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バーベキューコンロおすすめ10選|選び方や便利グッズも紹介

アウトドアアクティビティーのメインイベント、バーベキュー(BBQ)。肉や野菜を焼くだけでの、シンプルな料理というイメージがあるが、実は奥が深く、極めれば一級の料理ができる。BBQの成否を大きく左右するのがBBQコンロ・グリルだ。メーカー各社が個性と利便性を追求したモデルを打ち出しているので、好みやスタイルにあわせて選ぶことができる。

 
この記事では、

 
・BBQコンロ・グリルの種類と選び方
・おすすめモデル10選
・あると便利なアイテム

 
について詳しくご紹介する。

 
正しく選んで、ワンランク上のBBQを!

 

バーベキューに欠かせないコンロ・グリルの種類

まずはBBQコンロ・グリルにはどんな種類があるか見ていこう。立食で賑やかに食べるのか、チェアに座って落ち着いて食べるのか、熱源は薪・炭か、ガス・電気か。BBQスタイルと燃料の違いでBBQコンロ・グリルのタイプが分かれる。主なタイプは以下の5つだ。

 

スタンダード(スタンド)・タイプ

脚が長く、高さのあるスタンド型は多くの人が「BBQコンロ・グリル」と聞いて真っ先に思い出すタイプだろう。立食で移動しながらワイワイ食事するのに向いている。

 

卓上タイプ

スタンダード・タイプに比べ、グッと低い位置で調理するのが卓上タイプ。ロースタイルとも呼ばれる。テーブルの上に置いたり、じかに地面に置いて使う。このタイプだと参加者はチェアに座って食事することになるので、ゆっくりと落ち着いた雰囲気にしたいときに向いている。

 

焚き火台タイプ

地面を荒らすことなく焚き火することができる焚き火台は、キャンプの必携品となっている。焚き火台のなかには、焼き網をのせるだけでBBQコンロとしても使えるものが多い。BBQの前後に焚き火を楽しむことができるので一石二鳥だ。

 
最新の焚き火台の種類やおすすめについて詳しく知りたい方はこちらをご参照いただきたい。

焚き火台の最新おすすめ8選と選び方|ソロからファミリーまで

 

ガス・電気タイプ

薪・炭にこだわりがないなら、このタイプが楽ちん。着火や火力調節での失敗がなく、家庭のコンロを使う感覚で手軽にBBQを楽しむことができる。

 

使い捨てタイプ

安価で簡便、使用後のメンテナンスや収納の必要もない。BBQビギナーは、使い捨てタイプから入って、少しずつ自分のスタイルや必要な機能を見つけていくという手もある。

 

BBQコンロ・グリル選びの3要素

 

適正サイズを選ぶ

BBQを楽しむ人数によってコンロ・グリルの適正サイズも当然違ってくる。単身やカップルでファミリー向けの大きなコンロ・グリルを使うのは燃料の無駄も多く、持ち運びも負担になるだろう。逆に大勢でのBBQに小さなコンロ・グリルでは盛り上がった雰囲気もしぼんでしまうだろう。

 

素材で選ぶ

一般的にコンロ・グリルの素材はスチールかステンレス。スチール製は安価だが、ずっしりと重く、またさびに弱いという弱点がある。ステンレス製は軽量で、さびにも強いが、スチール製に比べると高価。

 

熱源で選ぶ

薪、木炭、成形炭を使うのが一般的だが、初心者にとっては火おこしも使用後の燃え残りや灰の処理も面倒。一方、ガスや電気を使ったタイプは、風情という点では薪や炭を使うものに劣るが、時間的なロスやミスの心配なく、BBQそのものを楽しめる。

 

BBQコンロ・グリルのおすすめ10選

形状やサイズ、素材、熱源についてイメージをつかんでいただけただろうか。それでは、タイプ別に、具体的なおすすめのモデルを紹介していこう。

 

スタンダード・タイプ

コールマン クールスパイダープロ/L ファン

▲出典:コールマンURL

 
コールマンは1900年頃にアメリカで生まれた老舗キャンプ用品メーカー。このモデルは、調整のできるファン(動力は乾電池、着脱可能)が付いているので、うちわなどであおぐ必要がなく、安定した火力をキープすることができる。

 

サイズ:使用時約800×520×400/700mm、収納時約750×370×180mm(ファンを含まず)
重さ:7.7kg
素材:ステンレスほか
税込価格:16,800円

 

▲出典:コールマンURL

 

コールマン クールステージツーウェイグリル(レッド)

▲出典:コールマンURL

 
ハイ/ローの2ウェイポジションに加え、卓上タイプとしても使え、あらゆるBBQスタイルに対応することができるユーティリティーモデル。ボディーには通気性がよく燃焼効率の高いメッシュを採用。

 

サイズ:使用時約510×350×165/430/700mm、収納時約510×350×165mm
重さ:4kg
素材:スチールほか
税込価格:5,980円

 

ロゴス eco-logosave モダンクッキンググリル L・コンプリート

▲出典:ロゴスURL

 
LOGOS(ロゴス)は1985年に大阪で誕生したキャンプ用品メーカー。本格仕様ながら価格抑えめで、日本のアウトドア人口増加に貢献したとされる。このモデルは、BBQ、串焼き、鍋料理と、さまざまな調理ができるマルチクッキング・グリル。

 
串穴に刺せる専用のスキュア2本と、ダッチオーブンなどの鍋やケトルも設置できる立ちゴトクが付属。高さは2段階調整機能で、ロースタイルにも対応。「焼くだけがBBQじゃない!」という人に好適。火床は引き出し式で、燃料の調節や追加が簡単。多人数での使用に向くLサイズ。収納バッグ付き。

 

サイズ:使用時約850×650×800/360mm、収納時約690×420×130mm
重さ:5.3kg
素材:スチール
税込価格:14,850円

▲出典:ロゴスURL

 

卓上タイプ

ロゴス グリルアタッシュM

▲出典:ロゴスURL

 
収納時アタッシュケース型になるので電車や徒歩での移動でもスマートに持ち運びをすることができる。総重量も2.8kgと軽い。焼き網も火床もケースに収納。またセッティングはケースを展開して中に収納していたパーツを重ねるだけと簡単。コンパクト設計でありながら、焼き網のサイズは165×298mmと2~3人で使用するには申し分ない。

 

サイズ:使用時約390×360×315mm、収納時約390×295×95mm
重さ:2.8kg
素材:ステンレス、スチール、アルミ
税込価格:11,550円

 

▲出典:ロゴスURL

 

グリーンライフ 少煙シチリン L-390S

▲出典:アマゾンURL

 
グリーンライフは地球に優しい生活商品を企画販売している。このモデルは、反射板を使った特殊な構造により、煙の発生を90%抑制。輻射熱と遠赤外線による効果で食材が直接炭火に当たることがなく、美味しく焼くことができる。特に肉はふっくらとした焼き上がりになる。

 
反射板を使うことで熱効率が高く、燃料も節約できる。ボディーが熱くなりにくいので、ブルーシートやテーブルの上でも安心して使うことができる。商品詳細は以下の記事を参照。

約90%も煙をカットした七輪!肉も魚もふっくら焼き上がり、机やレジャーシートの上にも安全に置ける

 

焚き火台タイプ

キャプテンスタッグ CSブラックラベル ヘキサステンレス ファイアグリル <M>

▲出典:キャプテンスタッグURL

 
キャプテンスタッグは新潟県三条市で誕生した総合アウトドアブランド。こちらは、1台でBBQと焚き火が楽しめるモデル。

 
台形のパネル6枚を六角形に展開して焚き火台に組み立てる構造。収納時は、トート型の専用バッグにコンパクトに収まるので、持ち運びが楽ちん。収納時の厚さは55mm、重さは1.8kg。

 

サイズ:使用時約300×265×220mm、収納時約350×330×厚さ55mm
重さ:1.8kg
素材:ステンレス鋼ほか
税込価格:8,140円

 

▲出典:キャプテンスタッグURL

 

ユニフレーム ファイアグリル

▲出典:ユニフレームURL

 
ユニフレームは、ユニークな炎(フレーム)を創造するという理念のもと1985年に「金属加工の町」として知られる新潟・燕三条で誕生したアウトドアメーカー。このモデルはシンプルな構造でありながら、高い強度を持ち、設計の細部にこだわりがあって、いかにも町の工場の知恵と技術の集積といったプロダクトになっている。

 
正方形の炉は壁の四隅に隙間があり、熱膨張による変形を防ぐとともに、隙間から空気を流入させることによって燃焼効率を高める。4~5人向けのサイズでファミリーユースに好適。

 

サイズ:使用時約430×430×330mm、収納時約380×380×70mm
重さ:2.7kg
素材:ステンレス鋼ほか
税込価格:7,500円

 
キャンプやバーベキューに欠かせない「焚き火台」についても知りたい方は、こちらの記事を参照。

焚き火台のおすすめ6選|初心者でも迷わない選び方も解説

 

ガス・電気タイプ

ウェーバー(R) Q 3200ガスグリル

▲出典:ウェーバーURL

 
ウェーバーは1952年にアメリカで創業したBBQグリルメーカー。専用のカートが付いたこのグリルは、バルコニーや庭からキャンプサイトまでどこでも容易に設置することができ、本格的グリル料理を楽しめる。

 
2つの強力なバーナーと間接熱を生み出す独自のシステムで、肉を外側はカリッと中はしっとりジューシーに焼き上げる。ふた用温度計や着脱可能な折り畳み式サイドテーブルも付属している。8~10人用。

 

サイズ:使用時約141×127.6×76.2/360cm
重さ:5.3kg
素材:ステンレススチールほか
税込価格:91,990円

 

▲出典:ウェーバーURL

 

使い捨てタイプ

キャプテンスタッグ インスタントグリル

▲出典:キャプテンスタッグURL

 
BBQは楽しいけれど、道具の洗浄や収納、運搬は面倒なもの。この使い捨てグリルは重さ670gと軽量で、携行も楽々。燃料と着火紙もセットされているので、ライターと食材だけ用意すれば、それでOK。

 

サイズ:270×220×55mm
重さ:0.67kg
素材:アルミニウム、鉄(亜鉛メッキ)
税込価格:1,320円

 

カサスグリル

▲出典:アマゾンURL

 
最近は、食を取り巻く倫理の問題に強い関心を持つ人が増えているが、これからのBBQコンロ・グリルにも当然そういった「生き方・考え方」というファクターが取り入れられていくだろう。

 
ここで紹介するのはデンマーク発のエコ・フレンドリーな使い捨てグリル「カサスグリル」。素材は竹、段ボール、火山石。燃料は竹炭。金属は一切使用していないので環境負荷が少ない。調理可能時間は1時間と、リミットがあるのでその点は要注意。

 

サイズ:315×255×117mm
重さ:1kg
素材:竹炭、火山石、竹、段ボール
税込価格:1,320円

 

BBQにあると便利なアイテム

 
コンロ・グリル、燃料、食器、食材のほかにも、バーベキューをスムーズに行ううえであると役に立つ持ち物がある。装備しておきたいグッズについて知っておこう。

 

柄の付いたライター

ビギナーに多いのが着火のときのやけど。柄の付いたライターや軸の長いマッチを使って、着火点や残り火から離れた所から点火するようにしたい。

 

着火剤、火おこし器

薪や炭に着火するのは案外、至難の業だ。いったんついたと思ってもすぐに消えてしまうことも多々。ましてや、燃料が湿っていたり、環境がウェットな状態だったりではなおさらのこと。着火剤や新聞紙、段ボールの切れ端などは薪や炭以上に大切なものと心得るべし。

 
火おこしの技術に不安のある方は、チムニースターターのような便利グッズを活用するのもいいだろう。

 

ウェーバー ラピッドファイヤーコンパクト チムニースターター

▲出典:ウェーバーURL

 
煙突効果による上昇気流で、約20分間放置しておくだけで素早く簡単に火おこしができる。2,490円(税込)。

 

軍手/耐火・耐熱グローブ

燃料自体はもちろん、グリルも調理器具も高熱を帯びる。素手はもってのほかであることは言うまでもない。最低でも軍手を(熱された金属などを持つと、軍手をしていてもやけどを負うことがあるので注意)。耐火・耐熱素材のグローブをぜひ備えてほしい。

 

ロゴス BBQ耐熱レザーグローブ M

▲出典:ロゴスURL

 
牛革製レザーグローブ。手のひらや指は革を重ね貼りすることで断熱性を高めており、やけど防止に役立つ。3,300円(税込)。S、Lサイズもある。

 

トング

調理にも薪や炭の移動にも役立つのがトング。ただし、火のそばで長時間使用すると、トング自体が熱を帯びてやけどの原因になるので要注意。

 

火消しつぼ

使用後の炭は、火のついたものも消えたものも火消しつぼに移して持ち帰るのがBBQのマナー。残った炭はまた次回使うことができる。なお、火のついたグリルに水をかけて消火すると、急激な温度変化でグリルを破損する恐れがあるので要注意。

 

ロゴス マイティー火消し壺

▲出典:ロゴスURL

 
ふたを閉めれば酸素が遮断され、火が消える火消しつぼ。ネジ式でしっかり閉まるふたは持ち運び時にも安心。8,690円(税込)。

 

「バーベキュー検定」で目指せ上級者!

日本バーベキュー協会は、「スポーツバーベキュー」(スポーツクッキングのカテゴリの一つで、コンテストスタイルでバーベキューの腕を競う)の普及活動を行っている団体。各地で「バーベキュー検定」も実施している。「資格持ち」となれば、BBQ仲間から一目置かれること間違いなし!

 
Webサイト:https://jbbqa.org

 

最適なコンロ・グリルを選んで、あなたらしいBBQを

 
好みとスタイルに合致したBBQコンロ・グリルはあなたのよき相棒となる。まずは自分が求めているBBQとはどのようなものかをよく見つめ直し、最高の相棒を見つけて、ワンランク上のBBQライフを楽しんでもらいたい。

 
 

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