旅の+one

【青森県】観光スポットおすすめ21選!【2024年最新版】

〈PR〉
最大85%OFF!
国内・海外ホテル格安予約のアゴダ【agoda】

 
日本有数の祭り「ねぶた祭」や八甲田山の自然美など、楽しみに事欠かない青森。いざ「観光」となると、注目の観光名所はどこか、話題のスポットがどのエリアにあるかなどわからない人も多いのでは。この記事では、

 
・青森で観光すべきスポット
・青森県内のエリアごとの特徴

 
を紹介していく。これを読めば、自分の好みにあった青森のスポットを見つけられるはず。

 
それぞれのスポットには興味にあわせたジャンルがわかるマークもつけているので、参考にしてもらえたら嬉しい。

 
※掲載施設の情報は変更されていることがあります。お訪ねの際はあらかじめご確認ください。

 

青森の観光を楽しみたい!

本州最北端に位置する青森県。三方を海に囲まれ、下北半島と津軽半島が大きく海へと突き出している。東側は太平洋、西側は日本海、そして北側は津軽海峡に面し、その先は北海道の広大な大地が広がる。

 
こうした地形的な特徴もあり、変化に富んだ自然に恵まれている。秋田県へとまたがる世界自然遺産・白神山地、八甲田・岩木山に代表される山々、景勝地として不動の人気を誇る十和田湖・奥入瀬渓流、そして下北半島の仏ヶ浦など見どころは尽きない。

 
青森ねぶた、弘前ねぷたに代表される夏祭りの数々、桜の名所でもある弘前城をはじめとした伝統文化、さらに大規模な縄文遺跡群である三内丸山遺跡など、全国的に知られるスポットも数多い。

 
さらに、生産量日本一のリンゴを筆頭にニンニク、ナガイモ、米など農業生産も盛んだ。漁業でも全国有数の水揚げを誇る八戸港があるなど、食に恵まれているのも大きな特徴。新鮮な海山の幸はもちろん、けの汁、いちご煮、ひっつみ、せんべい汁をはじめ郷土色豊かな料理も事欠かない。

 
自然、文化、食をはじめエリアごとに際立った特色を見せ、さらに春夏秋冬、季節ごとの楽しみに満ちた青森県。訪れる度に新鮮な感動を与えてくれるだろう。

 

津軽エリア

青森県の西部全域にあたるエリアで、津軽半島を含めてかなりの広さになる。さらに分けると、弘前市を中心とする南部エリア、五所川原市を中心とする北西部エリア、そして青森市を中心とする北東部エリアに分けられる。したがって、観光スポットも盛りだくさん。白神山地、八甲田に代表される自然、弘前城に象徴される文化、青森ねぶたや弘前ねぷたをはじめとする祭りなど、多くの楽しみに満ちている。

 

A-FACTORY

 
青森県県産の食材をメインにした飲食店やショップ、工房が集まるモダンな市場。JR青森駅前のウォーターフロントエリアに位置し、6連の三角屋根が並ぶ独特な外観が目印。

 
館内は開放的な空間が広がり、青森県産の美味が所狭しと並ぶ。リンゴやホタテなどおなじみの青森食材も、スイーツやスパイス、おつまみなどにひと工夫されたものが揃い、おしゃれなパッケージでお土産にぴったりだ。

 
2階には8基の醸造タンクを備えるシードル工房も。醸造工程を見学できるほか、シードルのテイスティングができるラウンジも設置。青森県産リンゴの美味しさを引き出した自家製シードルはどれも個性的な味わい。1階のショップにて、購入も可能だ。

 

A-FACTORY|
住所:青森市柳川1-4-2
URL:https://www.jre-abc.com/wp/afactory/index/

 

八甲田山・八甲田ロープウェー

 
青森市の南にそびえる八甲田山。複数の山々の総称で、実は八甲田山という名の山は存在しない。標高1,585mの大岳を主峰とし10の山々からなる北八甲田と、櫛ヶ峰など6つの山々からなる南八甲田をあわせ、八甲田連峰を総称している。

 
どの山も四方へ裾を開いたような美景で、川が多く流れ、上流には渓谷や滝も点在。温泉や地獄沼、田代平湿原など火山のなごりも多く、湿原植物の宝庫である湿地帯も。登山道が整備されているので、季節折々の自然を満喫しながらのトレッキングが楽しめる。

 
気軽にその魅力を楽しむなら「八甲田ロープウェー」の利用がおすすめ。山麓から田茂萢岳(たもやちだけ)山頂駅までを片道約10分で結び、その間、遠くに陸奥湾や津軽・下北の両半島、津軽平野、岩木山などの大パノラマ、眼下には初夏の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉、冬の樹氷など季節ごとに移り変わる絶景を楽しめる。

 
山頂駅周辺は、沼や池が点在する高山植物の一大植生地。所要30分・60分のコースが整備されているので、散策しながら八甲田でも指折りの素晴らしい景観を気軽に堪能できる。

 

八甲田山・八甲田ロープウェー|
住所:青森市駒込深沢
URL:https://aomori-tourism.com/spot/detail_92.html

 

八甲田樹氷(八甲田スキー場)

 
八甲田山の冬といえば、映画『八甲田山』のイメージからか、豪雪や吹雪がつきものと思われている。確かに吹雪の日は多いが、晴れた日は一転、幻想的な白銀の世界が広がる。なかでも有名なのが、斜面を埋め尽くすように並ぶ樹氷。文字通り、樹木の枝などに氷が付着してできる自然の造形美で、その姿は別名・スノーモンスターとも呼ばれている。

 
そんな厳しい自然が創り出した造詣を手軽に楽しめるのも八甲田ならでは。冬季も営業している八甲田ロープウェーで山頂へ上れば眺めることができる。ただし、冬季の山の天候は変わりやすく、吹雪でホワイトアウトになる日も。運を天に祈る必要がありそうだ。

 
田茂萢岳山頂付近は、12月上旬から5月中旬まで八甲田スキー場がオープン。山頂を起点に最長7kmにも及ぶコースがあり、ビギナーから上級者まで楽しめる。巨大な樹氷やブナ林を縫って、大自然を満喫しながらのスキーは八甲田ならでは。

 

八甲田樹氷(八甲田スキー場)|
住所:青森市荒川寒水沢1-34
URL:http://www.hakkoda-ropeway.jp/

 

青森市文化観光交流施設 ねぶたの家 ワ・ラッセ

 
青森市のウォーターフロントに立つ、赤色の外観が目印の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。2011年に開館した、青森ねぶた祭りの歴史や魅力を紹介し、ねぶたの体験もできる総合施設だ。

 
1階は吹き抜けになった大スペースの「ねぶたミュージアム・ねぶたホール」。祭りに実際に出陣した4台の大型ねぶたや、製作者の個性が感じられるねぶた面などを常設展示。館内には三味線、笛などによるねぶた囃子が流れ、本物のねぶたが間近になので、祭りの臨場感たっぷりだ。

 
2階の「ねぶたミュージアム」では、ねぶたの制作技術や作風、題材の変遷など、ねぶたの起源や歴史を紹介している。館内にはレストランもあり、青森港の景観を目の前に、青森食材を駆使したメニューの数々を楽しめる。ねぶたグッズや青森の工芸品、物産を販売するショップも立ち寄りたい。

 

青森市文化観光交流施設 ねぶたの家 ワ・ラッセ|
住所:青森市安方1-1-1
URL:http://www.nebuta.jp/warasse/

 

青森県立美術館

 
隣接する「三内丸山遺跡」の発掘現場から着想を得て建築家・青木淳氏が設計。遺跡の発掘調査の際に掘られるトレンチ(濠)をイメージした空間に、上からホワイトキューブが覆いかぶさり、茶と白の対比が美しい建物だ。

 
入り口にある青く光る木をたくさん並べて青森を表現したシンボルマークをはじめ、館内各所の統一された意匠など、その建築美だけでも見応え十分。また、地下2階の吹き抜けに展示された高さ8.5mの巨大な「あおもり犬」も、同館のシンボルのひとつ。青森県出身の世界的なアーティスト・奈良美智氏の作品で、真っ白で柔らかなフォルムとうつむき加減でどこか寂しげな表情が独特の存在感を放つ。

 
館内の中心施設である「アレコホール」には、シャガール作のバレエ「アレコ」の舞台背景画のうち3幕分を収集。9×15mの巨大絵画が圧倒的な存在感で迫ってくる。そのほか、棟方志功や奈良美智をはじめとする郷土作家の作品、日本画・洋画・現代アートなどを幅広く収蔵。常設展示などで鑑賞することできる。

 
青森県産食材によるランチやデザートを楽しめるカフェ「4匹の猫」、おしゃれなグッズを取り揃えるミュージアムショップも必見だ。

 

青森県立美術館|
住所:青森市安田字近野185
URL:https://www.aomori-museum.jp/

 

酸ヶ湯(すかゆ)温泉

 
「ヒバ千人風呂」と銘打たれた混浴大浴場でしられる酸ヶ湯温泉。八甲田山中の標高925mの地点にあり、周辺は日本有数の豪雪地帯としても有名。その開湯は300年ほど前で、江戸時代から湯治場として、多くの客を迎え入れてきた。その昔は簡素な宿泊用の小屋しかなかったが、大正期に木造宿舎が建設され、道路事情がよくなったことなどもあり、観光地として発展。1954年には国民保養温泉地第1号に指定されて、今日に至る。

 
名物「ヒバ千人風呂」は、浴室の広さ160畳、天井の高さは約5m、視界をさえぎる柱が1本もない大空間。総ヒバ造りで独特の香りが漂い、古風な空間とあいまって独特の風情を醸す。同じ空間に熱湯・冷の湯・四分六分の湯・湯滝の4つの源泉の異なる浴槽があり、思い思いに湯治を楽しめる。男女を分ける目隠しの木の塀があり、売店で購入できる湯あみ着を着用しての入浴も可能だ。

 

酸ヶ湯温泉|
住所:青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
URL:https://sukayu.jp/

 

三内丸山遺跡

 
約5,500年前に存在した縄文時代の集落遺跡で、日本最大級の規模を誇り、国の特別史跡に指定されている。1992年から始まった発掘調査で、竪穴住居跡や、大人・子どもの墓、食物の貯蔵穴など、当時の生活の痕跡が次々に発見され、その出土品は重要文化財に指定されたものだけでも2,000点近くに。

 
現在は約40ヘクタールにもなる広大な敷地に、竪穴住居跡や掘立柱建物跡など当時の生活をうかがい知ることができる遺構を多数保存。「さんまるミュージアム」には出土品を展示。「縄文時遊館」では縄文時代のものづくりを体験することもできる。

 
復元建造物も数多く、大型掘立柱建物、3棟の高床建物、大型竪穴住居、15棟の竪穴住居など、そのスケールには圧倒される。ガイドツアーを随時開催しているので、参加するのもおすすめだ。

 

三内丸山遺跡|
住所:青森市大字三内字丸山305
URL:http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/

 

白神山地/十二湖

 
白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部にまたがる、約13万ヘクタールにも及ぶ広大な山岳地帯の総称。人の手がほとんど加えられていない原生的なブナ林は世界最大級の規模で、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落などをはじめ多種多様な動植物が生息・自生。世界的に貴重な生態系であり、1993年に鹿児島県屋久島とともに、日本で初めて「世界自然遺産」に登録された。

 
核心地域(生物多様性を保全する一番重要な区域)への入山は登山上級者でないとハードルが高いが、外側(緩衝地帯)では多彩な散策・登山ルートが各種整備されている。

 
中でも人気なのが、コバルトブルーの「青池」をはじめとする自然を楽しめる「十二湖散策コース」。「十二湖」は、白神山地西部のブナ林にある32の湖沼群の総称。名の由来は、1704年の大地震による山崩れで湖沼ができたといわれ、崩山から12の湖沼が眺められたということから。

 
十二湖で有名なのが「青池」で、抜群の透明度の池であるにもかかわらず、湖面はブルーのインクを流したようなコバルトブルーで神秘的。同じエリアには、湧水が「青森県の名水」にも選ばれている「沸壺の池」、白い岩肌や断崖が周囲の緑に映える「日本キャニオン」など名所に事欠かない。

 

白神山地/十二湖|
住所:西目屋村、鰺ヶ沢町、深浦町
URL:http://www.shirakami-visitor.jp/

 

鶴の舞橋

 
岩木山の雄大な山影を湖面に映し出す津軽富士見湖にかかる橋。青森県産のヒバを用いて作られており、全長は300m。日本伝統の建築技術を駆使した、日本一長い木造三連太鼓橋だ。

 
近年、女優・吉永小百合が出演するJR東日本のCMに登場し、絶景スポットとして注目を集めるように。SNS映えする景観を撮影しようと全国から訪れる人が増えた。なかでも夕焼け時の美しさは秀逸。また、「長い木の橋」が「長生きの橋」と読むことができることから、開運長寿のパワースポットとしても人気になっている。

 
周辺には、つがいの丹頂鶴が飼育されている「丹頂鶴自然公園」、釣りやボート遊びができる「富士見湖パーク」などもあり、あわせて訪れるのもおすすめだ。

 

鶴の舞橋|
住所:北津軽郡鶴田町廻堰大沢81-150
URL:https://www.medetai-tsuruta.jp/spot/sightseeing/tsurunomaibridge.html

 

高山稲荷神社

 
つがる市西部に位置する神社で、広大な敷地に高さ約2mの鳥居が延々と連なる様が目を引き、青森では有名なご利益スポットとなっている。鎌倉から室町にかけての時代の創建とされる古社で、ご利益は五穀豊穣、海上安全、商売繁盛など。

 
千本鳥居と称され、数え切れないほどの朱色の鳥居が並ぶさまは、まさに異世界のような不思議な空間がただよう。鳥居奥の高台から全体を一望でき、春の桜、夏の緑、冬の雪と季節ごとに趣を異にする景色を描き出す。

 

高山稲荷神社|
住所:つがる市牛潟町鷲野沢147-1
URL:https://takayamainari.jp/

 

黄金崎不老ふ死温泉

 
世界自然遺産である白神山地の麓の町・深浦町にある温泉。夕暮れ時になるとあたり一帯が黄金色に染まることから「黄金崎」と名付けられた海沿いの地にある旅館が所有する。名物は、海と一体化したような気分が味わえる波打ち際の露天風呂。ひょうたん型の風呂は混浴となっているが、別に丸形の女性専用露天風呂もある。

 
お湯は湯船の底が見えないほど濃い茶褐色で、温泉の成分である鉄分が空気に触れて酸化したもの。鉄分と塩分を豊富に含む湯は湯冷めしにくく、体の芯からあたたまることができる。そんなことから、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」と、「不老ふ死温泉」と命名された。

 
波打ち際の露天風呂を楽しむならば、夕暮れ時が最高。真っ赤な太陽が水平線に沈んでいく様子はまさに絶景だ。日帰り入浴も実施しているが16時までとなっており、日没時間を楽しむのであれば宿泊が必要となる。

 

黄金崎不老ふ死温泉|
住所:西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
URL:http://www.furofushi.com/

 

津軽藩ねぷた村

 
弘前ねぷたの展示、ねぷた囃子や津軽三味線の生演奏、金魚ねぷたの絵付け体験などを楽しんだり、地元の工芸品や特産品を購入したり、津軽料理を味わったりと、津軽の魅力を総合的に体験できる施設。

 
有料見学エリアの目玉である「弘前ねぷたの館」には、高さ10mの大型ねぷたと内部の骨組みを見学できる実物大の大型ねぷたを展示。さらに、個人・団体を問わず随時係員が笛と太鼓のお囃子を実演し、案内もしてくれる。また、実際に太鼓を叩くこともできる。

 
そのほか、津軽凧や津軽塗などの工芸品の制作風景を見学できる津軽蔵工房「たくみ」、津軽三味線の展示や生演奏のある「山弦堂」と「ねぷたの館」、日本庭園の「揚亀園」など、見どころたっぷりだ。

 
津軽で暮らす人々の間で食べ継がれてきた家庭料理が味わえる食事処、県内産の農林水産加工品やお土産、工芸品などを販売するアンテナショップ、JAの直売所なども併設する。

 

津軽藩ねぷた村|
住所:弘前市亀甲町61
URL:http://neputamura.com/

 

弘前城

 
津軽の統一を成し遂げた弘前藩祖・津軽為信が築城を計画したが、彼が没したため、その子で2代藩主の信枚(のぶひら)が遺志をつぎ、1611(慶長16)年に完成させた。天守閣は一度落雷により焼失したが、1811(文化8)年に再建。江戸期に築かれた天守が現在までその姿をとどめている城は、東北地方では唯一のものである。

 
本丸、北の郭、二の丸はじめ6つの郭で構成された平山城で、東西約500m、南北約1,000m、総面積約50ヘクタールにも及ぶ規模。濠は三方・三重に巡らされ、西側は蓮池と岩木川の流路であった西濠で守られている。明治維新まで津軽家の居城であり、1871年に廃城となるが、当時の原型をよくとどめており、大変貴重なものとなっている。

 
現在は城跡が弘前公園となっており、一般公開されている。天守閣のほか、いずれも国の重要文化財に指定されている5棟の城門、3棟の櫓は必見。このような大規模な城郭が、当時の姿をしっかりととどめつつ公園となっているのは、全国的にも希少な存在だ。

 
弘前公園といえば、例年4月下旬から5月上旬に開催される「弘前さくらまつり」があまりにも有名だが、その桜は1715年に津軽藩士が京都から取り寄せた25本が最初とされていて、現在は約2,600本の桜が春を彩る。公園の桜は、低い位置にボリュームある花をつけるのが特徴となっているが、これは生産量日本一を誇るリンゴの剪定技術を応用しているためである。

 

弘前城|
住所:弘前市下白銀町1
URL:http://www.hirosakipark.or.jp/hirosakipark/index.html

 

弘前市りんご公園

 
日本国内のリンゴ生産量の50%以上を占める、名実ともにリンゴ県の青森。なかでも県内生産高1位を誇るのが弘前市。その市内にある「弘前市りんご公園」は、約9.7ヘクタールの敷地に約80種、2,300本ものリンゴの木が植えられている。

 
園内の「生産体験園」では、8月上旬~11月中旬までリンゴのもぎ取り体験が可能。また、園路が整備されているので、自由に散策を楽しめ、リンゴの木々の間からは雄大な岩木山の景観を望むこともできる。中でもリンゴが純白の花を咲かせるGW明け頃の景色は秀逸だ。

 
そのほか園内には、リンゴをモチーフにしたオリジナルの地元工芸品やリンゴのお菓子など、リンゴにこだわった商品が並ぶお土産コーナーやリンゴを用いたメニューが自慢の軽食・喫茶コーナーがある「りんごの家」、リンゴのシードルを醸造している「弘前シードル工房kimori」、岩木山を一望できる「すり鉢山展望台」、市文化財の「旧小山内家住宅」など見どころいっぱい。

 

弘前市りんご公園|
住所:弘前市清水富田字寺沢125
URL:https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=ringopark

 

下北エリア

青森県の北東部に位置し、本州最北端部のある下北半島のエリア。半島全体が下北半島国定公園に指定されているように自然豊かな地。しかも、陸奥湾と津軽海峡に面していることもあり、厳しい風雪が創り出した自然の造形をはじめ、他では目にすることのできない景観が続く。また、半島中心部には、日本三大霊山のひとつ恐山があり、その神秘的な景観に触れようと遠路はるばる多くの人が足を運ぶ。

 

仏ヶ浦

 
下北半島の西側海岸沿い、2kmにわたって白緑色の奇岩・巨岩が連なる大自然のアート。その原型は、約2000万年前の海底火山の活動によって出現し、凝灰岩のためにもろく崩れやすく、表面が常に侵食されることで数々のオブジェができあがった。

 
夏季は波穏やかで、透明度の高いエメラルドグリーンの海と象牙色の奇岩の数々が際立った美を描く。その姿から、死者があのように旅立つ時、あるいはこの世に戻ってくるときに立ち寄る場所だといわれ、まさに「仏ヶ浦」の名にふさわしい佇まいだ。岩には「十三仏観音岩」や「五百羅漢」などそれぞれありがたい名前がつけられているのも頷ける。

 
観光におすすめのシーズンは4~10月で、佐井港や青森港から観光船などが就航。海上からしか見られない絶景スポットを巡る。また、車と徒歩で回る方法もあり、道路沿いには展望台も整備されている。

 

仏ヶ浦|
住所:下北郡佐井村長後 縫道石国有林地内
URL:https://saikanko.sakura.ne.jp/nature/hotokegaura

 

恐山

 
下北半島の中心部に位置する恐山は、標高800m以上になる活火山で、山全体が霊場とされ、比叡山や高野山と並ぶ日本三大霊山のひとつ。実際には「恐山」という山は存在せず、宇曽利湖(うそりこ)を囲む山々の総称だ。862(貞観4)年、慈覚大師によって開山され、天台宗の修験道場として栄えた。その正式な名は「恐山菩提寺」という。

 
外輪山に囲まれた地形からまさに外部から途絶された場所になっている。入り口の三途川にかかる太鼓橋を渡れば、そこから先は霊域となる。境内は1周すると徒歩40分ほどの参拝コースがあり、火山岩で形成された136もの地獄を巡ることができる。

 
極楽浄土を思わせる美しい極楽浜、硫黄臭が立ち込める地獄谷、荒涼とした無間地獄、血の池地獄など、季節ごとに湖面の色を変える宇曽利湖とあいまって、地獄とも極楽ともいい尽くすことのできない、独特の景観が続く。

 
例年7月20~24日の「恐山大祭」と、10月上旬の「恐山秋詣り」の期間には、イタコと呼ばれる巫女が死者の御霊を呼んでくれるとあって、あの世からのメッセージを聞きに多くの人が集まる。なお、恐山は活火山ということもあり温泉もある。境内には4つの湯小屋があり、参拝者は自由に入ることができる。かつては、参拝前に身を清めるために入浴するのが作法だった。

 

恐山|
住所:むつ市大字田名部字宇曽利山3-2
URL:https://simokita.org/sight/osore/

 

大間崎

 
青森県下北郡にあり、本州で最も北に位置しているのが大間崎だ。

 
現地には本州最北端を示すモニュメントや彫刻、食堂やギフトショップなどがある。漁師に1本釣りされたという約440kgのマグロの像や地面にある日本地図は、人気の記念撮影スポットだ。天気の良い日には道南の山々が見渡せる。

 

大間崎|
住所:青森県下北郡大間町大間大間平17−1
URL:https://www.town.ooma.lg.jp/kanko/spot/spot

 

三八上北エリア

青森県東部の八戸市はかつての八戸藩にあたり、南部家が納めていたエリア。県東部の津軽藩だったエリアとは異なる気風や文化を持つ。また、太平洋に面していることもあり雪が少なく、自然の姿も青森県の他のエリアとは異なる。水産都市でもあり新鮮な魚介に事欠かず、せんべい汁をはじめとしたこのエリアでしか味わえない料理も数多い。そして、エリア西端の山深い土地は、十和田湖・奥入瀬渓流のエリア。長く日本を代表してきた景勝地だけあり、手つかずの自然に手軽にアクセスできる。

 

蕪島

 
国の名勝地に指定されている三陸復興国立公園内にあり、650種以上の植物が自生し、多種多様な植物を観賞できる日本でも珍しい場所として知られる「種差海岸」。その長い海岸線は、大きく4つに分けることができ、その一番北側のエリアが「蕪島エリア」となっている。

 
「蕪島」は、周囲800m、高さ20mほどの小さな島だが、戦前に旧日本軍により埋め立て工事が行われ、現在は本土と陸続きの島となっている。島の入り口には真っ赤な鳥居があり、島の頂上には弁財天を祀る蕪島神社が鎮座。商売繁盛と海の守り神であり、「蕪」と「株」の読みが同じことから文字通り株価と人望の「株」が上がるご利益も。地元では「かぶしまさん」と親しまれている。

 
また、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されており、ウミネコの繁殖の様子を間近で見られる国内で唯一の場所としても知られる。例年3月上旬になるとウミネコが大挙して飛来。ヒナがかえり始める6月頃には、3~4万羽にもなるウミネコで島が覆い尽くされるほどだ。

 

蕪島|
住所:八戸市鮫町鮫56-2
URL:https://visithachinohe.com/spot/kabushima/

 

八食センター

 
八戸港は江戸時代より「鮫浦みなと」の名で知られた漁港で、江戸方面との交易拠点として栄えてきた。戦後に整備が進行し、大規模な港に発展。現在では日本有数の水揚げを誇る。

 
そんな八戸港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を中心に、精肉や生鮮野菜、青森県南部エリアの物産・お土産がそろう巨大市場が「八食センター」だ。全長170mにもなる通りに、約60の店舗が軒を連ねており、館内には「厨スタジアム」と「味横丁」の2つの飲食街も。まさに魚介類のテーマパークといえる。

 
「厨スタジアム」では、近海でとれた魚介の磯料理や郷土料理が味わえ、「味横丁」では、八戸ラーメンをはじめ八戸グルメの数々が味わえる。また、購入した魚介をその場で炭火焼きして味わえる「七厘村」も。そのほか八戸名物のせんべい汁も要チェックだ。

 

八食センター|
住所:八戸市河原木字神才22-2
URL:https://www.849net.com/

 

十和田市現代美術館

 
十和田市は、アートによるまちづくりプロジェクト「Arts Towada」を推進しており、官庁街通りを一つの美術館に見立てて、多用なアート作品を展開。通りのそこここに、パブリックアートやストリートファニチャーが点在する。

 
このアートプロジェクトの中核施設となっているのが、この官庁街通りにある「十和田市現代美術館」。その展示スペースには大きなガラスの開口が設けられており、アート作品を町へと展示しているかのような開放的な構成が大きな特徴。さらに、作品は館内展示室だけでなく、中庭や屋上、階段室など、さまざまな場所に配置。常設展では、38点の恒久設置作品が展示されている。

 
美術館内だけでなく、施設向かいにあるアート広場からも作品を鑑賞できる異色の美術館。撮影可能な常設作品も多いので、思い思いの方法でアートに触れることができるだろう。

 
「奥入瀬ガーリックポークとりんごのカレー」などが味わえるカフェと美術館オリジナルグッズやクラフト作品などが購入できるショップからなる、「cube/キューブ」にもぜひ立ち寄りたい。

 

十和田市現代美術館|
住所:十和田市西二番町10-9
URL:https://towadaartcenter.com/

 

奥入瀬渓流

 
青森・秋田両県にまたがる十和田湖の東岸・子ノ口から流れ出て、焼山までの長さ14kmにわたる渓流で、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地のひとつ。国指定の特別名勝・天然記念物に指定されており、変化に富んだ水の流れや滝、岩など見どころがたっぷりだ。

 
渓流に沿って車道と遊歩道が整備されており、車で代表的なビュースポットを巡るのもよいが、ぜひ遊歩道の散策を楽しみたいもの。歩を進めるごとに、次々と絶景が現れ、澄んだ森の空気、木漏れ日にゆれる水面、緑に苔むした岩などが一体となって、心身ともに浄化されるような清々しい気分が味わえるだろう。

 
ベストシーズンは新緑が濃さを増す5月中旬からの1カ月間と、紅葉が清流に風趣を添える10月中旬から下旬。周辺に宿泊して、朝靄にけむる幻想的な光景と出合える早朝散歩をするのがおすすめだ。フォトスポットは数え切れないほどあるが、下流から上流へと向かったほうが光の具合がよく、写真の出来栄えもよくなるという。

 

奥入瀬渓流|
住所:十和田市奥瀬60
URL:https://towadako.or.jp/towadako-oirase/

 

青森は観光の宝庫

ゆったり浸かれる温泉や、思わず写真に収めたくなる自然美、雪国ならではの美食の数々……、次の旅は日常の疲れを癒やしてくれる青森で過ごしてみるのはいかがだろうか。

 
 

関連記事

EDITORS RECOMMEND~編集部のおすすめ~

キーワードで記事を探す