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【鎌倉】観光スポットおすすめ25選!【2024年最新版】

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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも注目を浴びた鎌倉。12世紀末に源頼朝が樹立し、その後約700年にわたって続く武家の社会・時代を切り拓いた、我が国初の全国的な武家政権・鎌倉幕府の地だ。見るべきスポットも多く、年間を通して多くの観光客が訪れる。

 
この記事では、

 
・鎌倉で観光すべきスポット
・鎌倉観光の目的別特徴
・鎌倉で楽しむ非日常の贅沢グルメ

 
を紹介していく。

 
これを読めば、自分の好みにあった鎌倉の観光スポットを見つけられるはず。また、それぞれのスポットには興味にあわせたジャンルがわかるマークも付けているので、参考にしてほしい。

 

鎌倉の観光を楽しみたい!

12世紀末、初の武家政権の中枢となった鎌倉。武家が造った神社や寺院、往時の様子を伝える寺院跡や武家館跡が点在する。防御を念頭に、三方を山に囲まれ、一方が海に開くという武家ならではの発想で選ばれた地形に発展したこともあって、京都や奈良とは大きく異なる独自の気風や文化を育んだ。

 
さらに明治から大正にかけて、温暖な気候の鎌倉は首都圏の保養地・別荘地としても人気に。特に作家をはじめ文化人の集まる町として知られるようになり、鎌倉に新たな魅力が付け加えられた。

 
武家社会がつくり上げた独自の文化に、のちの文化人が持ち込んだハイカラな雰囲気、そして農山漁村の素朴な風土があいまって、豊かな文化・風土を育んだ鎌倉。そんな背景を知って街を歩けば、より多くのものが印象に残るだろう。

 

パワースポットで運気UP!

武運長久を祈り、戦没者の霊を祀ることから発展した鎌倉の寺社の数々。その多くは今もパワースポットとして多くの人の崇敬を集める。開運や厄除け、出世などにとどまらず、縁結びや恋愛運アップに至るまで、その御利益はさまざま。そんな鎌倉最強のパワースポットの数々を紹介する。

 

鶴岡八幡宮

 
鎌倉武士の守護神とされ、鎌倉の中心に鎮座する神社。その始まりは、1063(康平6)年に源頼義が京都・石清水八幡宮を由比ヶ浜(現在、元八幡のある場所)に勧請したもの。それから約120年後の1180(治承4)年に、源頼朝が鎌倉に入った際、現在地へ移し、社をかまえた。その後、火災に遭うなどしたが、頼朝は新たに鶴岡八幡宮を創建し、ほぼ現在の上下両宮の配置が整えられた。祭神は八幡大神とされる応神天皇、神功皇后、比売神の三柱。

 
鶴岡八幡宮は、鎌倉武士の団結の象徴であり、頼朝の八幡宮信仰に諸国の武士たちもならったこともあり、国内各地に多くの八幡宮が祀られるようになった。頼朝の死後も、北条氏をはじめ足利氏、豊臣氏、徳川氏などから時代を超えて勝負や戦いの神として崇敬を受けてきた。

 
こうした来歴もあり、勝負運や仕事運に御利益があるとされ、戦の護り神ということで合格祈願にも多くの人を集める。そのうえ、頼朝と妻・北条政子が夫婦円満であったことから、縁結びや良縁祈願にも御利益があるとか。さらにこの地は、三方を山に囲まれているが、強い龍脈の力が流れており、大地のエネルギーが集まる「龍穴の地」ともいわれている。パワースポットとしても名高い場所だ。

 

鶴岡八幡宮|
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
URL:https://www.hachimangu.or.jp/

 

成就院

 
弘法大師が諸国巡礼の折、100日にわたり護摩供の修法を行ったとされる地に、1219(承久元)年、鎌倉幕府の名執権として知られる北条泰時が創建したと伝えられる真言宗の寺。

 
現在の成就院前の極楽寺切り通しの道は、深く掘り下げられて車道となっているが、かつては急勾配の峠道で、成就院の山門前あたりを通っていたとされる。鎌倉防衛の要の一つであり、風水上では鎌倉幕府の裏鬼門を守る役割を果たしていた。江の島電鉄(江ノ電)の極楽寺駅から徒歩約3分ほど、108段の階段を上がった丘の上にある境内からは、由比ヶ浜が一望でき、鎌倉を代表するビュースポットでもある。

 
本尊は煩悩を清める不動明王。昔から「縁結びのお不動さま」として信仰を集めてきたこともあり、恋愛にとどまらず交友関係や仕事上の人間関係でも良縁を授かることができるといわれている。本堂の前には縁結び不動明王が祀られており、撮影してスマホの待ち受け画面にすると、恋愛が成就するとも。

 

成就院|
住所:鎌倉市極楽寺1-1-5
URL:http://www.jojuin.com/index.html

 

銭洗弁財天宇賀福神社

 
三方を尾根に囲まれ、福神の住むところとされた窪地に鎮座する神社。源頼朝が、1185(文治元)年の巳の月、巳の日、巳の刻に夢で宇賀福神よりお告げを受け、この地に泉を見つけ、社を建てて宇賀福神を祀ったのが始まりとされる。

 
御神体は、体は蛇、頭は人の形をした水の神。崖に囲まれ洞窟を通る入り口、連なる鳥居、水の神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る本宮、弁財天と宇賀福神を祀る洞窟内の奥宮と神秘的な雰囲気が漂う。

 
洞窟から湧き出る霊水「銭洗水」でお金を洗えば何倍にもなって戻ってくるといわれ、金運アップ、商売繁盛の御利益を求め多くの人が訪れる。なかでも縁日にあたる巳の日は特に混み合う。お守りは「御宝銭」と「おたから小判」でどちらも小判型。財布の中に入れておけば、お金に困ることがないといわれている。

 

銭洗弁財天宇賀福神社|
住所:鎌倉市佐助2-25-16
URL:https://www.trip-kamakura.com/place/195.html

 

葛原岡神社

 
鎌倉のランドマーク源氏山の一角にある神社で、後醍醐天皇の側近・日野俊基(ひのとしもと)を祀る。日野俊基は鎌倉幕府の荒廃を憂えて、後醍醐天皇を中心としたクーデターを計画するが、動きを察知され幕府に捕えられ、この葛原岡で最期をむかえた。明治天皇が日野俊基に従三位を贈り、1887(明治20)年に創建。現在は由比ヶ浜地区の鎮守として地元の人々の信仰を集める。

 
近年は縁結びの神社として広く知られ、鎌倉の恋の神様として多くの人が参拝に訪れる。境内には「男石」「女石」と呼ばれる縁結び石があり、お守り授与の際に赤い糸のついた五円玉をいただき、石のしめ縄に思いを込めて結びつければ、気持ちが強くなり願いが届きやすくなるという。縁結び絵馬、さくら貝御守、縁むすび鈴、縁結び御守、恋みくじなど、恋愛にまつわるさまざまなグッズも人気が高い。

 

葛原岡神社|
住所:鎌倉市梶原5-9-1
URL:http://www.kuzuharaoka.jp/index.html

 

佐助稲荷神社

 
出世稲荷として知られる神社。源頼朝が伊豆に流されていたとき、夢に「われは鎌倉のかくれ里に鎮座する稲荷神なり」と名乗る神霊が現れ、頼朝に挙兵を勧めたといわれる。こうして平家討伐の挙兵をした頼朝は、平家を滅ぼした。

 
鎌倉幕府を開いた頼朝は、夢に現れた稲荷神のかくれ里の祠を探させ稲荷神社を再建したという。頼朝は幼少の頃、「佐(すけ)殿」と呼ばれており、その佐殿を助けた神ということで、佐助稲荷と命名されたという。のちに頼朝が征夷大将軍にまで上り詰めたことから、別名「出世稲荷」と呼ばれ信仰を集めるようになった。

 
佐助稲荷神社は住宅街の奥、銭洗弁財天と鎌倉大仏の中間あたり、鎌倉の隠れ里といわれる地に鎮座。朱の鳥居とのぼり旗が並ぶ参道から境内には所狭しと白狐が祀られ、神秘的な雰囲気だ。

 

佐助稲荷神社|
住所:鎌倉市佐助2-22-12
URL:https://sasukeinari.jp/

 

国宝・重文!お宝仏像めぐり

鎌倉時代以前からの史跡も多く、武家社会の進展と共に創建され、現在まで続く寺社も豊富な鎌倉。建築物、絵画、彫刻、工芸、書跡と多岐にわたる国宝が15件あるほか、国指定の文化財、名称、史跡なども多数ある。

 

高徳院(鎌倉大仏)

 
鎌倉のシンボルともいえる大仏さまは、法然上人を開祖とする浄土宗の寺院である高徳院の境内に750年以上前から鎮座。鎌倉の仏像のなかで唯一の国宝だ。金銅の鋳造仏で、1252(建長4)年に鋳造が始まったこと以外は謎に包まれている。

 
造られた当時の姿をほぼ保っており、当初は大仏殿の中に安置されていたが、台風や津波などで大仏殿は倒壊。1498(明応7)年頃からは、現在と同様に露坐になったとされ、以降は鎌倉の町を見下ろし続けてきた。

 
像の高さは11.3m、重量は約121t。その姿の美しさでも知られ、仏さまならではの身体的特徴が見られるとともに、その表情にはギリシャ彫刻的な要素もうかがえるとされる。ところどころにわずかに金箔が残っているが、当初は全身が金箔に包まれ、まばゆい光を放っていたという。

 
見学料を払えば大仏さまの胎内に入り、その高度な鋳造技術を目の当たりにできる。鋳造過程の説明展示なども興味深い。なお、大仏さまの周辺に点在する平たく大きな石は、ベンチ代わりに休憩している人も多いが、じつはかつての大仏殿の礎石。石の大きさや数から、往時の大仏殿の巨大さが偲ばれる。

 

高徳院|
住所:鎌倉市長谷4-2-28
URL:https://www.kotoku-in.jp/

 

建長寺

 
JR北鎌倉駅から徒歩約15分ほど、北鎌倉の山間にある建長寺は臨済宗・建長寺派の大本山。鎌倉五山(格式を誇る鎌倉の5つの寺院)の第1位とされ、日本最初期の禅寺。鎌倉幕府の5代執権・北条時頼が、中国(宋)の高僧・蘭渓を迎えて、1253(建長5)年創建。日本で最初の禅宗専門道場ともいわれている。

 
禅寺に特徴的に見られる、主要な建物が一直線に並ぶ伽藍配置だったが、時代を経るに従って地震や火災に遭い、そのたびに再建がなされてきた。現在の堂宇のほとんどは近世に再建されたものだが、今も往時の配置をうかがわせる。

 
国の重要文化財に指定されている三門や仏殿の素晴らしさは言うまでもなく、1255(建長7)年作の巨大な本尊の地蔵菩薩、関東一の美しさといわれる国宝の梵鐘、創建当時に植えられたと伝わるビャクシンの古木など、見どころは尽きない。

 

建長寺|
住所:鎌倉市山ノ内8
URL:https://www.kenchoji.com/

 

長谷寺

 
鎌倉でも有数の古刹で、開山は736(天平8)年と伝えられる。実際の創建年次は不詳で、現存する資料によると13世紀には創立されていたことがわかっている。本尊は十一面観世音菩薩で、高さ9.18mあり、木造の仏像としては日本最大級。奈良の長谷寺の像と同じクスノキから彫られた像との言い伝えがある。古くから東国を代表する観音霊場として知られ、「長谷観音」の名で親しまれてきた。

 
観音様の裾野から中腹にかけて広がる境内は、山門のある裾野(下境内)から本堂のある中腹(上境内)まで見どころの連続。赤い大きな提灯が印象的な山門、回遊式の庭園、和み地蔵や良縁地蔵、弁財天を祀る弁財窟などが次々現れ、十一面観世音菩薩の安置された観音堂へ。

 
その先は「紫陽花の散策路」と呼ばれる眺望のよい小道が続き、由比ヶ浜や材木座の街並み、相模湾などが一望できる見晴台へと至る。とくに梅雨時、40種2,500株のアジサイが織りなす様は、鎌倉を代表する景観といえるだろう。

 
現在、本尊・十一面観世音菩薩の造立1300年を記念し、お顔から足先までを一目で拝める全身総開帳を実施中。通常は仏具等によって隠れている膝から下も拝見できる。同時に、観音像の足先に直接手を触れ、縁を深めることができる「御足参り」も通年で実施中だ。

 
また、宝物館にあたる観音ミュージアムでは、2022年3月に新たな常設展示スペースとして「ヴィジブル・ストレージ」がオープン。展示と保存の両方の機能を兼ねたスペースで、これまで非公開だった仏さまにもいつでも会えるようになった。

 

長谷寺|
住所:鎌倉市長谷3-11-2
URL:https://www.hasedera.jp/

 

円覚寺(えんがくじ)

 
JR北鎌倉駅を降りてすぐ、目の前に佇む大寺院が円覚寺。鎌倉五山第2位の禅寺で、2度の元寇で亡くなった両軍の兵士を弔うため、1282(弘安5)年、8代執権北条時宗が中国(宋)の高僧・無学祖元を迎えて創建。

 
JR横須賀線が走っている部分もかつては円覚寺の境内で、駅横にある白鷺池(びゃくろち)も寺の一部になる。風格ある三門をくぐるとその先には禅宗様の伽藍配置に沿って仏殿、方丈などが一直線上に並び、そこかしこに立つ塔頭の多さに目を見張る。右手の高台にあるのが国宝の洪鐘。1301(正安3)年作で、鎌倉時代の代表的な鐘であり、関東地方最大のもの。

 
もうひとつの国宝である舎利殿は、境内の北側に位置する。中には三代将軍実朝が宋から招じた仏牙舎利(仏陀の遺歯)が納められていた。もともとは廃寺となった太平寺の仏殿を移築したもので、室町時代の名建築として知られる。普段は非公開となっており、年に数日公開される。

 
そのほか、円覚寺の本尊で、巨大な宝冠釈迦如来像が間近で拝める仏殿、日本で最初の作庭家といわれる夢窓疎石(むそうそせき)作と伝わる妙香池なども。広い境内は梅や桜、紅葉など季節の景観の素晴らしさでも有名で、国の名勝にも指定されている。

 

円覚寺|
住所:鎌倉市山ノ内409
URL:https://www.engakuji.or.jp/

 

円応寺(えんのうじ)

 
北鎌倉の巨福呂坂(こぶくろざか)の手前、建長寺向かいの急な階段を上ったところにある小ぢんまりとした寺院。人は死後、地獄の番人たちから7日ごとに生前の行いについて取り調べを受け、その結果でどこに生まれ変わるかが決まるという、鎌倉時代に普及した十王信仰に基づき、地獄の番人たちを祀る。

 
本尊は閻魔大王で、1250(建長2)年作、仏師・運慶の手によるものと伝わる(国重要文化財)。運慶が頓死した際に、閻魔様から「もし私の姿を彫り示し、像を見た人々を善縁に導くのであれば地上に戻してやろう」と言われ、現世に生き返らされた運慶は、その喜びから笑いながら閻魔大王の顔を彫り上げたといわれる。そんな逸話から閻魔様のお顔が笑っているように見えるといい、古来「笑い閻魔」と呼ばれ親しまれてきた。

 

円応寺|
住所:鎌倉市山ノ内1543
URL:https://kamakura-ennouji.jp/

 

浄光明寺(じょうこうみょうじ)

 
扇ガ谷の閑静な住宅街に佇む真言宗の寺。6代執権北条長時が1251(建長3)年、真阿(真聖国師)を迎え創建。鎌倉時代は北条氏の菩提所で、その後は鎌倉公方の菩提寺に。1335(建武2)年、一時足利尊氏がこの寺に引き篭り、後醍醐天皇に反旗を翻す決意を固めたといわれ、尊氏・直義兄弟の帰依厚く、堂宇の建立や寺領、仏舎利の寄進などを行い栄えたという。

 
本尊は収蔵庫に安置されている阿弥陀三尊像で国の重要文化財。この地域独特の装飾技法である「土紋」が施され、鎌倉彫刻の傑作として名高い。国の史跡にも指定されており、境内には藤原定家の孫・冷泉為相(れいぜいためすけ)の墓をはじめ貴重な遺跡や名仏も残されている。萩の名所としても知られ、秋になり彼岸花とともに境内を彩る様子が美しい。

 

浄光明寺|
住所:鎌倉市扇ガ谷2-12-1
URL:https://www.trip-kamakura.com/place/181.html

 

四季折々の花美しき映えスポット

気候温暖な地・鎌倉は1年を通じて多彩な花々に彩られる。桜や紫陽花、紅葉はもとより、いつ訪れてもどこかの寺社仏閣や公園などで花に出合える。また、古色蒼然たる建物や豊かな緑をたたえる山々を背景に花々が咲き乱れる風景は鎌倉ならではといえる。

 

明月院

 
「あじさい寺」の名で親しまれる、北鎌倉の谷戸に佇む臨済宗建長寺派の寺院。梅雨時は紫陽花で埋め尽くされるような眺めが秀逸。およそ2,500株の9割超が日本の古代種・ヒメアジサイで、統一感のある色彩は「明月院ブルー」とも称される。

 
その歴史は鎌倉幕府の時代以前に遡り、前身となる明月庵の創建は1159(平治元)年といわれ、以後、この地に5代執権北条時頼が開設した最明寺を前身に、その子時宗が創建した禅興寺、足利氏満による寺院拡大などがあり、禅興寺の支院として明月院と改められる。禅興寺は関東十刹の1位とされるほどの寺院となったが、明治元年に廃寺に。その支院の筆頭だった明月院だけが残った。

 
紫陽花のほか、春のしだれ桜、秋の紅葉、冬の蝋梅など、四季折々の眺めが楽しめる。なかでも境内の方丈にしつらえられた大きな丸窓(悟りの窓)から望む庭園は必見。丸窓を含めた景観は撮影スポットとしても人気だ。

 

明月院|
住所:鎌倉市山ノ内189
URL:https://trip-kamakura.com/place/230.html

 

御霊神社(ごりょうじんじゃ)

江ノ電の長谷駅から徒歩約5分ほど。坂ノ下の住宅街に佇む小ぢんまりとした神社。鳥居のすぐ前を江ノ電が走り、絶好の撮影スポットとして人気。なかでも、梅雨時の紫陽花、江ノ電、鳥居の描き出すフォトジェニックな景色を求め多くの観光客が訪れる。

源頼朝が鎌倉に入る前からあった古社で、平安時代に鎌倉や湘南地域一帯を支配した鎌倉権五郎景正を祭神とする。境内には、御神木で樹齢約400年になるタブノキや、夫婦円満のシンボルとされる夫婦銀杏などがあり、パワースポットとしても知られる。

神社オリジナルの御朱印帳は、江ノ電と御霊神社を描いたもの。紫陽花の時期には、紫陽花の入った絵柄のものも期間限定で発売されている。

 

御霊神社|
住所:鎌倉市坂ノ下4-9
URL:https://www.trip-kamakura.com/place/148.html

 

浄妙寺

 
鎌倉五山の第5位に列っせられる古刹で、どっしりとした屋根の本堂は風格たっぷり。1188(文治4)年、源頼朝の重臣・足利義兼が創建したと伝わり、当初は真言宗の寺で極楽寺といったが、鎌倉に禅が広まり、月峯了然(げっぽうりょうねん)が住職になると臨済宗の寺院に改められ、寺号も浄妙寺となった。

 
かつては、広大な境内に多くの伽藍や塔頭を持つ大寺院だったが、現在は、総門・本堂・客殿・庫裏からなるシンプルな佇まい。念入りに手入れされた境内には、梅や桜、牡丹、椿など四季折々花が咲き、背後の山々と一体になって豊かな表情を見せる。とくに晩秋の紅葉は格別だ。

 
なお、境内奥には、鎌足稲荷と呼ばれる祠がある。大化の改新の立役者・藤原鎌足が鹿島神宮に参詣に向かう際、夢のお告げに従って鎌槍を埋めた場所とされ、諸説ある鎌倉の地名の由来の一つになっている。

 

浄妙寺|
住所:鎌倉市浄明寺3-8-31
URL:https://www.trip-kamakura.com/place/183.html

 

浄智寺

 
鎌倉五山の第4位で、臨済宗円覚寺派の禅宗寺院。1281(弘安4)年頃、5代執権北条時頼の子・宗政の菩提を弔うために創建。かつては広大な境内に、多くの塔頭を従える大寺院だったが、現在は総門・山門(鐘楼)・庫裏・仏殿(曇華殿)が残るのみ。

 
苔むした歴史を感じさせる参道の階段と、その先に見える鎌倉で唯一の鐘楼を擁する大陸風の山門が印象的。仏殿(曇華殿)には、室町時代作とされる木像三世仏(県重要文化財)を安置する。阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来は、それぞれ、過去・現在・未来を象徴しているという。

 
仏殿(曇華殿)近くには、鎌倉一の大きさのコウヤマキやハクウンボクが。その先には竹林や岩を削った鎌倉ならではのやぐらなどが現れる。周囲は豊かなみどりに包まれており、新緑や紅葉の美しさで知られている。

 
境内の一番奥にあるやぐらには、鎌倉江の島七福神の一柱である布袋の石像が、ユーモラスな姿で佇む。布袋尊は弥勒菩薩の化身とされ、不老長寿の神。お腹をなでると御利益があるとされるので、参拝の際はぜひ触って御利益を賜りたい。

 

浄智寺|
住所:鎌倉市山ノ内1402
URL:https://jochiji.com/

 

英勝寺

 
鎌倉時代から続く寺院も多い鎌倉にあって、英勝寺の創建は江戸時代の1636(寛永13)年。江戸幕府初代将軍・徳川家康の側室・お勝の方(後の英勝院)を開山として、水戸徳川家が祖先の太田道灌の屋敷跡と伝えられる場所に創建した。鎌倉唯一の尼寺で、代々の住職を水戸徳川家の姫君が務めた歴史を持つ。

 
軒に十二支のある仏殿や繊細な彫刻や装飾を施した山門、祠堂、唐門(祠堂門)、鐘楼などは、建てられた当時のままで、ほとんどが国の重要文化財の指定を受けている。その意匠だけでも見応え十分だ。

 
花の寺としても有名で、多種多彩なツツジ、初夏の白藤や紫陽花をはじめ、四季折々に花が咲き乱れ、通用門に花だよりと称して当日鑑賞できる花の札が掲げられているほど。また、境内裏手の竹林も見事で、散策スポットとしてもおすすめだ。

 

英勝寺|
住所:鎌倉市扇ガ谷1-16-3
URL:https://www.trip-kamakura.com/place/84.html

 

鎌倉文学館

 
夏目漱石や川端康成、芥川龍之介、与謝野晶子、大佛次郞、小林秀雄といった鎌倉にゆかりのある作家たちの、直筆原稿や手紙、愛用品などを収蔵・展示。鎌倉と文学の関わりを概観できる。

 
鮮やかなブルーの瓦屋根が印象的な建物は旧前田侯爵家の別邸で、別荘地として注目を集めていた頃の鎌倉をしのばせる貴重な洋風建築。展示室となっている部屋のインテリアだけでも一見の価値がある。

 
建物の前にひろがる芝生の緑がまぶしい庭園の南側にはバラ園が。世界各地のバラ200種250株が植えられており、春と秋の2回、見頃を迎える。「流鏑馬」「静の舞」「星月夜」など鎌倉ゆかりの名前のついた珍しいバラもあり、洋館と一帯になった景観はここならではだ。

 

鎌倉文学館|
住所:鎌倉市長谷1-5-3
URL:http://kamakurabungaku.com/

 

美しい海を満喫する!

海が近いのも鎌倉の魅力。少し行けば、湘南の海を満喫できる。鎌倉から藤沢までの約10kmを結ぶ江ノ島電鉄の車窓からのんびりと美しい海を眺めるのもまた楽しい。

 

江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅

 
「関東の駅100選」にも選ばれている鎌倉高校駅前。ホームのベンチからは目の前に広がる海を堪能できる。また、駅を降りて、海を背景に走る江ノ電の光景を眺めるのもいい。CMやドラマ、アニメのロケ地としても知られる人気スポットだ。

 

江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅|
住所:鎌倉市腰越1-1-25
URL:www.enoden.co.jp

 

七里ヶ浜

 
江ノ島と富士山を望む七里ヶ浜は、その美しさから「日本の渚100選」の一つにも数えられる。海岸の状態から海水浴には向いていないが、ヨットやウインドサーフィンを楽しむ人々が多く見られる。

 
海を眺めながらゆったり過ごせるカフェも多く、なかでも「世界一の朝食」と称されたリコッタパンケーキやスクランブルエッグで知られるシドニー発の「bills」は、海外一号店として2008年に開店以来、人気を誇っている。

 

七里ヶ浜|
住所:鎌倉市七里ガ浜

URL:www.city.kamakura.kanagawa.jp/kids/jh/kjh_sa04.html

 

稲村ケ崎

 
七里ヶ浜と由比ヶ浜の間にある岬。映画『稲村ジェーン』の舞台になった。富士山をバックに江ノ島を一望できる絶景ポイントで、「かながわの景勝50選」「関東の富士見100選」にも選ばれている。

 
夕日の美しさでも知られ、カップルのデートスポットでもあり、また、夕景撮影を求めて多くのカメラマンが集う。

 

稲村ケ崎|
住所:鎌倉市稲村ケ崎

 

由比ヶ浜

 
鎌倉のビーチといえば、ここ、由比ヶ浜だ。古くは明治時代から海水浴場として賑わってきた歴史をもつ。例年夏にはおしゃれな海の家が立ち並び、多くの海水浴客が訪れる。鎌倉花火大会の会場にもなっており、海水浴のオフシーズンには、サーフィンを楽しむ人々が訪れている。

 

由比ヶ浜|
住所:鎌倉市由比ヶ浜

URL:https://yuigahama.sos.gr.jp

 

材木座テラス

▲出典:材木座テラスURL

 
「年間を通してビーディライフを1日中楽しむ」をコンセプトに、2016年7月にオープンした複合施設。海を一望するガラス張りの開放感ある空間には、サーフクラブ、スタジオ、ホテル&レストラン、ワークスペース、ドッグサロン&ホテルが揃う。

 
スタジオでは、ヨガ、フラ、タヒチアン、ベリーダンスのクラスを実施。海を眺めならのレッスンは格別だ。

 

材木座テラス|
住所:鎌倉市材木座5-8-25
URL:www.zaimoku-the-terrace.com

 

隠れ家レストランで贅沢グルメを堪能!

南に海が広がり漁港も近くて新鮮な魚介が手に入る鎌倉。また、鎌倉や三浦で栽培される野菜の数々も豊富。そんな地物の食材を独自の料理に昇華させるレストランも数多い。鎌倉には洋館や日本家屋をリノベーションしたレストラン、路地や住宅地に佇む隠れ家レストランも多く集まっている。

 

RISTORANTE IL NODO(リストランテ イル ノード)

▲出典:RISTORANTE IL NODOURL

 
鎌倉のメインストリートともいうべき賑やかな小町通りから路地を入った場所に佇む小さなイタリアン。鎌倉、平塚の農家や鎌倉、逗子の漁師と直接付き合い、農家や漁港へオーナーシェフ自ら出向いて厳選する旬の食材を使った料理が名物だ。

 
野菜を主役に、より美味しくいただけるよう、朝どれの魚介や全国から選りすぐった肉を引き立て役にして料理を構成。その日の仕入れによってメニューが決まる食材優先のコース仕立てで提供する。訪れる度に新鮮な驚きを味わえるはずだ。

 
店内はカウンター6席とテーブル4席のみ。木のぬくもりを生かしたシックな空間で、料理に真摯に向き合うシェフの渾身の一皿が味わえる。

 

RISTORANTE IL NODO|
住所:鎌倉市小町2-6-12 くすの木443 2F 3号
URL:https://ristoranteilnodo.com/

 

古我邸

 
鎌倉文学館、旧華頂宮邸とともに、鎌倉三大洋館に数えられてきた邸宅を改装したフランス料理店。鎌倉駅西口から徒歩約5分。閑静な住宅街の中に現れる広大な敷地にある。芝生の前庭の向こうの高台に佇む洋館は、1916(大正5)年に建築されたもので、2014年まで実際に邸宅として使用されており、長らく非公開となっていた。

 
この築100年となる邸宅をレストランとしてリニューアルし、2015年にオープン。フランスの星付きレストランで研鑽を積んだシェフがつくり出す料理には、敷地内の畑で採れた野菜をはじめ近隣農家から仕入れる野菜や卵など地物を使用。フレンチの伝統に即しながら、鎌倉ならではの味わいを表現している。

 
築100年の洋館の佇まいを極力活かした落ち着いた雰囲気のなか、優雅なひとときを楽しみたい。

 

古我邸|
住所:鎌倉市扇ガ谷1-7-23
URL:https://kamakura-koga.com/

 

イチリン ハナレ

▲出典:イチリン ハナレURL

 
築地の人気店「東京チャイニーズ 一凛」の離れというコンセプトで、鎌倉駅から徒歩15分ほどの住宅街にある日本家屋をリノベーションしてオープン。分解と再構築をテーマにした独創的なモダンチャイニーズが味わえる。

 
料理は、三浦の採れたて野菜や駿河湾の魚介など地物食材をふんだんに使用。四川料理をベースにしながらも、ジャンルにとらわれない、遊び心あふれる料理の数々が登場する。

 
店内は靴を脱いで上がるスタイルで、広々としたカウンターのメインダイニングとなっており、カウンター越しにシェフの見事な手さばきを楽しみながら、料理の数々をいただく趣向。しっとりと落ち着いた空間で、美味を堪能できるだろう。

 

イチリン ハナレ|
住所:鎌倉市扇ガ谷2-17-6
URL:https://whaves.co.jp/ichirinhanare/

 

いざ、鎌倉!

パワースポット、国宝・重文、季節の花々、美しい海、贅沢な鎌倉グルメ……行きたい場所は決まっただろうか?

 
この週末は、いざ、鎌倉!

 
 

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