とっておきの話

HACの思いを乗せた特別塗装機【地上のお仕事図鑑】

今回は、HAC(北海道エアシステム)としては初となる新しい飛行機、ATR 42-600型機の導入にあわせて立ち上がったプロジェクトチームによる、特別塗装機の導入過程をご紹介します。

 
私は普段、経営に関するデータの整理や分析、資料の作成などを行っています。今回社内で立ち上がったプロジェクトチームは、複数の部署から若手を中心に希望者が集まったものです。

 
プロジェクトチームのメンバーは5名。各々の業務の都合をあわせ、月に2回ほど1時間程度の打ち合わせを行い、その都度クリアすべき課題を乗り越えていきました。デザインコンセプトの整理、実施機体数の確定、メーカーとの契約内容の確認、費用の調整、デザイン発注先の選定、社内投票の実施など、これらを約3カ月間で行うのは想像以上に大変でした。しかし、デザインコンセプトである「HAC社員が地域社会と共に成長することを誓い、社会に約束すること」を象徴化するために、社内外の協力を得てプロジェクトを進めていきました。

 
特に印象的だったのが、デザインのアイデアを見つけるために利尻島の方にご意見を伺いに行ったときのことです。行きは札幌の丘珠空港から飛行機で約50分でしたが、帰りはフェリーと車だったため、約11時間かかってしまいました。帰りはとても疲れましたが、我々が飛行機を運航する意味を、身をもって体感するいい機会になりました。

 
役場や離島の方にお話を伺うなかで集めたキーワードがちりばめられた、特別塗装機のデザイン。機体右側は、札幌(丘珠)─利尻線や、函館─奥尻線といったHACが結ぶ離島の特産品である「昆布」「サケ」「ウニ」などがモチーフになっています。また、左右のデザインが違うのも特徴で、機体左側に描かれた6カ所の就航地を表わした大きな雪の結晶や、赤いキタキツネにもぜひ注目していただきたいです。

 
フェリー船内

▲利尻島から札幌に帰るフェリーにて。意見をまとめたり、今後の進め方を話し合ったりしました。

 
今回ご紹介した特別塗装機は札幌・丘珠空港を中心に、道内各地へ運航いたします。珍しい左右非対称のデザインが施された新機体をご覧に、ぜひ空港に足を運んでみてください。

 
プロフィール写真

葛西祐介 Yusuke Kasai
北海道エアシステム
経営企画部 兼 運航管理室
出身地:北海道
趣味:マラソン

 

(SKYWARD2020年2月号掲載)
※記載の情報は2020年2月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
※最新の運航状況はJAL Webサイトをご確認ください。

 
 

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