旅ごはん

100日連続でハンバーガーを食べ続けた男のNo.1バーガーを発表!【フォーリンデブはっしーの29の日はコレだ!】

文/フォーリンデブはっしー 撮影/巣山サトル

こんニクは!お肉大好き、フォーリンデブはっしーです。私は毎年、100日連続で何かの料理を食べ続けて研究する「100日生活」に自主的にチャレンジしていまして、2018年はハンバーグ、2019年は焼肉、2020年は丼を達成しましたが、2021年はハンバーガーに挑戦!
毎日別々のお店を食べ歩き、8月13日~11月20日の100日間で「全国130店舗」のハンバーガーを食べました。もちろん自腹で、日によってはバーガーのためだけに神戸→岡山→博多を1日で移動してハシゴしてしまったほど。

 

 
今回の記事では、そんな私が最終的に自分なりのNo.1だと思ったマイベストオブバーガーをご紹介します。それは千葉県の松戸市にある「R-S(アールズ)」の「リアルバーガー」です。六本木にある人気店「アルデバラン」の店主が修業したお店で、今も師匠として慕う店主・島本亮さんが腕をふるう郊外の名店です。都心からは決してアクセスがよいとはいえない立地ではありますが、このためだけに訪れる価値はアリアリです。

 

 
雑貨が散りばめられた遊び心のある店内は、なんだかテーマパークに来たかのような雰囲気。休日のお昼は混み合い並ぶことになるため、できれば平日または休日の夜の時間帯の訪問がよさそうです。

 

 
こちらの何がスゴイのかといえば、いくつかポイントはあるのですが、まず一つはハンバーガーの主役ともいえる牛肉パティ。名物の「リアルバーガー」には和牛100%の挽肉を180gも使用しており、このサイズで焼きあげるからこそのジューシー感。じつは焼くときにヘラの角でパティを何度か刺して穴をあけ、そこにテリヤキソースを流しかけることで、肉汁とソースを一体化させているという、隠れたテク肉(ニック)があります。

 

 
そして、バンズはお店の近くにある人気ベーカリー「Zopf(ツォップ)」の特注品を使用。遠方からのお客さまも多い有名店なので、このパンを使えていること自体も強みといえますが、カリッとふわっとした食感で、パワフルなパティを優しく包み込んでくれる、準主役級の存在感。真っ黒くなるまで使い続けた鉄板には、今まで焼いたパティの肉汁がしみこんでいて、どことなくバンズから和牛の甘い香りがするのも、この鉄板ならではですね。漫画の『美味しんぼ』では、フグ料理店で長年使用した鍋で水を炊くだけでフグの香りがする、というエピソードがありましたが、まさにこちらはその鉄板バージョンともいえそうです!

 

 
さぁ、そんなこんなで「リアルバーガー」(1,550円)が完成!
トマト、レタスなどの野菜は入れておらず、肉の旨味をストレートに味わえる逸品です。こだわりの和牛パティの上には、とろけるチーズと半熟エッグをオン。サイドにはくるんと巻かれたポテトがボリューム感に花を添えてくれています。

 

 
一口カブりつけば、もう興奮!
和牛パティは粗挽きの肉々しさがありつつも、ふんわりと柔らかく、トロけるような口当たりでバンズと一体化していきます。100日連続でバーガーを食べ続けて感じたのは、全体調和の「バランス」と、一点突破できる「個性」の二つが最重要だということ。その点においても、このリアルバーガーはまさに真骨頂で、そのメニュー名どおり「ホンモノのバーガー」だと断言できます!

 

 
そして、甘くてコクのあるテリヤキソースがこれまた絶妙。和牛の脂は人によっては重くなりがちなところ、すき焼きに甘い割り下が合うように、しつこさを感じさせずに見事に手を取り合っています。肉汁、ソース、卵黄、この三つが重なり合ったとき、なんだか化学反応を起こしたような奇跡的な美味しさになりますね。

 

 
個人的には「リアルバーガー」推しですが、もっと爽やかに楽しみたいという人には、「アボカドチーズバーガー」(1,300円)もオススメ。こちらは和牛ではなくオージービーフを使っていて、ゴリゴリとした肉の食感を重視。そこになめらかなアボカドと、クリーミーで酸味のあるシーザーソースが合わさります。

 

 
もちろんこれも「Zopf」のバンズを使っていて、ジャガイモを練り込んでいるからこその甘い味わいと香りが、全体を上品に仕上げてくれています。店主の自宅がZopfの社長と隣同士だったことから、ダメ元でインターホンを鳴らして相談してみたらバンズを使わせてくれることになった、というエピソードも面白くて運命的ですね。

 

 
今回は「R-S」さんがマイベストオブバーガーに輝いて優勝しましたが、もちろんどのお店も個性的で素晴らしいお店ばかり。自分の考えとしては「好きなお店に、好きに行って、好きに楽しむのが一番!」だと思っているので、あくまでもご参考程度にバーガー巡りを楽しんでもらえたら幸いです(100日バーガー生活で食べた全130軒の食レポはフォーリンデブはっしーのTwitterアカウントで公開しています)。

 
テイクアウトやデリバリーにも向いている、今のご時世にもぴったりな「グルメバーガー」の世界。100日連続で食べ歩いたら、気付けば自分のお腹までトリプルバーガー(三段腹)になっていましたが、これからもますます魅力的なお店が増えてくれることを願っています!

 

R-S(アールズ)
住所:千葉県松戸市小金原6-2-6
電話番号:047-312-6668
営業時間:11:00~21:00(L.O.)
※毎月第3月曜日はリフレッシュマンデーのため16:00まで。
定休日:火
Webサイト:https://www.instagram.com/rs.burger
※2021年11月29日現在の情報です。営業状況、営業時間は変更になる可能性がありますので事前にご確認ください。

 
フォーリンデブはっしー
グルメエンターテイナー。お肉博士とお米ソムリエの資格を持ち、肉を中心にごはんのオカズを求めて全国を食べ歩く。フォロワー数27万人超えのInstagramと、月間200万アクセスを記録するグルメブログが人気。YouTubeチャンネルではおすすめグルメのまとめ動画などを公開。農林水産省の国産食材アンバサダーや、総務省の地域力創造アドバイザーなども務める。決めゼリフは、デブリシャス!

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