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_10530.html

 

▲出典:積丹 神威クルーズ(URL

 
積丹神威クルーズ
積丹・来岸漁港出発で神威岬・神威岩を巡る。所要約50分、5月~9月、完全予約制。
https://shakotan-kamuicruise.com/

 

▲出典:岬の湯しゃこたん(URL

 
岬の湯しゃこたん
神威岬から車で約15分。露天風呂やサウナの外気浴から絶景を楽しめる。売店ではクラフトジンも販売。
https://shakotango.jp/#top

 

余市(ウイスキー/宇宙記念館)

▲出典:余市蒸溜所(URL

 
余市蒸溜所
神威岬から車で約60分。ウイスキー製造過程の見学や歴史について学べるほか、試飲も可能(運転者は不可、要事前予約)
https://www.nikka.com/agecheck/permission.html

 

▲出典:余市宇宙記念館(URL

 
余市宇宙記念館
余市町出身の宇宙飛行士 毛利衛さんの偉業を記念。
https://www.spacedome.jp/

 

小樽運河

 
神威岬から車で約80分、余市から約30分。日中は神威岬へ、夜は小樽運河のライトアップを楽しむのも旅の定番ルート。
https://otaru.gr.jp/shop/otarucanal

 

神威岬付近にある積丹グルメと買い物

積丹ウニの旬・価格帯・予約の要否

▲出典:お食事処 うろこ(URL

 
神威岬周辺でのグルメの目玉は「ウニ」。6月~8月が漁期で、この時期に濃厚な味わいを求めて多くの観光客が訪れる。人気店では事前予約が必要なことも多い。価格は1人前5,000~10,000円程度が相場。

 
お食事処 みさき
ウニ漁師が営む店で、漁期は早朝に獲れたばかりのウニを提供している。
https://osyokujidokoromisaki.com/

 
すぎ乃本店 うに膳屋
予約制でウニ丼を提供。ムラサキウニとバフンウニのハーフ盛り丼が人気。
https://www.sugino-unizenya.com/blog/?page_id=11

 
お食事処 うろこ
積丹産の生ウニのみ使用。夏のウニ漁の時期に、店主がウニ漁に出漁した日、または積丹産の生ウニの在庫のある日のみ営業。
https://rinkousou.net/uroko.html

 

土産・直売所(海産加工品ほか)

大川商店
ウニのシーズン中(6月~8月)に白ウニ(エゾムラサキウニ)や赤ウニ(エゾバフンウニ)を取り扱っている。ウニのシーズン以外でもホッケやいくらなどの海産物を購入でき、お取り寄せも可能。
https://primenet2010.biz/okawashoten/

 
山吹商店
ウニ漁師が営む小さな店で、新鮮なウニを購入できる。営業は不定期で、近くを通った際に立ち寄るのがおすすめ。
住所:北海道積丹郡積丹町野塚町
電話:090-9514-9076

 

神威岬の口コミや体験談

実際の体験談

 
「初夏の心地よい風に吹かれながら20~30分ほど歩いて岬の先端まで進むと、目の前に広がるのは積丹ブルーの透き通った鮮やかな青い海!断崖絶壁に広がる深い緑とのコントラストは、まさに息をのむ絶景です。先端まで足を運んだからこそ味わえる、この地ならではの景色をぜひお楽しみください!」(JAL客室乗務員、ふるさと応援隊 岩出唯花)

 

神威岬に行く前に、最新の通行状況・ゲート時間・天候の確認

神威岬の閉鎖情報(随時更新)、チェックすべき公式情報

神威岬は遊歩道入り口のゲートが季節ごとに開閉。強風時は「女人禁制の門」が閉じられ、先端まで歩けない場合もある。開閉情報は随時変更されるため、事前に知りたい時は積丹観光協会のWebサイトでチェックしておこう。

 
女人禁制の門及び入り口ゲートの開閉時間
・4月8:00~17:30(入園16:30まで)
・5月8:00~18:00(入園17:00まで)
・6月8:00~18:30(入園17:30まで)
・7月8:00~18:00(入園17:00まで)
・8~10月8:00~17:30(入園16:30まで)
・11月8:00~16:30(入園15:30まで)
・12~3月10:00~15:00(入園14:00まで)

 
積丹観光協会 インフォメーション
https://www.kanko-shakotan.jp/information/

 
積丹半島の天気
https://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/1b/1600/1405.html

 

神威岬を訪ねる際の注意事項

 
・足元はスニーカーが必須。ヒール付きのサンダルやビーサンは避ける。
・夏でも風が強く、薄手の上着を持参するなどの防風・防寒対策を。帽子は飛んでいきやすいので注意。
・駐車場以降は自販機なし。飲料水を持参のこと。
・ベビーカーは「女人禁制の門」まで。置き場はないので車内に置くのがベター。

 

まとめ|神威岬や周辺観光を満喫しよう!

 

神威岬と周辺観光を満喫するための総まとめ

神威岬を訪れる際は、アクセス方法や駐車場、天候などの情報をあらかじめ確認して、安全で快適な旅を楽しもう。小樽や余市まで足を延ばせば、海と文化の両方の魅力を一度に体験できる。なにせ、北海道は広大なので、計画的に巡るのがおすすめだ。

 
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