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サングラスの種類を徹底解説|フレームの形・レンズの色や機能を知る

日差しが強くなる季節に、サングラスは欠かせないアイテム。

 
紫外線を防ぐことはもちろん、ファッションアイテムとしてコーディネートに加えたり、アウトドアやスポーツなどでは頼もしい効果を発揮するアイテムでもある。

 
そんなサングラスには、実はさまざまな種類や特長があることをご存じ?

 
例えば、
・サングラスのデザインの種類と似合う顔型は?
・レンズの色が濃くなると、紫外線カット率も上がるの?
・偏光レンズとは?
・レンズカラーによる見え方の特徴は?

 
などなど。ここでは、知っているようで知らないサングラスについて、その種類や選び方などを解説する。

 
ファッションアイテムとしてだけでなく、使うシーンによってサングラスを選ぶことで、より快適な視界を得られたり、目の健康を守ることもできる。自分にぴったりな1本を見つけよう。

 

実はよく知らない?サングラスってどんなメガネ?

「サングラス」とは、屋外の太陽光などから目を保護するために使われるもの。またはファッションのアイテムとして着用するものとされ、大きく3つに分けることができる。

 
・サングラス 歪みの少ない自然な見え方のもの
・偏光サングラス サングラス+光の反射を抑える機能がついたもの
・ファッション用グラス 上記2つ以外のもの

 
本記事では、この3つすべてを紹介していく。
まずは、自分が求めているサングラスはどのタイプにあてはまるのかを確かめてほしい。

 

フロントの形が印象を左右する。サングラスのデザインの種類

 
サングラスをかけた時、最初に印象を決めることになる“フロントの形”にも、さまざまな種類がある。

 
すぐに思い浮かぶサングラスの形といえば、ウェリントン、ティアドロップタイプ、ラウンドタイプなどだろうか?

 
サングラスの定番といわれるウェリントン型は、レイバンの名品「ウェイファーラー」が始まりだ。1952年に登場し、映画『ティファニーで朝食を』でオードリー・ヘップバーンが着用したり、ボブ・ディランやマドンナなどのミュージシャンやアーティストに支持されて人気となった。逆台形型のシンプルなデザインは、今なお定番の形として愛されている。

 
涙の形をした大きなレンズのティアドロップタイプもレイバン発祥。ワイヤーフレームの大ぶりなデザインは、パイロット用に開発された初モデル「アビエイター」から誕生した。

 
そして、いわゆる丸メガネ、ラウンドタイプは、古い時代からメガネに採用されていたベーシックな形。近年、再び人気となり、ワイヤーフレームタイプやセルタイプ、カラーレンズなど、さまざまなデザインで登場している。

 
ほかにも、スクエア、ボストン、オーバル、バタフライ、フォックスなど、ファッションのスタイルや顔の形によって選ぶことができるデザインが揃う。

 

ウェリントン

・逆台形型のベーシックなデザインで、顔型を選ばない。

 
耳にかける部分(テンプル)とフレームの上部が同じ高さにある。どんな顔型にも合わせやすい形なので、ビギナーにもおすすめ。

 

 

ラウンド

・昔から定番の丸メガネ型だが、ポップでかわいらしいと、近年再び大人気に。

 
ワイヤーフレームだとシックで軽やかに、セルフレームでは個性的な雰囲気を出すことができる。

 

 

スクエア

・横に細長い「スクエア」は、直線的なデザインが知的なニュアンスに。

 
角がしっかりといかされたスクエア型は、エッジの効いたコーディネートにもぴったり。ストリートやスポーティーな着こなしに、大人らしい雰囲気をプラス。

 

 

ボストン

・丸みを帯びた大きめのレンズが特徴的な「ボストン」。サングラス初心者にもおすすめ。

 
ウェリントン同様、サングラスのベーシックな形の一つだが、少しソフトな印象を与える。スーツスタイルに合わせるのもおすすめ。

 

 

オーバル

・卵を横に置いたような楕円形のフォルム。どんな年齢でも使いやすい。

 
三角顔や四角顔タイプには、とくにおすすめ。柔らかい雰囲気で、どんなシーンにも馴染みやすい。

 

 

ティアドロップ

・涙のしずくの形をしている「ティアドロップ」は、大人っぽい雰囲気にぴったり。

 
もともとはパイロット用として作られた、伝統的なサングラスの形の一つ。ラギットなコーディネートに合わせるもよし、レンズのカラーで印象を変えるのもあり。

 

 

バタフライ

・大きなレンズが特徴の、蝶の羽を広げたような形の「バタフライ」は小顔効果も。

 
セレブ感のあるゴージャスなスタイルにも合わせやすい。ビックフレームなので、紫外線カットの効果が高いレンズを選ぶのがおすすめ。

 

 

フォックス

・サイドがつり上がったような形。シャープで個性的な雰囲気を出すのにぴったり。

 
丸顔タイプにおすすめ。かつてマリリン・モンローがよくかけていた形としても知られている。

 

 

機能でみる種類(紫外線カット・偏光・調光・ミラー・度付きなど)

紫外線カット

お肌と同じように、眼も紫外線の影響を受けている。長時間、紫外線を浴びていると、眼も日焼けのような状態となり炎症を起こし、充血や白内障など眼病のリスクを高めるといわれている。

 
また、眼に入る紫外線を感知することで、脳がメラニンをつくりだし、日焼けやシミができてしまう原因になる可能性もあるという。健康のためにも、日常的に使えるサングラスをぜひ手に入れてほしい。

 
では、サングラスを選ぶときの重要なポイントをチェックしてみよう。

 
まず紫外線を防ぐ力は、「紫外線透過率(%)」で表示されている。この数値が低いほど、紫外線はカットされている。

 
そして、もう一つチェックしてほしいのは「可視光線透過率(%)」。こちらは光を通す割合のことで、数値が低くなるほどレンズカラーが濃くなり、まぶしさを抑えることができる。

 
つまり、レンズの色や濃さと、紫外線を防ぐ力は、異なるということ。透明でも紫外線を防ぐ力が備えられているレンズもある。

 

 

偏光レンズ

一般的なサングラスは光をカットするため、レンズのカラーが濃くなるにつれて、見えにくくなってしまう。だが、偏光レンズは、特殊なフィルムが挟まれているため、レンズカラーの濃度を上げることなく、ギラつきをカットしてくれる。

 
偏光レンズは、水面の反射や、道路や雪の照り返しをカットしてくれるため、視界がクリアになる。さらには紫外線もカットするため、釣りやゴルフ、スキーなどのスポーツ、日差しが強いビーチなど、長時間屋外で過ごす活動にもおすすめだ。

 
なお、角度によっては、液晶画面が見えにくくなるというデメリットもある。

 

調光レンズ

調光レンズは、紫外線の量によって色が自動的に変わるレンズのこと。紫外線が多いところでは濃い色に、少ないところでは透明になる。そのため、サングラスをかけなおすことなく活動することができる。通勤などで自転車に乗る人にもおすすめ。

 
注意したいのは、紫外線の量を感知して変化するため、例えば車内など、紫外線カットのガラスの内側にいると、レンズの色が変わらない場合がある。

 
紫外線を含まない可視光線でも色が変化する調光レンズもあるので、目的に合わせてセレクトしてほしい。

 

ミラーレンズ

ミラーレンズとは、鏡のように反射するレンズ。レンズの奥の表情が読み取れないため、スポーツなどの試合中に視線や表情を見せないように使用する場合も多い。屋外での日差しを防ぐ効果も高く、スポーツ用のデザインが豊富。

 

 

度付きレンズ

メガネユーザーにとっては、サングラスにも度付きレンズが必要となる。度付きは特殊なレンズを使用するため、値段が高めになってしまう場合も多い。

 
また、メガネに装着できるタイプのサングラスもある。ワンタッチで取り付けられるクリップオンタイプやマグネットで付けられるもの、メガネの上にかけるオーバーグラスなど。スポーツ用からファッショナブルなタイプまで、さまざまなデザインが揃う。

 

スピーカー機能付きオーディオグラス

ここでは、進化するサングラスをご紹介しよう。

 
こちらは、オーディオブランドのBOSEが展開するスピーカー内蔵サングラス「Bose Frames Soprano」(33,000円)。耳にかかるテンプル部分から音が鳴るため、耳を塞がずに音楽を聞くことができる。マイク内蔵につきハンズフリー通話も可能。サングラスの価格で高品質なオーディオも楽しめてしまう。

 

▲出典:BOSEURL

 
そしてもう一つ、極小スピーカーに、ウーファーが搭載された「Fauna Audio Glasses」(37,800円)。テンプルのデザインと質感にこだわり、オーディオグラスであることがわからないほど!

 

▲出典:FaunaURL

 
オープンイヤーオーディオとしてのサングラスは、ウェアラブルなテクノロジーとして今後注目したいジャンルでもある。

 

レンズカラーと濃度で変わる視界

 
サングラスにはさまざまなカラーのレンズを使うことができる。レンズの色によって、カットする光の種類が異なるため、視界も変わってくる。フィッシング、スポーツ観戦、車の運転、ランニングと、サングラスを使用する目的によって選ぶことで、より快適になるはず。

 
また、レンズを明るいカラーにするだけでポップな印象になったり、レンズカラーの濃度を変えることでニュアンスを出すなど、視覚効果だけでない変化も楽しめる。

 

クリアー

透明なレンズのサングラスは、季節や時間帯を選ばずに気軽にかけることができるのがポイント。明るい視界を確保しながら、しっかりと紫外線をカット。ブルーライトもカットできるタイプもある。ビジネスシーンにも便利。

 

イエロー

イエロー系のレンズは、コントラストを強めてくれるため、曇りや雨の日でもクリアな視界が保てる。また、透過率が高いレンズは夜間のドライブにも使用でき、夕暮れ時にも快適。日差しを遮る効果は少ないので、紫外線カット効果の高いレンズを選んで。

 

 

ブラウン

ブラウン系のレンズは、青色光を抑えるため、コントラストを高める効果がある。ドライブやフィッシング、ゴルフなどにおすすめ。肌に馴染みやすいカラーなので、コーディネートもしやすい。

 

 

グレー

スタイリッシュな印象のグレー系のレンズ。光を全体的に抑えるため、見え方が自然で、まぶしさを和らげる効果も高い。日差しの強い日のおでかけや、ランニングやサイクリングなど、スポーツにもぴったり。

 

ブルー

クールな印象のブルー系レンズは、黄色や赤色系の光を抑えてくれる。対向車などのヘッドライトのまぶしさを和らげる効果もある。涼しげな色味なので、夏のおしゃれに加えるのもいい。

 

グリーン

青色や赤色系の光を抑えるため、自然の色調に近い柔らかな見え方が特徴的。目が疲れにくい。長時間のアウトドア活動や、キャンプやフィッシング、ドライブなどに。

 

ピンク

ピンク系のレンズは肌色をトーンアップしてくれる効果がある。まぶしさを防ぐ効果は少なめだが、明るく視界がよいので、スポーツ観戦や、雨の日など日差しが弱い日にも便利。ファッションアイテムとしても人気が高いカラー。

 

レッド

物のコントラストがはっきりするカラー。そのため、起伏の多い場所での活動や、フィッシング、スポーツにもおすすめ。コーディネートの差し色にもぴったり。

 

 

レンズカーブをご存じですか?

サングラスのレンズのカーブは、その湾曲の度合いが数値で表されている。サングラスは4カーブから8カーブ湾曲のレンズがほとんど。カーブの数字が上がるにしたがい、顔にフィットする形になる。

 
・4カーブ
クラシックなデザインや、メガネに多く採用される形。レンズがフラットになるため、度付きレンズは歪みにくい。

 
・6カーブ
一般的なサングラスに採用されることが多い形。

 
・8カーブ
顔を覆うようなフィット感を出せる湾曲の強い形。顔との隙間ができにくため、スポーツサングラスに採用されることが多い。

 

フレームの色・太さ・素材

フレームの素材やデザインは、顔の印象を大きく左右する。

 
メガネも同様だが、フレームには、大きく分けて2つの素材がある。チタンなど金属を使用した「メタル系」、アセテートなどのプラスチックを使用した「セル系」だ。

 
素材によって、かけた時の印象や、かけ心地にも大きな違いがでてくるため、どちらを選ぶかは大きなポイントに。また最近は、セルがメインでパーツにメタルを使用するハイブリッド型も人気だ。

 

顔型・目の位置・髪型・眉の形と「似合う」サングラス

 
サングラス選びのポイントは、顔型、黒目の位置、髪型、眉の形に合わせること。

 
まずは顔型から選んでみよう。顔の輪郭とは逆の形を選ぶとよいといわれている。ちなみに、フレームの幅と顔の幅は同じぐらいのサイズがおすすめだ。

 
・丸顔タイプ
角ばったスクエアやウェリントンなど。

 
・三角顔タイプ
丸みのあるボストンや、横長な卵型のオーバルなど。

 
・四角顔タイプ
柔らかな印象を加える、ラウンドやオーバルなど。

 
・面長タイプ
横ラインの印象が強いウェリントンや、レンズサイズの大きなティアドロップ、ボストンなど。

 
次に、目の位置を確認してみよう。ポイントは黒目をレンズの中心近く合わせること。眼鏡店では左右の瞳孔間距離(PD)を測ってくれるので、そのサイズを目安にするとわかりやすい。

 
続いて、眉のラインとフレームの形を合わせてみよう。眉がちょうど隠れるぐらいがおすすめだ。

 
最後に、全身を鏡に映してバランスをチェックすることも忘れずに。髪型や服のコーディネートと合っているかどうかを見てみよう。

 

自分に合ったサングラスでアクティブな時間を

 
サングラスは、おしゃれのアクセントにも、紫外線から眼やお肌を守るのにも欠かせないアイテム。

 
レンズも進化しており、機能性の高いサングラスを手に入れるだけで、ドライブや、アウトドアでの活動や、スポーツが驚くほど快適になるはず。

 
また、ちょっと近所までおでかけする時に、さっとかけるだけでスタイルが決まるのも嬉しい。

 
これまでのサングラスに、ぜひ新たな一本を加えて、アクティブに楽しんでほしい。

 
 

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