とっておきの話

航空機を的確に誘導するマーシャリング業務【地上のお仕事図鑑】

子どもの頃から航空機が好きで、祖父に連れられ何度も空港に通ううちに、航空機を駐機場内の定位置まで誘導するマーシャリングという仕事に憧れを抱くようになりました。時がたち航空業界を目指した私は今、伊丹空港でグランドハンドリングスタッフとしてマーシャリング業務を担当しています。

 
伊丹空港では、座席数が70~90席ほどの小さな航空機が一日の発着の大半を占めており、航空機が到着してから出発するまでの駐機時間が30分ほどしかありません。私の業務は、その短時間でのマーシャリングをはじめ、特殊な車輌や台車を使って、お客さまからお預かりした手荷物や貨物の積み降ろしをしたり、機内清掃をしたりと多岐にわたります。そのようなさまざまな業務を、一日に7~8便ほど担当しています。

 
今年5月、伊丹空港で小さなお子さま向けにマーシャリング体験教室を開いた際、指導員を担当しました。初めてのことで緊張や不安でいっぱいでしたが、ぶかぶかのヘルメットや蛍光ベストを室内で着用し、照れながらも私の真似をして小さな体で一生懸命取り組む姿を見て、同年代の子を持つ親として感慨深い気持ちになりました。また、あらためて自分の仕事にやりがいと誇りを感じた時間でもありました。幼少期に私が憧れたように、体験教室での経験が航空業界に興味を抱くきっかけになれば、と願っています。

 
グランドハンドリングは、お客さまの尊い命をお預かりする仕事です。たとえ短い時間でも、マーシャリング業務中は自分の合図によって航空機を誘導しています。その間、自分が皆さまの安全を担っているのだと強く思いながら、心を込めてパドルを振っています。

 
空港ではたくさんのスタッフが働いていますが、機会があればグランドハンドリングの仕事をご覧いただき、空港での楽しみを増やしていただけたらうれしいです。幼少から憧れていたこの仕事に誇りを持って、今後も皆さまに安心と安全をお届けしてまいります。

 
ms.anraku
安樂みくり Mikuri Anraku
JALグランドサービス大阪
ランプサービス部/ランプサービス1課
グランドハンドリング

 

(SKYWARD2019年11月号掲載)
※記載の情報は2019年11月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
※最新の運航状況はJAL Webサイトをご確認ください。

 
 

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