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魅惑のスケルトン腕時計15選|普段使いから超高級品までを紹介

機械式のウォッチに興味があるなら、スケルトン・タイプもぜひチェックしていただきたい。時計内部の精緻なメカニズムとその作動がつぶさに見えるスケルトン腕時計、それは時計マニアでなくとも、目にする誰もが一瞬にして心を奪われる魔法の産物である。

 
この記事では、

 
・スケルトン腕時計の魅力
・スケルトン腕時計の定義、歴史、特徴
・リーズナブルな価格から超高級品までの代表的なアイテム

 
について詳述する。

 
そのときめきを、あなたの手首にも!

 

目次

時の経つのが目に見える、という最高の贅沢

 
人はなぜスケルトン腕時計に魅了されるのか。きっとそこには、抽象概念であるはずの「時の流れ」が目に見えることへの驚きがあるのだろう。

 
スケルトン時計の発祥については諸説あるが、18世紀のどこかの時点であったのは間違いない。初期のエピソードで有名なのは、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットにまつわるもの。

 
豪勢な暮らしをしていたことで知られる王妃は時計にも最高の贅を求めた。「世界で最も美しく、複雑な時計を」とのオーダーに応えたのが天才時計職人、アブラアン=ルイ・ブレゲだった。

 
ブレゲが親子2代にわたる長い時間をかけて完成させたスケルトン時計──王妃がそれを目にすることはなかったが──は、上流社会の話題をさらい、後の世のスケルトン腕時計生産への扉を開いた。

 

▲No.160「マリー・アントワネット」の復刻版「Marie-Antoinette N°1160」/出典:ブレゲURL

 

スケルトン、それは高い技術力の証

 
すべてが白日の下にさられるスケルトン。メーカーにとっては、よほど技術に自信のあるモデルでないとスケルトンにはしないという。つまり、スケルトンである時点でその時計の品質が保証されているとも言えるのだ。

 
スケルトン腕時計は機械式で、ローター(自動巻きの駆動源)のない手巻き式のものが多い。盤面全部がシースルーになっているものがフルスケルトン、構造の一部のみが見えるようになっているものがセミスケルトン(またはハーフスケルトン)と呼ばれる。裏蓋がガラスになっているものはシースルーバックだ。

 
精緻な構造を好む人には「知的」「真摯(しんし)」というイメージがあるだろう。スケルトン腕時計を選ぶことは、自ずとソフィスティケートしたイメージを纏(まと)うことになる。

 

普段使い用から超高級ブランドの芸術品クラスまで、魅惑のスケルトン腕時計15選

高価格帯のモデルが多いスケルトン腕時計だが、比較的リーズナブルな価格帯でも魅力的なウォッチと出合える。10万円台からスタートしよう。

 

ハミルトン「ジャズマスター Open Heart Lady Auto 36MM」

▲出典:ハミルトンURL

 

素材:ステンレススティール(ケース)、カーフレザー(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:36mm
税込参考価格:132,000円

 
ハミルトンはアメリカ・ペンシルベニア州ランカスターにルーツを持つブランド(現在はスイスのスウォッチ・グループ傘下)。

 
このレディース・セミスケルトンモデルは、蠱惑的な輝きを放つマザーオブパールのダイヤル、シンプルなステンレスのケース、そして純白のカーフレザー・ストラップという「静」の世界を揺さぶるように、カットアウトから自動巻きムーブメントの「動」の世界が覗く。

 
その双極性が手首の上にパーフェクトな小宇宙を創出している。

 

オリエントスター「AVANT-GARDE SKELETON RK-AV0A03B」

▲出典:オリエントスターURL

 

素材:ステンレス(ケース)、皮革(ベルト)
ムーブメント:自動巻き(手巻き付き)
ケースサイズ:49.2×43.2×13.7mm
税込参考価格:132,000円

 
1951年の誕生以来、一貫して機械式時計の製造にこだわり続けている日本のブランド、オリエント。スケルトンを多く手がけるブランドでもある。このモデルは剛毅なデザインと繊細なスケルトンのコントラストが面白く、異色の趣。

 

エドックス「デルフィン メカノ オートマティック」

▲出典:エドックスURL

 

素材:316Lステンレススティール(ケース)、ラバー(ストラップ)
ムーブメント: 自動巻き
ケースサイズ:43mm
税込参考価格:264,000円

 
名うての時計職人が愛妻の誕生日に自作の懐中時計をプレゼントしたことをきっかけに独立する──。そんなロマンティックな創業エピソードを持つスイスの時計メーカー、エドックス(創業は1884年)。

 
このモデルは、特許を取得したリューズ機構「ダブル-Oリング」によって、ケース内の密閉性を高め、1961年に当時としては画期的だった200m防水を実現し、旋風を起こした「デルフィン」を継承したもの。

 
ブランドのエンブレムである砂時計をモチーフに、幾何学模様に切り出されたシンボリックなダイヤルの奥には、テンプ、ガンギ車、アンクル、香箱、日の裏車などの内部機構が見える。ステンレス製のケースは、単一方向に細かい棒状の模様を入れたヘアライン仕上げ。独特のマット感を醸し出している。

 

シャウボーグ・ウォッチ「UNIKATORIUM ARANEA」

▲出典:シャウボーグ・ウォッチURL

 

素材:ステンレス
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:42mm
税込参考価格:429,000円

 
オリジナリティー溢れる高いデザイン性で評価されているブランド。1998年、ドイツの小さな町で生まれた。年間製造本数1,800本という数字が、そのマニュファクチュールぶりを物語る。機械と意匠のあわいをいくような外観は、機能美の極致。

 

オリス「ビッグクラウン プロパイロットX キャリバー115」

▲出典:オリスURL

 

素材:チタン
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:44mm
税込参考価格:891,000円

 
オリスは1904年にスイスで創業。今回ご紹介するのは、オリスのアビエイション・コレクションの定番となっているパイロットウォッチ「ビッグクラウン プロパイロット」のスケルトン仕様。

 
あらゆる駆動部を可視化。リューズを回しながら、メインスプリングが徐々に巻き上げられて10日間のパワーを蓄える様子を観察できる。

 

ユリス・ナルダン「ダイバー X スケルトン 44mm」

▲出典:ユリス・ナルダンURL

 

素材:チタン(ケース)、ラバー(ブレスレット)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:44mm
税込参考価格:2,673,000円

 
ユリス・ナルダンは1846年創業のスイスのマニファクチュール。航海用のクロノメーターを開発していたこともあり、海との関係が深い。ロゴのセンターに描かれたアンカーがその歴史を明示している。

 
ダイバーとエグゼクティブスケルトンの世界が巧みに融合されたこのモデルは、175本限定のエクスクルーシブエディション(通しナンバー入り)。海を思わせるブルーの基調カラーにアクセントカラーのオレンジがリズムを刻む。

 
異彩を放つ「X」の意匠は、探究(explore)、存在(exist)、そして未知の要素(X-factor)を表す。海の深みに喩えられた探究の対象「X」は、あなた自身の心のなかにあるかもしれない。200m防水。

 

ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール・メカニカル・アジュレ」

▲出典:ヴァシュロン・コンスタンタンURL

 

素材:18Kホワイトゴールド(ケース)、ミシシッピアリゲーター(ストラップ)、サファイアガラス(裏蓋)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:直径40mm×厚さ7.50mm
税込参考価格:7,964,000円

 
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年、スイス・ジュネーヴで創業した世界最古の高級時計ブランド。パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲと並び、“ジュネーブ御三家”と称される時計界の最高峰ブランド。

 
ホワイトゴールドの奥ゆかしい輝きがブラックベルトと相まって、高貴なエレガンスを演出している。

 

カルティエ「タンク アシメトリック ウォッチ」

▲出典:カルティエURL

 

素材:プラチナ
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:47.15mm×26.20mm
税込参考価格:8,646,000円

 
カルティエは言わずとしれたフランス・パリの高級宝飾ブランド。ルイ=フランソワ・カルティエによって1847年に創業された。

 
タンクは1917年に誕生。ケースはプラチナ、リューズにはサファイアがあしらわれている。シャープな角を持つ平行四辺形のユニークなケースデザインがフルスケルトンと相まって、装いに上品なスリルを加味する。

 

ウブロ「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック カーボン」

▲出典:ウブロURL

 

素材:カーボンファイバー&テキサリウム(R)(ケース)、ブラックファブリック(ストラップ)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:45mm
税込参考価格:93,500ユーロ

 
ウブロは1979年にイタリア人のカルロ・クロッコによってスイスのニヨンで生まれた。初期に登場したラバーベルトの斬新さがイタリア・ファッション界に受け入れられ、瞬く間にヨーロッパのセレブリティの支持を得るように。

 
このアイテムは、ファイバーメッシュ状に織られたカーボンのケースが比類ない外観を生み出している。

 

パテック フィリップ「コンプリケーション 5180/1R」

▲出典:パテック フィリップURL

 

素材:ローズゴールド
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:39mm×厚さ6.7mm
税込参考価格:12,540,000円

 
1839年創業のパテック フィリップは、世界最高峰の高級時計メゾン。過去のモデルはオークションで億単位の値がつくこともしばしば。すべての工程を熟練職人の手作業で行い、世界最高水準の品質保証基準を満たす。

 
このアイテムは、同社の代表的コレクション「カラトラバ・モデル」に新たに加わったローズゴールド仕様。手彫り装飾を施したムーブメントの美しさに思わずため息が漏れる。

 

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー スパイダー EON GOLD 39M」

▲出典:ロジェ・デュブイURL

 

素材:イーオンゴールド(ケース)、ホワイトラバー(ストラップ)
ムーブメント: 手巻き
ケースサイズ:39mm
税込参考価格:22,330,000円

 
ロジェ・デュブイは1995年にスイス・ジュネーヴで生まれた高級マニファクチュール(現在はリシュモングループ傘下)。キャリバーの部品のほとんどを自社製造する数少ないスイスブランドの一つ。モータースポーツの世界と近く、ピレリやランボルギーニとのコラボレーションでも知られる。

 
このモデルは、コレクション・シグネチャーである星の意匠の下に、精緻なフライングトゥールビオンが美しく輝く大胆なレイアウト。すべてがイーオンゴールドの優美な輝きを放ち、一瞬で見る者を魅了する。

 

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT」

▲出典:オーデマ ピゲURL

 

素材:サンドブラスト仕上げチタン
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:幅44mm×厚さ16.1mm
税込参考価格:要問い合わせ

 
オーデマ ピゲはスイストップのマニュファクチュールの一つ。このモデルは30本限定販売。直径44mmの大振りのケースは、輝きを抑えたチタンの風合いと大胆なカットを施したデザインで宇宙船のようなユニークな雰囲気と圧倒的な存在感を醸し出している。

 

ジラール・ペルゴ「QUASAR LIGHT TOURBILLON WITH THREE BRIDGES」

▲出典:ジラール・ペルゴURL

 

素材:サファイアクリスタル(ケース)、ファブリック(ストラップ)
ムーブメント:機械式自動巻き
ケースサイズ:46mm
税込参考価格:37,246,000円

 
ジラール・ペルゴは1791年にスイスで創業した高級機械式時計メーカー。精巧な技術=芸術を体現している。現在はケリンググループの一員。

 
同社が誇る技術で「究極の透明性」を実現したこのモデル、サファイアクリスタルのケースの中でムーブメントが浮かんでいるように見え、ルテニウム製の香箱は夜空の星のように輝く。

 
モデル名の「クエーサー」とは、地球から遠く離れ、恒星のような強い光を放つ天体のこと。この時計の持つ異次元の存在感にふさわしいネーミングと言えるだろう。

 

フランク ミュラー「ヴァンガード トゥールビヨン ミニッツ リピーター スケルトン」

▲出典:フランク ミュラーURL

 

素材:18Kピンクゴールド(ケース)、クロコダイル(ストラップ)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:46mm×55.90mm
税込参考価格:60,500,000円

 
フランク ミュラーはスイス出身の敏腕時計職人フランク ミュラー氏が起こした超高級機械時計メゾン。このモデルは、同社では初めてのリピーター機能(音で時刻を知らせる機能)搭載機種のスケルトン版というエポックメイキングな新作。リピーターのハンマーやトゥールビヨン脱進機の動きをつぶさに観察できる。

 

ブレゲ「クラシック ダブルトゥールビヨン 5345 “ケ・ド・ロルロージュ”」

▲出典:ブレゲURL

 

素材:プラチナ(ケース)
ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:46mm×厚さ16.8mm
税込参考価格:要問い合わせ

 
「史上最高の時計師」と讃えられるアブラアン=ルイ・ブレゲ。マリー・アントワネットの命に応じてスケルトン時計を制作した逸話は冒頭でも紹介した。

 
ブレゲが開発した複雑機構でも特に名高いのが、地球の重力が精度に与える悪影響=姿勢差を、時計を刻む脱進調速機をケージに入れ、回転させることで平均化して減らす「トゥールビヨン機構」だ。

 
この機構を2つ用いた究極のモデルが「ダブルトゥールビヨン」。ご紹介するモデルは、この「機械美の頂点」が手に取るように眺められるスケルトンモデル。“ケ・ド・ロルロージュ”はブレゲの工房があったパリ・シテ島の地域の呼び名。

 

最高の手仕事だけが生み出せるゴージャスな機能美

スケルトン腕時計の豪奢で緻密な魅力を堪能していただけただろうか。そこには機械式時計の歴史と時計職人の丹精が込められている。

 
 

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