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腕時計の電池交換はどこでするのがベスト?自分でやる方法も解説

腕時計を使おうと思ったら止まっていた、なんてことはないだろうか。せっかく使おうとしていたのに、時計が動いていないとそれだけで気分が落ちてしまうもの。特に、試験や大切な商談、出張や旅行の前などには、腕時計をチェックしておくことをおすすめしたい。

 
ここでは、電池切れで止まってしまった腕時計を使えるようにするために、

 
・電池交換を行うおすすめの場所
・自分でできる電池交換の方法
・電池交換の際に気をつけること

 
について紹介する。自分と時計に合った場所、価格、時間、方法で腕時計の電池を交換しよう。

 

腕時計の電池交換について知ろう

そもそも腕時計にはどんな電池が入っているかご存じだろうか。電池を交換する前に知っておこう。

 

腕時計の電池ってどんなもの?

 
多くの電池(クオーツ)式腕時計に入っているのは、「ボタン電池」といわれるもの。直径2cmほどの、丸くて平べったい電池だ。家電量販店や町の電気店、コンビニや100円ショップなどでも売られており、誰でも簡単に手に入れることができる。

 
ただし、高級ブランドの腕時計や、防水加工されている腕時計などは、特殊な電池が入っていることがある。説明書やメーカーのWebサイトなどで確認するか、時計店や家電量販店などで聞いてみるといいだろう。

 
平均的な腕時計の電池寿命は約2~3年。前回の電池交換から2〜3年経っていて、秒針の動きがおかしい、時刻が頻繁にズレるようになってきたと感じたら、そろそろ電池交換の時期とみていいだろう。

 

腕時計の電池交換ができる場所

実はいろいろな場所でできる時計の電池交換。場所や時計によって、価格相場は900円~5,000円程度と幅広い。おすすめの場所をご紹介していこう。

 

大型家電量販店

時計を販売している家電量販店、なかでも「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」などの全国に展開している大型家電量販店では、電池交換が可能だ。時計売り場に腕時計の電池交換や修理専門のカウンターが常設されている店舗もある。

 
価格はビックカメラであれば、国内メーカーは1,030円(税込)~、海外メーカーは1,630円(税込)~。ヨドバシカメラならば1,020円(税込)~。G-SHOCKなどの防水性能の高い国産時計はおよそ2倍ほどの価格となる。

 
時間は基本的には30分~1時間程度で交換してもらえるので、ほかの電化製品などを見たりしているうちに交換完了できるのもうれしい。電池交換のほか、バンド調整や修理対応も可能だ。

 
また、家電量販店のポイントをためたり、使ったりすることもできるのでお得に電池交換ができる。

 
しかし、海外メーカーや高級ブランド、特殊電池の入ったものの場合は預かりになって、メーカーでの交換になることもあるので、その場合は1カ月程度かかってしまったり、金額が高くなる可能性も。目安を教えてもらえるので、店員さんに相談してみるといいだろう。

 

ホームセンター

「ビバホーム」や「カインズ」、「ケーヨーデイツー」などの全国に展開するホームセンターで、時計を販売している店舗のなかには、電池交換や腕時計修理のカウンターが常設されている店舗もある。

 
しかし対応できるメーカーやタイプが限られていたり、その場での対応ができなかったりと、預かり期間や値段もケースバイケースだ。

 
ただ、ホームセンターには時計カウンター以外にも、靴や鍵を含む修理専門ショップがテナント出店している場合も多く、それらのショップの専門スタッフに安価で迅速に対応してもらえる可能性がある。

 
時計のメーカーや種類によっても対応は変わるので、実際に見てもらって金額や所要時間を見積もってもらうといいだろう。

 
「時計修理技能士」という国家検定制度を突破した時計の専門家がいることもある。気になる方は、その点も確認しておけば安心だ。

 

▲出典:e-工房URL

 
関東のホームセンターを中心に店舗展開している「e-工房」。対応可能な腕時計なら、その場で電池交換してくれる。

 

大型スーパーの時計売り場

「イオン」「イトーヨーカドー」「オリンピック」などの時計売り場がある大型スーパーでも、腕時計の電池交換が可能だ。

 
国内メーカーや非防水の時計など、特殊な時計でなければ、こうした大型スーパーでも安く・早く電池交換してもらえる。ただし時計修理技師が常駐していない店舗も多く、時計によってはメーカー預かりになる可能性もある。

 

デパートの時計売り場

「三越」「そごう」「大丸」「阪急」「京王」といったデパート各社でも、腕時計の電池交換が可能だ。

 
修理コーナーは時計売り場に併設されているケースが多く、デパートによっては時計修理技能士が常駐しているところも。家電量販店などではメーカー預かりになる腕時計も、その場で電池交換してもらえるケースもある(外注になることもあるので事前に確認したい)。

 
大型家電量販店などよりは価格が高めのことも多いが(メーカーやデパートによって1500円〜)、比較的安心して電池交換を依頼できる場所といえる。

 

時計専門店

商店街など町にある時計店でも、もちろん電池交換は可能だ。自宅や職場の近くなどで、気軽に立ち寄れるので、便利に利用できる。

 
長年、個人で経営しているような時計店は、その技も熟練。いろいろな時計を見てきているからこその経験と丁寧かつスピーディーな対応で安心して電池交換をお願いできるだろう。さらに価格も良心的なところが多いのもうれしいポイント。

 
しかし、お店によっては、時計修理技能士など専門的なスタッフがいなかったり、知識や経験が浅いスタッフしかいない場合も。あらかじめ、しっかりと確認しよう。

 

各時計メーカー

一番安心して時計の電池交換を依頼できるのが、その腕時計を作ったメーカーだ。

 
メーカーによっては電池交換だけでなく、動作チェックや磁気抜き(スマホなどによる磁気帯びの悪影響を取り除く)、防水性能の確認といったメンテナンスもお願いできる。希望すれば、オーバーホール(分解掃除)もしてくれるので、大切な時計を長く使いたい人におすすめだ。

 
その時計専用の電池が存在するケースもあり、この場合はうっかり別の場所で似たような電池に交換してしまうと、故障の原因になりかねない。

 
以上のような理由から、電池交換=製造メーカーが最も間違いのない場所ではあるが、費用が高めだったり、アクセスが容易ではないケースも多い。

 
オーバーホールまで含めると、さらに金額が高くなるので、しっかり見積もりをとってから依頼したい。海外メーカーなどは見積もり金額が出るまでに1週間ほどかかることもあるため、金銭面だけでなく、時間にもゆとりのある方向けといえる。

 

そのほか意外な場所でも交換可能

▲出典:ミスターミニット公式サイトURL

 
上記以外にも、腕時計の電池交換ができる場所はたくさんある。

 
・宝石店
・眼鏡店
・靴修理店
などでも電池交換が可能だ。

 
近場に家電量販店やホームセンター、時計店がない場合など、状況に応じて利用してみよう。

 
なお、靴修理店でおなじみの「ミスターミニット」では、最短10分、1,540円(税込)から対応している。もちろん、時計によって時間や価格は変わるが、店舗数も多いので、手軽に交換できる場所として覚えておくといいかもしれない。

 

自分でもできる腕時計の電池交換

 
実は時計の電池交換は自分で行うことも可能だ。ここではその方法と道具、注意点についてご紹介しよう。腕時計が止まってしまったけれど、近くに電池交換できる場所がない!という方は、思い切って挑戦してみるのも一つの手だ。

 

自分で電池交換できる腕時計とできない腕時計

「自分で腕時計の電池交換ができる」といっても、すべての時計でできるわけではない。

 
自分で電池交換できる腕時計は、
・電池を動力とする「クオーツ式」の時計
・パーペチュアルカレンダーなど特殊な機能がついていない
・「日常生活用防水」(最大でも5気圧防水以下)まで(防水性能を損なう恐れがある)
と覚えておこう。

 
また、自分で裏蓋を開ける行為は「分解行為」にあたるため、メーカーの保証期間内でも保証の対象外となることも覚えておきたい。無理に自分でやろうとすると故障の原因になることもあるので、できれば他の壊れても困らない時計で練習してから臨みたい。

 
ダイバーズウォッチなどの高い防水性能をもつ腕時計は、必ず販売店やメーカーに問い合わせよう。

 
防水性能についての詳細はこちら。

腕時計の防水表示の意味とは?空気潜水と飽和潜水の違いも詳しく紹介

 
電池を動力としない「機械式」(手巻き・自動巻き)や「ソーラー発電式」の腕時計が止まってしまった場合は、電池交換以外の対応が必要になる。

 
電池(クオーツ)式以外に時計の種類ってあるの?という方へ。

腕時計の全種類を解説!あなたに合うのは機械式orクオーツ?

 

自分で電池交換をするための準備

 
電池交換するためにはいくつか道具が必要となる。裏蓋の種類によって使う道具が異なるので、まずは電池交換したい腕時計の裏蓋を確認してみよう。

 
<裏蓋の種類>
ネジ式…ネジで固定されているもの 
スクリュー式…裏蓋に均等のくぼみがあるもの
こじ開け式…ネジもくぼみもなく隙間があるもの

 
上記のいずれかにあてはまる裏蓋の場合、下記の道具で裏蓋を開けることができる。

 
<必要な道具>
ネジ式…精密ドライバー
スクリュー式…側開器(保持器もあるとより便利)
こじ開け式…こじ開け用工具

 
そのほか、電池を取り出すピンセットや汚れをとる綿棒、チリ吹きなどもあると便利だ。

 
これらの道具はホームセンターなどで揃えることができる。また、電池交換キットのように道具がまとめられている商品もあるので、自分の使いやすいものを選ぶことをおすすめする。

 

電池交換をしてみよう

 
早速、腕時計の電池交換をしてみよう。精密機器なので、ホコリやゴミに注意が必要だ。さらに傷などがつかないよう、丁寧に作業するようにしよう。

 
<手順>
1.まず自分の時計の裏蓋を確認しタイプ別に工具を用意する。

 
2.裏蓋を外す。

 
3.次に中枠を取り外す。先の細いピンセット、もしくは精密ドライバーを使う。もし、中枠で電池が隠れていない場合は、中枠はとらないほうがベター。

 
4.中枠が取れたらピンセットを使って電池を抜く。
このとき、電池がショートする可能性があるので、必ず電池は側面を持って取り出すこと。

 
5.端子部分を綿棒などで軽く拭き、汚れをとる。

 
6.抜いた電池と新しい電池の品番が同じか確認し、電池を入れる。
中枠をもとに戻し、裏蓋を閉じれば電池交換完了。

 
「電池交換後、ACと電池(+)をショートさせてください」と記載がある場合は、リセットと呼ばれる作業が必要となる。ピンセットやドライバーなど電気を通す素材の道具で、AC端子と電池の(+)を2秒間ほど接触させればOKだ。

 
また、裏蓋を開けた後に作業を中断する場合は、時計の中にホコリやゴミが入らないよう、ラップなどをしておこう。

 

うまく電池交換できなかったら


 
裏蓋が固くて開かない、ネジ部分を強く回しすぎてつぶれてしまった、電池交換しても動かないなど、少しでも不安点やわからないことがあったら作業を中断し、近くの家電量販店の修理カウンターや時計店などに持っていくことをおすすめする。

 
特に電池の上にリード板がついているタイプの時計は、専門家に任せたほうが得策だ。さらに、時計が止まっている原因が電池が切れたことではなかった場合、自分で交換してさらに状況を悪化させる可能性もある。

 
自分で電池交換ができるのは便利だが、さまざまな状況を考えたうえで、行うようにしよう。

 

腕時計の電池交換で気をつけたいこと

腕時計は緻密に作られた精密機器だ。電池交換をお店に依頼する場合に、注意すべき点を紹介しよう。

 

保証書はなるべく持っていこう

お店で電池交換をしてもらう場合、時計の種類や状況によってメーカー預かりになる可能性がある。その場合、購入時の保証書が必要になることがある。

 
保証期間内であれば、電池交換の費用が抑えられたり、交換後に不具合が起きた場合などに対応してもらえることもあるので、時計を購入したら保証書はしっかりと保管し、電池交換の際に持っていくと安心だ。

 
なお、自分で電池交換した場合、分解したことと同じになり、メーカー保証が受けられなくなる可能性があるので注意しよう。

 

並行輸入品か確認しよう

海外メーカーの時計の場合、正規販売店、正規輸入代理店のほかに、家電量販店やデパート、海外旅行の旅先など、さまざまなルートで購入することがあるだろう。

 
なかでも、メーカーが認める正規輸入代理店以外を通じて国内に輸入された商品、つまり並行輸入品の場合、通常より価格が安かったり、国内未発売のものを手に入れることができる。しかし、正規輸入代理店またはメーカーの保証や修理を受けることができない可能性がある。

 
メーカーに持っていっても電池交換ができず、購入したお店に持っていくようにいわれたり、メーカーが保有する正規の電池に交換できないといった可能性も出てくる。事前に確認しておくようにしよう。

 

時計修理技能士がいるか確認しよう

▲出典:ミスターミニット公式サイトURL

 
時計修理のスペシャリスト、時計修理技能士は国家検定制度を突破した専門家だ。電池交換はこの資格がなくてももちろんできるが、大事な時計を託すのに、安心して交換したいという方は、時計修理技能士がいる店舗かどうか、確認することをおすすめする。

 
もし、電池消耗以外で時計が止まっていた場合なども、時計修理技能士の方であれば、その原因を突き止めて、修理してもらえる可能性もあるだろう。

 

止まっている時計も電池交換したほうがいい理由

 
使おうと思っていた腕時計が止まっていたけれど、ひとまず動いている時計を使って、そのままにしている、という方も多いのではないだろうか。

 
電池には使用推奨期限が設けられており、それを超えると液漏れの恐れがある。面倒だからといって電池交換を先延ばしにしたり、使わないからと時計が止まったままにしておくと、液漏れを起こして故障することがあるので、なるべく電池はこまめに換えるようにしよう。

 

電池切れかと思ったら修理が必要なことも

前述のように、電池切れを放置した結果、液漏れ、パーツの不具合などが起こることがある。それ以外にも磁気帯び、サビ、落下などで、時計内部は知らず知らずのうちに劣化しているもの。

 
電池交換をしても動かない、という場合はオーバーホールを検討したい。原因を確認して、パーツ交換や調整を行う場合、価格は6,000円~60,000円程度となる。

 
電池交換をしてくれるお店が修理の窓口になってくれることもあるため、まずは相談してみてほしい。

 
そのほかリューズやガラスの曇りなどの修理相場はこちら。

大切な腕時計を修理するには?依頼先と症状別の費用相場を解説

 

お気に入りの腕時計をつけて出かけよう

腕時計が止まったら、できるだけ手軽に電池交換したいもの。一方で、大事な時計だからこそ、専門家にしっかり交換してもらいたいという気持ちもあるだろう。

 
あなたにとって、最適な方法で電池交換をして、お気に入りの腕時計をつけて街へ出かけよう。

 
 

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