日常を離れ、自然の中で過ごす心地よさ。気の置けない仲間とリラックスして過ごす喜び。自分の手で、心地よい場所や料理を作り上げる満足感。そのすべてを満たしてくれるのが、キャンプだ。
キャンプへ行きたくなったなら、まずはお目当てのキャンプ場と、手元の装備を確認しよう。以下の持ち物をチェックリストを参考にすれば、初めての人はもちろん、思いつくままに準備しているベテランも、効率よく準備が進められ、安心して楽しいキャンプ時間を過ごすことができるはずだ。
本記事では、
・キャンプに必要な持ち物チェックリスト
を、キャンプでの使用シーン別に紹介する。重要度別に印をつけているので、まずは◎の付いた項目から検討してみてほしい。
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目次
シーンと重要度別!持ち物チェックリスト
まずはキャンプに必要な基本的なアイテムを、以下にざっとリスト化した。
これだけあればキャンプができる「必須アイテム」は◎で紹介。全部で46個ある。
目当てのキャンプ場で貸し出している物以外は、レンタルや購入で対応したい。「あると快適○」「なくてもOK△」なアイテムも併せて紹介している。詳しい紹介は使用シーン別に明記した。
週末キャンパーの筆者が実証済みの持ち物チェックリスト、ぜひ参考にしてみてほしい!
基地をつくる
◎テント
◎ペグ
○ペグハンマー
◎ロープ
◎グランドシート
◎インナーマット
△ポータブル電源
インテリアを整える
◎テーブル
○チェア
◎ランタン2個
◎ランタンの燃料
寝床を整える
◎シュラフ
△シュラフカバー
○ブランケット
△枕
キッチンの基本を整える
◎BBQコンロ
◎ガスバーナー
○ケトル
調理道具一式
◎包丁
◎まな板
◎おたま
◎トング
○ボウルやバット
◎鍋やコッヘル
△ダッチオーブン
洗い道具一式
◎洗剤
◎スポンジ
○たわし
食器一式
◎お皿
◎ボウル
◎カトラリー
◎箸
◎冷温兼用コップ
食材一式
◎食材
◎調味料
△BBQソース
◎飲み物
キッチンを充実させる
◎クーラーボックス
○ウォータータンク
○ダスター
○ラップ
○アルミホイル
△プラスチック容器
○ジッパー付きビニール袋
◎ごみ袋
火を起こす
○焚き火台
○ライター
◎多目的ライター
◎マッチ
◎着火剤
○新聞紙
◎炭
○薪
◎軍手やグローブ
◎トング
◎うちわ
○バケツ
◎火消しつぼ
身支度を整える
◎着替え
◎下着
◎靴下
○レインウェア
◎防寒着
○アウトドアシューズ
○サンダル
◎帽子
○サングラス
◎洗面用具
○速乾タオル
○虫よけ
○日焼け止め
そのほかのキャンプ装備
◎ティッシュ
◎ウェットティッシュ
○トイレットペーパー
○キッチンペーパー
○はさみ
△ナイフ
○養生テープ
◎常備薬
◎救急セット
○ヘッドライト
あるとより快適に過ごせる便利グッズ
○タープ
○ランタンスタンド
△ドライネット
△テントシューズ
○スピーカー
△ハンモック
△エアマット
持ち物の使い方
ざっとリストを見ていただいたが、それぞれのアイテムのイメージはわいただろうか?
キャンプ場に到着してからの動きをイメージしながら、順番に持ち物を確認していこう。もちろん、行き先や天候、季節によって、必要なものは変わるので、アレンジして使ってほしい。
基地をつくる
まずはベースとなるテントを設置する。食事をする場所、テントの向き、動線、日差しの入り方、周りのテントとの距離などを考えて場所を決めよう。
<必要なもの>
テント/ペグ/ペグハンマー/ロープ/グランドシート/インナーマット/ポータブル電源
テント
キャンプの中心となるテント。ドームテント、2ルームテント、ワンポールテント、トンネルテントなどさまざまな形がある。大きさもさまざまなので、自分のスタイルや使用人数に合ったサイズを選ぼう。急な天候変化にも対応できるよう、耐水性は1,500~2,000mmあると安心だ。
ペグ・ロープ
テント付属のものを使う人が多いが、慣れてきたら場所や天候にあわせてペグを使い分けてみよう。硬い地面には強度のあるものを、砂地には返しの付いたサンドペグなどを用意しよう。思わぬ強風の時も、ペグやロープに強度があるものを使っていると安心だ。
また、夜間にロープやペグに足が引っかかってしまうのを防ぐために、ライト付きのペグにしたり、蓄光式のロープも便利だ。
ペグハンマー
硬いち面にペグを打ったり、風に飛ばされないようにしっかり打ち込んだり、たくさんのペグを打つときなど、ハンマーがあるだけでかなり効率がよくなる。金属製のハンマーは丈夫で使い勝手がよい。軽さを求めるならゴムハンマーもあり。ペグ抜きが付いているタイプが多いので、片付け時にも大助かりだ。
グランドシート
テントの下の地面に敷くシート。専用シートは防水性が高く、厚みもあり、耐久性がある。そのため、石などでテントが傷つくのを防ぎ、地面からの湿気や冷気、雨による浸水も防いでくれる。テントよりも少し小さめのサイズを選ぶとよい。大きすぎると逆に雨が流れ込んでしまう恐れもある。
インナーマット
テントの内側に敷くシート。クッション性があるため、地面の石などの凹凸があまり気にならなくなる。お座敷スタイルにも欠かせない。防寒のために秋冬キャンプに必須なのはもちろんだが、朝や夜は冷え込むことが多いので、保温性を高めるためにも通年用意してほしい。
ポータブル電源
不便さを楽しむのもキャンプの楽しみとはいえ、あると便利なのがポータブル電源。最近では大容量でリーズナブルなタイプも増えている。電化製品が使えるようになるので、アウトドアでの過ごし方が無限に広がる。夏はサーキュレーター、冬はホットカーペットを使用したり、プロジェクターをつないだり、炊飯器で炊き立てご飯を作ることだってできてしまう。もちろん非常時にも役立つ。
インテリアを整える
寝る場所を整えたなら、続いてはインテリア編。食事のためのテーブルや、リラックスするためのチェア、そして絶対に必要な明かりをチェックしよう。どれも必需品なので、メーカー各社がデザインやバリエーションを豊富に揃えている。悩んだり、じっくり選ぶうちに、自分の目指すキャンプスタイルが見えてくるはず。
<必要なもの>
テーブル/チェア/ランタン2個/ランタンの燃料
テーブル
食事をしたり調理をしたり、キャンプにおける重要な居場所。ハイタイプとロータイプがあるので、スタイルにあわせて選んで。最近は高級感のある作りのアウトドアテーブルも増えているので、キャンプだけではない使い方も広がる。折り畳み式のテーブルを、在宅ワークのオンタイムに日常使いするという裏技も!
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チェア
テーブルの高さにあわせたチェアも必要だ。人数分揃ったなら、さらに、快適さを求めて追加してみて。リクライニングタイプや帆布タイプ、持ち運びできるソファタイプを手に入れたら、本格的なアウトドアリビングが実現する。
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ランタン2個
キャンプ場は夜になると、思った以上の暗闇が広がる。ランタンは、居場所ごとに1つずつあると安心だ。例えば、1つはテントの中で使用し、もう1つはバーベキューの近くやテーブルでなど。テントから離れるときにも必要だ。最低でも2つ以上あると安心。光源が炎のタイプと、LEDのタイプに分かれる。
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ランタンの燃料
夜になってから慌てないように、出発前にランタンの燃料や充電、電池の準備をして、点灯するかを必ず確かめよう。ランタンの燃料には、ガス、ガソリン、灯油などがあるほか、便利な充電式もある。
寝床を整える
テントでの寝床の快適さは、翌日の活動にも大きな影響を与える。キャンプ場では、夜になると気温が急激に下がる場合が多い。天候や気温、場所にあわせて、シュラフや防寒具を用意しよう。寒さに震えて夜を過ごすことのないよう、余裕をもった装備を選んでほしい。
<必要なもの>
シュラフ/シュラフカバー/ブランケット/枕
シュラフ
封筒型、マミー型、エッグ型など、さまざまな形がある。封筒型は連結できるタイプも多く、お布団感覚でのびのびと眠れる。小さな子どもと添い寝するのにも便利だ。マミー型・エッグ型は体にフィットするため保温性に優れている。
中材は、ダウンか化学繊維が多く、素材によって価格も大きく異なる。シュラフは耐久温度や対応シーズンなどが明記されているので、必ずチェックしてほしい。
シュラフカバー
シュラフの上から使用するカバー。防水性があり、結露などでシュラフがぬれるのを防いでくれる。汚れ防止にもなり、保温性もアップ。長期間のキャンプ、雨の多い季節や寒い季節のキャンプで使うと、快適さがよくわかる。写真のモンベルのものは、夏場のキャンプなら単体でも寝袋として使用可能。
ブランケット
膝掛けにしたり、寝るときに毛布代わりにもなったりと、温度調整にぴったり。普段使いのブランケットをキャンプに持っていくのもいいだろう。畳めるのでかさばらず、車の中でも使用できるので、旅の必須アイテムともいえる。
枕
アウトドア用の枕には、空気を入れるタイプや、袋に衣類やタオルを入れたりして枕にするタイプ、使用時以外は折り畳めるタイプなどがある。どのタイプも持ち運びが便利で、すぐに使えて、肌触りがよい。
枕は、タオルで代用したり、一晩ぐらいは無くてもいいやと思ってしまうかもしれないが、肌に直接触れるものだからこそ、専用のものを用意するとその快適さがわかるはず。
キッチンの基本を整える
キャンプの醍醐味の一つは、自然の中で味わう美味しい食事。限られたスペースと道具で、工夫しながら調理したい。たくさんの調理器具が必要なキッチンだからこそ、アウトドア用品ならではの収納性や機能性の高い道具を取り入れたい。
<必要なもの>
バーベキューコンロ/ガスバーナー/ケトル/調理道具一式/洗い道具一式/食器一式/食材一式
バーベキューコンロ
キャンプでのバーベキューは、初心者におすすめの定番料理。専用のBBQコンロがあれば、簡単に美味しく、地元の新鮮な食材をシンプルに味わったり、旬を楽しんだりすることができる。
スタンドタイプ、卓上タイプ、焚き火台一体型など、キャンプのスタイルや人数にあわせて最適なものを選びたい。最近は使い捨てタイプなどもある。
BBQコンロ・グリルのおすすめについてはこちらも参照。
BBQコンロ・グリル種類別おすすめ10選|あると便利なグッズも紹介
ガスバーナー
朝食やお茶タイムなど、炭火を起こすほどではないが、湯沸かしや簡単な調理をしたいときに、ガスバーナーが便利。アウトドア用ガスバーナーは、登山などでも使用されるため、コンパクトに収納できるものが多い。
燃料はアウトドア用のガス缶(ガス式OD缶)が主流だが、ほかにも家庭で使うカセットボンベ(ガス式CB缶)を装着できるお手軽なタイプもある。初心者は、点火のしやすさや、安定感などもチェックしてほしい。
ケトル
アウトドアで効率的にお湯を沸かせるケトルには、丸みのあるやかんタイプや、焚き火で使いやすい縦長タイプ、鍋兼用タイプなどがある。素材は、軽量なアルミ、丈夫なステンレス、使い続けていくうちに風合いが増す銅などが人気。キャンプでは必ず持っていきたいアイテムなので、容量もチェックして、お気に入りを見つけて。
調理道具一式
包丁/まな板/おたま/トング/ボウルやバット/鍋やコッヘル/ダッチオーブン
家庭で使っている調理器具をそのまま使うこともできるが、持ち運びを考えると、アウトドア用の調理器具セットがおすすめだ。包丁は、さや付きタイプが主流、おたまも二つ折りにできるなど、全体的にコンパクトで機能的。ボウルやバットもシリコン製の折り畳めるタイプがある。鍋やコッヘルも、アウトドア用は重ねて収納でき、軽量なものが多い。
ダッチオーブンに関しては、鉄鍋なのでかなり重い。だが、初心者でも調理で失敗しにくく、パンやパエリア、ロースト系など、料理のバリエーションは大きく広がるはず。もちろん家庭で使うこともできる。使うほどに油が馴染んで鍋が育っていくので、キャンプ以外でも活用してほしい。
洗い道具一式
洗剤/スポンジ/たわし
洗剤はできるだけ、植物由来成分などの環境にやさしいタイプを選びたい。スポンジは普段使っているものを持っていき、汚れたら捨てるのもいい。たわしは土のついた野菜を洗うのにも便利。キャンプではお湯が出ないことも多いので、洗う前に汚れをペーパーで拭き取ると洗いがラクになる。
食器一式
お皿/ボウル/カトラリー/箸/冷温兼用コップ
キャンプで使う食器は「割れない」ことと「丈夫さ」が大事。メラミンやプラスチック製は軽くて丈夫。口当たりのよい木製や、堅固なステンレスやチタン製も人気。デザインにこだわるなら、ホーロー製もあり。
食材一式
食材/調味料/バーベキューソース/飲み物
食事メニューを決めたら、買い出しリストを作ってみよう。バーベキューなどは、出発前にカットし味付けをしておくなどの下準備次第で、すぐに調理を始められる。またキャンプ場の近くの直売所などで、新鮮な野菜やパンなどの食材を手に入れるのも楽しい。
編集部渾身のバーベキューおすすめ食材リストはこちら!
バーベキュー食材のおすすめ!定番・変わり種・ごほうび一覧リスト
調味料は、使い慣れたものを小分けにして。アウトドア用のスパイスボックスもある。BBQソースにこだわって、数種類で食べ比べるのもおすすめ。また、ペットボトルの飲み物には、凍らせて保冷剤がわりにできるものも。工夫しながら準備するのもキャンプの妙味だ。
キッチンを充実させる
基本のキッチン周りのアイテムに加えて、あるとさらに便利な装備を見ていこう。
クーラーボックス
キャンプでの冷蔵庫的存在、クーラーボックス。ハードタイプとソフトタイプがあり、ハードタイプは頑丈なので、積み上げたり、物を置く台として使ったりもできる。ソフトタイプは軽量で折り畳めて、持ち運びしやすい。
ウォータータンク
水場まで距離がある場合、蛇口付きのウォータータンクは必需品。料理や手洗いなどに使える。水は1泊で大人4人なら8~10Lが目安。防災用にも常備したいアイテムだ。
ダスター
雑巾や台拭きとして使える不織布のダスター。耐久性は低いけれど、キッチンペーパーよりは丈夫。格安なので使い捨て感覚で気軽に使える。すぐに乾くので、キャンプ中の布巾としても使い勝手がよい。
ラップ、アルミホイル
ラップをお皿に敷けば洗わずに済み、アルミホイルは焼き芋やホイル焼きなどの直火料理にも使える。
プラスチック容器、ジッパー付きビニール袋
ふた付きの密閉容器や、密封できるジッパー付きのビニール袋は、残った食材を入れたり、調理するのに大活躍。ビニール袋に氷を入れて簡易氷嚢にしたり、ぬれてほしくないものを入れる簡易防水バッグとしても使える。
ごみ袋
ごみ袋は多めに持っていこう。ごみ捨てのルールはキャンプ場により異なるので、事前の確認が大事。大きなごみ袋は、ごみ以外に、ぬれた服を入れたり、汚れた道具をそのまま入れて持ち帰るのにも便利だ。
火を起こす
<必要なもの>
焚き火台(BBQコンロ)/ライター/着火剤/新聞紙/炭/薪/軍手やグローブ/トング/うちわ/バケツ/火消しつぼ
焚き火台
焚き火を楽しみたいなら、欠かせないのは焚き火台。直火禁止のキャンプ場が増えており、芝生や地面を痛めないためにも必要だ。地面には耐火シートなどもぜひ敷いてほしい。事前にキャンプ場に詳細を確認してみよう。
また最近では、網を置くことでBBQコンロとして兼用できる焚き火台も増えている。バーベキューも焚き火も楽しみたいキャンパーに人気だ。
焚き火台のおすすめはこちらを参照。
ライター、多目的ライター、マッチ
ライターは扱いやすくて万能だが、気温が低くなると点火しにくくなることも。風が強い日は「チャッカマン」のような多目的ライターが使いやすい。マッチは長期間の保存に向いている。どれも軽くて小型なので、複数持っていると安心。
着火剤
ジェルタイプ、袋入りタイプ、ブロックタイプなどがある。これがあると火をおこす時間が大幅に短縮できる。
新聞紙
着火剤の代わりにもなる新聞紙。ちぎって燃やすのではなく、丸めたものを空気が通るように組み合わせるなど工夫するとよい。火のついた紙片が舞い上がることもあるので注意。
炭
煙が出にくく、安定した温度で長く燃えるので、バーベキューにおすすめ。ほかにもダッチオーブンや煮込み調理をするのにも向いている。
薪
炎の美しさを楽しみたい人におすすめ。キャンプ場で購入できる場合も多く、基本的にはどんな薪でもOK。木の種類によって燃え方や香りが違うので、慣れてくると薪の選定も楽しい。
例えば、スギやマツなどの針葉樹は、燃えが早く焚きつけによい。ブナ、ナラ、カシなどの広葉樹は、火持ちがよいので長時間の焚き火にぴったり。サクラは香りがよいので、肉を焼くなど、シンプルな薪火料理に挑戦するのもいい。
軍手やグローブ
火起こしの際には、手を保護するために、必ず軍手やグローブをはめよう。着脱しやすくフィット感のある軍手は細かな作業に向いており、火起こしからバーベキューの焼き係まで万能。
最低限の防護ができる一般的な軍手のほか、耐火・高耐熱の軍手もあるので、ぜひチェックしてほしい。また、革製グローブは、耐熱性があり厚手のタイプが多いため、焚き火におすすめ。薪を扱うときにも、木の破片がささりにくくて安心だ。
トング
火ばさみとして、高温の薪や炭を安全に扱うには必須アイテム。意外と忘れてしまいがちなので、火おこしセットとしてまとめておきたい。
うちわ
うちわがあると火起こしがスムーズになる。火起こし初心者にはマストアイテム。軽くてかさばらず、暑いときにも使えるので、キャンプセットに入れておこう。
バケツ
火の周りに置いておきたい、水を張ったバケツ。いざというときに助けてくれるはず。キャンプの始まりに水を入れておけば、飲み物を冷やしたり、生活用水として使ったり、なにかと便利。なお、アウトドア用のバケツには、折り畳み式や、丈夫なブリキやアルミタイプなどがある。
火消しつぼ
使用後の炭や薪、灰は持ち帰るのがマナー。消火に困って火のついたグリルに水をかけると、急な温度変化でグリルが壊れる可能性もある。消えたと思ってテントの近くに置いたコンロから、再び発火する恐れもある。火を使うなら、安全に消火することができる火消しつぼはマストアイテムだ。キャンプ場によっては、炭や灰を捨てる場所があるケースもあるが、必ず消火したものを入れよう。
ちなみに火消しつぼは、炭を入れた後しばらくは、高温になるので気を付けてほしい。
火起こしのコツやマナーについてもっと詳しく知りたい方はこちらを参照。
身支度を整える
<必要なもの>
着替え/下着/靴下/レインウェア/防寒着・防寒グッズ/アウトドアシューズ/サンダル/帽子/サングラス/洗面用具/速乾タオル/虫よけ/日焼け止め
アウトドアで身に着けるなら、機能性のよいものがおすすめ。アウトドアブランドのウェアなら、汗をかいたりぬれてもすぐに乾き、防水性や保温性に優れたものが揃う。
寒さは想像以上に体力を奪う。防寒対策はしっかりと準備しておくと安心だ。首回りや頭を温めると効果的なので、冬キャンプならネックウォーマー、耳まですっぽり隠れる帽子、手袋を持参しよう。登山用の厚手の靴下もおすすめだ。
メインのアウトドアシューズのほかに、サンダルやリラックスシューズがあるとキャンプサイトで過ごすときに快適に過ごせる。紫外線からダメージを受けないよう、帽子、サングラスも忘れずに。
洗面用具は使い慣れたものを持っていこう。お風呂セットは別にしておくと温泉などに立ち寄るときに便利。持ち物をできるだけ減らしたい人には、速乾タオルがあると使い回せる。手拭いなども乾きやすい。
虫よけ、日焼け止め、カイロなどのアイテムも、季節や行き先にあわせて用意する。
そのほかのキャンプ装備
ペーパー類
ティッシュ/ウェットティッシュ/トイレットペーパー/キッチンペーパー
快適に過ごすなら、ティッシュペーパーは欠かせない。水場が遠いサイトでは、ウェットティッシュも大活躍。トイレットペーパーもあると安心だ。キッチンペーパーは汚れたお皿を拭くのにも便利。厚手のものがあると重宝する。
工具など
はさみ/ナイフ/養生テープ/救急セット/常備薬/ヘッドライト
はさみがあるとパッケージを開けるストレスが減る。キッチンばさみなら調理にも使えて便利。ナイフは焚き付けを作るときや、ブッシュクラフトで使用する本格派に。
なおナイフや刃物は、正当な理由なく(※キャンプは正当な理由になるが)持ち運ぶと銃刀法違反になるため、ポケットに入れたりせず、ケースに収納して運ぶなど注意が必要だ。
粘着力がありながら剥がしやすい養生テープは、ごみ袋や敷物を固定したり道具の整理やラベリングなどに使える。
ヘッドライトは、夜間の作業や移動に便利。テント内で吊るして室内灯代わりにもできる。
救急セット、常備薬
心配を少しでも減らせるよう、ちょっとした切り傷や痛みに対応できる救急セットや、使い慣れた常備薬は忘れずに持っていこう。
キャンプの持ち物といっても、旅行の持ち物と重なるものも多くある。1泊2日旅行の持ち物チェックリストも参考にしてほしい。
1泊2日旅行に必須!11の持ち物チェックリスト|あると助かるアイテムも
もう一歩先の快適キャンプ
さらに居心地のよいキャンプ時間を実現するために、「あると快適に過ごせる便利グッズ」も紹介しよう。
タープ
タープとは、日差しや雨などを防いでくれる大きな布。テントとは違い、床がないので、より自然に近い感覚で過ごせる。ポールを立ててロープなどで固定するタイプや、テントの上に屋根のように設置したり、またはテントに連結できるタイプなどもある。タープの下にテーブルを置いてリビングルーム感覚で過ごしたい。ネット付きのタイプは、夏の夜には虫よけにもなる。
ランタンスタンド
なくてもなんとかなるが、ランタンスタンドがあるとサイトの雰囲気がぐっと素敵になる。シンプルな機能なので、デザインにこだわったアイテムも多い。高い位置からの光は広範囲を照らしてくれるので、ランタンをより効果的に使うことができる。
また、夜のバーベキューなどで、上から焼き網を照らしたいのに置く場所がないという場合も、ランタンスタンドがあればばっちりだ。
ドライネット
数日間キャンプするなら、ぜひ手に入れてほしいのが、ドライネット。洗った食器を入れておくだけで乾燥できる。虫や埃も付きにくいので、食材の保管にも適している。吊るすタイプが多い。
テントシューズ
テントの中で履くテントシューズは、秋冬のキャンプではマストアイテム。ダウン入りなどで暖かく、眠るときにはそのまま寝袋へ。足元が暖かいとリラックスできる。もちろんおうちで使っても快適。
スピーカー
アウトドアで音楽を楽しむなら、ポータブルスピーカーを忘れずに。防水機能、防塵機能のあるものだと、安心して使用できる。手のひらサイズのものから、置き型タイプまで、人数や場所にあわせて選ぼう。
ハンモック
森のキャンプ場では、ハンモックがあると居場所が1つ増える。スタンド式の自立タイプはお好きな場所で。本を読んだり、昼寝をしたり、キャンプサイトでゆったり過ごしたい人におすすめ。
エアマット
シュラフなど基本装備を揃えた後、さらに寝心地を追求したい人には、エアマットをおすすめしたい。寝袋の下に敷くだけで、驚くほど快適になるのだ。空気を入れて膨らませるタイプや、登山などでも使用される軽量な折り畳み式などがある。目覚めたときの爽快感が違うのでまずは一度試してほしい。
次の休暇にはいざ、キャンプへ!
準備万端で出かけても、何が起こるかわからないのがキャンプ。予想のつかないことも、工夫して乗り切ることで、ワクワクや楽しみが増していく。
道具をお手入れしたり、少しずつ増やしたり、最新器具をレンタルしながら試してみたり。テント設営だって慣れることでスピーディーになる。決まったメンバーがいる場合はそれぞれの経験値が上がり、チームワークだってよくなる。
楽しみ方は人それぞれ。初めての人も、リピーターも、そうして自分なりの理想のキャンプスタイルに近づいていく。あなたならではの持ち物もどんどん加えて、自然の中で気持ちよく過ごしてほしい。
さあ、キャンプへ行こう!
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