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魅惑のスケルトン腕時計11選|普段使いから芸術品の域までを紹介

機械式のウォッチに興味があるなら、スケルトン・タイプもぜひチェックしていただきたい。時計内部の精緻なメカニズムとその作動がつぶさに見えるスケルトン腕時計、それは時計マニアでなくとも、目にする誰もが一瞬にして心を奪われる魔法の産物である。

 
この記事では、

 
・スケルトン腕時計の魅力
・スケルトン腕時計の定義、歴史、特徴
・リーズナブルな価格から超高級品までの代表的なアイテム

 
について詳述する。

 
そのときめきを、あなたの手首にも!

 

時の経つのが目に見える、という最高の贅沢

 
人はなぜスケルトン腕時計に魅了されるのか。きっとそこには、抽象概念であるはずの「時の流れ」が目に見えることへの驚きがあるのだろう。

 
スケルトン時計の発祥については諸説あるが、18世紀のどこかの時点であったのは間違いない。初期のエピソードで有名なのは、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットにまつわるもの。

 
豪勢な暮らしをしていたことで知られる王妃は時計にも最高の贅を求めた。「世界で最も美しく、複雑な時計を」とのオーダーに応えたのが天才時計職人、アブラアン=ルイ・ブレゲだった。

 
ブレゲが親子2代にわたる長い時間をかけて完成させたスケルトン時計──王妃がそれを目にすることはなかったが──は、上流社会の話題をさらい、後の世のスケルトン腕時計生産への扉を開いた。

 

スケルトン、それは高い技術力の証

 
すべてが白日の下にさられるスケルトン。メーカーにとっては、よほど技術に自信のあるモデルでないとスケルトンにはしないという。つまり、スケルトンである時点でその時計の品質が保証されているとも言えるのだ。

 
スケルトン腕時計は機械式で、ローター(自動巻きの駆動源)のない手巻き式のものが多い。盤面全部がシースルーになっているものがフルスケルトン、構造の一部のみが見えるようになっているものがセミスケルトン(またはハーフスケルトン)と呼ばれる。裏蓋がガラスになっているものはシースルーバックだ。

 
精緻な構造を好む人には「知的」「真摯(しんし)」というイメージがあるだろう。スケルトン腕時計を選ぶことは、自ずとソフィスティケートしたイメージを纏(まと)うことになる。

 

リーズナブルから垂涎のハイエンドまで、憧れのスケルトン腕時計11選

高価格帯のモデルが多いスケルトン腕時計だが、比較的リーズナブルな価格帯でも魅力的なウォッチと出合える。10万円台からスタートしよう。

 

ハミルトン「ジャズマスター Skeleton Lady Auto」

▲出典:ハミルトンURL

 

素材:ステンレス(ケース)、カーフレザー(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:36mm
税込参考価格:132,000円

 
ブラウンのカーフレザーストラップが上品な印象を与えるレディース用スケルトン。ヒゲゼンマイや脱進機、香箱(ゼンマイを収めたケース)の動きが見える。

 

オリエントスター「AVANT-GARDE SKELETON RK-AV0A03B」

▲出典:オリエントスターURL

 

素材:ステンレス(ケース)、皮革(ベルト)
ムーブメント:自動巻き(手巻き付き)
ケースサイズ:49.2×43.2×13.7mm
税込参考価格:132,000円

 
1951年の誕生以来、一貫して機械式時計の製造にこだわり続けている日本のブランド、オリエント。スケルトンを多く手がけるブランドでもある。このモデルは剛毅なデザインと繊細なスケルトンのコントラストが面白く、異色の趣。

 

シャウボーグ・ウォッチ「UNIKATORIUM ARANEA」

▲出典:シャウボーグ・ウォッチURL

 

素材:ステンレス
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:429,000円

 
オリジナリティー溢れる高いデザイン性で評価されているブランド。1998年、ドイツの小さな町で生まれた。年間製造本数1,800本という数字が、そのマニュファクチュールぶりを物語る。機械と意匠のあわいをいくような外観は、機能美の極致。

 

オリス「ビッグクラウン プロパイロットX キャリバー115」

▲出典:オリスURL

 

素材:チタン
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:44mm
税込参考価格:891,000円

 
オリスは1904年にスイスで創業。今回ご紹介するのは、オリスのアビエイション・コレクションの定番となっているパイロットウォッチ「ビッグクラウン プロパイロット」のスケルトン仕様。

 
あらゆる駆動部を可視化。リューズを回しながら、メインスプリングが徐々に巻き上げられて10日間のパワーを蓄える様子を観察できる。

 

カルティエ「サントス ドゥ カルティエ ウォッチ」

▲出典:カルティエURL

 

素材:スティール(ケース)、18Kイエローゴールド(ベゼル)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:幅39.8mm×厚さ9.08mm
税込参考価格:3,762,000円

 
20世紀初頭、パリで活躍したブラジル人飛行家アルベルト・サントス=デュモンのためにルイ・カルティエが作った世界初の腕時計の流れを汲む「サントス」。

 
このスケルトンモデルはローマ数字を象ったスケルトンブリッジが個性的。138個(そのうち石が20個)のパーツで構成される美の頂を堪能できる。

 

ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール・メカニカル・アジュレ」

▲出典:ヴァシュロン・コンスタンタンURL

 

素材:18Kホワイトゴールド(ケース)、ミシシッピアリゲーター(ストラップ)、サファイアガラス(裏蓋)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:直径40mm×厚さ7.50mm
税込参考価格:7,964,000円

 
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年、スイス・ジュネーヴで創業した世界最古の高級時計ブランド。パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲと並び、“ジュネーブ御三家”と称される時計界の最高峰ブランド。

 
ホワイトゴールドの奥ゆかしい輝きがブラックベルトと相まって、高貴なエレガンスを演出している。

 

ウブロ「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック カーボン」

▲出典:ウブロURL

 

素材:カーボンファイバー&テキサリウム®(ケース)、ブラックファブリック(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:45mm
税込参考価格:93,500ユーロ

 
ウブロは1979年にイタリア人のカルロ・クロッコによってスイスのニヨンで生まれた。初期に登場したラバーベルトの斬新さがイタリア・ファッション界に受け入れられ、瞬く間にヨーロッパのセレブリティの支持を得るように。

 
このアイテムは、ファイバーメッシュ状に織られたカーボンのケースが比類ない外観を生み出している。

 

パテック フィリップ「コンプリケーション 5180/1R」

▲出典:パテック フィリップURL

 

素材:ローズゴールド
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:39mm×厚さ6.7mm
税込参考価格:12,540,000円

 
1839年創業のパテック フィリップは、世界最高峰の高級時計メゾン。過去のモデルはオークションで億単位の値がつくこともしばしば。すべての工程を熟練職人の手作業で行い、世界最高水準の品質保証基準を満たす。

 
このアイテムは、同社の代表的コレクション「カラトラバ・モデル」に新たに加わったローズゴールド仕様。手彫り装飾を施したムーブメントの美しさに思わずため息が漏れる。

 

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT」

▲出典:オーデマ ピゲURL

 

素材:サンドブラスト仕上げチタン
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:幅44mm×厚さ16.1mm
税込参考価格:要問い合わせ

 
オーデマ ピゲはスイストップのマニュファクチュールの一つ。このモデルは30本限定販売。直径44mmの大振りのケースは、輝きを抑えたチタンの風合いと大胆なカットを施したデザインで宇宙船のようなユニークな雰囲気と圧倒的な存在感を醸し出している。

 

フランク ミュラー「ヴァンガード トゥールビヨン ミニッツ リピーター スケルトン」

▲出典:フランク ミュラーURL

 

素材:18Kピンクゴールド(ケース)、クロコダイル(ストラップ)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:46mm×55.90mm
税込参考価格:60,500,000円

 
フランク ミュラーはスイス出身の敏腕時計職人フランク ミュラー氏が起こした超高級機械時計メゾン。このモデルは、同社では初めてのリピーター機能(音で時刻を知らせる機能)搭載機種のスケルトン版というエポックメイキングな新作。リピーターのハンマーやトゥールビヨン脱進機の動きをつぶさに観察できる。

 

ブレゲ「クラシック ダブルトゥールビヨン 5345 “ケ・ド・ロルロージュ”」

▲出典:ブレゲURL

 

素材:プラチナ(ケース)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:46mm×厚さ16.8mm
税込参考価格:要問い合わせ

 
「史上最高の時計師」と讃えられるアブラアン=ルイ・ブレゲ。マリー・アントワネットの命に応じてスケルトン時計を制作した逸話は冒頭でも紹介した。

 
ブレゲが開発した複雑機構でも特に名高いのが、地球の重力が精度に与える悪影響=姿勢差を、時計を刻む脱進調速機をケージに入れ、回転させることで平均化して減らす「トゥールビヨン機構」だ。

 
この機構を2つ用いた究極のモデルが「ダブルトゥールビヨン」。ご紹介するモデルは、この「機械美の頂点」が手に取るように眺められるスケルトンモデル。“ケ・ド・ロルロージュ”はブレゲの工房があったパリ・シテ島の地域の呼び名。

 

最高の手仕事だけが生み出せるゴージャスな機能美

スケルトン腕時計の豪奢で緻密な魅力を堪能していただけただろうか。そこには機械式時計の歴史と時計職人の丹精が込められている。

 
 

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