誰しもが腕時計は重要なファッションアイテムでもあると理解しているだろう。スーツやシャツと比べれば小さなアイテムだが、腕時計一つで、その人のおしゃれ度は容易にアップ/ダウンするもの。
ポイントを押さえて、リストウォッチをあなたのおしゃれ度アップの味方につけたい。
この記事では、
・おしゃれに見えるとはどういうことか
・おしゃれに見える腕時計とは
・デザインのポイント別、おしゃれ度をアップするおすすめモデル
について詳述する。
目次
おしゃれに見えるとはどういうこと?
シンプル、シック、モード、スポーティー、ナード/ギークなど、ファッションのテイストはさまざまに存在する。ファッションのお手本となるような存在がいる、という人もいるだろう。装い方は年齢やTPOによっても左右されるし、目指すスタイルはまさに十人十色だ。
そんななか、人から「おしゃれに見える」と認識されるにはどうすればいいだろう?
まずは「目立つ」ことがおしゃれへの近道
やや乱暴な言い方をすれば、おしゃれとは目立つことだ。「際立つ個性」「ユニークさ」「新奇」といった言葉で形容されるルックスを人は「おしゃれだ」とジャッジしやすい。
逆に、「没個性」や「ありふれた感じ」がおしゃれだという評価に寄与することは不可能に近いだろう。まれに「さりげないおしゃれ」を感じさせる達人もいるが、いきなりその域を目指すのはハードルが高い。
見落としがちな「自分に合っている」というポイント
「目立つ」のがよいと言っても、装いがその人にマッチしていないとただの「変わり者」に陥ってしまうことを忘れてはならない。まずは自分を客観的に見つめ、本来の個性を見定めること。その個性と合ったアイテムこそが、人からも認められる「おしゃれ」となる。
おしゃれ見えのポイント別!メンズ腕時計10選
ここまでに述べた「おしゃれとはどういうことか」を踏まえて、あなたをおしゃれに見せるリストウォッチのポイントを考えてみよう。それぞれのポイントに合致したアイテムもあわせて紹介しているので参考にしてほしい。
シーンに合わせたサイズ?それとも裏をかいて?
腕時計のケースサイズは着用時の印象を大きく左右する。基本は「小さくて薄いものはフォーマル向き」「大きくて分厚いものはカジュアル向き」。あえてビジネスシーンで大柄な腕時計をつけて、冒険心や遊び心をアピールするのもおしゃれ感度が高いだろう。
ニクソン「51-30 クロノ ウォッチ」
素材:ステンレス
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:51×厚さ16.8mm
税込参考価格:70,400円
ケースサイズ51mmのビッグフェイス。ダイヤルもインデックスもベゼルもすべてマットブラックで、いやでも人の目を引く存在感がある。プロレベルのクロノグラフや、ウォーターマンをサポートする30気圧防水など、さまざまな機能を搭載。「本格指向」「心意気」をいかんなく表したい。
また、特徴的なビッグサイズに加えて、オールブラックを選ぶというのも高ポイント。手元を漆黒の「面」で魅了するリストウォッチは多くのブランドが発表しているので、以下の記事も参考にしてほしい。
黒い腕時計の最新おすすめ17モデル|“魔性の魅力”をあなたの手元に
ケース形状や文字盤が見る人に与える「視覚効果」を利用する
ラウンドやスクエアのケースは「知的」「フォーマル」な印象、大ぶりな正方形やトノー(樽形)、オクタゴン(八角形)は粋で遊び心を感じさせる。ケース形状が持つ効果はおおいに利用したい。
近年、デザインコンシャスなブランドから続々とユニークな形状を持つアイテムが登場しているので、独自性を求める人は要チェックだ。また、ミニマルな文字盤のデザインも「それ、本当に時計?」という意外性から人の目を引く。
なお、腕時計のケース形状が人に与える印象について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧いただきたい。
ブローバ「97C110 アーカイブス シリーズ コンピュートロン」
素材:ステンレススチール
ムーブメント:LEDデジタルクオーツ
ケースサイズ:31.1×40.3×厚さ13.8mm
税込参考価格:41,800円
ブローバは1875年にジョセフ・ブローバがニューヨークに開いた宝飾店が起源。大西洋無着陸横断飛行を達成したチャールズ・リンドバーグの偉業を称えた「ローン・イーグル」で知られる。
このモデルは、1976年に発売したLEDデジタルウォッチ“コンピュートロン”の復刻モデル。当時発明されたばかりの発光ダイオードを使用したLEDディスプレイが人気を博した。時計の概念を放棄したような斬新なデザインだ。ゴールドのほか、シルバーとブラックでも展開。
ヒュッゲ「3012シリーズ」
素材:ステンレススチール(ケース)、ポリウレタンレザー(バンド)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:39×厚さ9.3mm
税込参考価格:23,100円
デンマーク語で「居心地のよい」という意味を持つ言葉がブランド名となっている「ヒュッゲ」。ミニマルな北欧デザインで、サンドブラストでマットな質感に仕上げたケースが今っぽく、プロダクツ自体のおしゃれ度が高い。
このモデルのコンセプトは「時計の機能を持つディスク」。下のグレーのディスクが時針、上の白いディスクが分針になっている。クラウン(リューズ)はケースの中に収納され、必要なときに引き出すことができる。
フューチャーファンク「FF104-YG-RB」
素材:ステンレススティール(ケース)、ラバー(バンド)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:44×42×厚さ14.5mm
税込参考価格:16,280円
1970年代に流行したスペイシーデザインを継承するモデル。トノーケースのウィンドウから立体的なローラー機構が覗くメカニズムは「懐かしき時代の未来像」と表現すべき独特の味わいを感じさせる。
実は、ラバーバンドの通気性をよくするための工夫として生み出された穴あきベルトも、70~80年代に世に広まったもの。レトロを愛する人にもってこいのデザインだ。
素材で「違い」を見せつける
カジュアルスタイルではユニークな素材の腕時計がおしゃれ感を引き立ててくれる。日差しに映える透明感のある樹脂製はこれからの季節、半袖姿のアクセントに好適。
KLASSE14(クラスフォーティーン)「K14 イレギュラリー スクエア」
素材:ステンレススチール/プラスティック(ケース)、ステンレススチールメッシュ(ストラップ)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:40mm
税込参考価格:17,600円
イタリアのジュエリー&ウォッチブランド。アーティストやデザイナー、著名人とのコラボで知られる。このモデルは、半透明で変則的な六角形のケースフレームが独創的。メッシュ加工されたステンレススチールのストラップがこのフェイスとよくマッチして、高いデザイン性を実現している。
ご紹介するくすみカラーのほか、ピンクやグリーンのネオンカラーも揃うので、好みのカラーリングを探してみて。
スカーゲン「アーレン・ナチュラルズ」
素材:再生ステンレススチール50%以上(ケース)、マルベリー由来ビーガンレザー(ストラップ)
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:40mm
税込参考価格:18,700円
スカーゲンは1989年、デンマークで生まれたブランド。北欧らしいミニマルなデザインとサステイナブルなコレクションを展開することで知られる。
このモデルは文字盤にコルク、ストラップにマルベリー由来ビーガンレザー(桑の木の樹皮から作られた植物性の革の代替品)を使用。環境負荷の低いプロダクツとなっている。ファッションの世界でもエシカル(倫理的に正しいこと)の大切さに注目が集まる今日、このウォッチを選ぶこと自体が「おしゃれの最先端」と言える。
いち早くトレンドカラーを手首にも
手っ取り早く「おしゃれ感」を出したいなら、腕時計のトレンドカラーをチェックし、その色を用いたウォッチからセレクトするといい。
最近のトレンドはグリーンとブルーだ。コーディネートするときは同系色か補色を選ぶと無難(グリーンの補色はオレンジ、赤、紫。ブルーの補色は、イエロー、オレンジ、赤)。全身をモノトーンにまとめて、グリーンやブルーを差し色に使う手もある。
ラドー「トゥルー スクエア オートマティック」
素材:プラズマ ハイテクセラミックス、チタニウム
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:38×厚さ9.6mm
税込参考価格:242,000円
スクエア型のハイテクセラミックス製時計で知られるラドー。このモデルはアイコニックなラドーのフォルムを継承。深いグリーンのダイヤルが落ち着いた印象を与える。
正方形に射出成型したモノブロック構造のハイテクセラミックス製ケースは軽量で耐傷性に優れる。そして何よりも着け心地がよい。
ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 36」
素材:オイスタースチール(ステンレス)
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:36mm
税込参考価格:743,600円
ロレックスも新モデルにグリーンを起用している。ダイヤルは、植物が生い茂る熱帯林を思わせるパームモチーフ。オリーブグリーンの濃淡が織りなすトロピカルな雰囲気は粋の極みだ。
ムーブメントは最先端のキャリバー3235、Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定。
ベーリング「メンズ スリム マルチファンクション」
素材:ステンレススチール
ムーブメント:クオーツ
ケースサイズ:40×厚さ7mm
税込参考価格:23,100円
北欧発のブランド、ベーリング。薄さ7mmのスリムコレクションに加わった、深い海の底のようなブルーのダイヤルを持つモデル。
ガラスは傷に強く厚みを抑えたフラットサファイアガラスを使用。スポーティーな印象の2ダイヤルが日付・曜日を表示する。バーインデックスによるシンプルなデザインは、オン・オフ両方でおしゃれ感を際立たせる。
チューダー「ロイヤル」
素材:スチール
ムーブメント:自動巻き
ケースサイズ:41mm
税込参考価格:250,800円
「ロレックスの弟分」として生まれ、後に独自の成長を遂げたチューダー。ヘリテージ・モデルと言える「ロイヤル」は、表面のポリッシュと溝の彫りが交互に施された特徴的なノッチ入りベゼルが個性を際立たせる。
ブラック、シルバー、シャンパンカラーと並び、ブルーは「ロイヤル」定番のカラー。ロイヤルブルーと呼びたい高貴な印象の色合いはつける人にノーブルな印象をまとわせる。
今回はグリーンとブルーに注目したが、これからの季節はオールホワイトという選択肢もおすすめしたい。セラミックやシリコンなどの素材で白さを際立たせた腕時計はカジュアルなスタイルに、ホワイトレザーと白い文字盤がノーブルなアイテムはクラシコイタリアなスタイルにマッチする。おすすめモデルは以下を参照。
フォーマルな時計を普段づかいに
最後に、おしゃれ上級者向けの技としてご紹介したいのは、高級腕時計ブランドが作る、本来はフォーマル用のシンプルなデザインのドレスウォッチを日常的に身につけること。これは、無地のカシミヤセーターをジーンズにあわせるのと同じ感覚だ。
ピアジェやIWCなど、シンプルに徹したデザインの高級ブランドのドレスウォッチを身につければ、ノンシャランでノーブルな雰囲気を演出することができる。その際は、爪や肌の清潔感に気を配ることも重要!
おすすめのドレスウォッチについては、以下に詳述している。
ドレスウォッチのメンズ厳選12ブランド|初めての1本を購入するポイントは?
個性を発揮し、おしゃれの称号を手に入れて!
ケースの大きさ、形状、素材、カラーの4点にポイントを絞って、あなたをおしゃれに見せるモデルを紹介してきた。後は実践あるのみ。正しく選んで、手首から「おしゃれ度革命」を!
関連記事