こんニクは!フォーリンデブはっしーです。
毎月29日=ニクの日に、とっておきの肉料理をご紹介していく、この連載。今回は8月29日=やき(8)にく(29)ということで、注目の焼肉店をピックアップ(ニックアップ)します!
それは中目黒の路地裏に、2019年にオープンした「ホルモン松田 HANARE」というお店。もともと赤坂に「ホルモン松田」という本店があり、離れ(HANARE)として中目黒に支店が誕生しました。
とはいっても、赤坂本店とはキャラかぶりしていません。中目黒という立地にも合った、どことなくオシャレでいながら、ふらっと立ち寄れるような気軽さもあり。しかも、中目黒店限定の看板メニューも用意されています。
それがこちら、その名も「HANARE焼き」(1,800円)。
じつはお店イチオシでありながらメニュー表には載っておらず、誰でも注文できる裏メニュー。コースには組み込まれますが、アラカルトでも注文可能なので、事前に知っている人だけがこのお肉にありつけるという、なんともニクらしい逸品です。
A5ランクの黒毛和牛、しかも肉の王様ともいわれるサーロインの部位を、惜しげもなく大判でカット。鉄板をすべて覆ってしまうほどビッグサイズですが、薄切りなので、サッと炙るようにして焼きあげます。このメニューは店員さんが焼いてくれるので、すべてを委ねて、口を開けて待っていれば大丈夫です!
そして特筆すべきは、このお肉にあわせるタレ。なんと、豆乳を使った「豆乳ダレ」なんです。大判肉を焼き上げて、ひとくちサイズのごはんの上にのせた後、上からこの豆乳ダレを流しかけるという一連の動作だけで、もうワクワク&ニクニクしちゃう!
さいごに野菜をトッピングすれば、でき上がり。焼肉店でこのような真っ白なビジュアルはなかなかお目にかかれないので、それだけでも興味津々ですよね。やはり再訪問したくなるお店は、そこでしか出合えないような個性的な逸品を置いています。
さっそく、ごはんをお肉でローリングしながら、まるごと口に運んでみると、デブリシャス!口の中いっぱいに肉汁が溢れだし、それがクリーミーな豆乳ダレと手を取り合って、これはもはや「飲み物」になったような一体感!
意外や意外、この豆乳ダレがばっちりあうんです。もともとお肉には揉みダレがついているので、醤油やニンニクなどのパンチが豆乳によって優しく緩和され、コクのある味わいを演出。しかも、とろろ昆布も混ぜていることで、さらに旨味が上乗せされ、極上サーロインだからこその肉汁感と素晴らしい相性のよさを発揮してくれています。するっと食べられるので、残暑厳しいこの時季でも、きっと夏バテを解消してくれるはず!
そんなサーロインのお肉は、メインだけじゃなくサイドメニューでも楽しめます。前菜ならぬ前肉として注文したいのがこちら、A5ランクサーロインと生ウニの肉寿司」(2貫1,380円)。
もはや常温でも溶けていきそうなほどの霜降り肉を贅沢に使い、その上に旬の生ウニをオンしてしまった、なんだか背徳感も感じさせてしまう肉寿司。軽く火を通しているだけで、レアに仕上げているので、このピンク色に輝くビジュアルがたまりません。
常温でも脂が溶けるのは、よい肉であるという証拠。融点が低いと、脂がサラリと溶けていき、いつまでも口の中に残るような重たさを感じさせないわけです。お肉の表面を覆う脂が醤油をはじきつつも、ちょいつけしていただいちゃいます。
もちろんこちらも、デブリシャス!妖艶な甘い脂が肉汁となって押し寄せ、さっぱりとした酢飯がすべてを受け止めてくれます。どかんとのった生ウニも、まるで濃厚なソースのように絡み合いながら、旨味を底上げ。動物系と魚介系を組み合わせると、足し算ではなく、掛け算の美味しさになることを気づかせてくれますよね。
まだオープンしてから1周年の、知る人ぞ知る隠れ家。煙もくもく系の大衆焼肉もよいですが、たまにはちょっとだけ背伸びして、お腹のベルトも伸ばしちゃってみてください。
それでは、また来月の29の日にお会いしましょう。
デブ ア ナイスデイ〜♬
ホルモン松田 HANARE
電話番号:050-5597-6521
住所:東京都目黒区上目黒2-18-9 高伸ビル2階
営業時間:17:00〜24:00(L.O.23:00)
定休日:なし
※最新の営業状況については、変更になっている可能性があります。直接店舗にご確認ください。
フォーリンデブはっしー
グルメエンターテイナー。お肉博士とお米ソムリエの資格を持ち、肉を中心にごはんのオカズを求めて全国を食べ歩く。フォロワー数25万人のInstagramと、月間200万アクセスを記録するグルメブログが人気。農林水産省の国産食材アンバサダーや、東京モーターショー 2019のグルメ総合プロデューサーなども務める。決めゼリフは、デブリシャス!
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