美しい景観が特徴の小さな漁村
京都市内から車で約2時間30分。「日本で最も美しい村」連合にも加盟している伊根町は、世界にも類を見ない景観を持つ小さな漁村だ。伊根湾を取り囲むように6地域で構成された舟屋群は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。直接海に面して立つ舟屋と背後に見える山並みのコントラストは、際立って美しい。
ここには、現在も漁業と農業を中心にした生活が息づいている。1階は舟のガレージ、2階が居室という、切妻造りの2階建ての構造を持つ舟屋は、230棟あまりが現存し、実際に人々が暮らしている。建屋は、古いものは江戸時代中期ごろ、新しいものは昭和初期に建てられたものだという。
1階の床は傾斜し常に接水していることで、舟を引き上げやすい構造になっている。2階は漁具などを保管する倉庫だ。軒先には「もんどり」という魚を捕るための網が仕掛けられていて、朝になれば驚くほど多種の魚が網にかかっている。少し沖合に出れば、フレッシュなもずくなども採れる。それが朝晩のおかずになる。
面積わずか61.95㎢の小さな漁村。舟屋の様子は現地を歩いて見て回るのが断然楽しい。効率よく巡りたいのなら、地域を案内してくれる地元の伊根浦散策案内人にガイドを頼むのがお勧め。地元ならではの視点で、伊根の暮らしや文化を案内、解説してくれるそう。
筒川そば
伊根町の山里、筒川地域で収穫されたそばの実を使用した本格手打ちの二八そば。しっかりした味と豊かな香りが特徴で、わざわざ通うファンも多い。
舟屋の里 伊根(道の駅)
高台から若狭湾を望み、約230軒の舟屋群を見ることが可能。伊根漁港の新鮮な魚介類を提供する食事処の海鮮丼は行列必至の人気メニュー。
伊根町へのアクセス
伊根町観光協会
電話:0772-32-0277
URL:www.ine-kankou.jp
関連記事