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ひな祭りの由来と2020年のイベント情報

女の子の健康と成長を祈る、ひな祭り。3月3日が近づくと、内裏雛、三人官女といったひな人形を飾る家庭も多いだろう。また、各地方でも特色のあるひな祭りイベントが多数催されている。今回は各地で開催される有名なひな祭りのイベントを紹介しよう。(イベントについては2月27日時点の情報です。)

 

ひな祭りの由来と祝い方

ひな祭りが人々に定着したのは江戸時代。江戸初期に京都御所で行われた祭事をきっかけに、その後大奥でも行われるようになり、徐々に庶民へと広がっていったと言う。ひな人形が登場したのは江戸中期のこと。そこからひな飾りを用いて華やかに祝う文化が広まった。

 
一方で、3月3日に行われる理由は平安時代まで遡る。607年に小野妹子が隋に派遣されたように、当時の日本は隋に遣使を派遣していた。

 
この遣隋使らによって持ちこまれた隋の文化の一つ「上巳(じょうし)の節句」が、ひな祭りと結びつく。この日になると、水で不浄を取り払う禊(みそぎ)が行われており、当初は3月はじめの巳の日に催されていたが、時を経て3月3日に定着していった。

 
この習わしが、当時日本の貴族階級の子女が行っていた人形遊び「ひいな遊び」とあわさり、現在のひな祭りの原型となる「流し雛」に変わっていった。この流し雛は、現在でも京都・下鴨神社で行なわれている。

 

江戸時代のひな人形も並ぶ「備中たかはし町家通りの雛まつり」(岡山県)

Dolls-Festival

 
岡山県中西部に位置し、広島県と隣接する高梁(たかはし)市。「備中の小京都」と呼ばれる情緒ある景観のこの街では「備中たかはし町家通りの雛まつり」が開催されている。

 
会場の本町通りは江戸時代に松山往来と呼ばれていた街道で、当時から残る古い商家が立ち並び、祭りをより魅力的にしている。

 
本町町家通りで展開されるひな祭りでは、江戸時代のひな人形から手作りの人形まで家々に飾られる。会場近くには「日本の道100選」にも選ばれている紺屋川通りがある。

 

備中たかはし町家通りの雛まつり
開催期間:2020年4月4日(土)〜5日(日) ※中止になる可能性があります
場所:高梁市本町町家通り
時間:9:30~16:00(4日)、10:00~16:00(5日)
アクセス:JR伯備線 備中高梁駅から徒歩約12分

 

400年続く街並みで開催される「越前大野ひな祭り」(福井県)

Dolls-Festival

 
福井県大野市では、江戸時代から現代までのひな人形が並ぶ「越前大野ひな祭り」が開催される。

 
同市の市街地は、織田信長の家臣である金森長近(かなもり ながちか)によって400年以上前に築かれ、碁盤目状に城下町が展開されている。この街並みが現代でも色濃く残っていることから「北陸の小京都」と呼ばれている。

 
越前大野ひな祭りのなかでも、メイン会場となる「平成大野屋 平蔵」に展示される20段にもおよぶひな人形は迫力満点だ。

 

越前大野ひな祭り
開催期間:2020年1月18日(土)~3月22日(日) ※中止になる可能性があります
場所:メイン会場 平成大野屋 平蔵 ※会場により休館日等あり
時間:10:00~17:00(平成大野屋 平蔵) ※会場により異なる
アクセス:JR越美北線 越前大野駅から徒歩約15分

 

ひな人形だけでなく、つるしかざりも愉しめる「城下町長府ひなまつり」(山口県)

Dolls-Festival

 
山口県下関市長府の各所で開催される「城下町長府ひなまつり」。本イベント会場の一つ、「忌宮神社(いみのみやじんじゃ)境内内八坂神社横 嘯風館(しょうふうかん)」では「大雛人形展」が開催される。忌宮神社の歴史は江戸時代よりも古く、日本書紀に登場する神功皇后が、この地に滞在した際に神祇を祭ったことが由縁とされている。

 
大雛人形展では、昭和30年代以降に神社へ寄贈されたひな人形が天井一杯まで積み上げられている。同展以外にも「城下町長府ひなまつり」では、情緒あふれる城下町を舞台に、ひな人形やつるしかざりも数多く展示される。

 

城下町長府ひなまつり
開催期間:2020年2月9日(日)~3月15日(日) ※中止になる可能性があります。また、2月29日(土)、3月1日(日)に長府藩侍屋敷長屋において実施予定としていた「城下町長府ひなまつり・ぜんざい等のふるまい」ついては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止となります。
場所:下関市長府黒門東町8-11長府庭園
時間:各施設の営業日時に準ずる
アクセス:JR山陽本線 長府駅からバスで約6分(城下町長府下車)

 

春を彩る鮮やかなひな人形の魅力にふれる

その起源は平安時代の遣隋使まで遡るひな祭り。今回紹介した会場では、現代のひな人形だけでなく、歴史ある人形を間近で見られる絶好の機会。春の風物詩を旅先で堪能してみるのもいいだろう。
 
 

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