岐阜県大野郡白川村、国道156号の大白川橋から県道451号白山公園線を通り白水湖を目指す。白水の滝までは駐車場に車を止め、黄葉のブナやミズナラの自然林の中を散策しながら、遊歩道を展望台へと下る。白水の滝は、原生林の中、柱状節理の絶壁から深い谷に垂直に落下する直瀑だ。高さ72m幅8m。爆音を轟かせ、滝しぶきは水煙となって滝壺へ。滝壺では錦繍に彩られた岩場と勇壮な滝を満喫できた。
白山国立公園
最高峰の御前峰(2,702m)、大汝峰、剣ヶ峰の3峰を中心に周辺の山峰を含めた総称が「白山」。登山愛好家にはよく知られた山岳地であり、全国に3,000社余りある白山神社の総本宮を祀る聖地でもある。その白山を中心に、およそ南北40km、東西30kmの4県にまたがる公園は、高い自然性が魅力。山麓には広大なブナの原生林が広がるほか、高山・亜高山帯では約250種もの高山植物が見られ、日本有数の花の山でもある。
DATA|指定:昭和37(1962)年11月12日 面積:49,900ha 地域:富山県、石川県、福井県、岐阜県
環境省 日本の国立公園Webサイト
今月の一景へのアクセス
小松空港から白水の滝…北陸自動車道を経由し、東海北陸自動車道白川郷IC下車。車で約2時間。
森田敏隆
もりた としたか/風景写真家。1946年、大阪府生まれ。国立公園の四季折々の絶景、棚田や桜などの日本の原風景を50年以上にわたり撮影し続け、80冊の写真集を発表している。
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