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旅行に最適な靴のタイプと賢い選び方|サブシューズが必要な場合は?

「旅に履いていく靴」は、もしかすると人によってはあまり注目しないアイテムかもしれないけれど、実は旅の成否を決めかねないほどの重要要素。

 
旅先でたくさんの見所を存分に楽しむためには歩きやすくて疲れにくいのは当然のこと、機能性に加えて気分を上げるファッション性もほしいもの。

 
そこで、本記事では悩める旅の靴選びについて、

 
・旅行に最適な靴の特徴と選び方(男女共通)
・旅行に最適な靴の種類(男女別)
・サブシューズの必要性と、旅に持っていく靴の注意点

 
以上を余さず紹介していこう。

 

旅行に最適な靴の特徴と選び方(男女共通)


 
旅行で履く靴に欠かせない性能は、何よりもまず歩きやすく疲れにくいこと。基本的なチェックポイントを以下に挙げよう。

 

サイズがぴったり

サイズの合わない靴ほど歩いていてつらいものはない。足裏の長さ・足囲(幅)だけでなく、甲や土踏まずのアーチも必ずチェック。シューズショップの店頭では必ず両足を試し履きして、かつ、店員の許可を得てある程度の距離を(5歩でも10歩でも)歩いて感触を確かめたい。

 
特に外国製など一部のブランドシューズは日本人にとって幅が狭めであったり、デザインによっては履き口後部が高過ぎて靴擦れしやすいこともある。そうした理由から、既知で愛用しているブランド以外は「実物を試さずにネットで買ってすぐ旅行」はリスキーだと覚えよう。

 
たとえ足に合っている靴でも、履き慣らす時間を考えて旅行の日取りよりもかなり前に準備したい。

 

接地面が広い

滑らないため、転ばないためには接地面の広さも大切。冬に雪国に行く際ばかりではなく、旅先では石畳や雨に濡れたタイルといった思わぬ所で足を取られる可能性もある。

 

クッション性がある

疲れないために必要なのがクッション性。これも感覚的なので試し履きで実感したい。スニーカーや旅行用と謳う靴にはクッション性に優れたものが多い。

 

ぐらぐらしない

主に女性がヒールを履く場合、ぐらぐらしないかも要確認。ヒールは低めでおおむね5cm以内が安心だ。ファッションとの兼ね合いとはいえ、ドア・トゥー・ドアの高級ホテル旅以外ではハイヒールは避けたほうがよいと考えよう。

 

滑りにくい

地面と接するソール(靴底)の性能も重要。ゴムの素材や溝のパターンなど、できるだけ滑らない工夫がされた靴を選びたい。仕立てのいい革靴などにはレザーソールもあるけれど、濡れたタイルの上などでは特に滑りやすいので要注意。

 

防水性・防汚性

シューズの生地に防水性や防汚性があることも大切。合成繊維・合成皮革など水濡れに強い生地なら突然の雨にも安心だ。また、泥汚れや食べ物をこぼすといった不測の事態でも、防汚性にすぐれた素材であれば拭き取るだけできれいになる。

 
旅のさなかでは洋服と違って靴の替えは「ない」か、あってもたいがい「もう一足だけ」。防水性・防汚性も考慮したいポイントの一つだ。

 

軽量

軽さは性能。重い靴はフットワークを重くする。デザイン重視の靴の場合はもちろんのこと、一般的なスニーカーでもメーカーやモデルによって重さがかなり違うこともある。

 

いろいろな服に合う

いくつも持って行けないのが旅の靴。服に着回しがあるように、靴も「履き回し」ができるといい。少なくとも旅行中の服に合うかは出発前に確かめて。

 

旅行に最適な靴の具体的な種類(レディース編)

 
旅靴選びの難しさは女性であればなおのこと。ご存じのとおり、レディースシューズは種類・デザインともにメンズに比べて圧倒的に多くある。ここでは主なレディースシューズについて、旅行用にする際のメリットなどを解説しよう。

 

ハイテクスニーカー

歩く・走るの機能性を重視し、人間工学に基づいて設計された「歩きやすい靴」の代表格。どの靴よりも機能を重視して作られているだけに、旅先で歩くにももってこい。カジュアルなデザインが多いものの、選択肢はカワイイ系からリゾート系、スポーティーまでさまざまだ。

 

スリッポン

スニーカーと並ぶカジュアルなコーディネートの代表格。紐がなく甲まで生地で覆われているのが特徴で、足をしっかりとホールドしつつも気軽に脱ぎ履きできる。和風旅館や座敷に上がるタイプの食事処など、脱ぎ履きの多い旅に便利。

 

フラットシューズ

パンプスのヒールがないもので、通称「ぺたんこ靴」とも。ある程度の洗練されたファッション性を保ちつつも歩きやすいのが嬉しいところで、着る服がスニーカーに合わない場合などにも活躍しそう。おしゃれ好きな女性のなかには、これを旅のメインシューズにする人も多いのでは?

 

フラットパンプス

ヒールはあるが、とても低いパンプス。適度なフォーマル感を醸しながらも極力歩きやすくしたいときに。

 

ローファー

靴紐がなく、その代わりに甲の部分に装飾がついた革靴のこと。革靴ゆえにフォーマル感覚と思いきや、ほどよいカジュアル感も兼ね備え、意外に多くのファッションに合う。ジーンズにもスカートにも合わせやすいので、シーンが多々ある複数泊の旅にも使いやすい。

 

ブーツ

主に冬のファッションに。おしゃれをして品よく旅したいときなど、ブーツをうまくコーディネートすると格上げできる。反面、脱ぎ履きがしづらい靴の代表格ゆえ、立ち寄り先や宿泊先を考えて。

 
例えば玄関で靴を脱いで畳に上がるタイプの高級旅館などでは、脱いだブーツを下足係に預けることになるので要注意。きちんと手入れしていないと、臭いなどが気になることも。

 

コンフォートサンダル・スポーツサンダル

コンフォートサンダルは主に踵止めのストラップがないサンダルで、おしゃれな革製のものも多い。歩きやすく、靴下の要らない夏の海辺のリゾートなどの暑くてカジュアルな場面に似合う。

 
また、踵止めが備わったスポーツサンダルはアクティブに動けて、素足でも靴下ありでも履くことができて重宝する。

 
なお、こうしたサンダルや踵止めがなく歩くたびに大きな音がするミュールの類は、格式あるホテル、ホテルのレストランでは禁止されていることが多いので気をつけて。

 

旅行に最適な靴の具体的な種類(メンズ編)

 
メンズシューズは女性用ほど膨大な種類こそないものの、大人の男性なら、やはり旅の場面に見合った靴を選んでおしゃれを心がけたい。カジュアルからフォーマルまで、上手に使い分けるといいだろう。

 

スニーカー

総じて男性に人気のスニーカー。これを普段履きにしている人も多いはず。各ブランドともラインナップが多くあり、デザインは好みで選べる。普段からよく履くものだけに、履き古してくたびれていないかも注意したい。

 

スリッポン

スリッポンとは脱ぎ履きしやすい紐なし靴で、足を滑り込ませて履ける「スリップ・オン」のこと。カジュアル中心だが、なかには高級感あるスマートカジュアル的製品もある。

 
なお、靴下が見えないようにベリーショートソックスを履く場合、旅先でたくさん歩くと靴下がずれて苦労することも。長時間歩けるかどうかも事前に確認したい。

 

ローファー

ほどよいおしゃれ感を醸すローファーは、ジーンズにも合わせやすくジャケットスタイルにも似合う。スマートカジュアルの足元を演出するのに便利。

 

デッキシューズ

冬以外の季節なら、ラフからスマートカジュアルまで幅広く使えるデッキシューズ。短パンにもジャケットスタイルにも合わせやすく、一足でさまざまなシーンに使える大人の旅靴といえるかも。紐のあるなし、素材はキャンバスか革かなど、選びがいもあるジャンル。

 

ブーツ

メンズブーツは総じて女性用ほど高さがなく、ショートブーツが一般的。全般に足首が隠れるので冬の防寒対策に向いている。アウトドアライクなマウンテンブーツやハンティングブーツなどは靴紐が上のほうまであるので、脱ぎ履きに手間がかかる点に留意したい。

 
好みもあるが、サイド部分がゴム入りで靴紐のないサイドゴアブーツはその点で便利。なお、靴下は汗をきちんと吸える厚手のものを着用すれば、長く履いても臭いに悩まされにくい。

 

機能性革靴

革靴でありながら厚手のゴムソールを備えていたり履き口まわりにクッション材を装着しているなど、スニーカーのような歩きやすさを目指して設計されたもの。旅行やハイキング向けを意識した製品もある。ただ、ソールが厚手の革靴はともするとファッション性に欠けることもあるので、おしゃれ感を忘れずセレクトしたい。

 

サンダル

ビーチの旅の必需品。夏場のカジュアル旅ならサンダルのみで出かける人もいるだろう。親指と人差し指の間に鼻緒がくるビーチサンダルから、踵止めがついたスポーツサンダルまで各種ある。合っていないと靴擦れしやすいだけに、履き慣れたものを使いたい。

 

2足目が必要な場合って?

 
日数が長めの旅や行き先・目的によっては2足目の「替え靴(サブシューズ)」を持参することもあるはずだ。ここでは場面ごとの替え靴選びを解説しよう。

 

5泊以上の旅行

おおむね5泊以上の旅ともなると、純粋に「違う靴を履きたい」欲求が生まれるもの。靴を休ませる意味でもファッションに変化をつける意味でも、2足目を持参する意味がある。

 

ドレスコードのあるシーン

必要に迫られての2足目としてよくあるのが、ドレスコードがある場面。高級ホテルやクルーズ船の旅はもちろん、気軽なリゾートホテルでもメインダイニングなどにドレスコードがあってきちんとした靴でないと入りづらいことも。

 
こうした2足目は「久しぶりに革靴を出して手入れを怠っていた」などとならないよう、旅行前に確認して磨き上げておきたい。現地の客室で気づいてからでは、思うように手入れができないことも少なくない。

 

水辺・砂浜に行く/スコールが降る

海辺や水辺のリゾート、東南アジアなどスコールがある土地への旅では、2足目にサンダルを持参することが多いはず。濡れてもいいシューズがあれば旅が快適になるだけでなく、海に入ったりして楽しい思い出が増えるかも。

 

酷暑の場合

酷暑の旅では必要に迫られてサンダルを持参することが多い。街歩きのためのおしゃれなサンダル以外にも、ビーチサンダルなどはホテルの部屋履きに便利なこともある。靴下を脱いで素足でいる時間をしっかり取れば、心理的にもリラックスできるはず。

 

雪が降っている

雪降る厳寒地に行く際は、耐寒性と滑り止め性能のある靴を持参する必要に迫られる。これに限らずとも「季節や気候の違う場所に行く旅」は2足目が必要となる典型例。旅先の気候・気温のチェックを忘れずに。

 

替え靴(サブシューズ)の持ち運び方

この項では、替え靴のパッキング方法について解説しよう。

 

準備とパッキング

替え靴のパッキングで留意すべきは、主に「靴底による汚れの対策」と「型崩れ防止」の二つ。一般的には厚手のビニール袋でくるむのが必要十分な方法だ。

 
靴底同士を合わせて互い違いにすれば泥汚れが他につきにくいうえ、スーツケースへの収まりもいい。型崩れしやすい靴は内側に何か詰め物をしたり、革靴であれば荷物がかさばるのを覚悟の上で箱ごと持参するのも一案だ。

 

旅先で

帰りのパッキングも基本的には行きと同じ。お土産が増えた分だけ靴が邪魔だと感じることもあり、サブシューズはそうした事態も勘案して選びたい。

 
なお、泥や砂の汚れは特に海外旅行から帰る際は検疫面の問題にもなるので、しっかり洗って収納しよう。

 

旅に備えての注意点

旅行用の靴は単に買えばいいというものではなく、履き慣らしやメンテナンスといった自分に合わせる工夫も大切だ。そんな注意点を列挙しよう。

 

おろしたてを履かない

「旅は履き慣れた靴で」は、小学校の遠足でも教わった基本中の基本。旅は非日常を楽しむものだけに買いたての真新しい靴で行きたい気持ちも当然だが、やはり事前にある程度履き慣らしておくのが賢い。

 
靴擦れして一歩一歩が痛むのでは行程自体が辛くなるだけでなく、同行者にも心配されたり、迷惑をかけてしまうことになる。

 

機能性インソールを活用

疲れやすい靴はソールが薄くて硬いのかも。そんな場合は機能性インソールを活用するのも一つの手。前項同様いきなり使わず、履き慣らして、合っていることを確かめて。

 

靴擦れに備える

靴擦れはしないに越したことはないけれど、できてしまうこともある。履き口が固かったり、サンダルの紐が細過ぎたり、素足の隙間に砂が入ったりがよくある原因だ。

 
それゆえ、靴擦れに備える絆創膏は日数分にさらに余裕を持って、必ず旅行カバンに忍ばせたい。旅先では思うように手に入らないことがある。

 

できればサブシューズを

日数や荷物量との兼ね合いだが、先述したようにサブシューズはあったら便利。ファッション面で雰囲気を変わるものや、目的が異なる2タイプがあれば安心だ。

 

撥水スプレーでのメンテナンス

不意の雨に防水性が有効なことはすでに触れたが、布地やスウェード地の靴などには専用の撥水スプレーも効果的。こうしたスプレーは吸い込むと害があるので、取扱説明書に従って屋外で使うようにご注意を。

 

最適な靴で、最高の旅を

 
ここまで読めば、改めて「旅の基本は足元から」であると気づくはず。靴擦れや雨に濡れた不快感を気にせず旅することは当然といえば当然だが、旅の楽しさは常にその「当たり前のこと」に支えられている。

 
さらにTPOに合わせてきちっと決まった足元なら、フォーマルシーンでは自信を持って、カジュアルな場面では心から寛いで……と、旅の気分を一層盛り上げてくれるに違いない。

 
ふだん履きの一足のみで旅する人もこれを機に旅靴の大切さに思いを馳せて、ぜひ最高の旅にしてほしい。素敵な旅路になりますように!

 
 

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