旅の寸景

ナメゴ谷の見事な紅葉・吉野熊野国立公園

【眼福一景/国立公園を旅する】

文・撮影/森田敏隆

奈良県吉野郡上北山村のナメゴ谷周辺は、山肌に常緑針葉樹が植林されているのに対して、尾根筋には万が一の山火事の発生時、延焼を食い止めるために燃えにくいヤマザクラ、カエデ、ブナなどの広葉樹が植林されている。
ヤマザクラの咲く春と秋の紅葉の季節には絶景を生みだす。
撮影は行者還林道、国道309号64番カーブ付近からで、山の稜線を越えた朝日の斜光線が紅葉の林に差す瞬間、尾根の紅葉が「天に龍が昇るような」光景を創りだす。

 

吉野熊野国立公園

 
近畿の尾根とも称される大峰山脈を中心とした山岳地、熊野川などの河川部、そして本州最南の潮岬を有する海岸エリアからなる変化に富んだ国立公園。一部地域は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されており、熊野三山を筆頭に各地に点在する古社寺が、受け継がれる信仰の歴史を物語る。ヤマザクラの名所である吉野山、サンゴの海でのシュノーケリング、川湯や湯の峰といった温泉地など、四季を通じてさまざまな楽しみが見つかる土地だ。

 
DATA|国立公園指定日:昭和11(1936)年2月1日
面積:61,406ha(陸域のみ)
地域:三重県、奈良県、和歌山県

環境省 日本の国立公園Webサイト

 

今月の一景へのアクセス

関西国際空港からナメゴ谷の眺望ポイント…国道24号を経由し、約2時間30分。

 
森田敏隆
もりた としたか/風景写真家。1946年、大阪府生まれ。国立公園の四季折々の絶景、棚田や桜などの日本の原風景を50年以上にわたり撮影し続け、80冊の写真集を発表している。

 

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