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“エンターテインメント空港”として進化し続ける新千歳空港の魅力

北海道には国が管理する国管理空港が4つある。そのなかでも、乗降客数全国5位の約2,272万人(2017年)という北海道最多を誇るのが新千歳空港だ。新千歳空港は2011年に国内線ターミナルビルがリニューアルしたことで、さまざま施設機能が追加されている。

新千歳空港の離発着便

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JR札幌駅から快速電車で約40分のところに位置する新千歳空港。北海道千歳市と苫小牧市にまたがる同空港からは、羽田空港(東京)、伊丹空港(大阪)ほか、時期によって異なるが約30の空港へアクセス可能だ。国際線の離発着便もあり、ロシア、中国、オーストラリア、シンガポールなどへ行き着できる。

 

便利なサービス・施設について

充電場所と無線LAN(Wi-Fi)サービス

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新千歳空港は2011年の国内線ターミナルビルリニューアルを機に、映画館や空港の歴史を伝えるエアポートヒストリーミュージアムなど、さまざまなアミューズメント施設が誕生し、“エンターテインメント空港”として生まれ変わっている。

 
アミューズメント施設が増えただけでなく利便性も増した。例えば、パソコンや携帯電話の無料充電フリースペースは、国内線ターミナル、国際線ターミナルともに1〜3Fに設置。コンセント付きとコンセント・USB付きの2種類を無料で利用できる。

 
充電スペースと一緒に確認しておきたいのが、Wi-Fiの使い勝手の良さだ。新千歳空港では、国内線・国際線ターミナルにて無料無線LANサービス(NewChitose_Airport_Free_Wi-Fi)と有料会員用無線LANサービスの利用が可能。

 
無料無線LANサービスは、空港利用客全員が使用できるように、WEPほかのセキュリティーが使用されていない。そのため、セキュリティーが必要な場合は有料公衆無線LANサービスを利用する必要がある。

 

空港直結ホテルの利用客も楽しめる国内空港初の天然温泉

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▲エアターミナルホテル

 
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▲新千歳空港温泉

 
新千歳空港から直結しているのが、「エアターミナルホテル」だ。このホテルは窓の外に滑走路が広がる“滑走路側客室”と駐車場が見える“駐車場側客室”という2つの景観が用意されており、全9種類の部屋がある。1部屋の定員は最大4名で全室Wi-Fiが完備されている。

 
同ホテルを運営するのは、北海道・紋別の丸瀬布(まるせっぷ)温泉で有名な「マウレ山荘」を運営する碧雲堂(へきうんどう)ホテル&リゾート。碧雲堂ホテル&リゾートは、エアターミナルホテルだけでなく、新千歳空港温泉も手掛けている。

 
新千歳空港温泉は国内空港では初めてとなる、天然温泉を楽しめる施設で、国内線ターミナル4Fにある。温泉は大浴場だけではなく、露天風呂も完備。保温、保湿効果が高く、切り傷、火傷、慢性婦人病などの効能がある。

 
午前10時から翌朝9時まで23時間営業しているため、深夜のフライトを終えてから利用できるのも嬉しいポイント。また施設内には仮眠可能なリラックスルームがあるため、早朝便に搭乗予定の際にはぜひ利用したい。

 
入館・入浴料は時間帯とプランによって異なるが、午前5時から8時(最終受付7時半)の朝風呂入浴であれば、大人800円、子ども(小学生)400円、幼児400円で入浴可能だ。

 

出発までゆっくりくつろげるサクララウンジ

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新千歳空港国内線ターミナル3FにJALのサクララウンジがある。このラウンジのデザインを手がけたのは、「マンダリン オリエンタル東京」のメインダイニングで知られる小坂竜氏。

 
日の丸を思わせる赤の配色と和の素材を取り入れた、上品かつ洗練された空間には個々の座席が用意されており、プライベートへの配慮も十分にされている。また、レセプションカウンター横には書家にしてアーティストの紫舟氏による書が飾られており、サクララウンジに和のテイストが加えられている。

 
ラウンジ利用の条件は次のとおりだ。

*JAL国内線ファーストクラスで当日新千歳空港より出発もしくは同クラスに乗り継ぎ予定
(同行者1名も利用可能。3歳未満の幼児は同行者としての数に含まれない。)
*JAL国際線ファーストクラス、ビジネスクラスから同クラスへ翌日午前6時までに乗り継ぎ予定
(国際線ファーストクラス利用であれば、同行者1名も利用可能。3歳未満の幼児は同行者としての数に含まれない。)
 
*JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブの各会員
(同行者1名も利用可能。3歳未満の幼児は同行者としての数に含まれない。同行者2人目、3人目はラウンジクーポン、1名につき1枚で利用可能。)
 
*JMBクリスタル会員(会員ご本人様のみラウンジクーポンにてご利用可能)
 
*ワンワールドエリートステイタスの「エメラルド」もしくは「サファイア」会員
(同行者1名も利用可能。3歳未満の幼児は同行者としての数に含まれない。)

 

映画館があるから待ち時間も楽しめる

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新千歳空港が“エンターテインメント空港”と呼ばれる所以の一つが、国内線ターミナル4F オアシス・パークにある「新千歳空港シアター」の存在だ。

 
同映画館はシアター1(231席)、シアター2(73席)、シアター3(73席)という3つのスクリーンを保有。全スクリーンでMASTER IMAGE 3Dシステムを採用しており、3D作品にも対応している。

 
また“映画館のファーストクラス”として、各シアターにリクライニング機能、サイドテーブルが備わった特別席が用意されている。

 

*チケット料金:一般 1,800円 / 大学生 1,400円 / 高校生以下 1,000円 / 幼児(3歳~) 1,000円 / シニア(60歳以上) 1,100円

 

展望デッキではロマンチックなひと時も

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新千歳空港では、4月1日から11月30日まで、8時から20時までの間、展望デッキを開放。展望デッキは国内線ターミナルビル4Fにあり、3Fのエアポートヒストリーミュージアム横に入口がある。

 
展望デッキでは標高1,041mの樽前山をバックにして、各地の空港へ飛び立っていく飛行機を眺められるだけでなく、夜も誘導路の案内灯がイルミネーションのようにロマンチックに輝いている。展望デッキ内には双眼鏡があり、1回(約120秒)100円で利用可能だ。

 

新千歳空港を満喫して北海道旅行の思い出をプラス

札幌や小樽、登別と、北海道には数多くの観光地があるが、これらの観光地に加えて、新千歳空港も北海道を存分に味わううえで欠かせないスポットだ。

 
温泉や映画館といったアミューズメント施設はもちろんのこと、無料携帯電話充電器が設置されているという利便性の高さも魅力。

 
北海道・新千歳空港に降り立ったら、まずは空港を楽しんでみるのもおすすめだ。
 
 

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