とっておきの話

「きれいな窓」という、見えないサービス【地上のお仕事図鑑】

那覇空港には、日本トランスオーシャン航空(JTA)、JALをあわせ毎日約100便もの飛行機が発着しています。その到着から出発までの限られた時間内に、航空法に定められた安全性の確認をするのが私たち運航整備課の仕事です。

 
飛行機の点検は、大きな修理が発生しなければ基本的に一人で行います。約45分の地上停留時間内に、機体外部、コックピット、客室内照明や座席、トイレ、オーディオなどの点検をするのです。それと同時に別のスタッフによって燃料搭載や客室クリーニングが行われ、また次のお客さまを機内へご案内し、時間どおりに出発していきます。

 
ここで、沖縄ならではの活動をご紹介します。那覇空港に訪れる多くのお客さまにとって、空から眺める沖縄の青く美しい海は楽しみの一つです。しかし、「飛行機の窓が汚れていて残念」という声をいただくことがありました。そこで「もっときれいな窓でお客さまを迎えたい」と考え、有志で毎晩1機、那覇空港にナイトステイ(夜から翌日の朝まで駐機)する飛行機の外側の窓を拭く活動を開始。これによりJTAが保有する各機体は約2週間に一度のペースで窓拭きができ、格段にきれいな窓でお客さまをお迎えできるようになりました!

 
しかし、外側だけでなくいかに内側の窓もきれいにするのかが課題でした。飛行機は1日に何回もフライトするため、毎晩のクリーニングだけでは追いつかないのです。そのため整備士とクリーニングスタッフが一丸となり、2017年から新たな窓拭き活動を始めました。名づけて、「窓ビッカビカ大作戦」です! 整備作業と窓拭きを両立するのは大変ですが、1枚でも多くの窓をきれいにし、お客さまに喜んでいただけることは私たちにとっての大きな喜びです。

 
沖縄便にご搭乗のお客さまに、“窓はきれいで当たり前”と感じていただけるサービスをご提供できるよう、仲間と共に活動してまいります。

 
これからも安全で快適な機内を、「うとぅいむちの心」(沖縄の方言でおもてなしの意)をもってお届けしていきます。

 
workdiary

▲左/『特注の作業台で、効率アップ!』昨年、窓拭き専用の作業台を特注し、さらに効率よく拭けるようになりました。後ろのジンベエジェットも、心なしか喜んでいるように見えますね。右/『仲間と連携し、1枚でも多くの窓をきれいに』時間内に1枚でも多くの窓を拭けるよう精力的に活動しています。窓のシェードを開ける作業を、客室乗務員の方と声を掛けあって分担することも!

 
mr.akiyama
秋山匠 Takumu Akiyama
日本トランスオーシャン航空
運航点検整備部運航整備課
ライン確認主任者
出身地:埼玉県
趣味:ハーリー(沖縄伝統行事の11人乗りの船漕ぎ競漕)

 
mr.aragaki
新垣仁 Hitoshi Arakaki
日本トランスオーシャン航空
運航点検整備部運航整備課
ライン確認主任者
出身地:沖縄県
趣味:ドライブ

 

(SKYWARD2019年9月号掲載)
※記載の情報は2019年9月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
※最新の運航状況はJAL Webサイトをご確認ください。

 
 

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