旅の寸景

南半球の星空、逆さのオリオン

文・撮影/KAGAYA

南半球で見る星空

北半球の日本で見る星空と、南半球で見る星空とでは、星座の見える範囲と向きが違っています。

 
日本では見えない星座が見えたり、見慣れた星座が逆さに見えたりします。南半球に出かけたときは星空にも注目したいですね。

 

逆さのオリオン

日本でずっと星を見てきたわたしにとって、南半球で見た逆さのオリオンは衝撃的でした。

 
日頃見慣れた星空では、いつもの季節、いつもの時間になるといつもの星座が昇って輝いています。その星座が逆さに見えたのです。

 
それはつまり、自分が日本で星を見ている向きに対して逆立ちの状態になったということです。初めて丸い地球の上を旅したのだと、立体的なイメージができた瞬間でした。

 
日常で何かに見慣れるというのは、ある日それが違って見え感動するための準備になることもあるのだと思っています。

 
撮影地:パタゴニア(チリ)

 
KAGAYA
プラネタリウム映像クリエイター。星景写真家としても人気を博し、写真集などが多数刊行されている。フォロワー数80万人超えのTwitterでは、星空の魅力や情報を日々わかりやすく伝えている。
Twitter:@KAGAYA_11949

 

(SKYWARD2021年2月号掲載)
※記載の情報は2021年2月現在のものであり、実際の情報とは異なる場合がございます。掲載された内容による損害等については、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

 
 

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