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メンズカジュアル腕時計の最新10選|定番からハイセンスな個性派まで

IT企業の台頭、パンデミックによる生活変容などを背景にファッションのカジュアル化が急進している。重要なファッションアイテムでもある腕時計も、カジュアルでシンプルシックな装いに合うものを選びたい。

 
この記事では、

 
・カジュアルファッションに向く腕時計の特徴
・自分に合ったカジュアルウォッチを選ぶ際のコツ
・各ブランドのバックグラウンド
・おすすめモデルの紹介と「見られ方」のツボ

 
について詳述する。コツとツボを押さえて、間違いのないカジュアルウォッチ選びを!

 

カジュアルファッション向き腕時計のデザインをおさらい

手元を彩る腕時計の形や大きさ、素材や質感、パッと目に入ってくる色味などで、印象は大きく変わる。カジュアルなファションに合わせるなら、どんなタイプがおすすめなのか、どんな視点で選ぶといいのか見ていこう。

 

印象を左右するケースサイズと形

ケース(文字盤やムーブメントを保護すると共に腕時計の顔になる外側の部分)のサイズや形状は、カジュアルとフォーマルを分ける最大のポイント。例えばフォーマルでは使いにくい45mm以上の大振りのケースの腕時計でも、カジュアルなら人の目を引く「武器」になる。

 
形状については、トノー(樽型)やオクタゴン(八角形)は比較的コンサバな印象を見る人に与える。一方、スクエア(角を丸くした正方形)やラウンド(正円形)は遊び心を表現しやすい。

 
腕時計をつける人の体型やファッションの傾向によっても、合う/合わないがある。試着するときは、手首を見るだけでなく、必ず大きな鏡の前に立って、全身のなかでその腕時計がどう映るかをチェックすること。

 

馴染む色か?アクセントカラーか?

カラーは形状と同等、いやそれ以上に重要な腕時計選びのファクターになる。好みの服装の色合いはモノトーン?それともアーシーなカラー?はたまたビビッドな色合いだろうか?

 
装いのなかで腕時計は違和感なく馴染むべきなのか、逆に差し色としてアクセントの役割を果たすべきなのか?服装の色合いは抑え目にして、スマホケースやバッグに鮮やかな色を使うという人もいるだろう。これに腕時計を加え、小物同士の色調を合わせるのも粋に映る。

 

素材にもカジュアル感を

ケースはメタル?それとも樹脂?ベルトは皮革?あるいはナイロン?最もセンスの有無が露呈するのは案外、素材選びの部分かもしれない。

 
書斎派に見られたいならメタルのケースに革のベルト、スポーティーに見せたいなら樹脂のデジタルウォッチ、遊び心を表現するならナイロンのベルトで……と無難な組み合わせを並べることがすでにカジュアルの楽しみを減じているかもしれない。フォーマルにはない、多様な選択肢から、心の赴くままに素材を選びたい。

 

普遍的な魅力を放つ定番アイテム4選

カジュアルウォッチ選びに迷っているなら、まずは普遍的な魅力を放つ4点はいかが?

 

カシオ G-SHOCK DW-5600SKE-7JF

▲出典:カシオURL

 

素材:樹脂
ケースサイズ:48.9×42.8×13.4mm
ムーブメント:電池
税込参考価格:13,200円

 
電卓製造でトップを走っていたカシオは、1974年にオートカレンダーを搭載した電子腕時計「カシオトロンQW02」で腕時計市場に参入。83年には「タフ」という新たな価値を腕時計に持ち込んだG-SHOCK「DW-5000C」を発表、業界に革命を起こした。

 
現在も安定した人気を誇るG-SHOCKから、今年2月に発売されたばかりのスケルトンタイプを紹介しよう。ベースは元祖スクエアモデルのDW-5600。温故知新的な魅力は他の追随を許さない。ポップな印象で、陽光の下がよく似合いそう。

 

スウォッチ CHECKPOINT BLACK

▲出典:スウォッチURL

 

素材:プラスチック(ケース)、シリコン(ベルト)
ケースサイズ:幅47mm、厚さ14mm、高さ52.5mm
ムーブメント:クオーツ
税込参考価格:17,600円

 
スウォッチは1983年にスイスで誕生。当時市場を席巻していた日本製クオーツ時計からシェアを奪回するというコンセプトで開発された。

 
樹脂のボディーにダイレクトにムーブメントをはめ込むシンプルな構造、ポップなデザイン、手頃な価格、ファッション界と同様に春と秋に新作を発表する独自の戦略が若者から圧倒的な支持を受けた。

 
ご紹介するのはSwatch Big Bold Chronoコレクションの新作。黒とグレーのシックなカラーリング。全体を覆うマットな質感がつける人の成熟した感性をアピールする。

 

ニクソン Regulus Stainless Steel Watch

▲出典:ニクソンURL

 

素材:ステンレス
ケースサイズ:46mm
ムーブメント:電池
税込参考価格:30,800円

 
ニクソンは1977年、アメリカ西海岸サンディエゴで誕生した。バックグラウンドにはサーフィン、スケートボード、スノーボードといったカルチャーがあり、ウォッチからもそのフレーバーが漂う。

 
ご紹介するのはベストセラー、Regulus(レグルス)のストリート仕様。シンプルでノスタルジック、「レトロな未来像」と呼ぶべきデザイン。ステンレスのケースと3色のテーパー3リンクブレスレットが素材独自の魅力を存分に感じさせる。

 
衝撃吸収材の使用、長時間使用可能な電池、100m防水と、タフなストリート使用に耐える作り。

 

ハミルトン カーキ フィールド メカニカル

▲出典:ハミルトンURL

 

素材:ステンレス
ケースサイズ:38mm
ムーブメント:手巻き
税込参考価格:77,000円

 
ハミルトンはアメリカで1892年に創業。鉄道時計や定期航空郵便のオフィシャル時計を製造するなど、技術の高さはお墨付き。ミリタリーウォッチの元祖であり、1940年代からアメリカ陸軍にミリタリーウォッチを供給していた。

 
その流れを汲むカーキフィールドが、スポーティーな印象のステンレススティールブレスレットになって登場。

 

語れる個性派ウォッチ6選

つづいては、つけていたら会話のきっかけになるような、一目置かれるような個性派をご紹介したい。

 

シチズン アナデジテンプ JG2103-72X

▲出典:シチズンURL

 

素材:ステンレス
ケースサイズ:32.5mm、厚さ8mm
ムーブメント:電池、クオーツ
税込参考価格:28,600円

 
シチズンは1918年、東京で創業。その名は「永く広く市民(=シチズン)に愛されるように」との願いのもと、当時の東京市長によってつけられた。

 
ご紹介するのは、80年代に人気を博したアナログとデジタルの混合モデルの復刻版。ベースとなっているのは、1978年発売当時国産初のアナログとデジタルの本格的コンビネーションクオーツ式腕時計だった「アナデジテンプ」。

 
アナログとデジタル両方の時刻表示に加え、クロノグラフ、アラーム、カレンダー、さらにはモデル名の“テンプ”を象徴する温度測定センサー機能まで搭載する多機能ぶり。マニアックなルックスは注目されること間違いなし。

 

コモノ モノ オービット グラスホッパー

▲出典:コモノURL

 

素材:ポリカーボネート(ケース)、シリコン(バンド)
ケースサイズ:38.8mm×38.8mm×厚さ9.4mm
ムーブメント:クオーツ
税込参考価格:9,680円

 
コモノ(KOMONO)はラフ・マエスとアントン・ヤンセンスという2人のアーティストによって2009年にベルギーで生まれた腕時計とアイウェアのブランド。ブランド名は日本語の「小物」からつけられたという。

 
ご紹介するのは、全世界で人気の「MONO(モノ)」シリーズの2020年秋冬シーズンにリリースされたアイテム。機能美の向こうを張るミニマルなデザインとワンカラー、ミラーフェイスが斬新。

 

ディーゼル ANADIGI DZ4548 00QQQ

▲出典:ディーゼルURL

 

素材:シリコン、ステンレス、ナイロン
ケースサイズ:51mm
ムーブメント:クオーツ
税込参考価格:41,800円

 
ディーゼルはイタリアのデザイナー、レンツォ・ロッソがデニムとカジュアルファッションのブランドとして立ち上げた。ブランドの理念を一言で表すなら「勇敢であること」。その精神はウォッチの革新的なデザインにもよく表れている。

 
ご紹介するのは51mmの大型ケースにアナログ/デジタル両方の表示を配したマルチタスクなモデル。

 

フューチャー ファンク FF105-MS

▲出典:フューチャー ファンクURL

 

素材:プラスチック(ケース)、ポリウレタン(ベルト)
ケースサイズ:W:46mm×H:46mm×T:17.5mm
ムーブメント:クオーツ
税込参考価格:10,780円

 
70年代に登場して人気を博したローラー式腕時計(車のメーターのようにローラーを縦に回して時刻を表示する)を現代に復活させるべく立ち上げられたブランド。

 
ご紹介するのは1970-1980年代のレトロカラーをコンセプトにしたプラスティックモデル。アナログのインデックスの中にローラー式の数字が侵入したようなルックス、世界の主要都市名がプリントされたインナーリングに、遊び心、旅心がくすぐられる。

 
柔らかいポリウレタン製のベルトは着け心地がよく、見た目もまさにカジュアル。ご紹介したマスタードのほか、ネイビー、カーキなどのカラー展開もある。

 

タックス COLOR LENS TS1201A

▲出典:タックスURL

 

素材:ステンレススティール(ケース)、ウレタン(ベルト)
ケースサイズ:43mm
ムーブメント:クオーツ
税込参考価格:20,900円

 
タックス(TACS)は2010年に日本人時計デザイナー兼開発者が立ち上げたブランド。その名は、TASTE、ATTRACTIVE、CREATIVE、SENCEの頭文字からとられている。

 
ご紹介するモデルは、「時計は見るもの?それとも見られるもの?」。そんな気持ちを抱かせるような、カメラのレンズそのもののルックス。ポリウレタンの軽快なベルトも相まって、スポーティーな雰囲気を醸し出している。

 

エンジェルクローバー TIME CRAFT SOLAR

▲出典:エンジェルクローバーURL

 

素材:ステンレス(ケース)、カーフレザー&ラバー(ベルト)
ケースサイズ:45mm
ムーブメント:ソーラークオーツ
税込参考価格:28,600円

 
エンジェルクローバーのコンセプトは、「腕時計はそれをつける人の本来の性質を浮き彫りにする重要なファッションアイテム」。

 
ご紹介するのは、2015年にデビューした人気シリーズ「TIMECRAFT」がソーラークオーツムーブメントを搭載してアップデートしたもの。12角形ベゼルの押し出しも強く、ビジネスシーンでのセルフプロモーションをアシストしてくれそう。

 

カジュアル腕時計の電池交換、どうすればいい?

多くの腕時計に入っているのは、「ボタン電池」といわれるもの。直径2cmほどの小さな丸くて平べったい電池だ。家電量販店や町の電気店、コンビニや100円ショップなどでも売っており、誰でも簡単に手に入れることができる。

 
ただ、高級ブランドの腕時計や、防水加工がされている腕時計などは、特殊な電池が入っていることがあるので、説明書やメーカーのWebサイトなどで確認するか、時計店や家電量販店などで聞いてみるのがいいだろう。

 
電池交換は、家電量販店、ホームセンターの腕時計修理カウンター、デパートや大型スーパーの時計売り場、街場の時計店でしてもらえる。

 
自分で電池交換ができる腕時計もあるが精密ドライバー、ピンセットなどの道具が必要になる。自分で電池交換できる腕時計は、電池を動力とする「クオーツ式」の時計で、防水性能は「日常生活用防水」(2~3気圧防水、最大でも5気圧防水以下が目安)までと覚えておこう。

 
腕時計のメンテナンスについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してほしい。

腕時計の電池交換はどこでするのがベスト?自分でもできる方法&道具も紹介

 

腕時計は自分自身を演出し、気分を盛り上げるツール

腕時計はカジュアルな装いをさらに盛り立てたり、キュッと引き締めたりすることができる重要なアイテム。多岐にわたるデザイン、素材、インプレッションのなかから、あなたをアゲるアイテムを見つけてほしい。

 
 

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