メールやSNSでのコミュニケーションが一般化し、年賀はがきの発行部数は年々減る一方。しかし、人に気持ちを伝えるには「手紙」がいい、という考えも不変だろう。素敵なカードを贈ることで想いを伝えることができる。クリスマスカードもその一つ。
今回は、東京・吉祥寺にある世界のグリーティングカードが揃う専門店「Billboard(ビルボード)」の伊東風弥(いとう ふみ)さんに、大切な人に贈りたくなるユニークなクリスマスカードを紹介していただいた。
−−お店の歴史やコンセプトについて教えてください。
「Billbord(ビルボード)」は、もともとポストカードが大好きだった店長が、渡米した際に訪れたグリーティングカードショップに刺激を受けて、29年前に吉祥寺にオープンしたお店です。
“遊び空間”をコンセプトに、主にフランスやドイツなどヨーロッパの商品を中心に扱っています。
−−ユニークなイラストの商品が一面に並んでいて、見ているだけでも楽しくなるような空間ですよね。伊東さんはどのような部分にグリーティングカードのよさを感じますか?
私もよくグリーティングカードを書くのですが、プレゼントと一緒に「Thank you!」などのメッセージをカードに添えて贈ったり、文章と写真を添えて相手に自分の近況を伝えたり。
貰ったカードは飾ることもできるので、そんな側面にも魅力を感じます。
−−手書きのメッセージは大切にとっておきたくなるものばかりなので、飾ることのできるグリーティングカードは貰う側としても嬉しいですよね。欧米諸国ではクリスマスカードを贈る習慣が根づいていますが、日本との文化の違いで面白いと感じることはありますか?
海外では12月になったらクリスマスカードを贈り始める方が多いのですが、そのときのメッセージは「Merry Christmas and Happy New Year」なんですよね。
日本では年が明けてから「昨年はお世話になりました」と挨拶をするので、クリスマスに来年のことを書くという文化の差は面白いなと思います。
−−カードを書く際にはどのようなメッセージを添えたらよいですか?
書き方も人それぞれだと思いますが、クリスマスカードなので「Merry Christmas」、年末が近ければ「Happy New Year」と書いて、「今年はこんな事がありましたね」と1年の振り返りや近況報告をするといいかもしれません。
私も毎年300枚くらい書くのですが、カードの絵柄を選ぶ際にも贈る人のことを考えます。そういった時間も含めて楽しんでいただけるのではないかと思います。
−−最後にお店を訪れるお客さまへメッセージをお願いします。
「こんなクリスマスカードが届いたら嬉しいなあ」と思えるような大判で色彩豊かなデザイン性のある、お洒落なクリスマスカードをヨーロッパのものを中心に取り揃えてお待ちしております。ぜひ素敵な1枚を見つけにいらしてください。皆さまにとって大切な誰かのために。
目次
Billboardのおすすめクリスマスカード
クリスマスに真心を添えて
最後に、スヌーピーの生みの親であるアメリカの漫画家、チャールズ・M・シュルツが残したこんな言葉を紹介しよう。
「Christmas is doing a little something extra for someone.(クリスマスとは、誰かのために少し特別なことをすることだ。)」
手軽にメッセージを送ることのできる現代。身近な人とのやり取りほどメールやSNSで行い、“直筆で何かを伝える”という機会は本当に稀有なこと。だからこそ、その行為には以前にも増して心を揺さぶられるようになった。
海外に根づくクリスマスカード文化は、現代を生きる私たちに「誰かのために少し特別なことをする」機会を与えてくれる。今年のクリスマスは、身近な人へのプレゼントに温かい真心を添えてみよう。
Billboard SHOP
電話:0422-22-8119
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-33-11
営業時間:10:30〜20:00
休日:毎週火曜日
URL:billboard-kj.com
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