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2024年の満月はいつ?満月カレンダーやレアな満月を紹介

 
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夜空を見上げると、そこにはいつも「月」がある。真夜中に、明け方に、夕方に、時間ごとに美しい姿を見せてくれる。

 
どこにいても見つけることができる月は、古代より、その満ち欠けが暦に用いられてきた。月を見ることで、季節を知り、日付を知ることができた。なかでも満月には特別な意味があり、さまざまな呼び方で親しまれている。

 
この記事では、

 
・満月って何?
・2024年の満月カレンダー
・スーパームーンなど名前の付いた満月って?
・日食や月食って何?

 
を解説する。

 
また、見逃したくない「月食」や、今年の「中秋の名月」、珍しい月についてもご紹介する。

 
これを読めば、夜空の広がる方が増えるはず!

 

満月って何?

 

満月は月と太陽の位置による

満ち欠けを繰り返す「月」。満月とはどのような状態なのだろう?

 
月は自ら発光するのではなく、太陽の光を反射している。月と太陽の位置が変わることにより、月が太陽に照らされている面も変化し、私たちが見ている月の形が変わっていく。

 
はじまりは「新月」から。この時、太陽と月はほぼ同じ方向で重なり、地球からは何も見えない。

 
そこから1日に約12度ずつ、月は東に向かって太陽から離れていく。月が満ちて満月になるまでは、月の西側部分が光り、太陽との角度が開くにつれて、月も明るくなる。

 
新月から三日月、半月と、月は少しずつ姿を現し、やがて満月になる。太陽と月が180度の角度で離れた時が「満月」だ。

 
そして、満月から欠けていき、ふたたび新月に戻る。満月から新月になるまでは東側が光り、西側が欠けていく。

 
新月から満月になり、そしてまた新月に戻るまでの周期は約29.5日。ひと月に一度は、満月が見られることになる。

 

満月とそのほかの月の種類

月の満ち欠けによって、それぞれ月には名前が付いている。新月から、また新月に戻るまで順に紹介しよう。

 

新月

はじまりの月。月と太陽が同じ方角にあり、地球からは見えない。つまり真っ暗で、光っている月は出ていない日となる。「朔(さく)」とも呼ばれる。これから新しい月が始まることから、「新月」の日に願い事をする人も多い。

 

三日月

 
新月から3日目ごろの月で、西側が細く光っている。日の入り後の、西の空でよく見える。願いを叶えてくれるといわれている。

 

上弦の月

 
新月から7日目ごろの月。月の西側の半分が光っている。満月を縦に切ったような形をしている。

 

十日夜(とおかんや)

 
10日目ごろの月。上弦の月がふっくらと膨らんだ形。また、旧暦10月10日の月を指すことも多く、収穫祭などが行われる。地域によってそれぞれだが、田んぼの神様への感謝を込めて、お団子やぼた餅などを供える。2022年は11月3日。

 

十三夜

 
13日目ごろの月を指す。満月に向けて満ちていくため、縁起がよいとされ、満月に次いで美しい月といわれる。また、旧暦で9月13日の夜を「十三夜」と呼ぶ。2022年の十三夜は10月8日。「栗名月(くりめいげつ)」「豆名月(まめめいげつ)」とも呼ばれ、収穫物をお供えして感謝をする。

 

満月

 
ほぼ全体が光っている丸い月。月の周期では、約14.8日で満ちる。
満ちた状態である「満月」には達成や完了といった意味合いがあるため、願い事が叶った感謝や、満たされて手放すイメージで願うとよいといわれている。

 

十五夜

 
旧暦で毎月15日に出る月のこと。そのほとんどは満月となる。「中秋の名月」とも呼ばれ、旧暦では秋の真ん中である9月の月を指す。なお、2022年は9月10日が十五夜となる。

 
十日夜、十三夜、十五夜と、3回お月見ができると「三月見(さんつきみ)」と呼ばれ、縁起がよいとされる。一方、十三夜と十五夜のどちらかだけ月を見るのは、「片月見」となり縁起がよくないといわれている。

 

十六夜

 
「いざよい」とも呼ばれる。旧暦で16日の夜または月のこと。中秋の名月(十五夜)の後の、旧暦8月16日の月を指すことも多い。

 

下弦の月

 
23日目ごろの月を指す。上弦の月とは反対側の東側半分が光っている。

 

二十七日の月

「暁月(ぎょうげつ)」とも呼ばれる。夜には見えず、日の出前の、東の空で見えやすい。月の東側が細く光っている。

 

明けの三日月

 
28~29日目、新月になる前の最後の月。明け方に見える。

 

2024年1月からの満月カレンダー

 
では、実際にこれから満月になる日はいつだろうか。新月や三日月とあわせて、確認してみよう。

 
2024年
1月11日(木)新月
1月13日(土)三日月
1月26日(金)満月

 
2月10日(土)新月
2月12日(月・祝)三日月
2月24日(土)満月

 
3月10日(日)新月
3月12日(火)三日月
3月25日(月)満月

 
4月9日(火)新月
4月11日(木)三日月
4月24日(水)満月

 
5月8日(水)新月
5月10日(金)新月
5月23日(木)満月

 
6月6日(木)新月
6月8日(土)三日月
6月22日(土)満月

 
7月6日(土)新月
7月8日(月)三日月
7月21日(日)満月

 
8月4日(日)新月
8月6日(火)三日月
8月20日(火)満月

 
9月3日(火)新月
9月5日(木)三日月
9月17日(火)中秋の名月
9月18日(水)満月

 
10月3日(木)新月
10月5日(土)三日月
10月17日(木)満月(スーパームーン)

 
11月1日(金)新月
11月3日(日・祝)三日月
11月16日(土)満月

 
12月1日(日)新月
12月3日(火)三日月
12月15日(日)満月

 

スーパームーンなど、名前の付いた満月って?

夜空を見た時、驚くほど大きな満月に出合うことはないだろうか?赤い色をしていたり、いつも以上に明るく見えたりすることもある。

 
満月には「スーパームーン」「ブルームーン」「ストロベリームーン」といった名前が付いていたり、「中秋の名月」など、時期や条件によって、名づけられたものもある。

 
ここからは、名前の付いた満月についてご紹介しよう。

 

スーパームーン

 
次に見られるのは:2024年10月17日

 
地球と月の距離によって「満月」の見え方は変わってくるが、年間で一番大きく見える満月を「スーパームーン」と呼ぶことが多い。だが、実は「スーパームーン」には、天文学上での定義はない。

 
ちなみに2023年、地球にもっとも近付いた満月が見られたのは8月31だった。

 

ブルームーン

次に見られるのは:2024年8月20日

 
「ブルームーン」にも天文学上の定義はなく、さまざまな説があるのだが、ひと月に満月が2回見られることがあり、その2回目の満月を指すことが多い。

 
月の満ち欠けは約29.5日の周期。そのため、満月が見られるのは月に一度がほとんどだが、2~3年に1度ほど、ひと月に2回、満月が見られることがある。

 
なお、2023年は8月に2回満月「ブルームーン」が見られたが、2024年は1回だけ。

 

中秋の名月

 
次に見られるのは:2024年9月17日

 
「中秋」とは旧暦の8月15日を指す。旧暦では、7~9月を秋としているため、8月15日が秋の真ん中となる。また、その頃は最も月が美しい時期であるとされる。

 
さらに、中秋の名月が「十五夜」と呼ばれることもある。月は約15日で満月になるため、旧暦では新月から15日目の夜を「十五夜」と呼んでいた。また「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれ、収穫を感謝する行事が行われることも多い。

 
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ブラッドムーン

 
次に見られるのは:2024年はなし

 
赤黒い色の月、つまり皆既月食のこと。2022年は11月8日に皆既月食が見られた。血を意味する「ブラッド」、そして赤黒い色味と、どこか怖い印象や不吉な予感を感じる人もいるかもしれない。

 
だが、皆既月食が赤黒い色に見えるのには理由があり、夕日と同じ仕組みなので特に不吉な意味合いはない。

 

そのほかの満月

 
日本には「神無月(かんなづき)」「水無月(みなづき)」など、各月や季節にまつわる呼称「和風月名」があるのと同じように、アメリカの農事暦でも満月に名前が付けられている。ネイティブアメリカンの季節の捉え方が由来しているといわれ、収穫期や狩猟期、自然の特徴が表されている。

 

1月 「ウルフムーン」

1月はオオカミの繁殖期がはじまり、仲間を探すためにオオカミの遠吠えが多く聞こえることから、この名前が付けられている。

 

2月 「スノームーン」

真冬で大雪が降る時期であることから、スノームーンと呼ばれる。雪で作物がとれない時期でもあるため、飢えを表して「ハンガームーン」ということも。

 

3月 「ワームムーン」

春が近付いてきて、だんだんと動物たちが動き出す時期にあわせて呼ばれている。土の中にいる虫(ワーム)にちなんでいる。

 

4月 「ピンクムーン」

この時期に多く咲く、ピンク色の花から名付けられたといわれている。恋愛に関する願い事をする人も多い。

 

5月 「フラワームーン」

さまざまな花が咲き誇る季節であることから名付けられている。

 

6月 「ストロベリームーン」

夏至に近い満月でもある。欧米ではいちごの収穫期が初夏であるため、この名前が付けられた。「ピンクムーン」と同じく、恋愛運アップなどをお願いする人も多い。

 

7月 「バックムーン」

春に生え変わった雄鹿の角の、枝角が生えてくる時期であることから、雄鹿を表す「バック」という名が付いている。

 

8月 「スタージョンムーン」

スタージョンとはチョウザメのこと。北米の湖などでは、8月になるとチョウザメ漁が盛んになることから。

 

9月 「ハーベストムーン」

秋分に近い満月を「ハーベストムーン」と呼ぶ。北米ではこの時期に収穫(ハーベスト)を行うことから、この名前が付いている。年によって秋分のタイミングが変わるため、10月の満月を「ハーベストムーン」と呼ぶ場合もある。

 

10月 「ハンターズムーン」

月明かりが強くなる時期で、その光を頼りに狩りをすることから名付けられている。

 

11月 「ビーバームーン」

北米ではビーバーが多く生息し、冬に向けて巣作りをはじめる季節であることから、この名前が付いている。

 

12月 「コールドムーン」

まさに冬本番となり、寒さが厳しくなってくる時期であることから、名付けられている。

 
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月食や日食って何?

ニュースなどでよく、月食や日食といった言葉を耳にするが、月の満ち欠けにどう関係があるのだろうか。

 

月食とは?

 
「月食」とは、太陽、地球、月の順番で一直線に並んだ時、地球の影の中を月が通ることで、月が欠けて見える現象のことをいう。

 
月は発光しておらず、太陽の光を反射している。そのため、月食で地球の影になっても、月は見えなくなるのではなく、赤黒い色に見える。これは月食の時、間に入る地球によって太陽の光が屈折すると、波長の短い青い光は散乱してしまい、ほとんど大気を通過することができないためだ。

 
波長の長い赤い光は、弱まりながらも通り抜けていく。条件によって、オレンジ色や赤色、黒味を帯びた赤銅色と、色味は異なる。

 
「月食」は2種類あり、どちらもその時に月の見える場所であれば、どこからでも見ることができる。

 
皆既月食・・・月の全体が影に入り込み、暗く見えたり、赤黒く見えたりする。
部分月食・・・月の一部だけが欠けているように見える。

 
今後、日本で見ることができる月食は以下の通り。

 
2025年3月14日(金) 皆既月食 ※日本の一部で部分月食が見える
2025年9月8日(月) 皆既月食
2026年3月3日(火) 皆既月食
2028年7月7日(金) 部分月食
2029年1月1日(月) 皆既月食
2029年12月21日(金) 皆既月食
2030年6月16日(日) 部分月食

 

日食とは?

 
昼間に見える太陽は、危険なので直視することはできないが丸い形をしている。けれども時に、部分的に欠けて見えることがある。それが「日食」だ。

 
太陽、月、地球の順番で一直線に並んだ時、太陽が月に隠され、影になった部分が欠けて見える。

 
「日食」は大きく3つに分けられる。

 

皆既日食

太陽全体が見えなくなる。

 

部分日食

 
太陽の一部が欠けて見えなくなる。

 

金環日食

 
太陽の中央部が影となり、光が輪のように見える。

 
太陽と月と地球が一直線に並ぶのは珍しいことであり、さらに月による影は地球よりも小さいため、それを見ることができる場所は地球上でも限られている。同じ場所から、再び日食を見ることができるのは、数年から数十年に一度程度となる。

 
ちなみに2022年以降、直近で日本で見られる日食は2030年だ。

 
2030年6月1日(土) 金環日食
2035年9月2日(日) 皆既日食

 
2010年以降、日本で見られた日食は3回。日中にもかかわらず、暗くなったことを記憶されている方もいるかもしれない。

 
2011年6月2日(木) 部分日食
2012年5月21日(月) 金環日食
2019年1月6日(日) 部分日食

 

月の満ち欠けが織りなす天体ショーに注目

空を見上げて可愛らしい三日月や、丸い満月を見ると嬉しくなる。いにしえの人々も、同じように月を見ていたのかもしれないと、その神秘な歴史に想像が膨らむ。

 
満月や新月、三日月の日には、お願い事をしてみるのも楽しい。そして、秋にはお月見をしよう。天気さえよければ、どこにいても見ることができる「月」は、知れば知るほど面白い。さあ、今夜は空を見上げてみよう!

 
 

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