旅ごはん

具材たっぷり栄養満点、青森県の「けの汁」【ご当地食堂、はじめました】

文・料理/飛田和緒 撮影/疋田千里 スタイリング/駒井京子

津軽地方で親しまれている郷土食「けの汁」。米が貴重だった頃に野菜を米に見立て細かく切って作り、粥の汁と呼ばれていたことから、粥が「け」となりこの名がついたそうです。七草がゆを食べる小正月の行事食でもあり、根菜類、山菜、油揚げやしみ豆腐、大豆をつぶしたものなど、具材が多種入る、栄養たっぷりのひと椀。味噌味やしょうゆ味など家庭それぞれの味付けで、汁は少なめ、具をたっぷりと盛り付けてください。

 

【材料(三~四人分)】

●大根……2cm(40g)
●干し椎茸……1枚
●人参……1/4本(40g)
●ごぼう……30g
●水煮のふき、わらび、
 ぜんまい……合わせて80g
●高野豆腐……戻したもの40g
●こんにゃく……60g
●水煮大豆……60g
●昆布だし……3カップ
●味噌……大さじ2
●しょうゆ……適量

 

【作り方】

1)大豆以外の具材はすべてこまかくさいの目に切る。
2)鍋にだしと大豆と①を入れて煮る。
3)柔らかく煮えたら、味噌を溶き入れ、しょうゆで味をととのえる。

 
飛田 和緒
ひだ かずを/料理家。その土地の素材の味を生かし、日々の食卓で楽しめる家庭料理のレシピが人気で、テレビや書籍、雑誌を中心に活躍。著書に『常備菜』『飛田和緒の郷土汁』など多数。

 

(SKYWARD2020年4月号掲載)
※記載の情報は2020年4月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

 
 

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