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シルバーウィークとは?2023年はいつ?祭りやイベントも紹介

このところ、すっかり定着してきたシルバーウィーク。忙しく日常を送る私たちにとって、大手を振って連休を取れるのはうれしい限り。季節的にも過ごしやすい絶好のシーズン、早めに計画を立てておきたいところだ。

 
今回は9月のシルバーウィークについて深掘りしつつ、魅力的な観光情報も盛り込んでご紹介。のんびりと休むもよし、旅行や行楽を楽しむもよし、ぜひ参考にしてほしい。

 
この記事では、

 
・シルバーウィークとは?
・2023年のシルバーウィークはいつ?
・おすすめの過ごし方

 
などを紹介する。

 
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シルバーウィークとは?

シルバーウィークは、ゴールデンウィーク同様、もともとは日本の映画会社が宣伝のために提唱した連休の呼称だという。詳しく見ていこう。

 

名称の由来、定義、歴史などを解説

シルバーウィークが定着してきたのは最近のような気がするが、実は連休の呼称としては1950年頃に作られたのだとか。

 

 
その頃は、11月の連休をそう呼んでいた。たまたま11月は祝日が多いということが背景にあり、映画会社の宣伝文句として、文化の日を中心とした連休をシルバーウィークと呼んで推奨したが、定着はしなかったという。

 
その後、2000年から導入されたハッピーマンデー制度により、2003年に敬老の日が9月の第3月曜日になったことで、土日を合わせて必ず3連休となり、次第にその時期のことを指すようになった。

 
ちなみにハッピーマンデー制度とは、祝日を月曜日にすることで土日とつなげ、3連休以上に期間をふやすために施行された国の制度。それによって9月は、敬老の日に続く秋分の日の曜日により、大型連休が発生することも可能になった。

 
2009年には、敬老の日、秋分の日の2つの祝日に加え、祝日法の規定により2つの祝日の間に挟まれた日が国民の祝日となり、さらに土日を組み合わせて、5連休が実現した。その大型連休あたりから、一般的に秋のシルバーウィークと呼ばれるようになったという。

 

毎年が大型連休というわけではない?

 
大型連休とは一般的に、連続で5日以上続く休みのことを言う場合が多い。シルバーウィークも同様で、3連休、4連休の場合はそうは呼ばない、という定義もあるようだ。実はシルバーウィークは毎年大型連休になるわけではなく、むしろその方が希少、ということからプラチナウィークと呼ばれることもある。

 
敬老の日は、9月の第3月曜日に固定されており、変わることはない。土日を合わせればこの時点で3連休だ。仮に水曜日が秋分の日だった場合、2つの祝日に挟まれている平日の火曜日は祝日法により国民の祝日となり、5連休となる。

 
つまり、シルバーウィークが大型連休となるかどうかは、秋分の日が水曜日になるかどうかにかかっているとも言える。秋分の日は太陽が秋分点を通過する日となるため、祝日となる正確な日程は、国立天文台が作成する「暦象年表」に基づき閣議決定される。

 
通常、秋分点の通過日は9月22日、23日ごろ。ちなみに直近で5連休になったのは、2009年と2015年。それ以降はなんと2026年、その次は2032年まで発生しないというのだ。ちょっと残念な気持ちに……。

 

シルバーウィークを構成する国民の祝日

それでは気を取り直して、シルバーウィークを構成する大事な2つの祝日についておさらいしておこう。

 

敬老の日

 
祝日法によれば、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とする。国民の祝日として制定されたのは1966年のこと。もともとは9月15日だったが、2003年より9月の第3月曜日と定められた。

 
敬老の日について詳しくはこちらを参照してほしい。

 

敬老の日とは?2023年は9月18日|由来や海外での祝い方を紹介

 

秋分の日

「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨とした国民の祝日。国立天文台が作成する「暦象年表」に基づき、官報の公告によって日程が正式決定される。通常は9月22日か23日のどちらか1日。昼と夜の長さがほぼ等しくなる日でもある。

 
秋分の日について詳しくはこちらへ。

 

秋分の日とは?2023年は9月23日|意味や行事食などを紹介

 

2023年のシルバーウィークはいつ?

残念ながら2026年まで発生しないという5連休。では、2023年はどうなのか?気になるところだ。今年のカレンダーを見てみると……

 

 
9月18日の敬老の日と土日を合わせて3連休となるのはうれしいが、その後に続く秋分の日は今年は土曜日。もちろん、敬老の日と秋分の日の間の平日4日を休みにできれば、最大9連休も可能だが、9月15日(金)や9月19日(火)に休みを取って、4連休、5連休とするのも狙い目かもしれない。

 
それぞれのスケジュールとにらめっこして、どう攻略するのか検討する。それが、今年のシルバーウィークを楽しむポイントかも。日並びは次の通り。

 
9月16日(土)
9月17日(日)
9月18日(月)敬老の日
9月19日(火)平日
9月20日(水)平日
9月21日(木)平日
9月22日(金)平日
9月23日(土)秋分の日
9月24日(日)

 
ご自身の休みの日程を早めに確認して、どう有意義に過ごすか計画してみてほしい。

 

シルバーウィークの過ごし方

さて、カレンダーも確認したことだし、あとはプランを決めるだけ。3連休なら近場やちょっとした国内旅行が楽しめそうだ。5連休以上にできるなら、久しぶりの海外に足を伸ばすのも良い。暑さも和らぎ、過ごしやすいシーズン。ここからは、おすすめの過ごし方を紹介する。

 

国内旅行

北海道

秋の国内旅行の定番として、やはり北海道は外せない。特に、早いところでは9月に紅葉のシーズンを迎える。本州よりも一足先に紅葉狩りができるという特別感は魅力だ。中でも大雪山の旭岳は、日本一早い紅葉スポットとして有名。一度は訪ねてみたい。

 

▲紅葉に色づく旭岳

 
北海道の広大な土地を移動することで、紅葉、温泉、グルメなどさまざまな楽しみ方ができる。一回の旅で、2度も3度も美味しい時間が過ごせるのが特徴。

 

沖縄

まだまだマリンアクティビティを楽しめる、この時期の沖縄。7、8月の夏休みシーズンに比べると人出もやや減ってきており、人目を気にせず思いきり楽しめるのがポイント。ピークを外したこの時期だからこそ、新たな発見ができる旅行先としておすすめ。

 

山梨

最近、旅慣れた人々の間で注目を集めているのが山梨。富士山をバックにしたアクティビティや温泉、そして旬のフルーツなどが楽しめる。東京から約1時間30分のショートトリップで、充実の旅気分を満喫できると人気だ。

 

 
なかでも近頃のトレンドは、個性派ワイナリーを巡ることだとか。日本ワインの発祥の地である山梨。新旧80余りものワイナリーが集まっているというから、ワイン好きにはたまらない。

 
山梨の観光スポットについて詳しくはこちらをどうぞ。

 

【山梨県】観光スポットおすすめ23選【2023年最新版】

 
また、旅の持ち物については以下の記事を参考にしていただければ万全だ。

 

国内旅行の持ち物15の必須チェックリスト|後悔しない旅準備

 

キャンプ、グランピング

 
ソロキャンプから豪華なグランピングまで、近年熱く盛り上がっている日本のアウトドアシーン。最近では流行のサウナを併設した施設が全国各地にオープンするなど、どんどん進化を遂げていて目が離せない。

 
山や海など、大自然の中で過ごすひとときは、何ものにも変えがたい。季節の良いこの時期だからこそ、清々しい空気の中でアウトドアでの非日常を体感したい。

 
ちなみに、グランピングとはグラマラスとキャンピングを組み合わせた造語。キャンプ用具などを準備する必要がなく、ホテルのような快適なサービスを受けながら、キャンプ体験が可能。アウトドア初心者にはもってこいだ。

 
おすすめのグランピング施設については、以下の記事を参考にしてほしい。

 

関東のグランピングおすすめ最新13選|全て東京から2時間以内

 

【2022】関西でグランピングするならここ!大阪から2時間以内の人気10施設を厳選

 

九州のグランピングおすすめ19施設|大自然を満喫する最高の休日

 

お祭りやイベント

秋は全国各地でお祭りやイベントが目白押し。休み中に何をしようか迷うときは、イベントありきで旅の行き先を決めるのも手。シルバーウィーク中に開催されるお祭りやイベントをピックアップしたので参考にしてみて。

 
長引くコロナ禍で、イベントがオンライン開催になったり、中止になるケースも多い。お出かけの際には、ホームページなどで必ず事前に情報をチェックしてほしい。

 

権現堂公園・曼珠沙華まつり(埼玉県幸手市)

 
幸手市にある権現堂堤では、市民ボランティアの方たちが丁寧に育てた曼珠沙華約500万本が、秋の訪れとともに一斉に咲き乱れる。真っ赤な絨毯のように土手一面に広がるその景色は、息をのむほど美しく、幻想的な空間となっている。

 
見頃は9月中旬から。それに合わせて、権現堂公園で「曼珠沙華まつり」も開催されるそう。

 

幸手市観光協会
URL:http://www.satte-k.com/event/manjyusyage/index.html

 

にいがた総おどり(新潟県新潟市)

2001年に地元の若者たちによって作り出されたこの祭りは、今では日本最大級のオールジャンルのダンスフェスティバルに成長。HIPHOP、ジャズ、よさこい、チア、民族舞踊、フラメンコ、サルサなど、あらゆるジャンルのダンサーが日本全国・海外から集結する。

 
国籍、年代、言葉の壁を超えて、それぞれが自由に踊り、観客と一体になる。秋の新潟がダンスの熱気に包まれる3日間、観客としても楽しめることうけあいだ。2023年は、9月16日~18日の3日間開催される。

 

にいがた総おどり公式サイト
URL:https://www.soh-odori.net/

 

岸和田だんじり祭(大阪府岸和田市)

 
大阪の岸和田市で行われる秋の名物まつり。岸和田祭とも言われる。江戸中期に始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る。狭い路地などを疾走しながら、速度がついたまま、だんじりを方向転換させる「やりまわし」が醍醐味で、曳行(えいこう)コースの曲がり角は大勢の観客で賑わう。

 
だんじりにほどこされた精緻な彫刻も見どころ。夜は多くの提灯が飾られ、昼夜で全く違う表情を見せるのも人気の理由だ。一度はその迫力と美しさを肌で感じたいもの。今年の9月祭礼曳行日程は9月16日~17日。

 

岸和田市Webサイト
URL:https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/

 

ゲタリンピック(広島県福山市)

かつて日本一の生産量を誇った「松永下駄」の産地、福山市の松永町で、商店街活性化の起爆剤として1994年に始まったゲタリンピック。それが、いつしか福山市を代表するイベントの一つに。

 
目玉競技は「巨大ゲタさばり」。さばりとは備後弁で、引っ張るという意味。巨大ゲタを乗せた総重量約1.3トンのソリを綱引きのように引っ張り、その距離を競うというシンプルながらおおいに盛り上がる競技だ。

 

ゲタリンピック公式サイト
URL:http://getalympic.com

 
福山市を訪れたなら、隣の尾道市などへも足を延ばしたい。広島県の観光スポットについて詳しくはこちらへ。

 

【広島県】観光スポットおすすめ20選【2023年最新版】

 

山口ゆらめき回廊(山口県山口市)

 
国宝瑠璃光寺五重塔のある香山公園の散策路に、約1,000個のキャンドルライトが灯されるイベント。瑠璃光寺の創建は1471年、薬師如来がご本尊の由緒正しきお寺だ。

 
瑠璃光寺の五重塔は、国内で現存する五重塔のうち10番目に古く、法隆寺(奈良県)、醍醐寺(京都府)とともに日本三名塔の一つに数えられる。その五重塔がキャンドルライトに照らされ、より幻想的な趣となる。屋外コンサートなども行われている。

 

おいでませ山口へ(山口県観光サイト)
URL:https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_18341.html

 

シルバーウィークを計画的に満喫しよう!

 
秋の行楽シーズンの始まりとも言える9月のシルバーウィーク。とはいえ5連休となるのはまれなため、事前に追加の休暇を取得するなどの計画と準備が大切だ。

 
この記事を参考にしっかりと準備を整えて、ぜひさわやかな秋晴れの季節に旅行や行楽を満喫し、心も体もリフレッシュしていただきたい!

 
 

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