食欲の秋が到来しましたが、皆さんは新米を片手にエンジョイカロリーできていますか?
今回は、年間1,000軒を食べ歩くフォーリンデブはっしーが愛してやまない、マイベストオブホルモンのお店をご紹介します。
それは京都に本店を構える、「ホルモン千葉」というお店。東京1号店を2016年に渋谷でオープンさせ、このたび2021年7月に新宿にも新店を開きました。カウンター席のみの、決して広くはない店内ですが、白を基調とした雰囲気で清潔感があります。
メニューはアラカルトでも注文できますが、ぜひここはコースを!5種類のコク塩ホルモン、4種の黒だれホルモン、そして〆の麺がついて、なんとフルコース税込3,080円というお手頃感。これに白米を付ければ、もう心もお腹も満たされることを保証します。
まずは、コク塩ホルモンから。ハラミなどが入り、食べごたえがありますが、なんといっても特筆すべきはその肉質と味付け。芝浦の食肉市場から毎朝仕入れる新鮮な黒毛和牛ホルモンのみを使い、それだけでも美味しいところ、ニンニクをガツンときかせたパワフルな塩だれに揉みこんで提供。もうこれだけでもハマってしまう!
しかし、コク塩ホルモンを終えてからが、このお店の真骨頂なんです。というのも、この黒だれホルモンが調理方法も含めてオンリーワンともいえる、悪魔的な美味しさだから。京都で200年以上の歴史を持つ老舗メーカーから仕入れた味噌を独自に3種類ブレンドし、その名のとおり真っ黒にかがやく黒だれで、ぷるっぷるの脂身付きホルモンを揉みこんでいます。
じつはこちらのお店、カウンター越しに店員さんがすべて焼いてくれます。ホルモンは焼き加減が難しく、どれくらい焼いたらよいのか悩んでしまう人も多いと思いますが、ここでは店員さんにすべて身を委ねれば大丈夫。お腹を空かせて口を開けて待っているだけでよいなんて、嬉しいですよね!
だからこそ、特徴的な調理方法も、店員さんが目の前で披露してくれます。ナナメにセットされた鉄板の一番下には穴があいていて、鉄板上部で黒だれホルモンを焼きはじめると、流れ出た肉汁が徐々に穴を通過して器にたまっていきます。ここでなんと、ホルモンをたれにふたたびディップさせながら漬け焼きするという、禁断の技が発動!
一度逃したはずの肉汁がよみがえってきて、旨味という旨味をすべてホルモンに余すことなくまとわせていきます。これぞ旨味のヘビーローテーション!個人的にはホルモン総選挙・第1位のセンターを張るほどの美味しさです。味噌と醤油の深みが感じられる黒だれと、あま~いホルモンの脂(肉汁)が手を取り合うとき、それはもう白米かビールが緊急招集されることを意味します。
さらに!ここで終わりではないんです。そう、何度もホルモンを漬け焼きして育てあげた肉汁だれがまだ余っていますよね?育ったら卒業式を迎えるのは人生の常で、旨味がとけこんだ肉汁だれをすべて使って、〆に焼きうどんを作ってしまうという暴挙に出ます。
コースでは焼きうどんか焼きそばか選べますが、このお店に通いつめた私としては焼きうどんのほうがオススメ。肉汁だれが濃いので、麺が太いうどんのほうがほどよく麺の1本1本を艶やかにコーティングしてくれます。
トッピングに山椒をふりかければ、さらに華やかな香りに。コースの3品すべてが絶品かつ楽しく、これぞ究極のホルモンのエンターテインメントを感じさせてくれます。愛してやまないこの美味しさは、もちろんデブリシャス!
似たようなお店も見かけるようになってきましたが、元祖である「ホルモン千葉」の味わいは、決して表面だけではマネできるものではありません。ぜひ食欲の秋に胃袋を全開放してみてください!
ホルモン千葉 新宿店
住所:東京都新宿区新宿3-10-7 鳥松ビル1F
電話番号:03-6455-3215
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:月
Webサイト:http://www.chiba-group.jp/hormone/#shinjyuku
フォーリンデブはっしー
グルメエンターテイナー。お肉博士とお米ソムリエの資格を持ち、肉を中心にごはんのオカズを求めて全国を食べ歩く。フォロワー数27万人超えのInstagramと、月間200万アクセスを記録するグルメブログが人気。YouTubeチャンネルではおすすめグルメのまとめ動画などを公開。農林水産省の国産食材アンバサダーや、総務省の地域力創造アドバイザーなども務める。決めゼリフは、デブリシャス!
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