旅ごはん

注文してから炊きあげる!土鍋ごはんの和牛カレー専門店【フォーリンデブはっしーの29の日はコレだ!】

文/フォーリンデブはっしー 撮影/巣山サトル

夏まっさかりの暑い日々が続いていますが、やはり夏に食べたくなる料理といえば、夏カレー!(焼肉も欠かせないけど)
すでにカレー界も多様化の時代を迎え、ありとあらゆるカレーが姿・形を変えて登場してきていますが、そんななか、「お肉好きとごはん好きの夢を同時に叶えてしまう」ニューフェイスが誕生しました。

 

 
それは2020年12月に、築地場外市場にオープンした「一体感」という名前のお店。「甘辛カレーと土鍋ごはん」というキャッチコピーどおり、カレー界ではめずらしい土鍋ごはんで食べられるビーフカレーの専門店です。それでいてお肉のこだわりもスゴイので、それは後述します!

 

 
土鍋ごはんは、3種類のブランド米から選ぶことが可能。2021年7月現在では、きぬむすめ(島根県産)、いちほまれ(福井県産)、天使の詩(佐賀県産)を揃えており、いわゆるメジャーな王道ブランドではない、お米好きをうならせるラインナップなのも嬉しいところ。

 

 
注文をしてから1人1鍋で炊きあげてくれるので、出てくるまでに20分以上はかかります。お客さまの回転だけを考えれば非効率ではありますが、美味しさのために妥協を許しません。長く待つ時間も、ワクワクする「前菜」だと思えば、よりいっそう美味しく感じることができるかもしれませんね。

 

 
さぁ、そんなこんなででき上がりました!
メニューは「和牛ビーフカレー(1,500円)」の1種類のみで、そこに今回は卵黄(100円)をトッピング。ごはんとカレーは容器が分けられたセパレートタイプなので、自分で好きなようによそって食べることができます。

 

 
土鍋のフタをオープンすれば、ふわっとした湯気とともに舞い上がる、お米の華やかな香り!
一つ一つのお米が粒立ちよく身を寄せ合い、土鍋の外へ出ることを今か今かと待ちわびているかのようにも思えます。炊きたてのお米を前にすれば、誰もがおなかが空いてしまう、これぞお米マジック。

 

 
そして肝心のカレーはというと、角切りされたビーフがゴロゴロ!
驚くなかれ、なんとこちら「A5ランクの黒毛和牛のみ」を使用していて、銘柄はタイミングによって変わりますが今回は山形牛。贅沢に60gもカレーに投入していて、口に含めば柔らかく溶けていくような、シルキーな口当たりが楽しめるのは和牛ならではですね!

 

 
「一体感」という店名どおり、土鍋ごはん×和牛カレーの一体感を追求したような一杯は、言わずもがなで相性バツグン。カレーは野菜などを煮込んだ甘味も感じられ、あとからピリッとした刺激も感じられる、よい意味で主張しすぎないバランス。お肉の旨味を存分に味わいながら、ごはんをもりもりとあわせたくなっちゃいます。お米の1粒1粒に存在感があり、だからこそカレーとあわせても消えてしまうことなく、両者が手を取りあっています。

 

 
付け合わせは4種類あり、クミン入りのマッシュポテト、ラズベリー味の紫キャベツ、大根のウールガイ(インドのピクルス)、ニンジンのグラッセ。少しずつつまみながら爽やかに味変し、濃厚な卵黄も途中からあわせつつ、カレーとともにお米を1粒残らず完食!

 

 
最近ヒットしているお店の法則の一つに、「一点突破の専門性」が挙げられますが、こちらのお店もまさにそれ。こだわりのビーフカレーを炊きたての土鍋ごはんで食べる、という今まであるようでなかった、シンプルイズベストの極みかもしれません。

 
このお米とお肉の出会いは、まさにNice to meet you ならぬ、Rice to Meat you!
ぜひ皆さんもこの「一体感」を楽しんでみてください。

 

甘辛カレーと土鍋ごはん 一体感
住所:東京都中央区築地4-11-10 築地場外市場内
電話番号:03-6264-7605
営業時間:11:00~15:00(14:00L.O.)、17:00~20:00(19:30L.O.)
定休日:水、第1・3木
Webサイト:https://www.instagram.com/ittaikan.curry/
※2021年7月29日現在の情報です。営業状況、営業時間は変更になる可能性がありますので事前にご確認ください。

 
フォーリンデブはっしー
グルメエンターテイナー。お肉博士とお米ソムリエの資格を持ち、肉を中心にごはんのオカズを求めて全国を食べ歩く。フォロワー数27万人超えのInstagramと、月間200万アクセスを記録するグルメブログが人気。YouTubeチャンネルではハシゴ飯の新企画を毎週配信中。農林水産省の国産食材アンバサダーや、総務省の地域力創造アドバイザーなども務める。決めゼリフは、デブリシャス!

 ​

関連記事

EDITORS RECOMMEND~編集部のおすすめ~

キーワードで記事を探す