皆さまは、子どもの頃に機内で飛行機グッズをもらって、ワクワクした思い出はありませんか?お子さま向けの機内ノベルティグッズには「ワクワク」をお届けするためのこだわりがたくさん詰まっています!今回は、そんなこだわりや企画・開発過程の一部をご紹介します。
毎年5~7種類を導入しているお子さま向けノベルティグッズは、夏の繁忙期だけでも数十万個お渡ししている人気の高い機内サービスアイテムです。しかし、私が企画・開発担当になった5年ほど前までは、ノベルティグッズは「持ち帰っていただけない(機内に置いたまま)」が当たり前の光景であり、課題の一つでした。
もっと「ワクワク」をお届けできるよう、まずはお子さまの目線、ご家族の目線、それぞれの「目線」を徹底的に意識することから始めました。例えば、客室乗務員の協力を得て機内でのお子さまの反応をフィードバックしてもらったり、お子さまのご搭乗が多いハワイ路線などでアンケートを実施したり、家族目線を意識するために社内のパパ・ママ社員の声を調査したりしました。
それによって生まれたのが、「安全面に配慮したワクワクするノベルティグッズ」です。誤飲のないサイズ、舐めても安全な材料の使用、角の丸みなどの形状はもちろん、玩具であれば必ず日本玩具協会が定める玩具安全基準「STマーク」を取得しています。
グッズの開発には約1年の期間が必要です。一からコンセプトを考え、製造会社に依頼し、数十回に及ぶサンプルのチェックと修正を重ねます。特に印象深いのが、FSC認証(*)のブナの木を使った飛行機の製作です。「森に優しいおもちゃを選ぼう」というコンセプトで製作しましたが、素材・デザイン・色・形・サイズなど、木で飛行機の形を表現するには多くの制限があり、試行錯誤しました。そうして作り上げたアイテムを喜んでいただけたときが、私自身最も感動する瞬間です。
「お子さまの空の旅が一生の思い出になってほしい」「おうちに帰っても使い続けてほしい」「大人になっても二世代・三世代とつながるおもちゃになってほしい」。そういった思いを込めて、企画・開発をしています。お子さまとご搭乗予定のある方は、ぜひJALオリジナル機内ノベルティグッズをお楽しみになさってください。
塩塚健司 Kenji Shiotsuka
JAL 商品・サービス企画本部 開発部
機内食オペレーション室 品質管理グループ
出身地:長崎県
趣味:ゴルフ
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