ウイスキーの聖地といわれるスコットランド・アイラ島。海に近いこの地で育まれるウイスキーは、スモーキーで個性的な味わいからアイラモルトと呼ばれる。伝統的な製法でアイラモルトのようなウイスキーを造りたいと始まったのが厚岸蒸溜所の第一歩であった。道東初の蒸溜所として稼働を始めたのは2016年。冷涼で湿潤、そして海霧に覆われる厚岸はアイラ島に似て、ウイスキー造りには格好の地だという。
▲「厚岸ウイスキー サロルンカムイ」200ml 5,500円(税込)。
2020年2月、蒸溜所初のシングルモルト「厚岸ウイスキー サロルンカムイ」が誕生。初仕込み・初蒸溜された原酒が3年超の時を経て醸されたのだ。トップフレーバーは高級なストロベリーチョコレートを連想させ、スパイシーでビター、かすかなニッキのような甘みが続く。国際的酒類品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2020」で最優秀金賞を受賞、日本を代表する一本といえる。
アイラ島では牡蠣にウイスキーを垂らして食べる食文化があり、厚岸ウイスキーと厚岸産の牡蠣とのマリアージュももちろん秀逸だ。旨味の相乗効果が生まれ、潮の香りが口の中に広がる。
▲左/ポットスチル(単式蒸溜器)はスコットランド製。右/厚岸蒸溜所。
厚岸蒸溜所
住所:北海道厚岸郡厚岸町宮園4-109-2
URL:http://akkeshi-distillery.com
蒸溜所での商品販売・見学は現在行っていない。
購入は百貨店、洋酒販売店で。
(SKYWARD2020年7月号掲載)
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