コーディネートのアクセントや仕上げに絶大な効果を与えるアイテム、サングラス。本来の用途は強い日差しや紫外線を防ぐというものだが、今やファッションアイテムとしての性質のほうが先に立つ感もある。
高級ブランドがシーズンごとに発表するモデルは、その芸術的なシェイプや絶妙なカラーリングで、見ているだけでもうっとりしてしまう。
本記事では、
・レディースサングラスの人気ブランド12選
・知っておきたい紫外線のこと
・フレームの種類と似合うサングラスの選び方
をご紹介。身につけるだけでバカンス気分が味わえるような最新アイテムを、今年は自分へのご褒美に新調してみては?
目次
人気ブランドのおすすめ最新モデル12選
それでは、海外の高級ブランドを中心に、人気ブランドと最新モデルを見ていこう。
グッチ「ハリウッド フォーエバー クリスタル付き ラウンドフレーム サングラス」
税込希望小売価格:121,000円
100% UVA/UVBプロテクション
イタリア・フィレンツェでグッチオ・グッチが高級皮革製品の店としてスタート。今やトレンドを牽引するファッションブランドとして不動の人気を誇る。スクエア、キャットアイ、アビエーターなど、ファッションのアクセントにするのにぴったりな、大ぶりで大胆なフレームのサングラスが揃う。
2021年春夏注目の新作が「ハリウッド フォーエバー」コレクション。ゴールドメタルのフレーム全面に、クリスタルのスタッズがちりばめられているゴージャスなモデルだ。古き良き時代のハリウッドスターをイメージしたというコンセプトどおり、大ぶりのラウンドフレームとバイオレットカラーのレンズの組み合わせは、銀幕女優のレトロな雰囲気たっぷり。メタルのテンプルにさりげなく配したブランドロゴもグッドバランス!
グッチ「ラウンドフレーム サングラス(アジアン フィット)」
税込希望小売価格:47,300円
100% UVA/UVBプロテクション
このモデルは、テンプルにブランドのルーツを物語るホースビットをあしらったデザイン。ホースビットは乗馬の世界から取り入れたグッチのシンボルのなかでも、最も代表的なエレメントの一つだ。絶妙なブラウンのカラーリングと細部へのこだわりによって、クラシックな佇まいながら最高にモードな1本!
オリバーピープルズ「フレールLA」
税込希望小売価格:37,730円
オリバーピープルズは1986年にアメリカ・ロサンゼルスで誕生したアイウェアブランド。創業メンバーであり現在もクリエイティブ・ディレクターを務めるラリー・レイト氏が標榜する“ラグジュアリーヴィンテージ”というキーワードに、このブランドの魅力が集約されている。知的で洗練されたイメージを演出したい人に、特にオススメのブランドだ。
ニューヨークのファッションブランド「フレール」とコラボレーションし、2021年5月下旬から発売しているのが、2種のフレーム「フレールLA」と「フレールNY」。この「フレールLA」はアセテートとメタルのブリッジが絶妙のバランス。メタルチップ部分には、特注のフィリグリー(金銀線細工)が繊細な輝きを添える。また、フレールらしい「セージ」「モーブ」などのくすみカラーは、今季のトレンドにもベストマッチ!
▲出典:オリバーピープルズ(URL)
プラダ「プラダ シネマ アイウェア」
税込希望小売価格:55,000円
100% UVA/UVBカット
イタリア・ミラノを拠点とするメゾン。現在は創業家3代目のミウッチャ・プラダがデザインの指揮を執る。アートをこよなく愛する彼女らしく、アーティスティックでコンセプチュアルなデザインと、素材へのこだわりがブランドの特徴。アイウェアのラインも、幾何学的なシルエットと美しいフレームを身上とする。
アイコニックな「シネマ」アイウェアのスタイルを再解釈したこのモデルは、上品なキャットアイシルエットが印象的。ブラックとホワイトのアセテートレイヤーを組み合わせたフレームフロントがクール!
シャネル「バタフライ シェイプ アイウェア」
税込希望小売価格:59,400円
99%以上 UVカット
ココ・シャネルがシャネルを創業し、女性をコルセットから解放したのは今から100年ほど前のこと。リトルブラックドレス(LBD)、ツイードジャケット、パンツスーツ……、シャネルが生み出したスタイルは今も愛され、進化をやめることはない。
ラウンド、パイロット、バタフライ、スクエア、シールド、オーバル、キャッツアイなど豊富なラインナップのアイウェアのなかでも、編集部がおすすめしたいのは大ぶりのバタフライ。小顔効果のある大ぶりなフレームが、コーディネートを引き締めてくれる。テンプルに同色でさりげなくあしらわれたロゴもエレガントだ。色違いで、シャネルらしいブラックもおすすめ。
ディオール「ディオールソーラー サングラス」
税込希望小売価格:59,400円
100% UVA/UVBカット
パリ・オートクチュールを代表するメゾン。創業者であるクリスチャン・ディオールのDNAを受け継ぎながら、これまで何人もの才能溢れるデザイナーが、メゾンの新たな解釈を発表し続けてきた。
新作の「ディオールソーラー サングラス」は、オーバーサイズのスクエアシェイプが特徴。ブラックのアセテートフレームに、ゴールドトーンのメタルテンプルを組み合わせた。幾何学的で大胆なデザインは存在感たっぷりだが、極薄フレームと細身のテンプルの軽やかさは、このうえなくエレガント。ゴールドのピンヒールを配したエナメルシューズのように、ドレスアップ感覚で身につけたい。
クロエ「フランキー サングラス」
税込希望小売価格:53,900円
100% UVA/UVBカット
クロエは可愛らしさを忘れない女性のためのブランド。「ダフニスとクロエ」からネーミングされたというとおり、そのポエティックな世界観が幅広い年齢層に支持されている。洋服にとどまらず、アクセサリーや香水などの人気も高い。
「フランキー」はアプリコットを基調とした虹色のグラデーションがフェミニンな印象の、バタフライシェイプのサングラス。シグネチャーであるグラデーションレンズとの組み合わせが、ボヘミアンで自由な雰囲気も醸し出す。環境に優しいバイオ素材を使用しているのも、このブランドならではだ。
ブルガリ「セルペンティ トゥルーカラー」
税込希望小売価格:69,850円
イタリアの高級宝飾ブランド「ブルガリ」。レディースのアイウェアコレクションは、「女性の生まれながらの美しさを捉え、女性の持つさまざまな面を引き立てる」ことをコンセプトにデザインされている。
2021年の新作「セルペンティ トゥルーカラー」は、ヘキサゴナルなメタル製フレームにグレーのレンズの組み合わせ。レンズとテンプルの先端に施したピンクマゼンタのエナメル加工は、ブランドのアイコンであるヘビのうろこをイメージしたもの。軽やかで艶のあるデザインは、これからの季節にぴったり。
イッセイ ミヤケ アイズ「エレメント シリーズ Ⅲ-ヘキサゴン」
税込希望小売価格:39,600円
両面UV加工 裏面反射紫外線の95%をカット
イッセイ ミヤケ アイズは、日本を代表するメガネメーカーである「金子眼鏡」とのコラボレーションによって生まれたシリーズ。「日常を重視したベーシックなスタイルであること」「高い品質を実現すること」「長く愛用される製品であり続けること」。この三つを柱に、日常生活のなかで使ってこそ生きる「用の美」を体現するアイウェアを目指している。
2021年に発表された「エレメント シリーズ Ⅲ」は、ヘキサゴンとラウンドの2種があり、いずれのレンズもヴィンテージ感が漂うテレビジョンカット(昔のブラウン管テレビの形状び由来)が特徴。リムの内側を斜めに巧みにカットし、フロントとレンズの間に透明なラインを際立たせている。紫外線のダメージから眼や肌を守る大きめのレンズは、まさに用の美。
また、今回採用したスプリングヒンジは、片手でサングラスの掛け外しをしてもスプリング機構のおかげで無理なく広がり、また元に戻るという。
レイバン「アビエーター フルカラー」
税込希望小売価格:28,380円
100% UVA/UVB/ブルーライトカット
1937年のブランド誕生以来、アビエーターサングラスの代名詞として知られてきた「レイバン」。アメリカ空軍のために開発されたティアドロップ型で不動の人気を誇る。レディースモデルも豊富に展開。
「アビエーター フルカラー」は、カラフルなアセテート製のアイコニックなサングラス。1980年代のフルカラー「レイバン アビエーター」のカムバックモデルだ。レンズには、最新のトレンドであるカラーグラデーションを施した。メタルフレームはグリーンを含め、7色で展開。
アヤメ「ニューオールド」
税込希望小売価格:41,800円
2010年創業の日本製アイウェアブランド。「温故知新」をコンセプトに今泉悠氏がデザインしたものを、日本の熟練の職人が形にする。永く愛され続けるクラシックなアイウェアを現代的にアップデートした絶妙な塩梅が人気。東京・千駄ヶ谷に直営店がある。
こちらのモデル「ニューオールド」は、ボストンとウェリントンの中間を狙ったという、ブランドを代表するフレームデザイン。アセテートのピンクフレームがファッショナブルだ。
ジンズ「ジンズ アンド サン POP」
税込希望小売価格:5,500円
「サングラスの民主化」をスローガンに掲げ、ファションデザイナーのNIGO監修のもとにスタートした、新ブランド「ジンズ アンド サン」。性別問わず、さまざまなライフスタイルに寄り添い、誰もが日常的に着用できるサングラスを多数ラインナップする。ヴィンテージライクな「LAUNCH COLLECTION」、ノスタルジックな「POP」、あえて主張を抑えた「NEW STANDARD」など、7つのカテゴリーで展開。
「POP」は、ノスタルジックでポップなカラーリングが楽しいシリーズ。メタルとセルを組み合わせた細身でシャープなデザインに、個性的な配色がファッショナブル。程よいボリューム感のレンズはスタイリングのアクセントになりながらも、フレームの繊細さがサングラスの印象を適度に抑え、普段使いしやすいデザインとなっている。
目ヘの紫外線ダメージをUVカットサングラスで防ごう
私たちが年中さらされている紫外線。肌や髪へのダメージには敏感で、日焼け止めやUVケア化粧品を一年中使っている人は多いかもしれないが、目への紫外線対策はどうだろう?特に4〜9月は紫外線量がぐっと増えるシーズンとなる。
目への紫外線ダメージを侮ってはいけない。長期間にわたって紫外線を浴び続けると体内にダメージが蓄積され、眼病リスクを高めるといわれているうえに、目や肌から紫外線を多く浴びることによって疲労物質が血中に増加するともいわれている。
また、「目から日焼けする」という言葉が表すように、目が強い紫外線を感知すると、脳が周囲の日差しが強いと判断してメラニンを生成し、肌の日焼けにも影響するという研究結果もある。
「サングラス」とは元来、色のついたレンズによって太陽光の眩しさをやわらげるためのものとして誕生した。しかし近年は「UVカット」機能を盛り込んだレンズが主流となり、日差し避けはもちろんだが紫外線から目を守るための機能が主流に。サングラスを選ぶ際はUVカット機能も確認し、おしゃれしながら「目のUVケア」にも気を配りたい。
フレームのタイプを知って自分に似合う1本を選ぶ
フレームの形は、顔の輪郭と違うタイプを選ぶとよいとされている。例えば、丸顔タイプなら角ばったタイプを、三角や四角顔なら丸みのあるタイプを、など。また、眉とフレームのラインが重なるデザインを選んでみよう。眉毛が隠れるか、上のフレームから少し見えるぐらいがおすすめ。
代表的なフレームのデザインは以下の8種類だ。
・ウェリントン
・ラウンド
・スクエア
・ボストン
・オーバル
・ティアドロップ
・バタフライ
・フォックス
気に入ったフレームが見つかったなら、試着して瞳の位置をチェックしよう。目の位置が、フレームの中心近くに収まるのが基本。細かく見ていくと、高さはレンズの中央よりも少し上、左右のバランスでは少し内側にあると自然な印象となる。
似合うフレームのタイプが定まってきたら、次にフレームの素材やレンズの色違いをチェックしてみよう。さらに候補を絞り込めたら、同じデザインのサイズ違いも確認。実際にかけてみると、微妙なサイズ違いによっても印象はかなり変わるので、必ず試着して自分の骨格に似合うものを探しあててほしい。
最後には、全身鏡に映して、自分の肌色や、髪色、眉色との相性、そして、よく着る服や小物の色なども考えながら、バランスチェックをしよう。
自分史上最高に似合う1本の見つけ方をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参照。
サングラスの選び方|自分史上最高の1本を骨格や眉との相性から知る
新しいサングラスで“わたし”をアップデート!
厳選8ブランド、いかがだっただろうか?サングラス選びはどんどん試着して顔映りをチェクするのが重要。気に入ったブランドが見つかったら、次はぜひ店頭に足を運んで、着せ替え気分でいろいろと試してみてほしい。あなたの魅力をアップデートする1本が必ず見つかるはずだ。
関連記事