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海外旅行に必須の持ち物20のチェックリスト【2025年最新】

海外旅行。楽しみも刺激も大きいが、心配も多い。国や地域、文化が違えば、現地で調達できるもの、電圧や電源プラグの形状、店舗の営業日時なども全く異なる。事前のビザ申請が必要な国や地域も多い。

 
日本国内の常識が通用しない世界で快適に過ごすために、一体我々は何を持って旅立てば安心なのだろう?

 
この記事では、
・海外旅行に必須の持ち物リスト
・これがあればもっと快適、あると便利な持ち物リスト
を紹介する。

 
リストを活用し、安心して広い世界へ旅立ちたい。

 

海外旅行に必須の持ち物:これだけは忘れないで!

 
旅の持ち物は渡航先や目的によって大きく異なるが、以下の持ち物だけは忘れないでほしい。顔写真などは万一パスポートを紛失した場合に必須となるが、現地では用意が難しいことも。日本から持参しておこう。

 
・パスポート(残存有効期間に注意)
・ビザ(査証)/ESTA・ETAなど(国や地域によって必要)
・旅行保険の保険証
・現地通貨(現金)
・日本円(現金)
・クレジットカード(旅先で使いやすいブランド)
・クレジットカード紛失時の連絡先メモ
・航空券などのチケット(印刷)
・電源プラグ変換アダプター
・変圧器(地域・機器による)
・充電器・バッテリー
・携帯電話/現地SIM/eSIM/モバイルWi-Fiルーター
・コンタクトレンズ/眼鏡/常備薬
・下着
・靴下
・着替え
・洗面用具/化粧品
・顔写真(6カ月以内のもの・45mm×35mm)
・戸籍謄本 or 日本国籍を証明できるもの(原本・6カ月以内・パスポート紛失の場合)
・番外編:家の鍵

 

パスポート

最も忘れてはならない筆頭。初めての海外旅行や、気づけば期限が切れていたという方は、まずこの申請から始めよう。申請から交付までは約1週間。有効期限は5年と10年の2種類あり、18歳以上ならどちらでも選べる。申請方法がオンラインか窓口かで料金が異なることにも注意したい。

 
すでにパスポートをお持ちのお持ちの方も、油断せずに有効期限の欄をチェックしよう。というのも旅先や滞在目的によって、滞在期間だけではなく、さらに3~6カ月の残存有効期限を求められるケースが多いからだ。手元のパスポートの残存有効期限が1年未満の場合は、切替発給申請も可能なので検討したい。

 

ビザ(査証)/ESTA・ETAなど

「入国事前許可証」ともいえるビザ。通常、渡航国や地域の駐日領事が発行するが、現地の空港で発行できる場合もある。滞在期間や渡航目的によって要不要が変わり、発行まで時間がかかるケースもあるので、パスポートとともに真っ先に確認したい。

 
ハワイも含めた米国の場合、90日以内の一般的な旅行や短期商用なら、ビザではなく「ESTA(エスタ)」と呼ばれるオンラインの申請でOK(有料)。ただし遅くとも出発の72時間前には申請していなければならないので注意しよう。申請の際にはパスポート番号や滞在先住所等が必要になる。

 
ESTAのオフィシャルサイトで詳細を確認

ESTA(エスタ)とは<電子渡航認証システムについて>

 
イギリスでも2025年からETAと呼ばれるオンライン申請が始まった。こちらもビザを必要としない短期滞在者向けの渡航認証だ。申請には料金がかかり、やはり事前にパスポートが必要となる。またWebではなくスマホのアプリからの申請が推奨されている。

 
英国日本大使館によるETAの紹介

ETA(電子渡航認証)

 
オーストラリアのETAについてはこちら

英日オーストラリア大使館によるETAの紹介

 
パスポートや電子渡航の申請と同時に、外務省が発信している海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、渡航先に合わせた安全情報をお知らせしてくれるのでおすすめだ。

外務省海外旅行登録「たびレジ」

 

電源プラグ変換アダプター

 
日本ではどの地域でもコンセント形状が統一されているが、海外では国や地域によって、さまざまなコンセント形状が使用されている。同じ国や地域内でも、建物や備品が作られた年代によってコンセント形状が異なったり、認証上のコンセントとは異なるコンセントの形が混在していることも多い。

 
旅の目的地で認証されている1種類の変換アダプターだけでなく、いくつかの型に対応できるものを持参すると安心だ。また、こうしたアダプターを複数持参するのでなければ、口数を増やすための電源タップや延長コードも併せて持っていくことを推奨したい(コンセントごとやタップごとの電気容量に注意)。

 

変圧器

日本国内の電圧は100Vであるのに対し、米国は110-120V、欧州は主に230V前後、タイや中国は主に220Vとなっている。

 
「つまり海外旅行には変圧器が必須!?」と慌てる前に、旅先へ持参する機器の対応電圧を確認しよう。電源プラグや本体に100-240Vと書かれていれば、そのプラグや機器は世界のどこでも問題なく使える。世界的に流通しているスマホやPCの充電器や本体は、大体100-240V対応となっていることが多いので、落ち着いて確認したい。ただし電圧に問題がない場合でも、前述したプラグ変換アダプターは持参したい。

 
逆に100Vとしか書かれていない機器を海外でも使う必要がある場合は、変圧器が必須となる。変圧器を使わずにそのまま海外で使用すると、使えないだけではなく壊れる可能性が高いので気をつけたい。

 

充電器・バッテリー

旅先、特に海外では充電できるタイミングがいつ訪れるか不透明なため、充電器はもちろん、モバイルバッテリーも忘れず持参したい。

 
ちなみにモバイルバッテリーの多くに使われているリチウムイオン電池類は、基本的に預け荷物にできない。そのため機内持ち込みが必須となるが、それにも制限がある。

 
・100Wh以下のものなら個数制限なし
・100超~160Whは1人2個まで
・160Whを超えるものは持ち込み不可

 
大容量モバイルバッテリーなどに見られる40,000mAhは148Whで機内持ち込み可能だが、50,000mAhとなると持ち込めないので注意したい。

 
成田国際空港からのお知らせはこちら

バッテリー類の航空機内持ち込みについて | 成田国際空港公式WEBサイト

 

eSIM/現地SIM/モバイルWi-Fiルーター

現地でスマートフォンを使用できると、旅が驚くほど快適になる。電波が整備されている国や地域なら、GPSでのナビゲーションもネット検索も思いのままだ。

 
海外でスマホを使う方法はいくつかあるが、契約中のスマホプランが海外ローミングに対応している場合は、それを利用するのが最も手軽で便利。ただしプランによっては料金が高額になりやすいので注意したい。

 
手持ちのスマホがSIMフリータイプなら、現地で使えるSIMカードを購入、またはレンタルするのもおすすめ。物理的なSIMカードを必要としない「eSIM」も便利。事前にオンラインで購入したり、日本や現地の空港で入手すれば、決まった期間、決まったデータ容量が使えるようになる。物理SIMでも返却不要なタイプもあるので確認してみてほしい。

 
海外でも使えるモバイルWi-Fiルーターも定番。これならSIMの差し替え不要で、いつものスマホをそのまま活用できる他、PC等の接続も可能だ。

 

戸籍謄本など日本国籍を証明できるもの

万一パスポートを紛失した際、日本に帰国するために必要になる。詳しくは以下の外務省Webサイトを参照してほしい。6カ月以内の顔写真のほか、6カ月以内に発行された戸籍謄本、もしくは日本国籍を証明できる書類が必要になる。

 
帰国まで使わなければ御の字。用意しておけば安心な、旅行保険のようなものと考えよう。

パスポートについて | 外務省 海外安全ホームページ

 

あると助かる!海外旅行の持ち物チェックリスト

 
上記の「必需品」ほどではなくとも、海外旅行には持参しておきたいものが沢山。機内誌『SKYWARD』の編集スタッフが、「これがあったらよかった!」「あってよかった!」と感じた物をご紹介する。

 

出発・機内編

・行程表
・スーツケース/スーツケースベルト/観光用バッグ
・腕時計
・カメラ(フィルム・メモリーカード・電池・充電器)
・ガイドブック/地図/本
・ノート/筆記具
・ストール/羽織りもの
・マスク/除菌スプレー
・ばんそうこう(靴ずれ、切り傷など)
・のど飴/お菓子(喉の保湿、空腹対策)
・ガム(旅先によっては持ち込み不可)
・S字フック
・輪ゴム/テープ/袋止め
・ハンカチ/ウェットティッシュ
・ポケットティッシュ(水に流せるものなど)
・ポリ袋/チャック付きポリ袋
・ルームシューズ/使い捨てスリッパ
・イヤホン/音楽プレーヤー
・耳栓/アイマスク/ネックピロー

 

旅先・宿泊編

・セキュリティーポーチ
・旅用の軽量財布
・自撮り棒・三脚(預け荷物で)
・圧縮袋/洗濯ネット
・お土産リスト(作っておく)
・クリアファイル(パンフレット・レシートなどを保管)
・エコバッグ/クラッチバッグ
・せっけん/アメニティ/入浴剤
・タオル
・パジャマ

 

季節・地域編

・雨具(折り畳み傘/レインコート/レインカバー)
・帽子
・サングラス
・虫よけスプレー/かゆみ止め
・サンダル
・水着/タオル
・日焼け止め
・冷却シート/制汗剤
・防寒具/カイロ・温熱シート
・替えの靴
・ドレスコードにあわせた衣服

 

性別・嗜好編

・保湿用品(リップクリームなど)
・ドライヤー(宿泊先による)
・メイク落とし/洗顔料/基礎化粧品/化粧品
・生理用品
・香りもの/アロマ
・くし・ブラシ/整髪料
・シェーバー/シェービングクリーム
・洗濯洗剤
・ペットボトル(預け荷物で)
・非常食(渡航先によるがビーフジャーキーなどはNGなことが多い)
・荷物用はかり
・たこ足電源プラグ(海外電圧対応)
・双眼鏡/単眼鏡
・国外運転免許証(要事前申請)

 
以上のリストをプリントアウトして、あなたの旅に必要なものに印をつけると、安心して荷造りができるはずだ。

 
以下、一部の項目について補足していこう。

 

腕時計

携帯電話の普及で、日常生活ではファッションアイテム扱いされることが増えた腕時計。しかし旅先では、一目で時間がわかるという利便性や、携帯電話のバッテリー節約のためにも、忘れず身に着けておきたい。特に時差が大きい場所では体内時計にも頼れないので必携だ。

 
旅行用に新調する場合は、電池交換不要、時間あわせも不要な電波ソーラータイプがおすすめ。その際は行き先の国際電波に対応したものを選ぼう。

 
腕時計の電池が切れていた方はこちら

腕時計の電池交換はどこでする?料金は?自分でやる方法も解説

 

マスク/除菌スプレー

機内などの乾燥防止にもマスクは役立つ。ところで除菌スプレーの機内持ち込みはできるのか?と不安に思われる方もいると思うが、アルコールスプレーなら容量など一定条件を満たせば機内に持ち込むことも可能だ。ただし、亜塩素酸ナトリウム水溶液を発生させる一部の空間除菌グッズは持ち込めないので注意。

 
JALの除菌用品の機内持ち込みについてはこちら

Q.ジェル・スプレーなどの消毒液・除菌剤は機内に持ち込むことができますか | JAL国内線・国際線

 

ポケットティッシュ

旅先によってはトイレ事情が厳しい地域も。日本からトイレットペーパーの芯を抜いて持参することを推奨した時代もあったが、昨今は水に流せるポケットティッシュやウェットシート製品を持ち歩けばまずは安心だろう。特に水に流せるウェットシートは、機内泊、車中泊などでも気持ちよく過ごせるおすすめのアイテムだ。

 

ポリ袋・チャック付きポリ袋

汚れた物や、濡れた物を一時的に入れておきたいときや、ごみをまとめたいときに活躍するのが、ポリ袋。

 
買い物の際、地域のレジ袋に入れてもらうと一気に「土地の人」感を醸し出すこともできるが、品質としては不安なものも多い。いざというときのために、ポリ袋を数枚持参しておくと重宝する。

 
チャック付きポリ袋は、お菓子を小分けにして持ち歩きたいとき、中身がこぼれやすい物や、ほかににおいがうつりそうなせっけんなどをお土産に買ったときにも活躍する。

 
また瓶やクッキーといった割れやすい物を入れて多めの空気とともに密閉すると、壊れにくいのでお薦めだ。

 

サングラス

国内以上に重宝するのが海外旅行でのサングラス。日差しがきついときはもちろん、非日常の興奮を悟られない意味でも便利。

 
選び方の参考にどうぞ

サングラスの選び方|自分史上最高の1本を骨格や眉との相性から知る

 

ドレスコードにあわせた衣服

何を隠そう海外旅行の荷物で大抵最も容量を取るのが衣服だ。事前に着回しを入念に検討したり、宿泊先のランドリーサービスを調べたり、近隣のコインランドリーを調べるのも有効。連泊なら洗濯をしたり、使い捨ての下着などを活用して荷物を減らす手も。また荷物はむしろ増えるが、現地で衣服を調達するのが旅の楽しみという人も。

 
帰路は着用した衣類を圧縮袋に入れて体積を減らしたり、帰宅後そのまま洗えるよう洗濯ネットに入れて持ち運んだりと、旅の達人が最も工夫を凝らすポイントでもある。

 

替えの靴

旅の疲れを左右する靴。3泊以上の旅なら、サブシューズを持っていくことをおすすめしたい。疲れ具合が大きく変わるだけでなく、雨や水場も安心だ。

 
サブシューズの選び方はこちら

旅行に最適な靴のタイプと賢い選び方|サブシューズが必要な場合は?

 
レディースシューズのおすすめ商品はこちら

旅行用靴のおすすめ!歩きやすくておしゃれなレディースシューズ15選

 

国外運転免許証

日本国内で運転免許証を所持していれば、一部の国でも有効な国外運転免許証を申請・取得できる。

 
有効な国や詳しい申請方法についてはこちら

日本人が外国で車を運転するには 警視庁

 

逆に持参してはいけないものも?

海外では、常識も法律も日本とは違う。使い慣れた、そして食べなれた物をあれこれと持っていきたくなるが、ちょっと待ってほしい。国や地域によって、持ち込めないものもあるからだ。以下に代表的な例をいくつか挙げたが、必ず旅先の最新情報を事前に確認してほしい。

 

アメリカ

・生肉、果物、野菜、乳製品(チーズなど)
・植物や動物の一部(特に絶滅危惧種に該当するもの)

 

オーストラリア

・生鮮食品、乳製品、肉類、卵
・種子や土壌を含む植物

 

シンガポール

・ガム(医療用を除く)
・肉類や乳製品

 

ニュージーランド

・肉、乳製品、果物、野菜
・植物や動物の一部

 

韓国

・肉類や乳製品
・一部の医薬品

 

中国

・肉類、乳製品、果物
・一部の医薬品やサプリメント

 

ヨーロッパ(EU諸国)

・肉、乳製品、果物、野菜
・絶滅危惧種に該当するもの

 

飛行機

海外へ出る以前に、飛行機に持ち込めない規制品もある。注意したい。
・殺虫剤を含む有毒物質
・酸素缶、カセットボンベなどを含む高圧ガス
・70度を超えるアルコール飲料を含む発火性・引火性物質
・花火を含む爆発物など

 

日本

海外で購入しても、帰国時に国内へ持ち込めないものも多い。
・肉製品(ハム・ソーセージ・ベーコンなど)
・果物・野菜の多く
・植物・土
・生のナッツなど
・一部の薬品、漢方、化粧品

 
参考リンク(外部サイト):

・動物検疫所:肉製品などのおみやげについて

・植物防疫所:旅行者(携行品)

・厚生労働省:医薬品等の個人輸入について

 

ところでどんな旅行カバンに入れる?

そろそろ旅の持ち物は揃っただろうか?さてその持ち物、どんなカバンに入れて旅立とう?

 
旅行カバンは一般的に、1泊あたり20Lほどの容量があれば十分とされている。宿泊日数や衣類の厚みによって、最適なサイズを選びたい。

 
海外旅行というとスーツケースのイメージが強いが、キャスター付きのリュックやボストンも存在するので、あわせて検討したい。

 
一から考える旅行カバンの選び方

旅行カバンの選び方|日帰りでも長旅でも、最高の相棒を見つける方法

 
サイズ感としては、3辺の合計が100cm以内であれば大抵の航空機では機内持ち込みが可能となる。できればこのサイズにおさめて旅立ちたい。

 
機内に持ち込める荷物サイズと重さについての詳細はこちら

機内持ち込みできるスーツケースのサイズと重量|メリットやおすすめスーツケースも紹介

 

パッキングのコツ

 
持ち物とカバンが決まれば、あとはただ詰めるだけ。

 
とはいえ考え無しに詰め込んでいくと、旅先で取り出したいものがなかなか出てこず、地味にストレスだ。「こんなに物を持ってこなければよかった」と悲しい気持ちにならないために、「パッキングのコツ」を伝えしおきたい。

 
・使用するシーン別に荷物を分け、袋類やインナーバッグを活用してまとめる
・自分なりのおおよその定位置を決めておく
・「重たいものは下のほう」など、荷崩れしにくい詰め方に(リュックの場合は重いものを上にする方が疲れにくい)
・割れ物は服などで保護
・お土産を入れるスペースも事前に空けておく

 
まずは持っていくものをすべて床やベッドの上に広げ、使うシーン別にグループ分けするところから始めよう。

 
さらに詳しい荷造り術はこちら

旅行パッキング10のコツ|軽量化や上手な詰め方を基本から

 

自分だけの持ち物リストを育てよう

 
準備に不安はつきものだが、ここまで読んだあなたには、きっと楽しい旅が待っている。持ち物をそろえ、それを使うシーンを想像しながら、あとは体調を整えてその日をワクワクしながら待つだけ。

 
どうぞ楽しいご旅行を!Bon Voyage!

 
 

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