旅の寸景

ラオスの朝【旅で出会った犬と猫/かの地のあの子】

文・撮影/ミヤジシンゴ

朝の散歩が好きなのは
街にも人にも「素」の表情が見えるからです。
5年ぶりの街は赤土だった道が舗装され、
車もバイクも増えたけど
クラクションの音は聞こえない。
うるさくしたら罰金でもあるのかな?
アジアのほかの都市と比べて
とても静かなビエンチャン。

 
新しい風が洗いたての袈裟を揺らしてます。
お寺の裏庭が二人の指定席。
「プット」はお寺の皆で可愛がっているアイドル犬。
毎朝ノイ君がお経の勉強に来ると
そっと寄り添います。
静かな街の静かな二人。
今日も暑くなりそうです。

 
ミヤジシンゴ
写真家。身近に海を感じたくて1998年より葉山在住。ライフワークとして「犬と飼主」シリーズを撮影している。

 

(SKYWARD2020年7月号掲載)
※記載の情報は2020年7月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
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