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グランピングの値段や費用は?キャンプとの料金差やおすすめ施設

旅のスタイルや週末の楽しみの選択肢として、ここ数年で人気が爆発した「グランピング」。

 
キャンプ装備を持たないアウトドア初心者でも気軽に利用できるのが魅力だが、費用はいったいいくらかかるのだろう?

 
ラグジュアリーなイメージも相まって「何となく高そう」という印象をお持ちの方も多いかもしれないが、特性を知っておけば宿泊せずにバーベキューのみで利用したりといった活用も可能だ。

 
この記事では、

 
・グランピングにかかる費用イメージ
・キャンプとの違いとバリエーション
・編集部おすすめグランピングサイト

 
をご紹介する。

 
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【初心者もこれで安心】グランピングとは?サイト選びのポイントも解説

 

キャンプとグランピングの費用はここが違う

 

キャンプ費用はどのくらい?一回あたり価格と初期投資

キャンプにかかる料金は、メインとなる「区画費用(サイト使用料)」のほか、場所によっては「駐車料金」や「一人あたり料金」、「食材の持ち込み費用」などがかかる。

 
区画費用は、およそ5,000円から10,000円がボリュームゾーン。経営母体や設備の充実度などによって変動する。

 
キャンプの場合はこのほかに、初期投資としてテントやタープ、寝袋などの専用グッズ、アウトドア用のテーブルやチェア、バーベキューコンロ、ランタン、クーラーボックスなどを自分で用意しなければならない(レンタル品を備えるキャンプ場もあるが、その場合はレンタル費用がかかってくる)。

 
格安のキャンプ装備も増えているため、一式5、6万円から揃えられるが、いいものを追求していくと簡単に10万円を超える。

 
このほかに食材費や燃料費など、毎回かかる料金もお忘れなく。

 

グランピングの値段はどのくらい?食事の有無やバリエーション

グランピングはキャンプに必要となるテントなどの宿泊設備、バーベキューコンロや燃料などを施設側が準備しているケースがほとんど。そのためキャンプと比較すると基本料金が割高になる。

 
宿泊した場合、一泊あたりの料金は2食付きで大人1人20,000円から25,000円がボリュームゾーン。宿泊施設のグレードや設備の充実度合いで上下する。

 
なかには食材持ち込みの素泊まりグランピングや、バストイレ共用などでやや割安の施設もあるので、自身のこだわりとお財布事情にあわせて検討したい。

 
料金体系は施設によってかなり違う。基本の宿泊料金に加えてオプションで細々と追加料金がかかる施設や、「オールインクルーシブ」といって宿泊はもちろん、施設内での全ての飲食やアクティビティーを含んだ一括料金を提示している施設もある。

 
利用条件としては、最低利用人数が設定されている施設や、◯人以上不可、ペットOK、◯才以下NGなどさまざま。人数や、やりたいことを決めてから施設を探すのがおすすめだ。

 

日帰りグランピングという手もある

施設によっては日帰りグランピングを提供していることもある。手ぶらでのバーベキューという側面が強いが、宿泊を伴わない分料金も安く、その相場は3,000円から8,000円ほど。

 
まずは日帰りからアウトドアでの食事やグランピングを体験してみるのもおすすめだ。

 

グランピング料金の差はどこに現れる?

 
施設によって異なる料金は、以下の違いによるところが大きい。

 
・テントのグレード(ブランド、広さ)
・ベッドのグレード(ベッドかシュラフか)
・料理のグレード(調理スタイル、調理器具、食材)
・冷暖房の有無
・バス・トイレの有無
・アクティビティーの有無

 
グランピングの楽しみの一つが、どんなテントに泊まるのかということ。毎回、宿泊のしつらえが変わるのが、自前のテント持参のキャンプと大きく異なる点だからだ。キャンパーの間で人気の高いブランドのテントや、個人では入手しづらいドーム型テントなど、「泊まってみたい」「ワクワクする」ものを選びたい。

 
施設によっては複数バリエーションを揃えている所もあるので、予約時に吟味して。また、バス・トイレ付きか、冷暖房や電源は完備か、滞在時の快適性を左右するポイントもしっかり確認しよう。

 
また、調理器具の種類や食材や酒類のグレードについては、オプション扱いになる施設もある。基本料金に追加していった結果、予想より高額になる場合もあるので注意が必要だ。最初から高めの料金設定でも、オールインクルーシブのほうが気兼ねなく楽しめる、という可能性もあることを頭の片隅に入れておこう。

 
自分にとって何が必要で何が不要かをはっきりさせておくことが、満足のいく施設を選ぶコツだ。ただし、快適性を求めるほど費用は高額になるのは言わずもがな。少しくらいの不便を楽しむほうが、「キャンプ」気分が味わえるということも忘れずに。

 

おすすめグランピングスポット5選

日本全国にどんどん増えるグランピング施設のなかから、北は北海道から南は九州まで、編集部がおすすめする5軒をピックアップしてご紹介しよう。※価格は原則税込表記。

 

動物と触れ合える!「ノースサファリサッポロ|アニマルグランピング」(北海道)

▲出典:ノースサファリサッポロURL

 
北海道の大自然のなかで、ミーアキャット、ウサギ、ワラビーなどの動物たちと一緒に過ごすアニマルグランピング体験は、ファミリーにオススメ!テント、ドームテントのほか、アザラシコテージ、ウミガメコテージ、ペンギンコテージから選択できる。

 
テント1泊1人9,900円~、ドームテント同12,100円、コテージ同15,400円(いずれも4名利用時)。ノースサファリサッポロ入園料(2日間)、駐車場料金、BBQコンロなどの調理器具と炭など含む。食材は自身で調達するか、1人3,190円~のバーベキューセットを別途注文。

 

ノースサファリサッポロ
住所:札幌市南区豊滝469-1
Webサイト:https://www.north-safari.com

 

ツリードームに泊まる「Dom’Up沼沢湖」(福島県)

▲出典:Dom’Up沼沢湖URL

 
奥会津・金山(かねやま)町にあるグランピングサイト。沼沢湖の湖畔の森に設置されたツリードームに泊まることができる。吊り上げ式タイプは森の中に浮かぶ秘密基地のような趣で、冒険心をくすぐられる。

 
テント内にソファベッドとマットレスはあるが、枕などの寝具は持参するスタイル。トイレやコインシャワーは屋外だが、ツリードームに泊まる愉しみはその不便さを上回ること間違いなし。車で15分の場所に日帰り温泉がある。

 
素泊まり1泊料金は、吊り上げタイプ1棟30,800円~。据え置きタイプ1棟27,500円~。大人4名での利用が快適だが、6名まで宿泊可能。バーベキューセット(1人2,750円)の貸し出し、湖でのSUPやカヌー体験(1人3,300円~)などのアクティビティーはオプション料金が必要。

 

Dom’Up沼沢湖
住所:福島県大沼郡金山町大栗山荒浜2851-8
Webサイト:https://www.domup-numazawako.jp/

 

ラグジュアリーグランピングの先駆け「星のや富士」(山梨県)

▲出典:星野リゾートURL

 
開業は2015年10月、グランピングリゾートの先駆けながらも、今なおその魅力が全く色あせない「星のや富士」。河口湖畔から富士山を望む類まれなるロケーションのもと、客室、食事、アクティビティーのすべてに贅を尽くしたラグジュアリーグランピング施設だ。

 
森に溶け込むように配置された「キャビン」と呼ばれる独立型のコテージは、ラグジュアリーホテルの客室のように快適。コテージに付随する「クラウドテラス」には焚き火が配され、キャンプならではの楽しみももちろん健在だ。

 
食事は3つのダイニングから選ぶことができ、「グランピングマスター」の手ほどきを受けながら自身で仕上げるバーベキューや、シェフの手によるコースディナーなどが楽しめる。いずれも近隣で獲れたジビエ(狩猟肉)がメインにいただけるのも嬉しい。

 
また、星のや富士では大自然のなかでひとり時間を堪能する「富士山麓ソログランピング」を通年で提案。こちらは1泊2食付き42,900円~(税込・サービス料別)。

 

星のや富士
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
Webサイト:https://hoshinoya.com/fuji/

 

絶景プライベートグランピング「グラングラン|Gran Glam」(高知県)

▲出典:グラングランURL

 
高知県須崎にある、1日1組だけの完全プライベートグランピングサイト。自然を壊さず人間が共存させてもらうというのがコンセプトで、海を望む高台に広がる畑だった場所にテントを張っている。ゲストハウスの予約も含まれるため、宿泊当日に万が一悪天候となった場合も安心だ。

 
素泊まり1泊料金は、1棟21,429円。1室のみだが、ダブルベット2台に大人4名まで宿泊可能。バーベキューセットの貸し出しも込み。食材は持ち込み式なので、近隣のスーパーなどで新鮮な高知の食材を調達したい。

 

グラングラン|Gran Glam
住所:高知県須崎市野見日ノ見山
Webサイト:https://airbnb.jp/h/gglam

 

ドッグラン付き!ワンちゃんOKの「湯布院温泉郷グランピング九州 COMOREBI」(大分県)

▲出典:湯布院温泉郷グランピング九州 COMOREBIURL

 
由布岳の美しい風景と、美肌で名高い温泉を楽しめるリゾート感満点のグランピング施設。2021年6月に、半露天風呂付きオーバルドームテントが登場。温泉地ならではのグランピング体験ができる。

 
オーバルテント、ドームテント、ロータスベルテント、「光のハコ」などから、お好みのスタイルを選んで(ペット同伴OKはドームテントのみ)。フレンチのシェフが監修したバーベキューディナーが楽しめる1泊2食付きプランは、42,350円~(大人3名利用、ペット可)。「90日前優待」などのお得なプランも活用したい。

 

湯布院温泉郷グランピング九州 COMOREBI
住所:大分県由布市挾間町時松105
Webサイト:https://comorebi-camp.jp/

 
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今年の夏は大切な人とグランピングへ!

日本の美しき大自然に包まれるというロケーションのもと、さまざまなタイプのテントやコテージに泊まることができるグランピング。冒険心をくすぐるツリーハウス、フルコースディナーが楽しめるラグジュアリーコテージ、温泉付きのテントなどなど……、個性溢れる全国の施設から、予算にあわせて「これぞ!」という場所を見つけてほしい。

 
 

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