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軽くて静か!機内に持ち込める超軽量スーツケースおすすめ10選

昨今、スーツケース(キャリーケース)やトランクの「軽さ」が従来以上に注目されている。空港でのセキュリティーチェックの強化やLCCの台頭などによって手荷物の重量制限が一層厳格化してきたことが、最も大きな理由だろう。

 
また、素材は年々進化しており、かつては考えられなかったほど超軽量でありながら、堅牢さも十分なスーツケースが増えてきた。

 
この記事では、

 
・軽量スーツケースの魅力と注意点
・おすすめブランドの一押し軽量スーツケース

 
を紹介しよう。

 

なぜ軽いスーツケースがいいの?メリットと注意点

 
言わずもがなかもしれないが、具体的なおすすめへと進む前に改めて軽量スーツケースのメリットと注意点を挙げてみたい。そもそも、なぜ軽いスーツケースがいいのだろうか。

 

軽量スーツケースで、旅はこんなに快適に

軽量スーツケースのメリットの第一は、文字通り「軽い」こと。スーツケースが軽ければ、荷物の総重量が軽くなる。ケースが軽い分だけ肝心の中身に重量を充てられる。つまり着替えや旅行アイテムを多く持参できたりお土産を多く買えるということ。旅自体の楽しみが増えると言ってもいい。

 
機内誌『SKYWARD』で撮影も担当する筆者の例を挙げれば、カメラ機材用のキャリーケースは細かな中仕切りのせいでケース自体の重さが約8kgもある。このため機材や着替えの一部を諦めざるを得ないことが多く、最近は一般的な軽量スーツケースを使うことにしている。機材の保護は必要最低限のインナーケース。それだけで、実に約3.5kgの「空き容量」を稼ぐことができた。

 
かように軽量スーツケースにはメリットが多く、ケース自体や中身の荷物が壊れない限りは「軽いに越したことはない」というわけだ。

 

軽量スーツケースで注意したいポイント

一般に軽さと相反するのは堅牢性。しかし大手ブランドの軽量スーツケースのほとんどが素材と技術でこの問題をクリアしてきた。軽いのに壊れない。そんなスーツケースが増えたのだ。

 
選ぶ際のポイントは、軽量化の犠牲になったものがないかに留意すること。例えば引いて転がすキャリーハンドルの支柱が2本ではなく1本のT字型の場合。軽くはなるが構造的にヨレに弱く、設計がよくないと走行中に左右に振れた場合、ねじれるような動きになることも。

 
またポリカーボネイト製ボディは軽いが柔らかく、押すとある程度ペコペコとへこむような造りだ。中身が衣服ならさほど問題はないものの、ノートパソコンやカメラなどは外からの衝撃をもろに受けかねない。

 
自分の旅のスタイルや具体的な詰める中身を考えながら、実際に店頭で触れてみるなどして納得のいく製品を選ぶといいだろう。

 
その際、店頭でキャスターのスムーズさや音の確認もおすすめしたい。走行音の静かなスーツケースは、そのほかの部分も丁寧につくられていることが多いからだ。

 

超軽量のおすすめスーツケース

ここではおすすめブランドの製品を紹介しよう。ブランド全体の特徴を捉えつつ、一例となる具体的なスーツケースを挙げてゆく。

 
なお、各社ともさまざまなサイズを揃えているが、今回はスーツケースを使用する2泊以上を想定した「容量30L以上で一番小さい(軽い)もの」で、100席以上の航空機内に持ち込めるものを、軽い順にピックアップしたので、参考にしてほしい。

 

サンコー鞄 極軽 SUPER LIGHTS ZIP-6 S|35L 1.8kg

▲出典:株式会社マツモトURL

 
愛知県を拠点とする老舗「サンコー鞄」が製作していた超軽量モデルが、ジッパーモデルとなって待望の再生産。キャスターは日乃本錠前(HINOMOTO)と三菱ケミカルが共同開発した新素材「Lisof(ライソフ)」を使用した静音キャスターを採用。他のパーツも徹底的に軽量性にこだわった、驚きの2kg以下のスーツケース。

 

サンコー 極軽 SUPER LIGHTS ZIP-6 S|
サイズ:H55×W37×D22 cm
容量:35L
重量:約1.8kg
カラー:ブラック、イエロー、アイボリー
価格:24,200円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
ランドセルとバッグのマツモト 楽天市場店

※サンコー鞄の閉業に伴い、ランドセル製造・販売を行う株式会社マツモトがネットショップ運営・販売を引き継いでいます。

 

サムソナイト(Samsonite) シーライト|36L 2.1Kg

▲出典:サムソナイトURL

 
スーツケースといえばサムソナイト。そんな言われ方さえするスーツケースの代名詞のようなアメリカンブランドは1910年創業の老舗。1世紀以上の歴史を持ち現在でもトップブランドとして走り続けるだけに、製造上のノウハウも確かだ。

 
2008年に登場した同社史上最強・最軽量のコスモライトシリーズは独自の革新的素材「カーヴ」を採用。二枚貝を模したような美しいシェルデザインを持つスーツケースは世界各地の空港でもしばしば見かける。

 
そんな同シリーズをリニューアルした最新モデルがシーライト。世界的なデザイン賞『レッド・ドット・アワード』のベスト・オブ・ベストを受賞したシルエットはそのままに、スムーズに回るダブルホイール、ダブルチューブの伸縮ハンドルへと変更。剛性感も使い勝手もさらに向上した。

 
ラインナップのなかでも特に55cmサイズ(36/42L)のスピナー55は2.1kgと軽い。加えて、このサイズに限り側面にUSBポートを備える点も個性的。あらかじめ手持ちのモバイルバッテリーを内側から接続しておけば、スーツケースを開けなくても列車などでの移動中に外部USBポートからスマートフォンなどに充電できる。

 

▲出典:サムソナイトURL

 

サムソナイト シーライト スピナー55|
サイズ:H55×W40×D20/23 cm(拡張可能)
容量:36/42L
重量:約2.1kg
カラー:オフホワイト、ブラック、チリレッド、ミッドナイトブルー
価格:80,300円(税込)
機内持ち込み:可(非拡張時。国内線100席以上)
Samsonite

 

アメリカンツーリスター(AMERICAN TOURISTER)ライトヴロ スピナー55|35L 2.1kg

▲出典:アメリカンツーリスターURL

 
1933年にアメリカのロードアイランド州でラゲッジカンパニーとして創業したアメリカンツーリスターは現在、サムソナイトグループの一員。商品の多くは軽量性と遊び心を両立させ、色の展開も豊富。比較的安価な価格帯も嬉しい。

 
中でも「LITEVLO」(ライトヴロ)シリーズはその軽さが特徴。外装には傷が目立ちにくいポリプロピレンを採用し、四輪のダブルホイールは凹凸のある道でもスムーズに走行する。写真の55サイズのほか、拡張時は85リットルまで収納できる69サイズ(3.1kg)の展開も。

 

アメリカンツーリスター ライトヴロ スピナー55|
サイズ:H55×W37×D23 cm
容量:35L
重量:2.1kg
カラー:アプリコット、クールグレイ、ライム、ブラック、ネイビー
価格:29,700円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
アメリカンツーリスター

 

リモワ(RIMOWA) Essential Lite Cabin|37L 2.2Kg

▲出典:リモワURL

 
リモワは1898年にドイツのケルンで創業したスーツケースの名門。有名なアルミ製トランクは1937年に創業者の息子リヒャルト・モルシェックが生んだもので、彼の名の頭文字こそが「RIMOWA」の由来だ。アルミ素材とともに同社のアイコンとなった筋状の模様・グルーヴデザインは、航空機の黎明期にインスピレーションを受けたもの。

 
時代に応じてラインナップも進化を続け、昨今はアルミに代わる新素材のポリカーボネイト製モデルの人気が高い。同社最軽量のEssential Liteシリーズは安定感とボディの適度な弾力性により、しなやかに旅の荷物を守り、快適な旅をサポートしてくれる。

 
シリーズ中の「Cabin」は機内持ち込み可能な37Lで2.2kgと軽量だ。伝統を引き継ぐ端正なデザイン、どの方向へも気持ちよく転がるマルチホイールシステムも同社ならでは。旅の気分を格上げする品のよいスーツケースと言えるだろう。

 

▲出典:リモワURL

 

リモワ Essential Lite Cabin|
サイズ:H55×W37×D23 cm
容量:37L
重量:2.2kg
カラー:グロスグリーン、Ivoryベージュ、グロスブラック
価格:118,800円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
RIMOWA

 

デルセー(DELSEY) TURENNE S|38L 2.25Kg

▲出典:デルセーURL

 
フランス発祥のスーツケースや鞄のブランド、デルセー。歴史は意外に新しく、1946年にカメラ用革製ケースメーカーのデラハエ(Delahaye)社と、タイプライターやレコードプレーヤーのケースを作っていたセインヘーヴ(Seynhaeve)社が合併して誕生した。

 
同社はフランス国内の観光業の隆盛とともに発展し、世界で初めて硬質シェルを採用したスーツケースを作り出すなど、スーツケース界に新たなイノベーションを引き起こしてきた。軽量で実用的な機能性の高いラゲージ開発には定評がある。

 
軽さに反して容量の大きい製品が多く、写真のTURENNE(チュレーネ)は、軽さとタフさが両立した逸品。100%ポリカーボネート。4つのダブル車輪は、ケースを軽量化するために設計されるとともに、操作性・静音性にも優れている。アイテムごとに分けられる複数のポケットなど、考え抜かれた内装も実用的。

 

デルセー TURENNE S|
サイズ:H55×W35×D25 cm
容量:38L
重量:2.25kg
カラー:ピンク、ブラック、ナイトブルー
価格:34,100円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
DELSEYオンラインショップ

 

エース(ace.)ロックペイントSSキャリーケース|31L 2.3kg

▲出典:ACEURL

 
鞄作りの老舗・エース。なかでも「ace.」ブランドは、「すべての移動を旅と捉え、その旅を快適にするための最適なカタチを提供する。」とういコンセプトのもと、創業以来の経験を生かした高品質なモノづくりが特徴。スーツケースで10年、バッグで5年間の保証期間を設定している点も自信の表れだ。

 
丈夫なポリエステル生地を使用したソフトサイドトロリーは、軽量で扱いやすいジッパータイプ。メインスペースは目隠しにもなる仕切り布つき。ふた裏側のメッシュポケットには小物類の整理収納ができる。前ポケット内部はペンや手帳などの小物を収納できるオーガナイザー仕様。

 

エース ロックペイントSS キャリーケース35701|
サイズ:H54×W37×D23 cm
容量:31L
重量:2.3kg
カラー:ブラック、ヘザーブラック、ヘザーネイビー、ヘザーオレンジ
参考価格:19,800円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
ace online store

 

モンベル(mont-bell)ウィーリーバッグ 40|40L 2.45kg

▲出典:モンベルURL

 
アウトドア用品の製造・卸・販売などを行う大手ブランド・モンベル。1975年に大阪で創業した国内メーカーで、その品質の高さと価格の手ごろさから多くのファンを抱える。昨今は製品の製造販売を超え、エコツーリズムを通じた地域経済の活性化などにも取り組んでいる。

 
山岳に強いブランドだけに、軽量性を重視した製品が多いのも特徴。自社販売サイトでは商品の重さ順に並べ替える機能も。オリジナルのキャスター付きトラベルバッグは40Lと大容量ながら、2.5kgをきる軽さ。T字ハンドルから2本支柱へとモデルチェンジし、ねじれにも強くなった。

 

▲出典:モンベルURL

モンベル ウィーリーバッグ 40|
サイズ:H54×W34×D25cm
容量:40L
重量:2.45kg
カラー:ブラック、ネイビー
参考価格:23,650円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
mont-bellオンラインショップ

 

エンドー鞄 フリクエンターLIEVE|33L 2.7kg

▲出典:エンドー鞄URL

 
日本最大の鞄の生産地、兵庫県豊岡市で1824年に創業したエンドー鞄株式会社。「鞄は道具」という信念のもと、アフターケアも充実。「世界一の静粛性」と語る特殊構造のキャスターを使用した「フリクエンター」シリーズは、顧客自らキャスターの交換ができるキットを販売しているのも特徴。

 
そんなフリクエンター史上「最軽量」とうたわれるリエーヴェは、フリクエンターシリーズの特徴である「まるで浮いてるかのような静かな走行音」に加え、豊富なカラーバリエーションも魅力。

 

エンドー鞄 フリクエンターLIEVE:1-250|
サイズ:H55×W35×D23 cm
容量:33L
重量:約2.7kg
カラー:シロ、ピンク、ダークグレー、グレージュ、ミントグリーン、マスタードなど
価格:25,300円(税込)
機内持ち込み:可
ENDO LUGGAGE STORE

 

バーマス(BERMAS) HERITAGEII 60530|37L 2.8kg

▲出典:バーマスURL

 
ドイツ生まれのバーマス。堅実な職人技が支えるクオリティと耐久性は、兵庫県豊岡に拠を構える衣川産業株式会社に受け継がれている。シンプルかつ機能的なデザインでありながら、比較的リーズナブルな価格帯も特徴。

 
スーツケースは奇をてらわず、デザインだけでなく、機能的にも使いやすいラインナップが揃う。なかでもおすすめしたいのが、HERITAGE(ヘリテイジ)。「次世代のスタンダードモデル」と謳われるだけあり、最新設備と配慮を感じる設計だ。

 
TSAロックの鍵の脇には2口のUSBポート。信頼性が高く静かなHINOMOTO製のサイレントラン静音キャスター。主に使用されているのは軽さと強さを両立させるポリカーボネートプラスABS素材。伸縮ハンドルの下には背面2輪のロックスイッチが隠されており、電車などでも安心。

 

▲出典:バーマスURL

 

バーマス HERITAGE II No.60530|
サイズ:H54×W35×D25 cm
容量:37L
重量:2.8kg
カラー:ブラック、シルバー、グリーン、ネイビー
価格:27,500円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
BERMAS ONLINE SHOPPING

 

ゼロハリバートン(ZERO HALLIBURTON)Classic Lightweight 4.0|30L 3.1kg

▲出典:ゼロハリバートンURL

 
アルミ製アタッシェが定番人気のアメリカンブランド。アポロ11号が月の石を採取し持ち帰った際のケースとしても知られ、その耐久性と優美で実用的なデザインは多くの旅人の心を掴む。

 
スーツケースはシックで大人な雰囲気のラインナップが多い。なかでも軽量性とクラシカルな雰囲気を兼ね備えた新シリーズが「Classic Lightweight 4.0」。ポリカーボネートの混合素材にアルミニウムの薄い膜を蒸着させることで、美しいメタリックな質感を実現し、アルミ製のエクステリアとポリカーボネートの軽量性を両立している。

 
小柄なボディは旋回性にも優れ、方向転換が容易な双輪キャスター。走行時の音の発生を抑えるタイヤを使用した静音キャスターや、TSダイヤルファスナーロックも搭載。

 

▲出典:セロハリバートンURL

 

ゼロハリバートン Classic Lightweight 4.0|
サイズ:H42×W40×D22 cm
容量:30L
重量:3.1kg
カラー:ヘアラインシルバー、ブラック
価格:シルバー115,500円(税込)、ブラック93,500円(税込)
機内持ち込み:可(国内線100席以上)
ZERO HALLIBURTON

 

用途にぴったりのスーツケースの選び方


スーツケースの選び方は、主に以下の5点に留意するといいだろう。

 
・サイズの違い。旅行日数や機内持ち込みの可否
・素材の違い。ハードケースかソフトケースか
・開口部の違い。ファスナー式かフレーム式か
・鍵の種類。キーロックかダイヤルロックか
・キャスターの違い。2輪か4輪か

 

サイズの違い。旅行日数や機内持ち込みの可否

スーツケースのサイズは、一般的には「日数×10L」が一つの目安といわれる。旅の長短=荷物量の多少によって当然サイズは異なるわけで、多くの人が短期用と長期用の2種類を使い分けていることだろう。

 
特に1~3泊程度の短期用の場合、機内持ち込みができるかどうかも判断材料の一つとなる。機内に持ち込めれば到着空港でターンテーブルから荷物が出るのを待たずに済み、到着後すぐに観光や仕事に向かうことができる。

 
機内持ち込み可能なサイズは、国内線・国際線、各航空会社・飛行機によって異なるので、事前に必ずチェックしておきたい。通例、3辺の合計が115cm以内(30~40L前後に相当)であれば、国際線と、国内線100席以上の飛行機に持ち込めることが多い。

 

素材の違い。ハードケースかソフトケースか

スーツケースの素材は大きくハードとソフトの2種類に分かれる。前者は主にポリカーボネイトや炭素繊維系複合素材、アルミ合金製などで、頑丈で水濡れに強くセキュリティの安心度が高い。が、その分やや重めなこともある。

 
また、後者のソフトケースは主に布製で、軽くて運びやすいのが最大の利点。小さめで片開きのものが多く、中身の出し入れも容易。防水・防犯性にはやや劣るものの、機内持ち込み可能な短期旅行用の製品は特に便利だ。

 

開口部の違い。ファスナー式かフレーム式か

スーツケースの開口部は軽量化に貢献するファスナー式と、堅牢さが取り柄のフレーム式がある。後者のフレーム式は主に大型のハードケースに用いられるが、ファスナー式のように布地部分を切り裂かれて盗難に遭うような可能性が低く、防犯面を重視する人には向いている。

 

鍵の種類。シリンダーロックかダイヤルロックか

鍵を差し込んで回すシリンダーロック(キーロック)と、番号を合わせて解錠するダイヤルロックが主要2種。選択はもっぱら好みによるが、シリンダーロックは他人に開けられにくい反面、万一鍵をなくした場合に困る。ダイヤルロックはそのリスクはないものの、暗証番号を見られたりして誰かに開けられてしまう可能性も否めない。

 
なお、どちらのタイプも昨今はアメリカ出入国の際に便利なTSAロックに対応していることが多い。

 
スーツケースの鍵にどんな種類があるか、こちらで詳述

TSAなどスーツケースの鍵を徹底解説!トラブル対処法も紹介

 

キャスターの違い。2輪か4輪か

2輪はタイヤが大きいことが多く、軌道が安定していて多少の凹凸でも進みやすい。ストッパーがなくとも勝手に動くことがないので、常にハンドルを握っている必要もない。一方、一定向にしか引けないため小回りが利かず、不便に思うこともある。

 
4輪の場合は、2輪に比べて平らな道では圧倒的に軽い力で動かせる。小回りが効くので混雑した駅や列車、空港内や改札の通過時にも周囲の迷惑になりにくい。しかし4輪すべてを使ってすべらすように動かす前提で設計されていることが多いので、凹凸のある道を無理に片面の2輪タイヤのみで引くと、故障のリスクが一気に高まる。

 
整備された道を歩くことが多いのか、悪路が多そうかなどを念頭に、目的と自分の荷物や握力に見合ったスーツケースを選びたい。

 
さらに詳しく選び方を知りたい方はこちら

自分に合ったスーツケースの選び方|5つのポイントをチェックしよう

 

機内持ち込みできるかをチェック

機内持ち込みの可否は他項でも述べた通り、重要なチェック項目だ。一般的には、国内線の100席以上の飛行機と国際線では「3辺の合計が115cm以内」、重さは10kgまでが多い。容量的には30~40L程度に相当する。機内持ち込みを考えるならこのサイズを基準とするといいだろう。

 
なお、国内線100席未満では3辺合計100cm以内であることが多いほか、LCCでは機内持ち込み重量が7kgまでなどと厳しいことも珍しくない。自分がよく乗る路線や航空会社を踏まえ、適したスーツケースを選びたい。

 
機内持ち込みの詳細はこちら

機内持ち込みできるスーツケースのサイズと重量|メリットやおすすめスーツケースも紹介

 

最軽量スーツケースで、身も心も軽々と

 
昨今の科学技術の進歩に伴いスーツケースは格段に軽くなった。きちんとしたメーカーが作る製品は堅牢さを損なわないよう設計されており、往時のように旅先で突然壊れるようなことも、ほぼなくなった。

 
とりわけ「最軽量」の部類に入るスーツケースなら、軽量化の恩恵を存分に受けられるはず。軽くなった分だけ行動力が上がって心も軽く、旅の道具や帰りのお土産も多く詰められる……。

 
メリットだらけの最軽量スーツケースを旅の伴侶とし、ぜひ国内各地へ、海外へ、旅の羽を広げてほしい。

 
 

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