旅の+one

快適な空の旅のために活用したいJALの空港ラウンジでの楽しみ方

文/加藤あやな

搭乗手続きを終えた後や、トランジットで少し時間があいたときなどは、搭乗するまでゆっくりと過ごしたいもの。しかし空港内のレストランやカフェはどこも満員で、結局リラックスできなかった、といった経験はないだろうか。そんなときにおすすめしたいのが空港ラウンジだ。

 

ワンランク上の上質な空間を提供するラウンジとは?

JALファーストクラスラウンジ「鮨鶴亭」

▲成田空港国際線本館4階JALファーストクラスラウンジ「鮨 鶴亭」。

 
利用客がせわしなく移動する空港内でも中に入ればほっとひと息落ち着くことができる空港ラウンジには、大きく分けて2種類のラウンジがある。各航空会社が運営するラウンジと、クレジットカード会社が運営するラウンジだ。

 
航空会社が運営するラウンジは、それぞれの航空会社の会員や乗客が利用できるものだが、ファーストクラスやビジネスクラスの乗客などが利用できる特別なラウンジもある。例えばJALの場合、国際線に「JALファーストクラスラウンジ」と「JALサクララウンジ」の2種類があり、「JALファーストクラスラウンジ」はワンランク上の上質な空間とサービスが提供される。それぞれのラウンジの利用条件は下記の通りだ。

 

国際線JALファーストクラスラウンジの利用条件

(1)JALファーストクラスにご搭乗されるお客さま
(2)JMBダイヤモンド会員
(3)JGCプレミア会員
(4)ワンワールドエメラルドの資格を保有

 

国際線JALサクララウンジの利用条件

(1)JALファーストクラス、ビジネスクラスにご搭乗されるお客さま
(2)JMBダイヤモンド会員
(3)JGCプレミア会員
(4)JMBサファイア会員
(5)JALグローバルクラブ会員
(6)プレミアムエコノミーまたは予約クラスYのエコノミーにご搭乗されるお客さま

 

リニューアルされたばかりの成田空港国際線のJALファーストクラスラウンジ

なかでも4つのエリアに分かれる成田空港国際線第2旅客ターミナル本館のJALファーストクラスラウンジは、今年(2019年)リニューアルされたばかりの新しいラウンジだ。お客さまの「もっとゆっくりしたい」という要望から、広々としたソファが特徴的な、一人ひとりがゆったりとくつろげる空間となっている。

 
JALsSALON

▲成田空港本館3階JALファーストクラスラウンジ「JAL’s SALON」

 
モダンジャパニーズをテーマに、バーテンダーが提供するBARカウンターでは、日本のプレミアムウイスキーからクラフトウイスキー、クラフトジン、クラフトウォッカなどのオリジナルのアルコールのほか、日本茶、和菓子など「日本の匠の味」をご用意。和尽くしの空間で過ごす出発前の優雅なひとときは、これから行く旅先へ想いを馳せる、心地いい時間となるだろう。

 

JALサクララウンジは、旅行の楽しみ

サクララウンジ

▲2019年8月に拡張リニューアルされた成田空港本館3階JALサクララウンジ「THE DINING」

 
今まで国内外20カ所以上のラウンジを利用してきたが、JALのサクララウンジに行くのは私の密かな楽しみになっている。

 
例えば、朝食の時間帯には、メゾンカイザーのクロワッサンやサラダなどの洋食から、鮭や豚汁といった和食まで、約30品目がブッフェに並ぶ。昼食・夕食時は、グラタンや温うどんなども登場。くつろげる癒やしの空間だけでなく、レストランに行かずとも十分すぎる食事がとれることは、サクララウンジの大きな魅力といえるだろう。

 

カレー好きの間でも話題の「JAL特製ビーフカレー」

なかでも私のお気に入りは、「JAL特製ビーフカレー」だ。サクララウンジといったらカレー!と言われるほどの人気メニューで、ゴロゴロした大きめのビーフの入ったカレーは食べごたえ十分。熟成されたルーは、くせになる辛さだ。朝・昼・夜とわず、すべての時間帯で提供されることも嬉しい。

 
興味深いのは、空港ごとに少しずつ味が異なること。その土地ならではの食材や米が使われたり、好みに合わせてトッピングを追加したりすることもできるので、私も含め、常連の利用客でカレー好きの間では、出発前の楽しみのひとつになっているのだ。

 

空港ラウンジは、快適な空の旅に欠かせない空間である

飛行機内
 
最後に私のラウンジ活用術を紹介しよう。

 

早めに空港に到着し、ラウンジを楽しむ

一般的に国内線では約30分前、国際線では約90分前までに搭乗手続きを済ますことが推奨されているが、私はその時間よりもさらに30分以上早く到着してラウンジでの時間を楽しむようにしている。航空会社のラウンジは会社によって雰囲気が異なり、場所によって内装やメニューのラインナップにそれぞれ特徴があっておもしろいからだ。

 

深夜便搭乗前にシャワーを浴びてリフレッシュ

搭乗するときなどにおすすめなのが、空港ラウンジでのシャワー利用だ。コインシャワーのサービスを提供している空港もあるが、それに比べてラウンジ内にあるシャワールームはどこも手入れが行き届いていて清潔。さらにシャンプーやボディーソープ、タオル、歯ブラシやドライヤーなども完備してあるので、長時間のトランジットや深夜便を利用するときなどによく利用させてもらっている。

 
また深夜営業している空港内のフードコートは少ないが、空港ラウンジの多くは夜遅くまで営業している場合が多いことも嬉しいポイント。お腹を満たしてシャワーですっきりしてから深夜便に乗れば、フライト中にぐっすり眠ることができるのでぜひ試してみてほしい。

 
このように空港ラウンジは、私にとって旅をより快適なものにしてくれる欠かせない場所になっている。空港ラウンジを上手に活用してトランジットや搭乗前も有意義に過ごせば、きっと空の旅は快適に、もっと楽しくなるはずだ。
 
 

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