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【和歌山県】観光スポットおすすめ21選!【2024年最新版】

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近畿地方の最も南に位置する和歌山県。山・海・川など豊かな自然に恵まれ、三つの霊場と参詣道はユネスコの世界遺産に登録されている。新大阪駅から和歌山駅まで特急で約1時間、東京・羽田空港から南紀白浜空港まで約1時間10分と、意外とアクセスがよいことも魅力だ。

 
この記事では、

 
・和歌山県で観光すべきスポット
・和歌山県内のエリアごとの特徴

 
を紹介していく。

 
これを読めば、自分の好みにあった和歌山県の観光スポットを見つけられるはず。

 
それぞれのスポットには興味にあわせたジャンルがわかるマークもつけているので、参考にしてみてほしい。

 

和歌山県の観光を楽しみたい!

 
近畿地方の最も南に位置し、太平洋の大海原に面して南北に長い地形の和歌山県。波に洗われ創り出された自然の造形美や白砂の海岸、海の近くで湧き出る温泉、そしてマグロをはじめとした海の幸など、日本でも有数のリゾートエリアとなっている。

 
一方、奥深い山々は、高野山や熊野本宮大社など、はるか昔から信仰を集めた聖なるスポットが数多く点在。さらに、徳川御三家の一つ、紀州徳川家の領地であったことから独自に発達した文化や産業も。現代的なリゾートと日本の悠久の歴史が同居する奥深い土地だ。

 

和歌山市近郊エリア

紀州藩の居城であった和歌山城をシンボルとするエリア。紀州藩の栄華を伝える史跡や古く万葉の時代から知られる景勝地も。近郊の無人島も訪ねてみたいスポットだ。

 

和歌山城

 
虎伏山(とらふすやま)にそびえる白亜の天守閣は、和歌山市のシンボル。その始まりは、紀州を平定した豊臣秀吉が、弟の秀長に築城を命じたことから。城造りの名人といわれた普請奉行の藤堂高虎が築城を手がけたことでも知られている。

 
秀長の城代として桑山重晴が入り、その後、関ヶ原の戦いの勲功で浅野幸長が入城。1619(元和5)年には徳川家康の十男である頼宣が入城し、紀州五十五万石の城となった。以来、水戸・尾張と並ぶ徳川御三家の居城として明治を迎える。

 
風格ある天守閣は明治維新後も残され、国宝にも指定されたが、戦時中の空襲で惜しくも焼失。戦後、和歌山市民の強い要望で、焼失前の外観を鉄筋コンクリート造りで再現した。静かに水を湛える内堀や城郭各所の石垣は築城時からの歴史を伝えており、紀州特産の青石を多用した石垣など見どころも多い。

 
天守閣に上がれば、ゆったりと流れる紀の川をはじめ和歌山市街が一望できる。市内観光の第一歩にもおすすめ。和歌山城公園内の随所にひそみ、記念撮影や案内の必要な観光客をヘルプする「おもてなし忍者」、町娘や侍などの時代衣装をまとったスタッフが接客し、ソフトクリームなどが味わえる「お天守(てんす)茶屋」など、ここならではのおもてなしも楽しめる。

 

和歌山城|
住所:和歌山市一番丁3
URL:http://wakayamajo.jp

 

和歌山マリーナシティ

 
和歌浦湾に浮かぶ人工島で、2本の橋によって本土と結ばれた総合レジャー施設。島内は、地中海の港町をモチーフにしたテーマパーク「ポルトヨーロッパ」や全室オーシャンビューの「和歌山マリーナシティホテル」をはじめ、海を望む絶景の天然温泉「紀州黒潮温泉」や毎日マグロの解体ショーが行われ、レストランやフードコートからなる「黒潮市場」、海釣りが気軽に楽しめる「海釣り公園」などで構成されている。日帰り、宿泊どちらでも楽しめるリゾート島だ。

 
「ポルトヨーロッパ」は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のロケ地になったことでも話題。イタリアの港町やフランスの街並み、スペインの古城などが再現され、パーク内はどこへカメラを向けても絵になる。さらに、落差約22mを滑り落ちるウォーターライドや遊園地ゾーンなどもあり、子どもから大人まで楽しめる。

 

和歌山マリーナシティ|
住所:和歌山市毛見1527
URL:https://www.marinacity.com/marinacity/

 

友ヶ島

 
和歌山(紀州)と淡路島の間・紀淡海峡にある四つの無人島、沖ノ島、地ノ島、虎島、神島を総称して「友ヶ島」という。なかでも和歌山市内の加太(かだ)港から定期船で渡ることができる沖ノ島は、明治時代から第二次世界大戦まで旧日本軍の要塞となった島で、往時をしのばせる砲台跡や弾薬支庫跡などが点在。近年はジブリアニメの世界観が体感できると話題だ。

 
砲台跡を巡るハイキングコースが設定されており、砲台跡のほか、島の西端にある日本で8番目に建造された白亜の洋風灯台・友ヶ島灯台、沖ノ島の最も高い場所にあり絶景を望める展望台など、3時間ほどで島の魅力を堪能できる。また、キャンプ場などの施設も整備されており、キャンプやバーベキューを楽しむこともできる。

 

友ヶ島|
住所:和歌山市加太
URL:https://www.wakayamakanko.com/sightseeing/nature2.html

 

高野山エリア

「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界文化遺産に登録されている高野山。標高1,000m級の山々に囲まれた山上盆地に広がる高野山は、約1200年前に弘法大師・空海が開山した真言密教の聖地で、現在まで僧侶の修行場であり、また人々の信仰を集め続けた。

 
高野山全域が「総本山金剛峯寺」の境内となっている。117に及ぶ寺院があり、52の寺院は宿坊として一般の参拝客に開かれている。

 

金剛峯寺(こんごうぶじ)

 
平安時代の初期、弘法大師によって開かれた高野山真言宗の総本山。その名は、弘法大師が唱えた「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)」というお経に由来するとされる。

 
現在の主殿(本坊)は、1863(文久3)年に再建されたもので、東西三十間(60m)、南北三十五間(70m)の大建築。大広間には狩野探幽の襖絵「松に群鶴」、豊臣秀次が自刃したという柳の間には、狩野探斎の手による「雪柳白鷲」が描かれている。そのほか県指定文化財となっている鐘楼、国内最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」など、見どころは尽きない。

 

金剛峯寺|
住所:伊都郡高野町高野山132
URL:https://www.koyasan.or.jp/

 

高野山奥之院

 
816(弘仁7)年に高野山を開いた弘法大師は、29年後に結跏趺坐(けっかふざ・座禅の座り方の一つ)のまま奥之院最奥にある、現在の大師御廟に入定(にゅうじょう・永遠の瞑想に入ること)。弘法大師は生死の境を超え今も人々に救いの手を差し伸べているとされ、奥之院は弘法大師信仰の中心的な聖地となっている。

 
奥之院は、一の橋から弘法大師の霊廟まで約2kmにわたって浄域(参道)となっており、僧侶は必ずここで心身をととのえて礼拝をする。参道の両側には樹齢数百年となる老杉がそびえ、森閑とした雰囲気を醸す。また、20万基を超えるあらゆる時代の墓碑や供養塔、慰霊碑、記念碑が参道沿いを埋め尽くしている。

 

高野山奥之院|
住所:伊都郡高野町高野山132
URL:https://www.koyasan.or.jp/

 

壇上伽藍(だんじょうがらん)

 
弘法大師の高野山開創の目的は、第一に真言密教の修行の場である根本道場となる伽藍を創設することにあった。そこで、真っ先に開かれ、造営に取り組んだ場所が壇上伽藍の地であり、奥之院とともに高野山の二大聖地の一つとなっている。

 
密教思想に基づく曼荼羅(まんだら)の世界観を具現化しているといわれ、高野山全体の総本堂でおもな行事が執り行われる「金堂(こんどう)」、高野山のシンボルでもある真言密教の根本を意味する「根本大塔(こんぽんだいとう)」をはじめ、19の諸堂が立ち並ぶ。現在は、国宝の不動堂をのぞく他の建物は、落雷などでの焼失により再建されたものとなっている。

 

壇上伽藍|
住所:伊都郡高野町高野山132
URL:https://www.koyasan.or.jp/

 

慈尊院

 
弘法大師が高野山開創の際、この地が高野山参詣の要所に当たることから伽藍を創建。高野山一山の庶務を司る政所を置き、高野山への宿所にされたのが始まりといわれている。

 
弘法大師の母である玉依御前(たまよりごぜん)が善通寺(香川県)より、我が子の開いている山を一目見たいと訪れたが、当時女人禁制の高野山には入山ができず、こちらの政所に滞在。玉依御前は835(承知2)年に入滅され、弘法大師は母が弥勒菩薩になられた夢により廟堂を建立。慈尊院とは弥勒菩薩の別名で、以来、慈尊院と呼ばれるようになった。

 
慈尊院弥勒堂は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部に登録されており、平安時代末期の建築様式を伝える。また、堂内に安置されている本尊「木造弥勒仏坐像」は、平安時代の代表的彫像として国宝に指定されている。

 
女人高野(にょにんこうや)と称され、「子宝、安産、育児、授乳、病気平癒」のご利益を願って多くの女性の信仰を集め、祈願の際に奉納する「乳房型絵馬」は全国でも珍しいものだ。

 

慈尊院|
住所:伊都郡九度山町慈尊院832
URL:http://jison-in.org/

 

有田・日高エリア

和歌山県の中部にあたり、海岸部は入江が続く。醤油の発祥地でもあり、古くから物流の拠点として全国にその名が知られた。また、温暖な気候の和歌山県のなかでも特に自然条件がよく、有田みかん、南高梅などの特産物も豊富だ。

 

湯浅町・重要伝統的建造物群保存地区

 
紀伊水道に面し、波穏やかな入江に沿った港町の湯浅町。その立地のよさから古くから廻船寄港地となり、物流の拠点として発展してきた。また、町を南北に熊野古道が貫く宿場町でもあり、水陸交通の要衝として栄えてきた。

 
湯浅といえば、「醤油醸造発祥の町」。鎌倉時代に中国での修行を終え帰国した僧が持ち帰った金山寺味噌の製法を基に、湯浅の人々が改良を重ねた末に醤油を開発。これが町の中心産業となり、海を介した物流に乗って日本各地へと広がったとされている。

 
湯浅には、近世から近代にかけて建築された醸造業に関わる町家や土蔵が立ち並び、醤油や金山寺味噌の醸造で栄えた昔をしのばせる街並みが現存。和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。指定地区は、醤油醸造業が最も盛んだった一帯にあたり、東西約400m、南北約280mほどのエリア。

 
散策にはちょうどよい広さで、今も醤油醸造の香りが漂う町を歩けば、まるで往時にタイムスリップしたような歴史散策ができる。

 

湯浅町・重要伝統的建造物群保存地区|
住所:有田郡湯浅町
URL:https://www.yuasa-kankokyokai.com/

 

白崎海洋公園

 
和歌山県のほぼ中央部にあたり、約2億5千万年の時を刻んだ白い石灰岩に囲まれた「白崎海岸」。白い岩と紺碧の海と空が創り出す美景は、「日本のエーゲ海」とも称されるほど。古くは歌集『万葉集』にも詠まれ、近年は「日本の夕陽百選」や「日本の渚100選」にも選ばれている。また、例年3~7月には、ウミネコの大群が飛来することでも知られ、バードウォッチングにも最適だ。

 
海岸の中心部が「白崎海洋公園」として整備されており、道の駅にも登録されている。ダイビングスポットが多数あるほか、オートキャンプ場、レストラン、ダイビングプールなどを併設。展望台からは、その絶景を心ゆくまで楽しめる。

 

白崎海洋公園|
住所:日高郡由良町大引960-1
URL:https://www.shirasaki.or.jp/

 

あらぎ島

 
有田川町の清水地区にある「あらぎ島」。有田川が弧を描くように蛇行することで形成された扇状の河岸段丘に、大小54枚の田がパッチワークを描く。ここに田が開墾されたのは1655(明暦元)年と伝えられており、以来、地元の人々が大切に維持してきた。

 
今も耕作が続けられており、春から夏の緑、そして秋の黄金色へと色を変えながら描く風景は、「日本の棚田百選」にも選定。また、周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観にも選定されている。

 
5月には田植え体験、9月には稲刈り体験、そのほか棚田ウォークなども実施されている。なお、有田川を挟んだ対岸には展望台が設置されており、そのユニークな景観を見せてくれる。

 

あらぎ島|
住所:有田郡有田川町清水
URL:https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kakuka/kanaya/9/2/keikan/4718.html

 

白浜・串本エリア

紀伊半島の最南端にあたるエリア。白砂の浜辺、荒波が岩を削る絶壁など変化に富んだ自然が点在する一方、日本を代表する温泉地の一つや、パンダの飼育で日本をリードするテーマパークなども。日程に余裕をもってリゾート気分を満喫したいエリアだ。

 

アドベンチャーワールド

 
動物園、水族館、遊園地の三つを併せ持ち、陸・海・空の約140種、1,400頭の動物が暮らす、関西を代表する動物ふれあいテーマパーク。総面積約80万㎡の広大な敷地に、放し飼いの動物を列車型の乗り物などで見物できるサファリワールド、イルカやクジラのダイナミックパフォーマンスが名物のマリンワールド、観覧車やジェットコースターなどのライド、小動物とのふれあいなどが楽しめる動物とのふれあい・プレイゾーンなどがある。

 
有名なのは、ジャイアントパンダの飼育で、中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地日本支部となっており、中国国内以外で、双子のジャイアントパンダを両方とも生育することに初めて成功した。出産頭数、成獣になったパンダの数とも、中国以外では世界最多となっている。2020年11月には「楓浜(ふうひん)」が誕生し、現在は7頭のジャイアントパンダが暮らしている。

 

アドベンチャーワールド|
住所:西牟婁郡白浜町堅田2399
URL:https://www.aws-s.com/

 

白浜温泉

 
有馬、道後と並ぶ日本三古泉の一つに数えられる白浜温泉。また、熱海、別府とあわせて日本三大温泉とも称されている。飛鳥、平安朝の時代から「牟婁(むろ)の古湯」、「紀の温湯」の名で『万葉集』や『日本書紀』にも記載があり、斉明天皇、天智天皇、持統天皇、文武天皇をはじめ多くの宮人たちの来泉が記されている。

 
宿泊施設それぞれが源泉を保有し、趣向を凝らした温泉施設を提供しているほか、温泉街には外湯や足湯も点在し、湯めぐりを楽しむことができる。

 
関西を代表する海水浴場で白砂が美しい白良浜を中心地に、海岸沿いに宿泊施設や温泉施設が広がっており、一大リゾートエリアを形成。周辺にはアドベンチャーワールドなどのレジャー施設、白良浜や三段壁などの景勝地も点在し、季節を問わず、多彩な休日を満喫することができる。

 

白浜温泉|
住所:西牟婁郡白浜町
URL:http://www.shirahama-ryokan.jp/

 

三段壁(さんだんべき)

 
白浜温泉の南側にある、海に直立する高さ約50~60mの大岸壁。南北約2kmにもわたって延びており、黒潮が岩肌に激しく打ち寄せるダイナミックな光景で知られる。もともと漁師たちが魚の群れを見張るための監視場が置かれ、これが見壇(みだん)と呼ばれ、それが転じて「さんだんべき」になったといわれている。

 
断崖には展望台が設けられており、雄大な南紀の海原を見渡せる。2016年には「恋人の聖地」に選定され、記念のハートのモニュメントが展望台横に設置され、多くのカップルが訪れる。

 
岸壁には源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したという伝説のある三段壁洞窟があり、崖の上からエレベーターで地底約36mへ降りることが可能。洞窟内に鎮座する日本最大級の青銅製の牟婁大辯才天(むろだいべんざいてん)をはじめ、洞窟内の様子を30分ほどで見学が可能だ。

 

三段壁|
住所:西牟婁郡白浜町2927-52
URL:http://sandanbeki.com/

 

千畳敷(せんじょうじき)

 
その名のとおり広い岩畳を思わせる、太平洋に面したスロープ状の大岩盤。1800万年前から1500万年前にできた砂岩からなり、打ち寄せる荒波に浸食され壮大な景観を創っている。

 
ここから見られる夕陽は絶景として有名で、「日本の夕陽百選」の一つに選ばれている。また、円月島および三段壁とともに国の名勝にも指定されている。

 

千畳敷|
住所:西牟婁郡白浜町2927-72
URL:http://www.nankishirahama.jp/spot/detail.php?spot_id=22

 

潮岬灯台(しおのみさきとうだい)

 
本州の最南端・潮岬の標高約30mの断崖に立つ白亜の灯台。日本で最初に建設された八つの洋式灯台のうちの一つで、1873(明治6)年の初点灯以来、150年近くの間、海上交通の要衝として行き交う船を照らし続けてきた。「日本の灯台50選」に選ばれているほか、歴史的価値の高いAランクの保存灯台に指定されている。

 
68段の石造りの螺旋階段を上がって台上に出れば、眼下に壮大な太平洋の海原がどこまでも広がる。併設の灯台資料展示室には、灯台の歴史や機能、役割などを説明・展示している。

 

潮岬灯台|
住所:東牟婁郡串本町潮岬2877
URL:https://kankou-kushimoto.jp/spots/潮岬灯台

 

橋杭岩(はしぐいいわ)

 
串本町の海岸から紀伊大島方面へ、大小40余りの岩柱が約850mにわたって直線上に連続してそそり立っている。長い年月の海の侵食により、岩の硬い部分だけが残り今のような形になったという。その姿が橋の杭のように見えることから「橋杭岩」の名がついた。吉野熊野国立公園内にあり、国の天然記念物に指定されている。

 
その昔、弘法大師と天の邪鬼が、沖にある島まで橋を架けられるかどうか賭けをして、弘法大師が一夜にして橋の杭をほとんど造り終えたところ、賭けに負けたくない天の邪鬼が、ニワトリの鳴き真似で朝が来たと弘法大師に勘違いをさせた。完成を諦めた弘法大師は、造りかけのまま立ち去り、橋の杭のみが残ったという伝説が残る。

 
近くには道の駅「くしもと橋杭岩」があり、食事や土産物の購入、トイレの使用なども可能だ。

 

橋杭岩|
住所:東牟婁郡串本町鬮野川
URL:https://kankou-kushimoto.jp/spots/橋杭岩

 

熊野エリア

2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界文化遺産に登録された熊野古道で知られるエリア。熊野古道は、新宮市の熊野速玉大社、田辺市の熊野本宮大社、そして那智勝浦町にある熊野那智大社、いわゆる熊野三山へと通じる参拝道の総称。川や滝、巨岩を神として崇める自然崇拝の時代から連綿と参拝者が通った道だ。その神々しい雰囲気は今もそのままで、訪れる人の心を浄化してくれる。

 
また、付近には温泉も多く、日本独自の捕鯨文化を伝える施設なども。このエリアでしか体感できないスポットが点在する。

 

熊野本宮大社

 
京都方面から熊野古道の一つ、中辺路(なかへち)を経て最初に辿り着く聖地が「熊野本宮大社」。全国の熊野神社の総本山にあたる熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の一つで、熊野の奥地に鎮座している。

 
参道の入り口の鳥居から158段の石段を上ると神社へ到着。檜皮葺で白木造りの社殿をはじめとした境内は、三山のなかでもとりわけ古式ゆかしい雰囲気が広がる。中央に主神の家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)、左手の社殿が熊野牟須美神(くまのむすみのかみ)・速玉之男神(はやたまのおのかみ)の両神、そして右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られている。

 
石段を下りて10分ほど歩いたところにあるのが、旧社地の大斎原(おおゆのはら)。かつては三つの川が合流する中洲であり、1889(明治22)年の洪水で、社殿の多くが流失。現在の熊野本宮大社は、残った上四社3棟を1891(明治24)年に現在地へ移築・再建したものになる。現在は、流失した中四社・下四社を祀る石造の小祠が建てられている。

 
なお、神社の至る所で見られる3本足のカラスは、日本サッカー協会のシンボルとしても知られる八咫烏(やたがらす)。神武天皇が熊野に到着された時、神の使者である八咫烏が奈良まで道案内をしたと伝えられ、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになった。

 

熊野本宮大社|
住所:田辺市本宮町本宮1110
URL:http://www.hongutaisha.jp/

 

熊野速玉大社

 
熊野三山の一角をなす古社。熊野川を背にして鎮座する朱色の社殿と御神木とされる天然記念物「ナギの木」の大樹が印象的。現在の社殿は1883(明治16)年の焼失後、再建されたもの。

 
近隣の本宮にあたる神倉神社に熊野の神々が降臨したとされ、神々を招くために景行天皇の時代に初めて現在地に社殿が造営され祀られたことが、「新宮」の地名の由来となっている。

 
主祭神は、速玉大神(はやたまのおおかみ・別称いざなぎのみこと)と産霊の神・夫須美大神(ふすみのおおかみ・別称いざなみのみこと)の夫婦神。縁結びや夫婦円満、家内安全などの御神徳を授かれると名高い。

 

熊野速玉大社|
住所:新宮市新宮1
URL:https://kumanohayatama.jp/

 

熊野那智大社・那智御瀧

 
熊野三山の一社である熊野那智大社。その起源は那智の滝を神と崇める自然信仰にあり、熊野の神々も滝のもとに祀られていたが、1700年ほど前に現在地に社殿を創建し、遷されたとされている。那智山の中腹、463段の石段を上った標高約500mの地点にある6棟の朱塗りの社殿や礼殿は、周囲の山の緑と独特のコントラストを描き、荘厳な雰囲気を醸す。

 
熊野三山の一つとして熊野十二所権現を祀るが、那智大滝を神格化した「飛瀧権現」を加え十三所権現と呼ばれることも。主祭神は、万物の生成、育成を司る夫須美大神。諸々の願いを結んで頂ける「結宮(むすびのみや)」として崇められている。

 
境内には、神武天皇を大和に導いた八咫烏が、大任を終えて石になったといわれる「烏石」がある。また、樹齢約850年の大楠は根元には空洞があり、無病息災を願って「胎内くぐり」をすることができる。

 
なお、古来、熊野信仰の中心地の一つとされた「那智御瀧(那智大滝、那智の滝)」は、落差約133m、滝壺の水深が約10mになる大滝。その昔から、滝行が行われてきた修行の場でもある。参道奥のお瀧拝所に立つと、風に運ばれた水しぶきに洗われ、その神聖さを全身で感じることができる。

 

熊野那智大社・那智御瀧|
住所:東牟婁郡那智勝浦町那智山1
URL:https://kumanonachitaisha.or.jp/

 

勝浦漁港

 
日本有数のマグロ漁業基地であり、延縄漁法による生マグロの水揚げは日本一の勝浦漁港。土曜を除く毎日早朝にマグロがずらりと並ぶセリ市が行われ、その様子を2階のデッキから見学することもできる。

 
同じ敷地内には、飲食ブースと直売コーナーからなる「にぎわい市場」を設置。とれたての新鮮な生マグロを購入できるほか、寿司や丼、串揚げなどで堪能することもできる。一度も冷凍していない生のマグロは、風味豊かでもちもちの食感。冷凍マグロとは一味違う、美味を味わってみたい。

 
JR紀伊勝浦駅から徒歩3分とアクセスが便利。しかも周囲は勝浦温泉となっていて、宿泊施設も多彩なので、那智勝浦の観光拠点としても申し分ない。

 

勝浦漁港|
住所:東牟婁郡那智勝浦町築地7-12
URL:https://nigiwaiichiba.com/

 

太地町立くじらの博物館

 
クジラ専門の博物館としては世界一のスケールを誇り、クジラの生態や捕鯨に関する資料などおよそ1,000点を展示。博物館のある太地町は、古式捕鯨の発祥地として知られ、1600年代から組織的な捕鯨を展開、当時から全国的に有名な捕鯨基地だった。

 
博物館本館では、鯨類骨格標本、古式捕鯨に用いられた道具、古式捕鯨を模したジオラマ、近代捕鯨の銛(もり)や大砲、キャッチャーボート模型などクジラと捕鯨にまつわる詳しい展示、解説がされている。

 
そのほかにも、ショーの後に楽しめる「イルカにタッチ」などのイベントが多数。トレーナー体験ができるイルカショープール、自然の入江を仕切った自然プールで世界でも珍しいゴンドウクジラのショーが楽しめるクジラショープール、イルカやクジラを間近で見られるふれあい桟橋、大小の水槽を備える海洋水族館マリナリュウムなどを併設している。

 

太地町立くじらの博物館|
住所:東牟婁郡太地町太地2934-2
URL:http://www.kujirakan.jp/

 

世界遺産・熊野古道を歩こう

 
熊野古道とは、日本各地から和歌山県にある熊野三山(熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社)を詣でるために人々が歩いた参詣道のことで、その範囲は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨がる。

 
熊野古道はおもに六つのルートからなり、紀伊路(渡辺津 – 田辺)、小辺路(高野山 – 熊野三山、約70km)、中辺路(田辺 – 熊野三山)、大辺路(田辺 – 串本 – 熊野三山、約120km)、伊勢路(伊勢神宮 – 熊野三山、約160km)、大峯奥駈道(吉野 – 熊野三山)がある。

 

▲出典:新宮市観光協会URL

 
和歌山県を訪れた際にはぜひ、ショートコースでも自然や歴史文化を存分に感じられる熊野古道散策を体験してみるのがおすすめだ。

 
日差しの強い季節の熊野古道散策の持ち物として、チェックしたいアイテムの一つがサングラスだ。下記の記事を参考に、お気に入りのサングラスで旅を楽しんでみてはいかがだろうか。

 

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何度でも行きたくなる、魅力溢れる和歌山県

 
いかがだっただろうか。自然や歴史文化、温泉やグルメなど、一度の旅では味わいきれない魅力に溢れる和歌山県。季節や目的、滞在期間などにあわせたプランで、和歌山県の旅を何度でも楽しもう。

 
 

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