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黒い腕時計の最新おすすめ17モデル|“魔性の魅力”をあなたの手元に

ダイヤル(文字盤)、ケース、ベルト、すべてが黒。そんな黒い腕時計が静かに流行している。人はなぜ黒い腕時計に惹かれるのか?どうやって「着こなせば」いいのか?

 
この記事では、

 
・黒い腕時計の魅力
・それが人に与える印象
・コーディネートの仕方
・価格帯別おすすめモデル

 
について詳述する。

 

アンチテーゼとしての「黒の美学」

 
黒い腕時計は、時計の必須機能として当然求められる視認性を放棄している。それに、人によっては時計選びの大きな要素となるブランドロゴも見えにくい。マーケティング的に言えば、一般受けは厳しいと言わざるを得ない。いわば黒い時計は「裏」なのだ。

 
では、いったいどうして各ブランドが競うようにして黒いモデルを発表し、人はそれに惹かれるのか?そこにあるのは「黒の美学」か。

 
陰陽、天地、左右、新旧、生死……森羅万象は両極のあわいに存在している。時計とて例外ではありえないのだ──そんな哲学的な思考に人を誘い込むような、不思議な魅力が黒い腕時計にはあるのかもしれない。

 

メーカーの技術力が問われる色

高級腕時計の多くに使われるのは錆びに強いステンレスだ。これにゴールドなどを混ぜた合金で、各社が微妙な色合いを出す。これに対し、ステンレスを黒く染め上げるためにはPVDなど特殊なコーティングを施す必要がある。黒い色にはメーカーの技術力とプライドが示されているのだ。

 

黒い腕時計は「感度」と「意識」の高さを語る

 
黒はファッションの世界で繰り返し流行する色。景気が悪いと黒などの無彩色が流行ると見る向きもあるが、トレンドの流れを大きく見ると、有彩色と無彩色はいつもせめぎ合いであるという。

 
一般的に大人っぽく見え、一色でコーディネートすることができる黒は「無難」との見方もできるが、中身の伴わない人が黒ずくめにしても「制服」や「喪服」に見られるのがオチである。黒は主体的に身につけてこそ真価を発揮する色。逆に言えば「意識の高さ」を示すことができる色だと言えるかもしれない。

 

あえて腕時計中心にコーディネートを組み立てる

視認性の低い黒い腕時計をしているだけで、そこには主張がある。黒い腕時計をするときは、そこを起点に衣服や小物を合わせていくべきだろう。中途半端はご法度。黒×黒、黒×赤、黒×白、黒×オレンジなど、黒を際立たせるコンビネーションから始めてみよう。黒髪の人なら、すでに黒を身につけるアドバンテージを有しているとも言える。

 

魔性の魅力を放つ“オールブラック”17モデル

それでは、「黒づくめ」の腕時計群から機内誌『SKYWARD』編集部が厳選したおすすめ最新モデルを、価格帯順に見ていこう。

 

「軽やかな黒」が装いに艶を添える3万円以下のモデル5選

タイメックス「オリジナルキャンパー ブラック」

▲出典:タイメックスURL

 

素材:アクリル(風防)、ナイロン(ベルト)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:36×厚さ10mm
税込参考価格:9,130円

 
ミリタリーウォッチの先駆者であり、米軍の要請を受けて初めて1910年代に腕時計型の軍用時計を開発したタイメックス(TIMEX)。キャンパーは、現代においても「実用時計の頂点」「究極のベーシック」として広くその存在が認められている。

 
2015年に日本企画としてTIMEXの歴史で初めて復刻を遂げたオリジナルキャンパーが、民生品として新たに黒で登場。ちなみにブラックカラーは、80~90年代に実在したモデルである。

 

スウォッチ「BLACKNYELLOW SUOB184」

▲出典:スウォッチURL

 

素材:プラスチック(バックル)、シリコン(ベルト)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:41×厚さ9.85mm
税込参考価格:9,900円

 
スウォッチは1983年にニコラス・G・ハイエックによりスイスで創業。シンプルな構造、ポップなデザイン、手ごろな価格、半年毎に新作を発表するスタイルで、時計界に衝撃を与えた。

 
このモデルは、ダイヤル上にすぐに視認できるのはイエローのバー・インデックスのみ。目を凝らすと次第に時が見えてくる。

 

タイメックス「カトマイコンボ」

▲出典:タイメックスURL

 

素材:レジン(ケース)、ファブリック(バンド)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:40×厚さ12.5mm
税込参考価格:12,100円

 
アナログとデジタルのハイブリッド、通称“アナデジ/デジアナ”。新作の「カトマイコンボ」はアクセントカラーを文字盤に多用。オールブラックではないが、黒の魅力を十分に醸しつつ、実用性の高さを兼ね備える。タウンユースだけでなくアウトドアでの使用もOK。

 

ISSEY MIYAKE「O スモーク」

▲出典:ISSEY MIYAKEURL

 

素材:プラスチック
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:バンド幅33×厚さ12.5mm
税込参考価格:19,800円

 
世界で活躍するプロダクトデザイナーたちが「ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」のブランドスピリットから独自の解釈と手法で多彩な腕時計を生み出してきた「ISSEY MIYAKE WATCH プロジェクト」は、今年で20年目を迎えた。

 
このモデルをデザインしたのは、米誌「ニューズウイーク」の「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた吉岡徳仁氏。

 
「O(オー)」は仏語の水 = eau。「水のかたち。透明な時を刻む時計」をコンセプトに、吉岡氏が得意とする透明な素材を用い、水のように、光のように形を持たぬ時を表現している。重さわずか25g。軽量のバングルタイプで、アクセサリー感覚で使える。

 

カシオ G-SHOCK「AWG-M520BB-1AJF」

▲出典:カシオURL

 

素材:樹脂(ケース)、樹脂(バンド)
ムーブメント:タフソーラー(ソーラー充電)
ケースサイズ:55.2×47.7×厚さ13.1mm
税込参考価格:26,400円

 
電卓製造でトップを走っていたカシオは1974年にオートカレンダーを搭載した電子腕時計「カシオトロンQW02」で腕時計市場に参入。83年には「タフ」という新たな価値を腕時計に持ち込んだG-SHOCK「DW-5000C」を発表、業界に革命を起こした。

 
このモデルは、過去の名機AW-500に新たな機能を追加し復刻させたもの。AW-500は89年にG-SHOCK初のアナログ・デジタルコンビネーションモデルとして誕生、「アナログ時計は衝撃に弱い」という既成概念を覆した。

 
そのケースデザインや、凹凸のないシンプルなバンド形状はそのままに、電波受信機能とタフソーラーを搭載し、オールブラックに仕上げた。

 

「黒=ファッショナブル」を主張する3万円以上のモデル5選

ブローバ「98C135 Archives Series Computron」

▲出典:ブローバURL

 

素材:ステンレススチール(ケース)、シリコンラバー(ストラップ)
ムーブメント:LEDデジタルクオーツ
ケースサイズ:31.1×40.3×厚さ13.8mm
税込参考価格:30,800円

 
1875年にジョセフ・ブローバがニューヨークに開いた宝飾店が起源。大西洋無着陸横断飛行を達成したチャールズ・リンドバーグの偉業を称えた「ローン・イーグル」で知られる。時計業界初のテレビCMを打つなど先進性があることも持ち味。

 
ご紹介するのは、1976年に発売したLEDデジタルウォッチ“コンピュートロン”の復刻モデル。当時発明されたばかりの発光ダイオードを使用したLEDディスプレイが人気を博した。ケース右側のプッシュボタンを押すと、時間、分、秒、日付、曜日、デュアルタイムの表示に切り替え可能。

 

シチズン「CITIZENコレクション BU4034-82E」

▲出典:シチズンURL

 

素材:ステンレス(ケース)、フリータイプ(バンド)
ムーブメント:エコ・ドライブ(ソーラー充電)
ケースサイズ:41×厚さ11.2mm
税込参考価格:31,900円

 
シチズンは1918年、東京で創業。その名は「永く広く市民(=シチズン)に愛されるように」との願いのもと、当時の東京市長によって付けられた。ご紹介するのは、時計の基本性能とデザインを追求した「シチズンコレクション」から。

 
エコ・ドライブ、電波時計、メカニカルと機能も充実。リングソーラー(文字板外周部にリング状のソーラーセルを配置)ならではの自由なレイアウトと、黒のパターンを施された文字板が上品さを生み出している。ファッション性の高いメッシュバンドがアクセサリー感覚での着用を可能にしている。

 

ニクソン「Corporal Stainless Steel Watch」

▲出典:ニクソンURL

 

素材:ステンレススティール
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:48×厚さ11mm
税込参考価格:32,450円

 
ニクソンは1977年、アメリカ西海岸サンディエゴで誕生した。バックグラウンドにはサーフィン、スケートボード、スノーボードといったカルチャーがあり、ウォッチからもそのフレーバーが漂う。

 
ご紹介するのは、タフで実用的なフィールドウォッチ。そのデザインは、「軍の輸送、銀行の金庫、車のメーター」にインスパイアされたものとのこと。表面は埋め込み式のクリスタルで保護されており、特大のベゼルが耐久性を向上させる。

 

スカーゲン「FALSTER 3 X by KYGO ブラックシリコン スマートウォッチHR」

▲出典:スカーゲンURL

 

素材:ステンレススチール(ケース)
ムーブメント:充電式
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:38,500円

 
スカーゲンは、1989年、デンマークの街スカーゲンと海岸線からインスピレーションを受けてアメリカで誕生した。ミニマル、シンプルなデザイン、静かな海辺の暮らしを映す色の組み合わせを特徴としている。

 
ご紹介するのはWear OS by Googleを搭載したスマートウォッチ。ドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉「レス・イズ・モア」を思わせる、究極のシンプル・インターフェイスはブラックカラーでしか表現し得ないもの。

 

ISSEY MIYAKE「1/6 NYAK001」

▲出典:ISSEY MIYAKEURL

 

素材:ステンレススチール
ムーブメント:自動巻き(手巻き付き)
ケースサイズ:43×厚さ11.1mm
税込参考価格:63,800円

 
ニューヨークを拠点に活躍するプロダクトデザイナー田村奈穂氏による「確実に刻まれていく時」の表現。「私が時計に求めたのは、お洒落さではなく“流れる時”を丁寧に表現することだった」と田村氏は述べている。

 
文字盤の目盛りは、12~6は外側に、6~12は内側にそれぞれ配され、その上を長い秒針が走ることで、“刻まれる時”を表現。時の経つことに見惚れることができる時計かもしれない。

 

各社が「黒の解釈」を競う7万円以上のモデル3選

ニクソン「51-30 Chrono Watch」

▲出典:ニクソンURL

 

素材:ステンレス
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:51×厚さ16.8mm
税込参考価格:70,400円

 
フェイスサイズ(51mm)と防水仕様(30気圧防水)にちなんで名付けられた51-30クロノ。プロレベルのクロノグラフやウォーターマンをサポートするさまざまな機能でも、身につける人を満足させる。

 
時計が衣装の一部に留まらぬ、大きな存在になるようにとのコンセプトが51mmというサイズに端的に現れている。「ドドンと黒!」の心意気で装着したい。

 

ハミルトン「Khaki Field King」

▲出典:ハミルトンURL

 

素材:ステンレススチール(ケース)、カーフレザー(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:40mm
税込参考価格:79,200円

 
ハミルトンのミリタリーの歴史にインスパイアされた無骨でタフなフィールドウォッチ。その個性をブラックカラーがさらに引き締めている。

 
ハミルトンの従来のムーブメントの約2倍の持続時間を実現したH40は、標準持続時間80時間を誇る。金曜日に時計をはずしても月曜日の朝までしっかりと動き続けてくれる。

 

シャウボーグ「DISK MYSTIC BLACK PVD」

▲出典:シャウボーグURL

 

素材:ステンレススチール(ケース)、レザー(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:182,600円

 
シャウボーグウォッチ リンドバーグ&ベンソンは1998年、ドイツ・シャウボーグ地方の小さな町で生まれたメゾン。創業したのは半導体ビジネスで成功を収めた時計愛好家のフランク・ディルバコフスキー氏。極めて精度の高い機械式時計は年間生産数わずか1,800本と希少性も高い。

 
このモデルは、漆黒のダイヤルの中で厳かに時を指す指針が光る。この外観から想起されるのはアインシュタインの相対性理論か。

 

黒の優美さを追求した30万円オーバーのモデル4選

ベル&ロス「BR 03-92 PHANTOM」

▲出典:ベル&ロスURL

 

素材:セラミック(ケース)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:460,000円

 
ベル&ロス(BELL&ROSS)はブルーノ・ベラミッシュ氏とカルロス・A・ロシロ氏の2人によリ、1992年にフランスで創業された。航空機のコックピットにある計器をモチーフにした「BR01」「BR03」は名品の誉れ高い。

 
ご紹介するのは、後者のオールブラック版。耐傷性に優れ、褪色しにくいのも嬉しいメリットだ。

 

オメガ「SPEEDMASTER ダーク サイド オブ ザ ムーン コーアクシャル クロノメーター クロノグラフ 44.25mm ブラックブラック」

▲出典:オメガURL

 

素材:ブラックセラミック(ケース)、ナイロン(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:44.25mm
税込参考価格:1,430,000円

 
1848年、時計師ルイ・ブランがスイスの時計産業の中心地ラ・ショー・ド・フォンに創立した工房がオメガの原点。

 
今回、オメガのこのコレクションに加わった「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン ブラックブラック」のインスピレーションの源となったのは、常に変化しながらも普遍的な存在であり続ける月の姿。

 
ポリッシュ仕上げおよびサテン仕上げを施したブラックのセラミック製ケースボディと、マットブラックのセラミック製ダイアルは「炭」や「禅の世界」を彷彿とさせる。

 

ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック ウォッチ」

▲出典:ブルガリURL

 

素材:セラミック
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:40mm
税込参考価格:1,925,000円

 
ブルガリは銀細工職人、ソティリオ・ブルガリによって1884年に創業されたイタリアのハイブランド。エリザベス・テイラー、イングリッド・バーグマンら錚々たる女優たちにも愛されてきた。

 
ご紹介するオクト フィニッシモ オートマティック ウォッチは、サンドブラスト加工を施したブラックのセラミック製。極薄の機械式マニュファクチュールムーブメント。オクタゴナル(八角形)のケースが気品を漂わせる。

 

シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル」

▲出典:シャネルURL

 

素材:マットブラックセラミック、ステンレススティール、レザー(ストラップ)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:3,509,000円

 
言わずと知れたファッションブランド、シャネル。その歴史は1909年にココ・シャネルがパリ17区マルゼルブ大通りに女性用の帽子店を開いたことに始まる。「黒」とシャネルの縁は深く、1926年同社が発表した「リトル・ブラック・ドレス」は、当時喪服用とされていた黒一色の装いを死の装束から解放した。

 
幾何学的なフォルムと円形の連なり、研ぎ澄まされたデジタルのようなグラフィックデザインが調和する、メンズ腕時計「ムッシュー ドゥ シャネル」。ムーブメントも自社製。このマットブラック仕様は55本限定製造。

 

「黒の魔力」「黒の美学」をあなたの腕にも

見つめるほどに引き込まれていく「黒の魔力」「黒の美学」を感じていただけたのではないだろうか?黒い腕時計を所有することで、今までのあなたと時間の関係も大きく変わることになるかもしれない。

 
 

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