旅の+one

旅行カバンの選び方|日帰りでも長旅でも、最高の相棒を見つける方法

楽しい旅行。普段と違う場所で、新しい景色とまっさらな自分を見つける時間。しかしその楽しさは、旅先に「何を」「どうやって」持参するかに大きく左右される。

 
「この容量じゃ足りなかった!」「カバンがストレスで疲れてしまった……」とならないために、
・旅行カバンの必須条件
・旅行カバンの種類
・旅行カバン選びのポイント
を紹介する。

 
あなたの旅にピッタリな相棒探しのヒントにしてほしい。

 

旅行カバンの必須条件7つ

旅に持参するカバン、「何でもいいでしょ」と言うなかれ。実は「これを押さえておくと安心」なポイントが7つある。

 

1. 丈夫さ

何はさておき、壊れにくさは最重要ポイント。24時間営業のカバン屋さんがコンビニ並みに点在しているなら話は別だが、不慣れな場所で、いつ壊れるともしれない繊細なカバンがお供では、心おきなく旅を楽しめない。

 
旅グッズ全般に言えることだが、「安心」=壊れにくさは大前提だ。

 

2. 軽さ

頑丈なカバンは重量が増しがちだが、旅先では軽さも大切なポイント。携行する時間の長い旅行カバンゆえ、重さによる疲れの蓄積も侮れない。

 
旅慣れた方のなかには「1gでも軽く」をモットーに、カバンや携行品を選定する方もいるほど。堅牢かつ軽量という一見矛盾するように見える二大テーマを制する者は、旅行カバンを制する、と言っても過言ではない(かもしれない)。

 

3. 収納力

収納力も大切だ。カバンは形や仕切りの位置、ポケットの有無やサイズなどによって、実際に入るものが大きく変わる。「容量が大きい=より多く入る」とは言いきれないケースも多い。

 
実際に持っていく荷物を思い描いてカバン探しをしたい。例えば「旅には大きな三脚が必須」という方は、その長さが入る(もしくは取り付けられる)カバンでなくてはいけない。

 

4. 雨に強い

旅先でまったく雨に遭遇しない。そんなラッキーな旅ばかりではない。雨が降って中身までびしょ濡れ。そんなことにならないために、撥水・防水加工されたものを選びたい。

 

5. 静音性

意外に耳につくキャスターのゴロゴロ音や、面ファスナーのバリバリ音。治安の悪い場所ではカモの居所を教えているとすら言える。知らない場所でもスマートに行動するために、カバンの静音性も確認しておきたい。

 

6. 拡張性

お土産を購入したり、思わぬいただきものがあったり、持参した洋服がなぜか往路よりもかさばったり。旅の荷物は途中で減るよりも、増えることのほうが圧倒的に多い。そんなとき、荷物スペースを増やせる拡張性のあるカバンが助けになる。

 

7. 防犯性

特に海外旅行へ行く際に気をつけたいのがカバンの防犯性。スーツケースの鍵などは有名だが、リュックサックのジッパー位置なども重要なポイント。防犯意識の高さを見た目からアピールすることで「ねらわれにくい旅行者」を目指そう。

 

旅行カバン3種+α

 
旅行カバンの基本条件をさらったところで、今度はどんな種類のカバンがあるかを見ていこう。まず自分が求めるカバンの種類を知り、次に必要な容量を決めると、かなりターゲットが明確になるはずだ。

 
容量としては、一般的に1泊あたり10リットル必要といわれている。ちなみに容量(リットル数)が明記されていないカバンは、内寸の高さ・幅・奥行き(cm)を掛けて、1,000で割るとざっくり算出できる。

 

リュックサック

 
両手がフリーになり、左右の肩に均等に重さが載る「リュック」タイプは、長時間荷物を携行する旅の最強のお供。元は軍用カバンとも言われ、軽くて丈夫・機能性に優れた商品が多いのも納得。

 
30L前後なら、毎日の暮らしでも活躍させやすい「一石二鳥カバン」も選べ、長期の旅のお供には100Lを超える大容量の登山用リュックも存在する。

 
当然だが大容量になるほど背負い心地が疲れに直結してくる。背中の形が自分の体型と合っているか、背負って確認してみてほしい。

 
余談だが「リュックサック」の語源はドイツ語、「バックパック」の語源は英語で、どちらも同じものを指す。このうち日帰り程度の荷物が入る小型のものは「デイパック」と呼ぶことも。

 
●メリット: 両手がフリーになる、重量が両肩に均等に載る、軽い素材が多い

 
●デメリット: 荷物の出し入れにワンアクション、背後からねらわれやすい、背中が蒸れやすい、カジュアルになりすぎやすい

 
●容量展開の目安: 7L~100L

 
●価格展開の目安: 数千円~

 
●こんな機能がある商品も: 撥水性、防水性、肩パッド、腰バックル、ナイフガード、USBポート、ボトルホルダー、カメラルーム、シューズルーム、PCポケット、セキュリティーポケット、キャスター付き……

 

キャリーケース

 
キャスターのついたキャリーケースは、荷物の重さをほとんど感じずに移動できる、これまた旅行カバンにはぴったりの存在。

 
重い荷物を入れようが、日数の割に大きめのカバンを選ぼうが、整備された平坦な道でさえあればスイスイだ。いざというときリュックに変身する機能を持つタイプもある。

 
大きく分けると、
・ハードタイプ/ソフトタイプ
・キャスターの数(二輪/四輪)
・閉じ方と鍵
などの違いがあるので、こうした条件から絞り込めば、そう悩まずに理想のキャリーケースに出合えるはずだ。

 
●メリット: 重い荷物も軽々運べる、鍵をかければホテルでも安心、荷物の整理がしやすい、服がシワになりにくい

 
●デメリット: 荷物の出し入れが面倒、道を選ぶ、階段などでは持ち上げる必要がある、周囲の邪魔になりやすい、ロッカーなどに入れにくい、廃棄が面倒

 
●容量展開の目安: 20L~200L

 
●価格展開の目安: 数千円~

 
●こんな機能がある商品も: 撥水性、防水性、キャスターストッパー、容量拡張性、電子錠、トップオープン機能、外側ポケット、USBポート、吊り下げ式洋服棚、椅子になる、キックボード付き、AI搭載……

 

ボストンバッグ

 
旅行カバンと聞いてボストンバッグを思い浮かべる方も多いはず。横長の形、幅広のマチ、上部の大きな開閉部など、たくさんの荷物を持ち運ぶのに適したカバンである。

 
かつてボストンの大学生が重い教科書などを持ち運ぶのに使用したところからその名がついたともいわれる和製英語。アメリカではこうした形のカバン全般を「travelling bag」などと呼ぶことからも、旅行にぴったりのカバンだということがわかる。

 
レザーのイメージがあるが、ナイロン製が多いスポーツバッグやダッフルバッグ、ジムバッグなどもボストンバッグの一種。

 
旅行用にはショルダーストラップ付きで肩掛けにもなる2WAYタイプが人気。肩に掛けられるかどうか、持ち手の長さにも気をつけて選びたい。

 
ボストンタイプのカバンにキャスターがついて転がせる商品も存在する。重さを気にせず運べて、かつ中身の出し入れがしやすいといいとこどり。

 
デメリットとしてはキャスターやフレーム分の重量が増すことと、キャリーケースの防犯性・堅牢性を失うこと。旅先と好みで選びたい。

 
●メリット: 荷物の出し入れがしやすい、斜め掛けすれば両手がフリーに、頭上の棚に載せやすい

 
●デメリット: 荷物の重さが負担になりやすい

 
●容量展開の目安: 7L~200L

 
●価格展開の目安: 数千円~

 
●こんな機能がある商品も: 撥水性、防水性、ショルダーストラップ、リュックストラップ、シューズルーム、キャリー固定機能、ロック機能、キャスター付き……

 

サブバッグ

 
大きな旅行カバンとは別に、街歩き用のカバンを持参する旅の賢者も多い。特に気軽に荷物を出し入れしにくいキャリーケースには、サブバッグが必須。このときどんなサブバッグを選ぶかも、旅の快適性を大きく左右する。

 
小さめのリュック、肩掛けのポシェット、口が大きく開いたトートバッグのほか、ボディバッグやウェストポーチといった体に密着するタイプのサブバッグも根強い人気だ。

 
このサブバッグについては日常生活の延長で想像しやすいジャンルなので、この記事ではこれ以上の言及はしない。個人の好みと旅先の治安、気候などを考慮して選んでほしい。

 

こだわり別、旅行カバン選びのポイント

 
旅先で使いたいカバンは、何となく思い描けただろうか。カバンの種類→容量が決まると、かなりカバンを探しやすくなるはずだ。

 
その絞り込んだ選択肢のなかから、どういったポイントを押さえて最愛カバンに辿り着くか。以下にカバン選びのポイントをいくつか紹介する。自分の価値観を探るヒントにしてほしい。

 

価格で選ぶ

旅行に行く頻度があまり高くない場合、不要なお金はできるだけかけたくないもの。価格で選ぶのも賢い選択だ。

 
昨今はデザイン性に優れたローコストなカバンも登場しているが、値段の差は生地、ファスナー、タイヤ、ロック機能などに表れる。

 
できるだけ実物を見て、
・生地の丈夫さ
・ファスナー開閉/走行のスムーズさ
・重量感
・堅牢性
などを確認してほしい。

 

見た目で選ぶ

「何となくこの商品が好きになれない」というとき、多くはそのデザインや色、形、質感などが気に入らないというケースも多い。自分がどんな見た目(色/形/質感/デザイン)が好きなのかということに加え、自分のワードローブとの相性なども把握しておきたい。

 

静音性で選ぶ

品質を極めると静音性に行きつくというのが、編集部の独断と偏見に満ちた見解だ。静かなファスナー、堅牢なキャスター、細部まで気配りの行き届いた製品で、安心の旅を過ごす。編集部としてオススメの選択ポイントの一つだ。

 

機能で選ぶ

杖や椅子になるキャリーケース、キャスターがついたリュックやボストン、USBポート付きのリュックやキャリー、シューズルーム、カメラや交換レンズ用のコンパートメント……、昨今の旅行カバンの進化には目をみはるものがある。

 
「あったらいいな」という機能に振り回されると、本来カバンに求めていたものを忘れがちになるのでオススメしないが、もし「これは外せない」という機能があれば、そこから絞り込んでいくのは最愛カバンへの最短ルートとなるだろう。

 

編集部が伝える、失敗しない旅行カバン選び

 
これまで旅行カバンの種類や、選択のポイントを見てきた。こうした一般的な情報で、ある程度旅行カバンを絞り込めるようになったことと思う。

 
しかしそれでも「まだ悩む」「これじゃなかった」となることがある。何故か?

 
実は何よりも優先してほしい2つのことをお伝えしたい。

 

己が求めるものを知る

人によって旅行カバンに求めるものはまったく違う。皆が6割方納得できる「そこそこ外れないカバン」というものは存在するかもしれないが、我々はあなたに「100%納得」して旅に行ってほしい。

 
そこで大切になるのが、ほかでもない「自分が求めているものを明確にする」作業だ。自分がなぜキャスターに惹かれるのか、ボストンに食指が動かないのか、気づけば黒ばかり持っているのか……。

 
そういった「自分探し」で自分の好き/嫌いを明文化することで、最愛の旅行カバンを見つけられるはずだ。

 
ここで見つけた「自分ルール」は文章化して保存し、折に触れて更新していくことで、カバンだけでなく今後のワードローブ作りや、ひいては人生の指針ともなってくれるだろう。

 

旅先のことを知る

どんなに愛せるカバンを見つけても、それが旅先の事情に合っていなければ、あなたの旅はすこし残念なものになるかもしれない。

 
気候、道路事情、治安、文化……。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という孫子の言葉にもあるように、ガイドブックやインターネット、SNSなどを駆使して旅先の情報をゲットし、次の旅先に最適なカバンを探して欲しい。

 

最高の旅行カバンと旅に出よう

 
丈夫さや軽さといった7つの条件を備え、自分好みかつ旅先にも合った種類、サイズ、色、形で、納得のいく価格と機能を持つカバン。

 
そんな最高のカバンがあれば、あなたの旅は最高なものになるに違いない。

 
簡単な最終チェック方法として、旅先の風景に自分と旅行カバンが共にある姿をイメージして、違和感がなければそれは「自分と旅先にぴったりのカバン」であると言えるだろう。

 
最高のカバンで、最高の旅を!
行ってらっしゃい!

 
 

関連記事

EDITORS RECOMMEND〜編集部のおすすめ〜

キーワードで記事を探す