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今は何が美味しい?旬の食材を使った郷土料理【冬編】

旅行の醍醐味の一つとして外せないのがグルメ。旅するなら、それぞれの土地にゆかりのある食材や料理を味わいたいもの。特に、旬の食材は美味しいだけでなく、栄養価がとりわけ高かったり、体を温めてくれたりするなどの効果も期待できる。冬に旬を迎える日本各地の野菜、魚、果物から、絶品の食材をご紹介。

 

【山形県】寒鱈

kanburi

 
山形県の庄内地方では、一年で最も寒い時期に、荒々しい冬の日本海でとれた真鱈のことを「寒鱈」という。オスから取れる白子はとろける食感とクリーミーで上品な味わい。そのまま食すのもいいが、鍋料理やてんぷらにしても絶品。しかし、旬は1月上旬〜2月中旬ほどと短く、2月中旬を過ぎると白子の品質が落ちてくるため、旬のタイミングを見計らって旅行を計画するといい。

 

【長野県】サンふじりんご

sunfuji

 
1962年に品種登録されて以来、日本で最も多く生産されている「リンゴの王様」。果汁が豊富なうえに味のバランスがよく、甘味と香りがしっかりとしている。なかでも、収穫前の成熟期に袋をかけずに育てる「サンふじ」は、ビタミンやミネラルが豊富で糖度も高い。雨が少なく日照時間が長い長野県では、十分な日光をじっくり浴びるため、より甘いりんごが育つのだ。

 

【富山県】氷見寒ぶり

kanburi

 
富山湾の中心部に位置する氷見市近海で水揚げされる寒ぶり。日本海の厳しい荒波と低い海水温でしっかりと身が締まり脂質を蓄えたぶりは、脂ののりが格段に違う。漁が活気づくのは、北陸地方特有の風雪を伴う雷「鰤起こし」が始まる11月下旬ごろから、漁の最盛期を意味する「氷見寒ぶり宣言」が発令される毎年2月頃まで。

 

【京都府】聖護院大根

daikon

 
文政(1818年-1831年)の間、聖護院に住んでいた篤農家(とくのうか)が尾張国から譲り受けた長大根を栽培し、徐々に丸型に変種したと伝わる、カブのような丸い形の大根。煮崩れせず、苦みが少なく甘くてとろけるような食感を楽しめることから、煮物や田楽に好んで利用されている。収穫時期は10月下旬から2月下旬ごろで、冬に旬を迎える代表的な京野菜の一つ。

 

冬の食材を使った郷土料理

旬の食材を使った郷土料理は、古くからその地に根づいている伝統の味。旬の食材を使用したこだわりの郷土料理をみていこう。

 

【山形県】どんがら汁

dongarajiru

 
「どんがら」とは鱈のアラのことで頭、内臓、骨、ヒレなどの総称。作り方は各家庭で異なるが、一般的には寒鱈の身とアラをぶつ切りにして熱湯をかけまわし、昆布でとった出汁で煮込み、味の要とされる肝臓と味噌で味を決める。岩のりをたっぷりのせて、あつあつの汁をすすると、思わずホーッとため息が出てしまうほどの美味しさ。

 

【長野県】りんごのおやき

ringooyaki
 
信州の郷土料理である「おやき」。小麦粉でできたもっちりとした皮の中に、りんごの果肉がぎっしりと詰まっていて、おやつ感覚で食べられる。家庭内だけでなく、お土産としても親しまれている。

 

【富山県】ぶり大根

buridaikon

 
ぶりのアラと大根を醤油で煮付けた料理で、日本全国で広く食べられているが、もとは富山県で生まれた郷土料理。冬のぶりは脂が良く乗っており、ぶりの旨味がよく堪能できる煮物で食べられることも多い。

 

【京都府】炊いたん

suitan

 
出汁を染み込ませるようにじっくりと炊いた家庭料理で、おばんざいの代表ともいえる。素材の味を損なわないよう薄味で、みりんや酒などの調味料を加えた煮汁で炊き込む。大根や厚揚げ、里芋、小松菜など、素材の美味しさを存分に味わうことができる郷土料理。

 

温まる冬の郷土料理を、旅行の思い出に

訪れた土地の味覚を楽しむのも、旅行の醍醐味の一つ。郷土料理にスポットを当て旅行の計画を練るのもおもしろいもの。観光地には郷土料理の専門店などもあるため、ふらっと立ち寄れるのも嬉しいポイントだ。旅の思い出に、ぜひ一度赴いてみてはいかがだろう。
 
 

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