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世界を魅了する“SHO-TIME”
酷暑の都会を逃れ、南の島のリゾートへと空の旅に出たくなる。そんな誘惑をかき立てるのがダイバーズウオッチだ。
セイコーがダイバーズウオッチを初めて国産化し、来年は60周年を迎える。その歴史はつねに高い完成度を目指した挑戦の軌跡であり、海という過酷な環境で実際に使われ、熟成と研鑽を重ねた結果でもある。中でもエポックメイキングになったのが1968年に登場したモデルで、高精度のハイビートと300m防水を併せもち、質実剛健なデザインは以降セイコーのダイバーズウオッチの規範になった。
これを現代に正統進化させた新作が「セイコープロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT」である。
側面を大胆な面で構成し、鏡面で仕上げたケースに、通常の位置からやや下方に移し、手首への干渉を抑えたリュウズを備えたスタイルを継承する。42mm径でもより引き締まった印象のフェイスと、滑らかな動きのブレスレットによる心地よい装着感は武骨さを感じさせない。
さらに洗練を象徴するのが深みと艶のあるグリーンカラーだろう。通常ブラックやブルーが主流であるダイバーズウォッチの中でひときわ目を引く。ベゼルのリングには美しい発色を実現したセラミックを新採用し、耐傷性を高め、傾斜面にすることで鮮やかな光沢を放つのだ。
深度によって色味を変える海を思わせる文字盤に映えるのが金色の24時針だ。これは第二時間帯を指し、他の針とはデザインを変え、現在の時刻と見誤ることもない。しかも文字盤の外縁に刻まれた24時間の目盛りは、グリーンとグレーで色分けされ、昼夜が直感的にわかる。海外渡航の際にも頼りになる実用機能だ。現代的な機能とデザインを両立したフィールドは海の世界にとどまらない。ビジネスを含め、日常のあらゆるシーンで品格を損なうことなく、躍動感あるライフスタイルを演出する。その魅力はいわば二刀流であり、繰り広げられるのはまさに世界を魅了する“SHO-TIME”だ。
精度や防水性、視認性、堅牢性といった時計に求められる基本要件を満たし、高次元で昇華することで信頼の時を刻み続ける。それは不変の価値であり、ダイバーズウオッチの本分なのである。
しばたみつる
ライター。自動車メーカーの広告を主に取り扱う制作会社でのコピーライターを経て、フリーランスに。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを専門に、現在は広告制作や編集の他、「LEON」「Pen」「ENGINE」などメンズライフスタイル誌や自動車専門誌を中心に執筆中。
SEIKO PROSPEX
ダイビングやトレッキングなど、スポーツ、アウトドアシーンに対応する本格機能を備えたダイバーズウオッチのブランド。セイコー独自のテクノロジーを駆使した高い堅牢性は、ダイバーや冒険家の信頼を獲得。近年、実用性とデザイン性に優れたプレミアムスポーツウオッチとして、ビジネスパーソンからの人気も高まっている。
SBEJ009
機械式ダイバーズウオッチの最上位に位置し、1968年モデルのデザインを継承しつつ、ケースの厚みは12.9mmに抑え、現代的な美観をはじめ、品質や機能を細部にわたり見直した。特に回転ベゼルはグローブを着けた指先でも容易に操作できる形状と確実な動作を両立。ブレスレットはコマの長さを短くし、高いフィット感と滑らかな動きを実現した。搭載するムーブメントは、3日間(約72時間)の長時間駆動を誇り、低重心設計により、腕元での安定感も増している。
商品に関する問い合わせ先
セイコーウオッチ お客様相談室
電話:0120-061-012
URL:www.seikowatches.com